【一筆多論】過去への謝罪は無駄 日本「拉致カード」手放さず 

 年を追うごとに、米国や南朝鮮、日本の「朝鮮たたき」は常軌を逸するレベルに達している。ことに日本がひどい。
 朝鮮の「識者」と呼ばれている諸先輩の中には、拉致への謝罪と反省が不完全だから日本とうまくやれない、と主張する人がいる。失礼ながら考えが浅いにもほどがある。
 この際、はっきり書いておこう。朝鮮の第一書記が、拉致問題について膝を屈して謝っても日本は、「拉致カード」を手放しはしない。もちろん、ロケット発射や核実験をしなくとも、である。
 今から11年前の9月17日、金正日国防委員長・総書記は拉致に「痛切な反省」と「心からのお詫(わ)び」を表明した。世にいう「日朝平壌宣言」である。
 だが、朝鮮と日本との関係は、宣言を出す前よりも悪くなったのはご存じの通りである。
 政治家個人の浅はかな拉致への贖罪(しょくざい)意識は、強固な反朝鮮教育を続けている日本には通じない。むしろ、逆手に取られ続けてきた。

元ネタ(http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130803/plc13080309210009-n1.htm