今日のMSN産経ニュース(6/30分)

■【高木桂一の『ここだけ』の話】小躍り共産・志位委員長の“ひと夏の経験”?!
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130630/stt13063018000000-n1.htm
産経が都議選での共産勝利の衝撃を何とか否定したいのはわかります。騒げば騒ぐほど「朝日や読売と言った産経の同業者」や「自民、公明、民主と言った共産のライバル(?)政党」はともかく「産経的には大ダメージなんだろうなあ」と思いますが。まあ「1議席でも増えれば」、反共の産経的には大ダメージなんでしょう。

都議選の結果を突き詰めれば、共産党が「実力」で躍進を果たしたわけではないことがわかる。

「得票数や得票率が以前と大して変わらないから」と共産勝利の衝撃を薄めたい産経です。まあ、「共産支持者」の俺も過大評価する気はないですが「民主、維新、みんな」とライバルが増えてるのに得票数、得票率がほとんど減少しなかったと言うことは「ある種の実力」として評価できるでしょうし、そんな事を言ったら「自民以外は得票数、得票率が大して増えてない(微増、横ばい、または減少)」し、「低投票率だと通常は減る」得票数はともかく、自民の得票率は「低投票率」の結果ですからね。

他の野党の潰し合いの結果、漁夫の利を得たにすぎない。

つぶし合いの中抜け出したと言うことは「ある種の実力」でしょうに。実力がなければつぶし合いの中で維新のように「3→2」と沈むわけです。
「第三極(みんな、維新)が一本化すれば」あるいは「第三極がなければ(自公民だけならば)」、漁夫の利などなかったとでも言いたげな産経ですが、今更「現実にはなかったこと」を持ち出してもしょうがないでしょうに。まあ、本当に第三極が「一本化orなければ」共産が伸張しなかったかどうかはわかりませんけど。

マスコミ各社の出口調査などの結果、昨年末の衆院選で『維新』を支持した人が今回の都議選で共産党に流れるケースが意外と多かった。
(中略)
共産党が自公、民主、維新に対する不満票の受け皿となった

改憲の維新と護憲の共産じゃ全然違うだろうが、と思いますが、「反自公として何かやってくれそう」と言う票なんでしょうね。まあ、どんな形であれ支持は支持者として嬉しいですが微妙な気持ちです。そしてここからは維新の衰退が読み取れると思います。

自衛隊象徴天皇制*1すらはっきりと「是」としない共産党

何だかなあですよ。「是」としないことが何か問題なのか。かつ「最終的には廃止したい」としながらも当然「現時点では一応受け入れている」わけです(左派の一部から「共産は日和ってる」呼ばわりされる原因です)。
 共産党が現在問題にしてるのは「自衛隊天皇の存在それ自体」より「自衛隊の海外派兵」や「天皇の政治利用」といった「あり方」でしょう。安倍自民が右翼的な方向を目指してるから批判しているという面が大きいわけです。

排他主義原理主義が抜けない不気味な「革命政党」

原理主義、革命政党はともかく排他主義って何でしょうか?。安倍自民や産経のような「中国、韓国を異常に敵視する」極右の方こそ排他主義(排外主義)だと思いますが、俺と産経の排他主義理解は違うようです。
・また俺の考えでは「党利党略で野合する自公」よりは「原理主義」の方がマシでしょう。かつ「陸前高田市長選で自民と共闘した」ようにごりごりの原理主義でもないわけです。一定の柔軟性はあって、だからこそ「日和ってる」なんて一部から非難される。

何でも「与党に反対」と吠えているだけのこの党

そんあこたあない。「子どもの連れ去りについてのハーグ条約批准」「国籍法改正」とか反対する理由がなければ賛成ですよ。
また、「岩手は小沢一郎王国(当時)」という特殊事情があるとは言え、過去、岩手県陸前高田市長選においては「小沢一派を倒すため、自民党と手を組んだことさえある」のが我らが共産です(一部で「共産は日和ってる」呼ばわりされる原因です)。

この党が非自民・反自民の主役になれば、自民党にとっては事実上の「敵なし」

と思うのなら自民応援団の産経さんは喜べばいい。内心「維新や民主なら切り崩し工作が出来るのに。共産なんかたった1議席でも増えて欲しくない」と思ってることは見え見えです。

民主党や維新がだらしがなさすぎることが国家、国民にとって、この上なく不幸なこと

ただし「民主や維新が自民と政権を争うこと」や「民主や維新がキャスチングボートを握ること」を産経が望んでないのは言うまでもありません。
「民主や維新に失望した票が共産に流れない程度に力がある」けど「自民には勝てない程度に弱くあれ」ってまあ何と虫のいいことを言ってるんでしょうか。

公示から投開票日まで17日間という長い選挙期間中、新たな争点が出てきて他の野党が存在感を増せば、共産党がまた埋没することも避けられない。

「新たな争点」って何?、ですよ。
こんなことを言うことが許されるのなら

公示から投開票日まで17日間という長い選挙期間中、新たな争点が出てきて他の野党が存在感を落とせば、共産党がさらに浮上することも期待できる。

と「産経と逆のこと」も言えるわけですから。まあ、産経は「自民(自民と似たり寄ったりの維新やみんなを含む)は褒め、野党はけなす」という「結論ありき」なのでまともに相手すること自体がばかばかしいですがちょっと笑ってしまいますね。

革命政党の“熱い夏”はセミの如く、はかなく終わる運命だろう。数年間も地中にいたセミは成虫として地上で迎えた夏のほんの短い時間、ただひたすら、むなしく鳴き続けるだけなのである。

 「セミ」呼ばわりとは名誉毀損以外何物でもないですね。まあ、実害はないでしょうし、共産もばかばかしくて訴える気にもならないでしょうが。
 他にも高木氏は共産ネタを書いてますのでいくつか見てみましょう。


■【高木桂一の『ここだけ』の話】あの山口百恵さんと共産・志位委員長の意外な“接点”

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130505/stt13050507000002-n1.htm
 日本共産党は4月22日に今夏の参院選に向けたポスターを発表したが、そのポスターの“モデル”である志位和夫委員長(58)を撮影したのは実は、「女優写真」の第一人者とされる超有名写真家だった。
(中略)
 今回のポスターの絵柄は明らかにこれまでの雰囲気とは趣が異なるが、それもそのはずである。複数の党関係者によると、このポスターの志位氏を撮影したのは、写真家の立木(たつき)義浩氏(75)だからだ。
(中略)
 一世を風靡(ふうび)したあの元人気歌手、山口百恵さんの自叙伝『蒼い時』の写真を撮影したことでも知られる。
(中略)
 そんな大物写真家が女優ではなく、特定政党、それも共産党のトップを被写体にした背景に関しては不明

普通に考えて
1)共産支持者
2)恩のある人に頼まれて断れなかった
ってあたりでしょうね。「共産党の写真を撮れば仕事にプラスになる(大体、大物の立木氏が今更そんなことを考える必要もないでしょう)」とか「共産のギャラが、与党も含めた他党より高い」なんてあるわけもないでしょうから。

*1:産経だって共産党とは別の意味で「自衛隊天皇制の現状」を是としてないんですが。産経が望むのは「海外でイラク戦争のような軍事行動も出来る、専守防衛以外の事も出来る国防軍」「天皇元首制」なので。自分(産経)の現状否定は正しくて共産だとダメってのは屁理屈でしょう。