今日のMSN産経ニュース(4/19分)(追記・訂正あり)

■【産経抄】4月19日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140419/plc14041903050005-n1.htm

外交の奥義は「51対49」のきわどい差で自国に有利な決着に導くことだ、と老外交官に聞いたことがある。軍事力を背景とした脅しや交渉術を駆使して一時的に「90対10」や「80対20」といった大差で勝った気になったとしても、相手の恨みを買い、恒久的な国益にはつながらないという。

 でまあ、戦前日本は「軍事力を使った脅し」や「実際の軍事力行使」で中韓を侵略し「大差で勝った気になったとしても、相手の恨みを買い」、最終的には、第二次大戦の敗者となり、戦後は「申し訳ありませんでした」と謝罪してから、外交関係が始まった。
 それを今頃になって「チャラにしろ、わびる必要なんかねえ」と暴言吐いてるのが産経であり安倍晋三らウヨ政治家です。「恒久的な国益」を少しは考えたらどうなのか。

日本が明治時代半ばまで苦しめられた欧米との不平等条約も、江戸幕府がペリーの砲艦外交に屈し、やむなく結ばされたのが発端である。そのときの恨みつらみは、昭和16年の日米開戦にまでつながり

いや「明治時代に条約改正してるし」、どう考えてもつながってないから。何なんでしょう、このすさまじいデマは。日英同盟は産経の頭の中でどう理解されてるんでしょうか?

今や対等な国家同士の交渉で、一方的な外交的勝利はあり得ない。

そう思うんだったら「河野談話なんか撤回しろ」とバカを言うのは辞めましょう。つうかそう思うんだったら竹島とか北方領土とかでいたずらに強硬論唱えるのもやめて欲しい。

特にひどいのが、自動車分野だ。米国車が売れないのは、日本の安全や環境基準が厳しすぎるから、というへ理屈をつけて「非関税障壁」の撤廃を要求している。

そんなにご不満だったらTPP反対論を唱えた方がよくないですか?

オバマ大統領は、国賓として来日するが、滞在時間は短く、迎賓館にも泊まらない。中国には1週間も子供と遊びに行った夫人も同行しない。それほど日本を重視しておられないようだから、TPPで大きなおみやげをもたせる必要もない。

 そりゃ「ケリー国務長官ヘーゲル国防長官の千鳥ヶ淵訪問」で事前に警告したのに、ガン無視されて安倍に靖国参拝なんかされて面子潰されれば向こうも怒るでしょ。むしろ訪日されたことを喜ぶべきでしょうに。ただ訪日して、「何だ、靖国参拝したって問題ねえじゃねえか」などと思われて安倍に変な暴走をされては米国もたまったもんじゃありません。だからこういうオバマの態度になるわけですが、まあ、オバマが面と向かって安倍にがつんと言わないと「そうした警告に気付かない」あるいは「気付かないフリをする」のが安倍なので困ったもんです。
 オバマも今回は「靖国参拝とか河野談話見直しとか日韓関係をやばくすることはやめろ」とか、かなりきついことを「面と向かってがつんと言う」のかもしれません。