いつもどおりid:noharra氏に突っ込む(9/1分)(追記・訂正あり)

226事件首謀者や昭和維新派が正しかったのか、問われるだろうが、そこまでは言っていない。破滅した国家に対して反乱のような者を起こした者たちを、現在の自称反体制派が憎み続けることが、少しおかしいと言っている。(野原のツィート)

やれやれですね。「226事件首謀者や昭和維新派」は彼らの主観はともかく客観的には「日本の軍国主義化」に大いに貢献したわけです。
彼らが「破滅した国家」の方向性に批判的だったという事実もどこにもない。彼らも「統制派と同じ中国侵略主義者」に過ぎなかったわけです。単に方法論が違っただけでしょう。
彼らが生きながらえたとしても戦争の阻止に動くことなどなかったでしょう。当然「現在の自称反体制派が憎み続ける(というか批判してる訳ですが)」のは当然すぎるほど当然でしょう。評価に値しない連中は批判されて当然です。もちろん青年将校を批判する人々は統制派だって批判しています。
 そもそも彼らの反乱は「軍部独裁政権誕生」が目的であり、そう言う意味で「反体制派」と呼べるか極めて疑問ですが(226事件首謀者がねらっていたのは陸軍大将真崎甚三郎の真崎内閣だったわけです)。

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20131122
山本太郎天皇に手紙を渡したことに、ケチをつける右翼の論理構成がまったく理解できない。

「右翼の論理構成がまったく理解できない」
 つうことはid:noharraは以下に挙げる「山本を批判する、非右翼の論理構成」なら理解できるんでしょうか?

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20131102/1383355631
kojitakenの日記『山本太郎「身分を横に置かせて頂いて、一人の人間として現状を伝えたかった」(呆)』
 おいこら山本、「身分を横に置かせて頂いて」って何言ってんだよ。「国会議員である俺様の権力をおいといて」という意味ならまだわかるけれども、違うだろう。「平民である臣・太郎が、恐れ多くも陛下に」とかなんとか、そういう意味で言ってるんだろうが。
 何が「身分」だ。お前、一体いつの時代の人間なんだよ。

http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20131031
vanacoralの日記『歴史学者・住友陽文氏*1山本太郎批判』
 こうして見ると、山本議員の今回の行為は、仮に青年将校が言いすぎだとしても、日本人にありがちな「水戸黄門待望論」を具現化したものでしかなく、全然賞賛に値するものでない事が明らかです。
 大体、山本議員を賞賛する脱原発派は、右派政治家が同じシチュエーションで「陛下、靖国に参拝して下さい」という内容の手紙を渡すのも肯定されるのでしょうか。

http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2013-11-02
五十嵐仁の転成仁語『山本太郎参院議員の天皇への「直訴」問題』
 困ったものです。愚かなことをしたもんだと、呆れてしまいました。
(中略)
 事故の収束や被災者の救済について力を尽くすのは国会であり、議員の役目ではありませんか。それを「政治的権能を持たない」天皇に「直訴」するというのでは、お門違いも甚だしいと言わざるを得ません。
 「現代の田中正造だ」などと弁護するむきもあるようですが、主権者の代表たる国会議員が政治活動を禁止されている天皇に「上訴」するなどということはあってはならないことです。もし、そうであれば、議員よりも天皇が「上」となり、上下が逆になってしまうからです。

http://blog.goo.ne.jp/syouji0124/e/9f0c285a2a98737a67dafcf8c69ce040
桜井昌司『獄外記』:『御宸襟だって』
 こんな文字を読める人は、何人くらいいるやら。
 天皇に手紙を渡した山本太郎議員の騒ぎは、まだ続けていて、昨日は、「陛下の御宸襟を悩ませた」と反省の言葉を語ったらしい。直訴と言い、「御宸襟」の言葉と言い、とても現代の若者とは思えないねぇ。
 天皇を神と敬わされた戦前に教育を受けたり、天皇が神である時代にいい思いをした連中ならば、まあ判るけど、民主主義教育で育った若者だろうに、この錯誤した認識は、どこから生まれたのだろうか。
 反原発の一点を除けば、山本太郎さんも天皇主権へ改憲を目指す自民党右翼や維新と変わらないのかも知れない。

*1:著書『皇国日本のデモクラシー:個人創造の思想史』(2011年、有志舎)