日付がずれてますが毎日更新の形にしたいので。
■産経新聞『朝鮮総連本部、鹿児島の宗教法人が落札 東京地裁の競売』
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130326/crm13032611520001-n1.htm
東京新聞『朝鮮総連の土地・建物、競売 45億円余 宗教法人落札』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2013032602000236.html
テレビ朝日『宗教法人が45億円で入札…朝鮮総連中央本部競売』
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000002597.html
ちなみにこの競売結果について東京新聞は次のように書いている(何故かテレ朝や産経は触れていないが)。
最福寺の池口恵観法主は「ビルをそのまま残し、北朝鮮を含むアジア民族の融和の拠点にしたい」と述べ、総連側に貸し出すことも選択肢の一つとの見解を示した。
池口法主は北朝鮮を訪問するなど、総連との関係が指摘されており、引き続き総連が使用できる可能性が出てきた。総連関係者は「とりあえず、本部機能は維持されるだろう。一安心している」と話した。
「果たして45億円本当に振り込めるのか」「池口氏が実際に従来通りに朝鮮総連の使用を認めるのか」「政府からの妨害工作がないか」など、今後どうなるかは予断を許さないが『露骨な反北朝鮮極右が落札する』という最悪の結果でなかったことはひとまずよかった。一番いいのは競売などという愚行がないことだったのだが。
池口氏と主体朝鮮との関係については朝鮮新報『「日朝友好見守って」、真言宗の池口恵観氏が朝鮮会館で読経』(http://jp.korea-np.co.jp/article.php?action=detail&pid=52743)も参照。
今回の落札結果について反北朝鮮右翼活動家の高英起と「同じく反北朝鮮右翼活動家」有田芳生のツィートを見てみよう。
まず高。
周知の話*1だが落札したお寺は北朝鮮とも現政権とも関係が深い。そのことから某記者は「朝鮮学校無償化は認めない。その代わりに総連中央会館に関しては見逃す」という裏メッセージがあるとの話も。深読みしすぎなんじゃないかと思われるが、果たして?
「北朝鮮とも現政権とも関係が深い」
北朝鮮との関係については説明を省略。
現政権、つまり安倍との関係についてはたとえば以下の文章を参照。
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20130222/5064205021
『安倍元首相の“指南役”を直撃― 辞任の真相を聞く ―』(吉富有治*2)
鹿児島県にある最福寺の法主、池口恵観氏(70)。「炎の行者」とも呼ばれ、信者の中には政治家や財界人、著名なスポーツ選手らも名を連ねている。
恵観氏については、週刊文春(注:2007年)9月20日号で大々的に取り上げられたから、ご記憶の方も多いと思う。ジャーナリストの上杉隆氏*3によるスクープ記事「『錯乱』安倍晋三の四人の神」の中で、安倍元総理の指南役のひとりと指摘されている僧侶だ。
安倍晋三元首相が恵観氏に心酔しているのは事実である。元首相と恵観氏の交流は約20年も続き、恵観氏の関係者は、安倍氏から恵観氏の携帯電話に連絡が入り、悩みを打ち明けられたり、相談を持ちかけられる場面を何度も目撃している。その信頼度は、若手政治家や秘書官たちで構成される「チーム安倍」の比ではない。
私は9月22日、京都市内のホテルで恵観氏を直撃した。安倍元首相の辞任の真相などを聞くためだ、突然の取材依頼にもかかわらず、氏は嫌な顔もせず、約40分にわたって話をしてくれた。
恵観氏は8月31日、安倍元首相と約30分間、総理公邸で面談している。参院選で大敗後、組閣が行われた直後のことだ。いったい何が話し合われたのか。「とにかく総理は落ち込んでいました。まったく元気がない。『気力がない』とまでおっしゃる。私は、『少しお休みになったほうがよろしいのではないですか』と申し上げ、(首相を)11月頃にお辞めになって、4、5年後に潮が満ちてきますから(注・「チャンスが巡ってくる」の意味)、そこで再登板されたらどうか、と申し上げたのです」
それに対して、「ああ、そうですか」と力なく答える安倍元首相。度重なる閣僚の不祥事で、精神的に落ち込んでしまったという。
ところが、辞任劇は約2週間後にやって来た。恵観氏も「総理の身体に大きな異変が起こった」と指摘し、個人的な見解と断りながらも、「自民党内でイジメがあったのでは」と推理する。イジメで孤立無援となり、決定的なダメージを受けたのではと分析する。イジメとは、まるで小中学生のような話だが、いまの政界、そんな幼稚なレベルの政治家がうごめいているのかもしれない。
「あの辞め方は残念でした。健康になれば国民の前に出て謝罪したほうがよい」と訴える恵観氏。その安倍氏は9月24日、入院後に初めて記者会見し、謝罪した。そういえば恵観氏、私と会った翌日には東京へ出向いている。元首相にアドバイスをしたのだろうか。
政界では安倍氏の政治生命は終わったと囁かれるが、それでも「安倍総理は必ず復活します」と恵観氏は信じている。その言葉に、果たして安倍氏は、どう答えるだろうか。
(2007年9月27日)
まあ、池口氏の「4,5年後に再登板」はリップサービスだと思うがまさか本当に安倍が首相辞任(2007年9月)から「約5年後(2012年9月)」に自民党総裁として再登板するとは思わなかった。
「裏メッセージがあるとの話」
そんな裏メッセージはないだろうと思うが、たとえあったって誰がそんなふざけた話をのむかっていうこっちゃ。朝鮮学校差別なんか認められるわけないやろ。ま、それはともかく今回の落札結果を高は内心相当悔しがってるんだろうなあ(嘲笑)
次に有田。
衆議院衆議院議員会館で「救う会 埼玉」が開催した「梶山答弁*4から25周年を迎えて 拉致問題解決を目指す院内集会」に出席した。私は「日本国内に在住する拉致実行犯*5に関する質問主意書」と朝鮮総連本部落札問題について発言。横田滋、早紀江さんからも訴えがあった。
どうせ池口氏の落札を糞味噌に罵ったのだろう。「排外主義反対」が聞いて呆れる。生き恥さらしてないで有田は「早く死ねばいいのに」。
【追記】
産経新聞『「総連には出ていってもらおうと思っている」、購入資金は金融から借り入れ 最福寺・池口恵観氏』
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130329/trl13032919350005-n2.htm
タイトルは池口氏の発言です。当初伝えられた発言とはだいぶニュアンスが違うのでちょっと評価しがたいですね。ただし、池口氏も「いきなり出て行けなどという無責任なことは言えない。移転先が決まるまで当分はいてもらうことになるでしょう」とは言っていますが。
*1:いや周知じゃねえだろ。
*2:著書『橋下徹・改革者か壊し屋か―大阪都構想のゆくえ』(2011年、中公新書ラクレ)
*3:安倍についての上杉の著書として『官邸崩壊:安倍政権迷走の一年』(2007年、新潮社)
*4:しかし梶山国家公安委員長答弁を引き出した「橋本議員(共産党)質問」にはタイトルで触れないのがウヨらしい。タイトルだけでなく集会でのあいさつでも多分触れなかったのだろう。またこのとき拉致を認める答弁をした人には宇野外相もいるのだが、宇野氏の名前をタイトルに挙げないのはやはり後に首相となった宇野氏が女性スキャンダルで退陣したことがウヨにとってのトラウマだからか?
*5:そんな奴おらへんやろ?