今日のMSN産経ニュース(4/27分)(追記・訂正あり)

■『中国の対日“歴史戦”欧州巻き込みさらに 外国元首で初、デンマーク女王「南京大虐殺記念館」訪問』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140427/chn14042723040003-n1.htm
 実に産経らしい記事です。「訪問したから何?。日本政府の公式見解は勿論南京事件実在論だし、過去にはこの記念館を自民党幹部の野中広務*1古賀誠*2も訪問してるし問題ないでしょ?」としか普通の人間は思わないでしょう。デンマークサイドが産経の因縁聞いても「え?、何言ってるの、この人たち」としか思わないでしょう。
 というかウィキペ『南京大虐殺紀念館』によればどういう考えか知りませんが安倍の奥さんも訪問してるそうですけどね。
 しかし「南京事件否定論」の産経としては「デンマーク政府の野郎、中国とつるみやがって許さない」とでも思ってるのでしょう。とんでもない話ですが。


■首相「人権侵害ない世紀に日本が貢献」 慰安婦問題めぐり
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140427/plc14042718350012-n1.htm
 「オバマ大統領の言うとおりです、慰安婦のような人権侵害を二度と起こしてはいけない」んだそうです。
 「お前、どの面下げてそういうことを言う?」とは思いますがさすがに「オバマは何抜かしてるんだ、人権侵害なんかじゃねえよ」とは言えないわけです。
 で、島田洋一なんかもこの安倍発言に「安倍政権が潰れてもオバマに抗議しろ、手前へたれてるんじゃねえぞ、安倍」とは言えないわけです。


■【産経抄】正しく評価された日本の歴史 4月27日
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140427/trd14042703020005-n1.htm

勧告は「日本が近代工業国に仲間入りする鍵となった」と日本の自虐史観の持ち主が目をむきそうにまで、歴史的意義を高く評価している。

何というか産経ってhttp://togetter.com/li/659797で紹介されてる

富岡製糸場って「元祖ブラック企業」じゃん。それが世界遺産になるってことに、ブラック企業撲滅運動系のみなさんは、どんなご意見をお持ちなのかな。やっぱり「絶対反対!」運動を始めるのかな?

というアホツィートの主と同じ認識なんでしょうか?。小生が「太字強調した部分」がなければ

勧告は「日本が近代工業国に仲間入りする鍵となった」と歴史的意義を高く評価している。

となってまともな文章なんですけどね。
 まあアホツィートにはhttp://togetter.com/li/659797で「ああ野麦峠*3富岡製糸場は違う」って突っ込みが入ってますけど。それとも産経は「自虐史観の持ち主は日本批判、非難しかしない」と妄想してるんでしょうか。
 ただ仮に「富岡製糸場ブラック企業」だとしてもそれはそれとして「日本が近代工業国に仲間入りする鍵となった」と評価したって別におかしくないわけです。もちろんその場合、「富岡製糸場ブラック企業性」も別途指摘する必要がありますが。是々非々の評価という奴ですね。


【追記】
 官営模範工場時代には「女工哀史的問題」はなかったが、「明治19年に三井に払い下げられてから」は「女工哀史的問題」が発生したとみるのが通説的見解のようです。


■【新聞に喝!】「小保方会見」とソープオペラ*4 京都大学大学院教育学研究科准教授・佐藤卓己*5

http://sankei.jp.msn.com/science/news/140427/scn14042710520001-n1.htm
 途中までは「小保方会見には説得力がない」「この問題についてテレビワイドショーなど一部メディアは真実追及ではなくただ面白がっていたのではないか?」などと、まともなのですがオチが変です。

ロマン化は「マス」メディアの構造的要請であり、科学担当記者の専門能力をどれほど高めても問題は解決しない。ロマンより事実を優先する知的な読者を多数派に育てる覚悟があるのか、それが新聞に問われている。

・いやだから「読者のレベルを高める」には、まず「新聞の専門記者の能力を高める必要がある」んでしょうよ。
 現在「記者のレベルが高いか」「記事のレベルが高いか」といったらおそらく高くないし、「記者や記事のレベルを高めること」と「読者のレベルを高めること」は矛盾しない。むしろ「記者のレベルを高め、それによって科学記事のレベルを高めずして、読者のレベルは高くならない」でしょう。
 「記者や記事のレベルが高くなれば自然に読者レベルが上がる」わけでもないでしょうが、まずできることからしないといけない。
・そして「河野談話否定論」「南京事件否定論」「対馬が危ない」「江沢民*6死亡」などのデマ記事、飛ばし記事が多い産経の記者にはおそらく「そんな覚悟はない」でしょうし、そもそも産経記者(ここでは阿比留瑠比*7安藤慶太古森義久*8らを想定しており福島香織*9などそれなりにまともな一部例外は除く)にまともな知的能力があるのかどうかすら疑問です。


■【挿絵で振り返る「アキとカズ」】(4)「日本人の島」蹂躙したソ連 露はいまだ非道認めず
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140427/art14042707000001-n1.htm

 クイズをひとつ。「南樺太は現在、どの国の領土なのか?」
 「ロシア領」と答えた人は×。正しくは、『帰属が未確定』な場所。ロシアが「勝手に実効支配している」に過ぎません。
 日露戦争に勝利した日本は1905(明治38)年のポーツマス条約で樺太島の北緯50度線以南の「南樺太」の領有権を得ますが、先の大戦で敗れ、1952(昭和27)発効のサンフランシスコ平和条約では領有権を放棄します。
 ここまではよく知られている話でしょう。
 ただ、ソ連(現ロシア)は同条約の締約国ではありません*10。日本政府の見解は「南樺太の最終的な帰属は将来の国際的解決手段に委ねられる」であり、外務省のホームページにも、ちゃんと掲載されています。
 ところが、2001(平成13)年、日本は南樺太の旧豊原*11(ロシアはサハリン州ユジノサハリンスク*12と呼んでいる)に総領事館を設置しました。外務省のホームページにはいろいろと“言い訳”が書いてありますが、ロシアの支配を日本政府が追認している、と取られかねない行為です。
 樺太は、日本人がツンドラの永久凍土を切り開き、鉄道を道路を敷き、街をつくり、産業を興した「日本人の島」なのです。

 産経も認めてるように「サンフランシスコ条約」で日本が放棄した以上「旧ソ連(ロシア)は締約国じゃないから南樺太の帰属は未確定」「日本とロシアの領土問題は未確定だから南樺太の帰属も未確定」といっても意味がないでしょう。「未確定」なのは「北方領土4島(政府の立場)」あるいはせいぜい「北方領土4島及び千島(日本共産党の立場)」であってよほどの極右団体でもない限り、「南樺太(南サハリン)」なんか問題にしていないでしょう。
 まさか産経だって「南樺太(南サハリン)を再び日本領にしたい」わけでもないでしょうに。
 最後に産経が触れた「外務省の言い訳」を紹介しておきます。要するに「サハリンが日本にとって重要だから総領事館を置く、産経みたいな事言って、置かなかったら不便でしようがない」という話ですが。大体外務省は内心では「帰属が未確定って言ったって、国際社会はロシア領扱いしてるし、サハリンなんか日本領に出来るわけもない。北方領土ですら取り戻せるかわからないのに産経は何言ってるんだ」と思ってるでしょうし。

http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/hoppo/topic.html
Q1)
「国内で発行されている地図において、南樺太などが日本ともロシアとも違う色に塗られているのはなぜですか。
A1)
1. 南樺太(=北緯50度以南)及び千島列島(=ウルップ島以北の島々)については、その領域主権を有していた日本は、1951年のサンフランシスコ平和条約(注)(第2条(c))により、すべての権利、権原及び請求権を放棄しました。サンフランシスコ平和条約上、南樺太及び千島列島の最終的な帰属は将来の国際的解決手段に委ねられることとなっており、それまでは、南樺太及び千島列島の最終的な帰属は未定であるというのが従来からの日本の一貫した立場です。
(注)ソ連・ロシアは締約国ではない。
2. この立場を踏まえ、南樺太及び千島列島は日本国内で発行されている地図上、通常は日本でもロシアでもない以下のような表記がなされています。
•(1)樺太上の北緯50度線、(2)北海道(宗谷岬)と樺太の間、(3)カムチャッカ半島と千島列島のシュムシュ島の間、(4)日本固有の領土(択捉島)と千島列島のウルップ島の間、の4ヵ所に線(国境線とは異なる)が引かれている。
•白抜き等、我が国及びロシアのいずれの色とも異なる色になっている。


Q2)
 帰属未定である南樺太に、なぜ日本の総領事館があるのですか。
A2)
1. ロシアのサハリン州においては、近年、邦人保護を初め同州に関係する諸懸案の円滑な処理を図ることが必要になり、そのためにサハリン州知事をはじめとする州行政府関係者との間でハイレベルでの恒常的な接触を保つ体制を整えることが、日本及び日本国民の利益を保護し増進する上で重要となってきました。このような状況を踏まえ、ユジノサハリンスク総領事館を設置することにしました。
2. ユジノサハリンスク総領事館を置くことと、南樺太の法的地位の関係については、以下のとおりです。
 南樺太については、ロシアが継続的に現実の支配を及ぼしており、これに対してロシア以外のいかなる国の政府も領有権の主張を行っていません。また、ロシアが南樺太においてこのような施政を行っていることについて、同地域に対するすべての権利、権原及び請求権を(注:サンフランシスコ平和条約で)放棄している日本は、これに異議を唱える立場にはありません。日本がユジノサハリンスク総領事館を設置したのは、このような現実を前提としたものです。
 仮に将来、何らかの国際的解決手段により南樺太の帰属が決定される場合には、日本としてその内容に応じて必要な措置をとることになります。
3. なお、歴史的にも国際法上も我が国固有の領土である北方四島については、南樺太及び千島列島(=ウルップ島以北の島々)と同列に論じられるものではありません。北方四島は、サンフランシスコ平和条約で日本がすべての権利、権原及び請求権を放棄した千島列島には含まれず、日本はロシアとの間で領土問題の解決に向けた交渉を鋭意行ってきています。


■【日曜に書く】論説委員長辻象平*13  捕鯨裁判に見る資源と環境
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140427/trl14042703060001-n1.htm

 「鯨法会(ほうえ)は春のくれ、海に飛魚採れるころ」のフレーズで始まる童謡詩人、金子みすゞの作品がある。
(中略)
 日本が南極海で行ってきた調査捕鯨を違法と断じる判決がオランダ・ハーグの国際司法裁判所(ICJ)で下されたが、こうした詩の存在をICJの16人の判事が知っていてくれたなら、とつくづく思う。

 ICJで裁かれた問題は「『合法な調査捕鯨』の名目で国際捕鯨取締条約が禁止する『商業捕鯨という違法行為』をやっているのではないか」という話に過ぎません。
 そう言う意味では「捕鯨は日本の伝統文化」といっても何の意味もない。「伝統文化かどうか」と「違法かどうか」には何の関係もないからです。
 ICJに対して批判するなら「合法な調査捕鯨だ」といういいわけしかありません。でその言い訳をするに当たって「伝統文化論」を持ち出す必要はどこにもない。
 「鯨とって何が悪い、捕鯨は日本の伝統文化だ*14」というのは「商業捕鯨を違法行為にした人々」に言うべき話であってICJに言うべき事ではない。

捕鯨国出身の判事は10人、捕鯨支持国の判事は4人。判決にこめられた賛否は、ほぼこの構成比を反映したものだった。

 いや捕鯨国判事にも違法意見の論者はいたと思いますが。
 つうか「反捕鯨国判事は自国の利益で『捕鯨不可』の結論ありきで不公正な判断をした、だから再審請求を要求する、南極海での捕鯨再開を目指す」と言えて、実際「その言い分が通る見込み」がないのならこんな逆ギレ発言しても意味がない。「日本は居直ってるんじゃねえよ」と反感買うだけです。
 たとえば「ICJで核兵器の違法性が審理されたときに、核保有国(米国、英国、フランス、ロシア、中国)出身の判事がいたこと」を産経はどう思ってるんですかね?(ウィキペ「核兵器の威嚇または使用の合法性国際司法裁判所勧告的意見」参照)
 「核保有国出身の判事に公正中立な意見が出せるとは思えない」とか言ってなかったですよね?

鯨をめぐる論争では感情が優先されやすい。

 自己紹介ですか?。ICJより、ICJ判決に吹き上がってる面子の方がよほど感情論だと思いますが。
 「鯨肉カレー」食って気勢を上げた捕鯨議連とか、「鯨肉のすばらしさをわかってもらうためにオバマに鯨肉料理を出すべきだ」といったらしい二階俊博*15捕鯨議連顧問とか。

(注:鯨の)資源利用を図る日本を訴えた豪州をはじめ、反捕鯨国の人々にとって鯨は特別な動物だ。知能が高く、地球環境の象徴となる崇高な存在なのだ。

 いやだからICJ判決に限れば「『合法な調査捕鯨』の名目で国際捕鯨取締条約が禁止する『商業捕鯨という違法行為』をやっているのではないか」という「違法かどうか」という話しかしてないんですが。
 「知能が高い」云々というのは「商業捕鯨が禁止された理由ではある」かもしれませんがICJはそこに対して「商業捕鯨禁止はおかしい」と言える機関じゃ、おそらくないでしょう。
 この裁判で争われたのは「商業捕鯨禁止が何らかの国際条約に照らして、日本の権利を不当に侵害する違法行為かどうか」なんて話でもないんだから「知能云々」なんて話は最初から関係ありません。

日本の調査捕鯨は、国際捕鯨取締条約第8条に則した活動である。にもかかわらず起きた商業捕鯨との同一視は、日本の捕鯨への無理解によるものだ。

と根拠レスで「僕は商業捕鯨なんかしてないモン、調査捕鯨してたのに言いがかりだ」と言ったところで「見苦しい」の一言で終わりでしょう。

日本の捕鯨は、鯨の命を奪う罪への意識と、鯨によって人間が生かされていることへの感謝の念の上に、歳月を重ねて育まれてきた伝統技術であり、文化である。

いやだから「違法かどうか」と「伝統文化かどうか」は関係ありませんが。

ICJの判決は、南極海での日本の調査捕鯨には、科学研究としての側面が乏しいとした。だから、一時停止中の商業捕鯨を行っていることになり、違法であるという論理だ。
 だが、待ってほしい。調査捕鯨は鯨の資源学や生態学などの科学研究が目的だ。日本鯨類研究所を中心に数多くの科学論文を発表している。
 南極海の調査捕鯨では、これまでの26年間で査読制度のある雑誌への掲載は130件、国際捕鯨委員会(IWC)科学委員会への提出は214件。
 北太平洋の調査捕鯨では、20年間でそれぞれ93件、229件となっている。口頭発表は両海域とも200件前後。
 これに加えて調査捕鯨のデータを用いた修士論文と博士論文数は94編を数え、教育面でも成果を挙げている。

問題は
1)その調査論文に学術的価値はあるのか?
2)その調査論文は「日本が現在行ってる調査捕鯨をしない」と書けないのか?、調査捕鯨をしなくても書けるのではないか?。あるいは捕鯨が必要だとしても必要頭数以上に取ってないか?
ということでしょう。
 そこについてこの産経記事が何も言わない当たり「ああ、1)、2)どちらもICJは否定的に評価したし、ICJに反論する能力もないから産経は触れないでごまかしてるんだ」としか思いません。

ICJの裁判では、鯨の捕獲目標数が多いこと、それに比べて実際の捕獲数が少ないことも日本に不利に作用した。
 南極海クロミンククジラの捕獲目標は850頭前後だが、2013年度の捕獲は251頭にとどまった。だが、この差は豪州などを拠点とする反捕鯨団体の活動船による執拗(しつよう)な妨害が続けられたことで生じたものだ。それが勘案されないのは理不尽というものだろう。

 意味不明です。シーシェパードの執拗な妨害があろうとなかろうと「予定捕鯨頭数以下(それも予定の約1/3という少なさ)」でも「調査論文作成」の上で、何の問題も起こらないのであれば「調査に必要な頭数以上にとってるのではないか?」「いやそもそも調査のために捕鯨が必要なの?」などと疑われて当然でしょう。「いやこういう問題があった」と言えるのなら話は別ですが、ないんでしょ?

クロミンククジラの生息数は60万頭前後。クロミンクが増えすぎた結果、地球史上最大の動物・シロナガスクジラが圧迫され、約2千頭という危機的な状態のまま個体数を増やせなくなっている。

 これが事実かどうか、詭弁かどうかはド素人の俺には全くわからないので紹介するにとどめます。
 いずれにせよICJで争われたのは「『合法な調査捕鯨』の名目で国際捕鯨取締条約が禁止する『商業捕鯨という違法行為』をやっているのではないか」という話であって「クロミンクが今の頭数でいいのか、シロナガスの個体数に影響を与えてないか」という話でないので「ICJ判決の是非」を論じる上では意味のない話です。
 「商業捕鯨禁止の是非」を論じる上では意味のある話でしょうが。

ちなみに豪州で1年間に駆除されている野生カンガルーは何頭か。答えは何と200万頭。

いやだからカンガルーと捕鯨に何の関係が?

 戦後の食糧難の時代、日本人は(注:当時は牛肉などの他の肉より安価だった)鯨の肉に助けられた。それが飽食の時代に食卓から遠のいた感がある。

「感がある」も何も明らかに遠のいていますね。

 だが、地球人口の増加は止まらない。途上国を中心に肉に対する需要が増す。その巨大な食の要求が向かう先は鯨だろう。南氷洋産の鯨肉は汚染されていないので人気が高くなるはずだ。調査捕鯨で研究を深めておかないと乱獲を防げない。

 根拠もなく「タラレバ」の話をされてもねえ。「経済発展で途上国の肉需要が増す」のはたぶんそうでしょう。日本がそうでしたし。
 ただそれが「鯨肉に向かう」なんて保障はどこにもないわけです。普通に考えて「牛肉」「豚肉」「鶏肉」といったメジャーな肉に向かうでしょうね。今の日本で鯨肉の需要なんてほとんどないですし。
 しかも「調査捕鯨は必要だ」ってICJもIWCも「調査捕鯨」は否定してないんですけどね。「日本の調査捕鯨はインチキだ」と否定しただけで。

日本沿岸でミンククジラを捕獲する調査捕鯨船宮城県の鮎川から出港した。ICJの判決とは全く別海域での調査だが、反捕鯨の逆風が強まるだろう。

 まあ、「南氷洋じゃないから判決には抵触せず違法ではない」ですが「南氷洋での調査捕鯨は、インチキで事実上の商業捕鯨。調査捕鯨ではない」と断罪された日本が「南氷洋以外でやる調査捕鯨は本物の調査捕鯨か」といったら、おそらくそんなことはありえないでしょう。「反捕鯨の逆風」が高まるのは当たり前です。

蕪村の句がある。「菜の花や鯨もよらず海くれぬ」

何度も言いますが「違法かどうか」と「伝統文化かどうか」は関係ありません。

*1:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)などを歴任

*2:橋本内閣運輸相、自民党幹事長(森総裁時代)などを歴任

*3:山本茂実著(1968年、朝日新聞社)、後に1977年、角川文庫、1986年、朝日文庫

*4:いわゆる「主婦層向けのメロドラマ」のこと。佐藤論文は『昼の連続ドラマ』と説明しているが「メロドラマ」でなければ「昼の連続ドラマ」でも「ソープオペラ」ではないと思う(たとえばNHKの「朝の連続ドラマ」は昼に再放送されているがあれを「ソープオペラ」とは言わないと思う)。また「ソープオペラ(メロドラマ)は扇情的」と言うことが理解できて始めて、佐藤論文による「扇情的な小保方会見との対比」が理解できると思うので「ソープオペラ=昼の連続ドラマ」というのは不適切な説明だと思う。確かに「愛の嵐」、「真珠夫人」(以上、フジテレビ系列)など日本の「昼の連続ドラマ」にメロドラマが多いのは事実だし、ウィキペ「昼ドラ」によればアメリカもそうらしいが。

*5:著書『言論統制:情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』(2004年、中公新書)、『8月15日の神話:終戦記念日のメディア学』(2005年、ちくま新書)、『メディア社会:現代を読み解く視点』(2006年、岩波新書)など

*6:電子工業部長、上海市長・党委員会書記などを経て国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*7:著書『政権交代の悪夢』(2011年、新潮新書)、『総理、あなたこそ復興の障害です:菅直人政権の「大罪」』(2011年、PHP研究所

*8:著書『外交崩壊:中国・北朝鮮になぜ卑屈なのか』(2006年、文春文庫)、『中国「反日」の虚妄』(2007年、文春文庫) 、『憲法が日本を亡ぼす』(2012年、海竜社)、『「中国の正体」を暴く』(2012年、小学館101新書)、 『中・韓「反日ロビー」の実像:いま、アメリカで何が起きているのか』(2013年、PHP研究所)など

*9:元産経記者。著書『中国「反日デモ」の真相』(2012年、扶桑社新書)、『現代中国悪女列伝』(2013年、文春新書)など

*10:鳩山一郎内閣が日ソ共同宣言を締結することで国交回復。ただし領土問題については解決が先送りされた

*11:樺太庁の所在地

*12:サハリン州の州都

*13:著書『江戸の釣り―水辺に開いた趣味文化』(2003年、平凡社新書

*14:ただし江戸時代から和歌山などでやっていた沿岸捕鯨ならともかく南氷洋捕鯨などの遠洋捕鯨は「伝統文化」とは言えないと思いますが

*15:小渕、森内閣運輸相、自民党総務会長(第一次安倍総裁時代)、小泉、福田、麻生内閣経産相などを歴任。現在、衆院予算委員長。