既に細川一本化論については、小生が気付いただけでも
五十嵐仁の転成仁語
『都政と国政の大転換のために「女性蔑視の鼠男」ではなく「正義の弁護士」を都知事に』(http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-02-07)
『東京都知事選挙の結果について』(http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-02-10)
vanacoralの日記
『なぜ細川・小泉は負けたのか』(http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20140209)
『これでノーサイド出来るでしょうか!?』(http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20140210)
『村上達也・東海村前村長の「老醜」 』(http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20140211)
Danas je lep dan.『東京都知事選挙では宇都宮候補を支持します』(http://d.hatena.ne.jp/Mukke/20140208/1391867043)
など少なくないブロガーが批判しているところですが恐れ入ることに宇都宮2位、細川3位が決まった今になっても「細川一本化論」を支持する御仁がいます。
その一人が「選挙戦中、さんざん宇都宮氏に立候補辞退を主張した」澤藤統一郎氏です。
澤藤統一郎の憲法日記『闘いすんで日は暮れて』(http://article9.jp/wordpress/?p=2077)より澤藤氏の「細川一本化論」を引用してみましょう。
今回、脱原発運動を担ってきた広範な人々が脱原発二候補の「一本化」を願った。一本化とは、当然に細川候補への一本化だった。告示前も選挙期間中も、それ以外に一本化の選択肢はなかった。宇都宮君を支持した勢力が、今、ドングリの背比べに少しだけ勝ったとして、脱原発を誠実に願う立場から一本化実現に向けての発言をした人々を非難するようなことがあってはならないと思う。
言ってることが無茶苦茶ですね。「細川支持派が細川の方が勝ち目があると主張していた」選挙前ならともかく、何で選挙後に「負けた細川への一本化」を澤藤氏は「当然」「それ以外に選択肢はなかった」と主張するのか。訳がわかりません(俺個人は負けようが負けまいが一本化論は間違ってると思うし、この理屈では浅野史郎が出馬したときの「吉田万三はおりろ」論も支持せざるを得ないと思うがそういう理解でいいのか?)。
そもそも「宇都宮陣営は細川陣営を批判するな」って冗談じゃありません。宇都宮陣営が選挙期間中、さんざん細川陣営に名誉毀損まがいの非難をされたことを澤藤氏は何だと思ってるのか。話をあべこべに描くのも大概にして欲しい。
この点、五十嵐仁氏(法政大学教授、政治学者)の以下の主張を澤藤氏には何度も何度も熟読して欲しいものです。
http://igajin.blog.so-net.ne.jp/2014-02-10
宇都宮候補の得票が細川候補の得票を上回って2位となったことの意味をきちんと総括するべきだということです。今回の最大の特徴は、脱原発という点で似通った方針を掲げた候補が2人出て、その「一本化」が働きかけられたという点にあります。ただし、宇都宮さんではなく、細川さんへの「一本化」が……。
このような働きかけがどのようになされ、両陣営はどう対応し、どのような問題点や弱点があったのかなどについては、今後、きちんとした総括が必要でしょう。特に、その中心となって働きかけてきた「脱原発都知事を実現する会」には、事実を踏まえた誠実な総括を求めたいものです。
さしあたり、候補の「一本化」に当たって当選可能性だけを問題にしていたこと、宇都宮さんには当選の可能性はないと判断していたこと、そのために一方的に宇都宮さんに辞退を迫ったこと、その過程で、宇都宮さんとその支持者に対する誹謗や中傷が少なくなかったことなどが反省されなければならないでしょう。同時に、このような動きは客観的には宇都宮さんの足を引っ張る役割を果たしましたが、それにもかかわらず、宇都宮さんの得票が細川さんの得票を上回ったという事実を直視していただきたいものです。
まあ、マジレスすれば「宇都宮憎し」で凝り固まってる澤藤氏に「五十嵐氏の細川陣営批判」が理解できるとは全く思っていませんが。
どうせ五十嵐氏の主張を「宇都宮支持者の党派的な細川非難」で片付けるのが落ちでしょう。澤藤氏の方がよほど「宇都宮陣営への憎悪という党派的意見に凝り固まった老害オヤジ」だと思いますが。
五十嵐氏に限らず澤藤氏にとって「細川一本化論」を批判する人間は宇都宮支持者であれば勿論ですが、宇都宮支持者でなくても「憎い敵」でしかないでしょう。
俺は澤藤氏という御仁をその種のくだらない「老害オヤジ」だと思っています。まじでこの低劣なゲス野郎には政治を語って欲しくない。こういう低劣な老害オヤジには、できれば早く「死もまた社会奉仕(石橋湛山)」状態になっていただきたい。
そもそも澤藤氏が今頃になって細川一本化を唱えるのも変な話です。というのも澤藤氏は選挙期間中、細川氏についてこう書いていたからです。
http://article9.jp/wordpress/?p=1943
(注:宇都宮氏が)今無条件で潔く身を退けば、細川・小泉陣営を利することになる。これは「脱原発」ではあるが「靖国・構造改革」派勢力の応援になる。
「細川・小泉陣営」を「靖国・構造改革派」として選挙期間中、批判していた人間が、選挙後に「細川一本化」こそ望ましかったと言うのはどういう意味なんでしょうか。宇都宮憎しのあまりに精神の逸脱を来しているとしか思えません。
また澤藤氏はさんざん宇都宮陣営に対し「公選法違反の疑いがあるダーティーな候補」呼ばわりしていました。その澤藤氏の主張の是非については論じませんが、ならば細川はクリーンな候補なのか。
「佐川疑惑」と言う重大な疑惑の細川がクリーンな候補の訳もなく、「宇都宮はダーティーだから支持できない」と澤藤氏が言うのなら細川だって支持など出来ないでしょう。
結局、澤藤という人には「喧嘩別れした宇都宮が憎いから宇都宮陣営のことは一から十まで否定する」という醜い私怨があるようにしか見えません。
単に宇都宮批判だけしていればそうした私怨もばれなかったでしょうが、宇都宮憎しのあまり「細川敗戦後も細川一本化を支持する」という醜態をさらすことによってその正体がバレバレになったとは言えるでしょう。