今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(8/19分)(追記・訂正あり)

 日付がずれてますが連続更新の形にしたいので。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131110/amr13111003100001-n1.htm
産経新聞【あめりかノート】ワシントン駐在客員特派員・古森義久
■「北朝鮮崩壊」報告書の波紋
 北朝鮮金正恩第1書記の暗殺などにより政府機構が崩壊する−こんな可能性を大胆な前提とした研究報告が米国の国防総省との絆の強い大手研究所から公表され、ワシントンの対外政策関係者の間で波紋を広げ始めた。

古森は喜んでるようですが「これだけではねえ」といったところですね。
報告書全文(小生は英語が読めないので読むとしたら邦訳ですが)でも読まないと何とも言えない。
「暗殺による崩壊の可能性は高い」と見ているのか、「一応そういう可能性も想定しておこう」という話に過ぎないのか。
 まあ、俺個人はそういう可能性(暗殺の可能性も、暗殺が崩壊につながる可能性も)は低いと思いますけどね。
 単純比較は出来ないでしょうが、独裁者が暗殺されてもそれが独裁体制が崩壊しなかったケースはいくらでもある(韓国の朴チョンヒ*1、エジプトのサダト*2)。
 つうかそういうことが起こっても困る。平和的な崩壊ならいいですけど、そうなる保障がないでしょうから。
 もし「高い」とランド研究所が見なしてるのだとしたら単にランドがトンデモなだけではないのか。

暗殺が起きれば、党や軍はいくつかの勢力に分裂し、内戦の危機を生み、内戦は日本をも含む周辺諸国への戦火ともなるというのだ。

 体制が下手に崩壊すれば、北朝鮮に限らず、中国でアレどこであれ、内戦が起こるでしょうが、隣国としてそういうアフガン化はやめてほしいですね。絶対に日本経済に悪影響が出るでしょうから。韓国や中国、ロシアにだって悪影響があるでしょう。北朝鮮の近隣諸国(韓国、中国、ロシア、日本)が「極右の北朝鮮崩壊論」なんぞ支持しないのは当然の話です。

しかし北朝鮮にそんな異変が起きれば、日本として気になるのは拉致被害者の命運である。この点、同報告は政府崩壊では政治犯などを拘束してきた治安担当者たちが弾圧相手を大量かつ一気に殺してしまう危険をあげていた。日本人拉致被害者政治犯とでは異なるが、治安担当側の態度には共通部分もありうるだろう。ではどうするか。

「どうするか」って、「生存拉致被害者が今もあの国にいる」としても「居場所がわからない」んだからどうしようもないでしょうよ。当然、「生存拉致被害者が今もあの国にいる」なら「体制が崩壊して内戦になれば」一気に殺す可能性はあるでしょうね。
 あるいは殺さないまでも、「戦乱の中で不幸にして死亡する」可能性もある。巣くう会(西岡、島田、荒木など)が北朝鮮崩壊論、打倒論を唱えるのはそう言う意味で全く異常です。

*1:朴暗殺後、全斗煥が実権を掌握

*2:サダト暗殺後、ムバラク副大統領が大統領に昇格