4/27は巣食う会の集会があった(追記・訂正あり)

産経新聞『安倍首相「全面解決に全力」 拉致国民大集会で家族から1029万人署名』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/130427/kor13042720480008-n1.htm

約2千人(主催者発表*1)の聴衆

巣食う会が騒いでた割にずいぶん少ないんだなあというのが率直な感想ですね。
島田洋一のエントリ(http://island.iza.ne.jp/blog/entry/3060657/)曰く

主 催
北朝鮮による拉致被害者家族連絡会(代表 飯塚繁雄)
北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会*2(会長 西岡力)
北朝鮮に拉致された日本人を早期に救出するために行動する議員連盟(会長 平沼赳夫*3
北朝鮮による拉致被害者を救出する知事の会(会長 上田清司*4
拉致問題地方議会全国協議会(会長 松田良昭*5

だそうですから動員までかけて相当の人数来るかと思ったんですけどね。まあ、ウィキペ「日比谷公会堂」曰く公会堂の定員は2000人前後のようですが、日比谷公会堂より大きい会場を借りてもいいわけですし、「拉致って風化してるのかなあ」と改めて思いました。

拉致被害者田口八重子さん=同(22)=の兄で、家族会代表の飯塚繁雄さん(74)は「延長戦や勝負の年という言葉はあまり長く使えない。(言葉には)今年中に何としてもという意気込みが込められている」と述べ、政府に事態の打開策を講じるよう求めた。

そもそも昨年「勝負の年」と言っていたのに、今年になったら「延長戦」とかいうこと自体がおかしいですが。まあ、確かに普通に考えれば長くは使えないでしょうね。今年「延長戦」というのも十分変だと思いますが、来年も再来年も再々来年も、それ以降もずーっと、「延長戦」と言ってたらただのバカです。大体、家族の高齢化が進んでるからいつ死んでもおかしくない。残された時間はわずかです。
 なお、俺のググった限りですが、この集会についてのマスコミ記事は産経記事ぐらいしかヒットしませんでした。俺の探し方が悪いからヒットしなかっただけで「もっとたくさん記事がある」可能性は当然ありますが、「拉致が風化して他マスコミは産経ほど積極的に取り上げてない」という可能性もあると思います。

【4/29追記】
というか安倍も出席した4/28の「主権回復の日記念集会」、4/29の安倍訪露で完全に4/27集会はメディアによって片隅に追いやられてるように思いますね。おそらく安倍にとっても拉致は昔ほどの利用価値はないでしょう。訪露でどんな成果が出るか、あるいはでないか知りませんが、仮に「大きな成果が出て支持率アップなどにつながれば」安倍にとって拉致にかかわる意味はもはやあまりないでしょう。


首相官邸『すべての拉致被害者を救出するぞ!国民大集会』
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/actions/201304/27rachi.html

安倍のあいさつが全文掲載されていますが実に興味深いですね。

対話と圧力、しっかりと圧力をかけることによって、対話に持ち込み、そして、彼らが政策を変更する、この道以外には、残念ながら解決の道はないわけでございます。

安倍が対話する気があるかどうかはなはだ疑問ですが公式には「圧力」は「北朝鮮政権転覆」ではなく「日本に有利な土俵で交渉するため」にやってるわけです。交渉を否定するような巣食う会の態度など安倍は少なくとも公式にはとってないわけです。

*1:産経は主催者発表は採用しない立場では?(毒)

*2:通称「救う会

*3:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相たちあがれ日本代表などを歴任。現在、維新の会国会議員団代表

*4:埼玉県知事

*5:神奈川県議会議長(自民党