いつもどおりid:noharra氏に突っ込む(3/24分)(追記・訂正あり)

【その1】

清義明 ‏@masterlow
民族教育は重要だよ。人権として認められなければならない。しかしそれならやり方考えろよ。誰がどう見たって世界最悪の人権侵害国家の政治教育してたら、一般から理解されないの当たり前だろ。人権侵害している連中の教育やめろっていうのが人権侵害だっていうのは普通の感覚からいえばおかしいべ。
(id:noharraのリツィート)

 こういうバカウヨのツィートにリツィート出来るんだからid:noharraの馬鹿さは半端ねえなあ、と思う。
 つうかさ、「一般人から理解されない」も何もほとんどの一般日本人は(朝鮮学校に限らず)「外国人学校の民族教育」に興味なんかないんだけどね。
 この種のバカウヨが因縁つけてるに過ぎないのだが「俺達は一般人」と根拠レスで思い込んだあげく「俺が問題だと思うから朝鮮学校教育を否定できる」って思い上がりはすげえよな。何様だよ、手前。その上「俺様が朝鮮学校にかわる『真の民族教育』を生みだそうじゃねえか」つうのならまだしもただ因縁つけるってそれ当人の主観はともかく客観的には「民族教育の否定」&「同化教育の推進」でしかねえだろ。
 お前が「在日朝鮮人の民族教育」に人生捧げる覚悟がねえんだったら因縁つけるんじゃねえよ。
 まあ、この種のバカウヨに「マジで民族教育に口出されても」医師免許のない奴が手術やるようなモンで害悪しかないとは思うが。


【その2】
ウイグルのキノコ雲』
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20140424

このエントリでid:noharra先生は

中国核実験をめぐる日本左翼の矛盾

云々と書いている。要するに大江の文章

中国のある砂漠の一角にキノコ雲がおこった時、それを見守る中国の若い研究者たち、労働者たちを揺り動かした喜びの表情は、客観的にいっていかにも美しく感動的であった。

を「中国核実験擁護」とid:noharra先生は理解し「米国の核保有への態度と矛盾する」と判断したのだろう(後で述べるがこうした大江理解は明らかに間違いである)。
では実際どうなのか。
こうしたid:noharra先生の理解が全くの誤読、曲解であることは皮肉にもid:noharra先生がリンクを張っているエントリ『いかにも美しく感動的であった"』(http://d.hatena.ne.jp/himadoki/20131215/1387083292)を読めばたちどころにわかる。自分がリンクを張ったエントリをまともに理解できないバカがid:noharraであるらしい。

問題の文章は岩波書店『世界』の1967年9月号に掲載された、『パール・ハーバーにむかって -アメリカ旅行者の夢 IV-』と題されたエッセイだ。
(中略)

(前略)
 中国の核実験を写したフィルムを深夜のテレヴィに見た時、僕をおそった暗い恐怖感のことを僕は永く忘れることがないだろう。中国のある砂漠の一角にキノコ雲がおこった時、それを見守る中国の若い研究者たち、労働者たちを揺り動かした喜びの表情は、客観的にいっていかにも美しく感動的であった。サルトルがわれわれに語った言葉をひけば、《核戦争の脅威に無防備のままさらされていると自覚している国》が自力で核兵器を開発した喜びは、かれらの若い表情から直接につたわってくるものであった。
 しかし核実験の直後、およそ軽装の防護服を身にまとったかれらが、放射能の荒野に、勇んで駆け出すのを見ると、それは不安の念をひきおこさずにはいない。かれらには今、開発したばかりの核兵器の威力についての誇りにみちた知識はあるであろうが、核兵器のもたらす人間的悲惨については、ほとんど知識がないのではないか、と僕は疑った。ありていにいえば、当然、かれらはその知識に欠けているであろう。なぜなら、核兵器の悲惨について具体的に真実を知っている者たちのいる場所は、この核時代にあっても、なお広島・長崎の原爆病院をおいてはほかにありえないからである。

 さて、これは大江が中国の核開発を単純に喜んでいる、賛美している文章だろうか。
 私にはそうは読めない。この文章で大江は中国の核実験を強く恐怖している。

 中国の核実験を写したフィルムを深夜のテレヴィに見た時、僕をおそった暗い恐怖感のことを僕は永く忘れることがないだろう。

それに続く文章は、
・見た目はいかにも美しく感動的な光景だが、
・しかし本当は恐ろしく悲惨なものなのだ、
という対比を語っている。この後半を切れば、当然ながら、文章の意味は逆になってしまう。
"いかにも美しく感動的であった"という一節だけが切り取られるのは、恣意的な引用による印象操作の、露骨な、わかりやすい例だといえる。
 問題は、こういう稚拙なトリックが、原文を確認しようとしない人びとーー私自身もそのひとりだったわけだがーーにはそれなりに有効だということだ。

またこのエントリ主の別エントリ『大江健三郎と中国の核実験(1964)』(http://d.hatena.ne.jp/himadoki/20131219/1387424398)を読んでもid:noharraの認識が明らかに間違いだとわかる。

1964.11.22 南原繁大江健三郎など24人,中国の核実験に抗議の声明書発表.
(法政大学大原社研『社会・労働運動大年表』データベース )

 このとき大江は日中文化交流協会を退会している。

 改めてid:noharra先生の馬鹿さに心の底から呆れた。id:noharra先生は「大江氏へのデマ中傷」と「himadoki氏のエントリを曲解誤読したこと」を大江氏とhimadoki氏に謝罪すべきではないのだろうか。
いやまあ、「誠実さのかけらもない屑」のid:noharraにはそういうことを期待してないんだけどね。でもさんざん俺に向かって「デマ屋」呼ばわりした以上、ご自分のデマ垂れ流しにはそれなりの責任を取るべきでしょうよ。

【2014年4/28追記】
いやあ、今日、『ウイグルのキノコ雲』
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20140424
を見てびっくり。小生がしたコメント(このエントリに書いたのとほとんど同じですが)が見事に全削除。しかも今までは「削除しました」と断り書きを書いていたのにそれもなし。どうやら「ボーガスなど相手しない」と言えば「問答無用でコメントを削除したあげく、そのことをお断りしなくてもいい」とid:noharraは思ってるらしい。つきあいきれませんな。これが「俺ボーガスがid:noharraのコメントを『エントリに関係ないコメント』と言う理由で削除したとき」、「何故私、id:noharraのコメントを削除した」と言う男のやることですよ。他人のコメ削除は非難する癖に自分は好き勝手にコメ削除するってどんだけ恥知らずなんだよ。
 という主旨の事をhttp://d.hatena.ne.jp/noharra/20140424のコメント欄に書いたら何故か削除せずに放置プレイ。わけがわからないですね。何を基準に削除したりほったらかしにしたりするのか。それとも「忙しいから削除できない」だけなのか?(追記の追記:後で見たら削除していましたね。「忙しいから放置しただけ」のようです)


【その3】

北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会 ‏@hrnk1 · 13 時間
[守る会News] チャンネル桜の番組に、【救う会兵庫】朝鮮学校補助金交付取り消し訴訟の行方 が放映されました http://dlvr.it/5TmkxW
(野原がリツィート)

チャンネル桜って「南京事件否定論」「河野談話否定論」の極右放送局なんだけどね。そんなところに紹介されたことを自慢する守る会は明らかな極右歴史捏造主義団体ですよねえ。何とか反論したらどうなのよ、id:noharra先生?
 「ボーガスには応答しない」と公言すれば俺が批判しないと思ったら大間違いだからね。