都知事選について(2/11東京新聞の鎌田慧コラム)(追記あり)

 ま、予想通りさんざん一本化を叫んで宇都宮氏に悪口雑言だった事へのわびはありませんでした。内容的には「敗北したけれど投票してくれた方々ありがとう、一緒に細川支持した著名人(瀬戸内寂聴澤地久枝など)の皆さんにも感謝します」といったところ。
 「脱原発を細川が唱えたのに、バックが小泉じゃ怪しいと言ってた人は狭量だ、小泉は原発推進の過去を反省したと言うたやないか」という細川批判派への悪口が一箇所だけありましたが、細川3位によほどがっかりしたのか、以前に比べれば細川批判派への悪口は少なかった。
 ちなみに2/10の看護師・宮子あずさ氏の東京新聞コラムが「私は宇都宮氏に投票した。福祉の面で細川氏の公約がわからなかったが、宇都宮氏の公約はわかったし、一番共感できたから」「私にとって脱原発は最優先課題ではなくワンオブゼムに過ぎない」という主旨の事を書いていたのには苦笑しました。当人の主観はともかく内容は明らかに鎌田批判ですので。


【追記】
1)宮子氏のコラムについて触れたエントリが見つかったので参考までに紹介しておきます。

http://blog.goo.ne.jp/kurukuru2180/e/6d2ec70f28fa58dec97a996df569201e
 都知事選、宇都宮、細川両候補の問題を引き続き。
10日付、東京新聞の特報部「本音のコラム」に宮子あずさ氏(看護師)が次のように書いていた。
「非自民の票は細川、宇都宮の両氏に割れた、候補者を一本化できなかったのは、それぞれの支持者に切実な理由があったからだろう。私はどうしてもコイズミ的手法が受け入れ難く、宇都宮氏を選んだ。(中略)
 私にとって、反コイズミは何よりも切実な選択であった。(後略)」
 このような人がいることは僕にはよく判る。細川陣営に一本化されれば、宇都宮陣営の票が自動的に細川に流れるわけではないことが判るだろう。細川陣営には「コイズミ」という劇薬が処方されていて、副作用が心配な人は服用できない。この「小泉問題」は小さな問題ではないと思う。竹中平蔵氏を重用した新自由主義的経済政策や自衛隊イラク派遣問題は、軽々しく忘れられる問題ではない。
(中略)
鎌田慧氏などが、元総理大臣が脱原発に宗旨替えしたことを高く評価するのを僕は不思議に思っていた。

2)vanacoralの日記『自己反省無き「リベラル」文化人・鎌田慧』(http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20140215)を紹介しておきます。

 明日で都知事選からまる一週間になりますが、「細川一本化論者」の中で自分らの見通しの甘さを真摯に見つめなおした人にはとんとお目にかかっておりません。湯川れい子氏にきむらゆい氏、あと「世に倦む日日田中宏和氏などはツイッター上で「引かれ者の小唄」と言うべき自己正当化の言説を撒き散らしてますし、広瀬隆氏に至っては都知事選敗北の総括を全然やってませんし。*1
 そして真打の鎌田慧氏は、東京新聞並びに朝日新聞で、これまた自己正当化の主張を垂れ流しております。

つうことで小生が簡単に意見を述べた東京新聞コラムについてvanacoral氏エントリで全文紹介されています。小生はうろ覚えで感想を書いていたので改めて東京新聞・鎌田コラム全文読みましたが、まあ、大筋では鎌田批判は間違ってないなと再確認しました。

 小泉が戦争を止めるみたいな事連呼してますけど、小泉がイラク戦争を支持した事を反省してましたっけ?イラクで人質にされた方々を「自己責任」とか言ってバッシングを煽った事を反省してましたっけ?それに香田証生さんを見殺しにした事は反省してましたか?
 そんな鎌田氏に聞かせてやりたかったのが、都知事選最終日における辛淑玉さんの話です。


■「小泉さんが嫌いな理由はただひとつ。香田証生を殺したから」辛淑玉さん( 11日付「KABASAWA YOUHEI BLOG」)

 おっしゃるとおりだと思います。大体、鎌田は安倍批判者面していますが安倍が首相になるに当たって小泉が「小泉内閣官房副長官官房長官自民党幹事長」にして箔をつけてやったことが安倍に大変有利に働いたことをどう思ってるんでしょうか。小泉が安倍を重用しなければ安倍が「小泉政権終了直後、首相になること」はなかったでしょう。
 小泉が「安倍君を私が重用したことが間違いだった」とわびるのならともかく、何で小泉を安倍批判者だと思えるのか。
 安倍が小泉の息子を「復興大臣政務官」に処遇してることを鎌田はどう思うのか。