石井英夫は過去の人間かもしれないが、さすがにこれはどうかと思う

 ライプツィヒの夏『過去の人間かもしれないが、さすがにこれはどうかと思う』(http://blog.goo.ne.jp/mccreary/e/e737fb72c8b1ed37461e28ce29146fe0)の紹介する以下のエントリを読みましたがいやはや井狩春男という男は酷いですね。今やその行状が知れ渡ったのか、目立った活動はしていない、出来てないようですが当然でしょう。


『「新風舎」と井狩春男その他』
http://d.hatena.ne.jp/sumita-m/20070122/1169439886
 新風舎の詐欺商法に荷担してるわけですから弁解の余地は全くないでしょう。たとえ「だまされていたとしても」です。井狩はプロなんですから「だまされたという弁解」は通用しない。新風舎以外での不祥事を見るに「だまされた」のではなく「後は野となれ山となれ」で「新風舎から今、金がもらえれば御の字」で暴走したように思いますが。

 
『第8章:お粗末なベストセラーのからくり
 空前の欠陥翻訳書をベタボメ──井狩春男氏の軽薄と無責任
 真っ先に飛びついて大ハッスル──産経新聞のお粗末』
http://www.geocities.jp/mikemiketa2003/chap.08.CONTRUPTIONS.htm

もちろんこのエントリが指摘するように翻訳が欠陥品ならそんな本をべた褒めしたことも問題ですが井狩の場合、
1)出版社社長から宣伝を頼まれたのを隠して「善意の第三者」を装ってべた褒め、
ですからまず話になりません。欠陥翻訳かどうか以前の問題です。新聞や雑誌の書評家が「出版社とずぶずぶ」なんて許されることではないでしょう。新聞や雑誌の書評を「全部、書評家や新聞・雑誌の発行元が出版社から金もらって宣伝やってるんだ」と思う人は普通いない。「一応それなりに中立の立場から書評してる」んだろう、と思っているわけです。
2)第二に呆れたことにこの事実は後に井狩本人によって手柄話のように明かされた、
というのですから話になりません。「俺も昔はやんちゃしてたんだ」という自称もとヤンキーの悪話的な乗りかもしれませんが、これは普通自分から手柄話として話せることじゃないでしょう。週刊誌あたりから「衝撃の事実、井狩春男のあの書評はマッチポンプだった」などと動かぬ証拠付きで暴露されても『あの週刊誌記事は嘘だ、僕はそんな事はしていません、信じて下さい』などと「たとえ世間が信用しなくても」、死ぬまで自らの潔白を訴えるようなそのレベルの愚行でしょう。
 それを自慢話として語る井狩の感覚は完全に狂ってますね。
 さて小生がid:Bill_McCrearyさんのエントリ(というかid:Bill_McCrearyさんが紹介する井狩のインチキ書評批判エントリ)を読んで思ったのは、井狩も酷いが「石井英夫(当時、産経抄筆者)」も相当酷いなと言うことですね。「産経批判者」id:Bill_McCrearyさんが触れなかったのは意外ですが本筋である井狩以外に触れて、エントリが支離滅裂になるのを恐れたんでしょうか?
 石井が酷いからこそ、『第8章:お粗末なベストセラーのからくり』(http://www.geocities.jp/mikemiketa2003/chap.08.CONTRUPTIONS.htm)も

残念ながら、『葉っぱのフレディ』みらいなな訳に関して(注:井狩のインチキ書評にだまされなかった、)シロだと胸を張って言い切れる日本のメディアは、皆無なのだ。

としながらも

真っ先に飛びついて大ハッスル──産経新聞のお粗末
とりわけ滑稽なのは産経新聞の場合だ。同紙の顔、1面コラムの「産経抄」だけでも、少なくとも4回は取り上げたばかりか、論説委員の石井英夫氏は後ほど、同社の月刊誌『正論』誌上で、他社に先駆けて紹介した自分の“先見の明”と裏話を誇らしげに語り、童話屋社長の田中和雄氏をさんざんほめちぎる始末だ。

と産経を特に手厳しく批判してるのでしょう(太字強調はエントリ原文ではなく、小生による)。小生みたいなアンチ産経からすれば「ああ、またやったか。産経ならいつものことだな」「本当にろくでもない会社だな」という感じですね。ただ産経の名誉のために一言言っておけば、異常なまでに『葉っぱのフレディ』をプッシュしたのは産経と言うより『産経抄筆者・石井英夫』だが。もちろん『産経抄』が産経の一面コラムであることを考えれば「石井のフレディ絶賛」を産経と同一視されても産経側も文句は言えないとは思う。
 さてここまで石井のべた褒めが酷いのを見るとどうしても一つの疑惑が出てくるんじゃないかと思う。
 勘の鋭い人は俺の言いたいことがすぐにわかると思うがそれは、
 『石井はだまされたのではなく、彼も井狩の同類で金をもらったか何かで、出版社の宣伝に荷担したのではないか』ということだ(疑って考えれば他のマスコミ記者連中もそうかもしれないが、産経抄で4回も『葉っぱのフレディ』をネタにし、月刊『正論』コラムでも取り上げたという石井は特に疑わしいと思う)。
 『第8章:お粗末なベストセラーのからくり』(http://www.geocities.jp/mikemiketa2003/chap.08.CONTRUPTIONS.htm)は、「欠陥翻訳本を褒める石井はうかつだ」と批判しても、そうした疑惑(うかつなのではなく、井狩や出版社とぐる)については何ら触れてない。まあ、確かに「俺は本当にすごいと思ったんだ!」と石井に言われれば証拠がないからそれ以上、追及しようもないです。
 しかし、普通に考えて「井狩にインチキ書評を頼む会社は他でも同じことをしたんじゃないか」と疑わざるを得ない。しかも相手があの「デマ記事、捏造記事常習で倫理観の全くない産経の記者」「産経抄で少なくとも4回も取り上げて、月刊『正論』コラムでも取り上げる」だからなあ。