今日のMSN産経ニュース(8/7分)(追記あり)

【正論】「8・15」に思う 防衛大学校教授・村井友秀 日本に勝ったという中国の虚構
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130807/plc13080703200006-n1.htm

 読まなくてもタイトルだけで内容がわかります。
 「原爆を投下されて米国には負けたが俺達は中国には負けてないんだ!。蒋介石にも毛沢東にも負けてないんだ!」
 そういう負け惜しみを言って何がどうなるんでしょうか?。日中関係が悪くなるだけです(場合によったら日台関係も悪くなる)。大体米国と戦争せざるを得なくなったのは「米国が中国を支援したから」であって日中戦争と密接な関係がありますし。
 でそういう負け惜しみを街宣右翼が言うならともかく防衛大学校の教員が言う。「防衛大学校の公式見解だ」と疑われても文句は言えないでしょう。
 常識を疑いますね。
 この村井氏は、平和・安全保障研究所サイト(http://www.rips.or.jp/experts/m-n/murai_tomohide.html)によると専門分野は中国で
『中国をめぐる安全保障』(共著、2007年、ミネルヴァ書房)なんて本もあるそうですがここからは
1)過去の中国関係の業績も異常な反中国でトンデモ
2)過去の中国関係の業績はまともなのに何故か産経だけではウヨ読者に媚びて異常な反中国
のどちらかだと言うことが想像できます。どちらにしろ酷いですが。


【追記】
こういう珍論にまじめに突っ込んだ誰かの妄想・はてな版『日中戦争・中国に負けていないという日本の虚構』(http://d.hatena.ne.jp/scopedog/20131014/1381762000)を紹介しておきます。
 小生は「たとえ軍事的に中国戦線で日本が中国を圧倒していたとしてもそんなことは戦争に負けていないという理由にはならない」と批判しましたが、scopedog氏のエントリによれば「戦争初期はともかく」戦争末期においては到底、中国戦線で圧倒していたとは言えないようです(それどころか日本側のほうが圧倒されていた)。