今日のMSN産経ニュース(5/16分その1:美味しんぼ福島の真実編)(追記・訂正あり)

■「美味しんぼ」一時休載へ 最新号で「表現のあり方を今一度見直す」と編集部見解 19日発売
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140516/dst14051623260014-n1.htm
 「美味しんぼ」ファンの小生ですがもうこれで打ち切った方がいいんじゃないか。福島に与えた害悪はでかすぎでしょう。かつここまで酷いミスは許容範囲外でしょう。雁屋氏もマンガ業界から永久追放でいいんじゃないか。当人がきちんと反省の意思を示せば話は別ですが「俺は悪くない」と居直ってるようじゃ駄目でしょう。

編集部によると、休載は以前から決まっていたという。

 本当かどうか疑問ですけどね。たとえ今回の件で休載(というかしばらくお休み)だとしても「今回の件で休載を決めた」とは言いたくはないでしょう。
 まあ、とはいえ、「集中連載が終わるとしばらくお休み」と言うパターンが最近の美味しんぼには多い*1から、「休載自体は最初から決まってた」のかしら?

 立命館大の安斎育郎*2名誉教授(放射線防護学)は、1シーベルト超の被曝(ひばく)をしなければ倦怠感は表れないが、漫画で第1原発を見学した際の被曝線量ははるかに低く、倦怠感が残ったり鼻血が出たりすることは考えにくいと指摘。「率直に申し上げれば、『美味しんぼ』で取り上げられた内容は、的が外れていると思います」「200万人の福島県民の将来への生きる力を削(そ)ぐようなことはしてほしくない」と訴えた。

 長年国の原子力・核政策を激しく批判してきたことで知られている。そのために、現在でも原子力発電所を学生連れで見学しようとすると断られるという。
 原子力エネルギーは現状の科学技術などに鑑みると管理するのが困難であるとし、原発核兵器への反対活動を行う(ウィキペ「安斎育郎」)

という安斎氏は脱原発派のお一人であり、そういう方から「脱原発や福島復興の妨害にしかなってない」という主旨の言葉で駄目出し入れられるような作品を作ったことを雁屋氏と編集部も心底恥じた方がいい。まあ、休載し、安斎氏の言葉を載せただけマシですが何でそれがこれほど批判される前に出来なかったのか。雁屋氏と編集部の取材がデタラメだったという話でしょう。人間だから間違いはある。 ただ間違いのレベルがあまりにも酷すぎて、今回の美味しんぼはそういう一般論で擁護できるようなレベルじゃないでしょう。

 一方で、岡山大の津田敏秀*3教授(疫学、環境医学)は「チェルノブイリでも福島でも鼻血の訴えは多いことが知られています」「『低線量放射線と鼻血に因果関係はない』と言って批判をされる方には、『因果関係がない』という証明を出せと求めればいい」と擁護。

 産経記事だと「雁屋擁護派」を「故意に歪めた要約で貶めたり」、「故意ではないが記者のヘボ要約で結果的に貶めたり」してる危険性が否定できないのですが一応おおむね正確という前提でコメント。
 「鼻血の訴えが多い」*4かどうかはともかく、「因果関係がないと批判する人はないことを証明すればいい」って無茶苦茶でしょう。 むしろ雁屋氏の方が「因果関係があるそれなりの可能性(批判派は因果関係の詳しいメカニズムまで証明しろとはいってないでしょう)」を示すべき*5だし、それが示されてるとは俺は思いませんが。
 はてブにもいくつかコメント。

id:zhy
休載の前倒し*6によって、雁屋氏を「殉教者」にしてしまった。言いたいことを言うだけいって、幕引きも成功して、実質的に反原発陣営の勝利だと思うのです

 勝ち負けの話じゃないでしょう。そもそも「反原発陣営」って「反原発派は雁屋支持」と決めつけられてたまったもんじゃない。雁屋氏を批判している安斎氏が反原発派の一人だって知らないんでしょうか。
と書いたら

id:zhy
「自分と意見が異なるのは○○を知らないからだ。知っていれば同じ意見になるはずだ」という不思議な考え方。

だそうです。訳がわからない。反原発派・安斎氏が批判するようなマンガを無邪気に「反原発派の勝利」とか表現するから「安斎氏が反原発派って知らないのかしら?」と疑問表明しただけですが。

id:locust0138
津田先生はこんな残念な人だったのか。美味しんぼは科学の定説に反する主張を行っているわけだから、強い根拠を求められるのは当然。「因果関係がないこと」をどのように示せると言うのか

 産経の要約が事実なら「残念」としか言いようがないですね。水俣病イタイイタイ病について「水銀原因説」「カドミウム原因説」を否定する学説が「権威者から出たこと、そしてそれを口実に行政が対策を遅らせて被害を拡大させたこと」を理由に行政への不信を語り「美味しんぼを擁護する素人」がいるようですが津田発言はそのレベルじゃないか。
 「水銀原因説、カドミウム原因説」はそれなりの学問的データに基づくものであって美味しんぼとは全然違うでしょう。日本政府の対応に問題があることは「雁屋批判派の多くも認める事実」なんだからトンデモ説を持ち出さなければ現状批判として意味があったのに雁屋氏も本当に残念な人です。


【2014年5/19追記】
【その1】
■「美味しんぼ」一時休載へ 最新号で「表現のあり方を今一度見直す」と編集部見解 19日発売
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140516/dst14051623260014-n1.htm
が紹介する関係者からの意見を確かめたいと思いスピリッツを買ってきました。産経記事では安斎育郎立命館大学名誉教授(放射線防護学)、遠藤雄幸(ゆうこう)川内村村長、津田敏秀岡山大学教授(疫学、環境医学)の名しか出てきませんが他にもいらっしゃいます。
 なお、小生の理解では産経の「安斎氏、遠藤氏、津田氏」の意見要約はまあ、そんなに外していないと思います。
 「放射能の影響で鼻血と書いて何が悪い」と思う方は安斎意見を読めば「放射線の影響を不当に矮小化した」と怒るのでしょうし、逆に「放射能の影響で鼻血と書くのは問題だ」と言う方が津田意見を読めば「あんな根拠薄弱な美味しんぼ描写を擁護するとは何事だ」と怒るでしょう。
 その意味でid:locust0138氏の

津田先生はこんな残念な人だったのか。

というのは「鼻血描写に批判的な人間」なら、ある意味当然の感想でしょう(「鼻血描写に批判的な人間」の一人である小生も同意見ですが)。津田氏の主張で、俺が賛同できるのは日野行介『福島原発事故・県民健康管理調査の闇』(2013年、岩波新書)の紹介ぐらいですね。
 確かに福島県など行政サイドは「原発健康被害の調査」に消極的かも知れない。ただそこから一足飛びに「鼻血は被ばくが原因ではないか」と津田氏が言われるのはまずすぎでしょう。
 津田氏の意見紹介はこれで済んだこととして、津田氏以外の意見についてもオレ流に紹介してみましょう。最初は「雁屋擁護意見」も紹介しようかと思ったのですが、「まるきり賛同できないので読んでて不愉快になってきた」ので批判意見だけ紹介することにします。「そういうのはバイアスだ、雁屋叩きだ」という意見は甘んじて受けます(追記:後で気付きましたがhttp://spi-net.jp/に掲載されたhttp://spi-net.jp/spi20140519/spi20140519.pdfで安斎氏らの意見を全文読むことが出来ます)。

1)安斎育郎氏(立命館大学名誉教授(放射線防護学))、野口邦和氏*7日本大学歯学部准教授(放射線防護学))
・福島で鼻血が増えてるという事実は承知していない。美味しんぼがそうした事実の証明に成功しているとも思わない。
・私(安斎氏、野口氏)も福島で現地調査をしたことがあるので「雁屋氏程度には被ばくしている」と思うが鼻血など起こっていない。
・私(安斎氏、野口氏)の専門である放射線防護学の知見から見ても雁屋氏の「鼻血被ばく原因説」は成り立たないと思う。
・もちろん低線量被ばくにはわからないことが多いので長期にわたる調査が必要だし、被ばくを出来る限り少なくするにはどうしたらいいかなど、考えるべき事は多い(福島から他地域に移住することも一概には否定しない)。ただ、そうしたことと「根拠薄弱な鼻血被ばく原因説」を公言することとは全然違うと思う。
・除染の意義を全否定するかのような美味しんぼの描写には賛同できない。
2)遠藤雄幸(ゆうこう)福島県川内村村長、玄侑宗久氏(作家、福島県三春町福聚寺の住職)
・科学の専門家ではないので「鼻血が増加してるかどうか」「鼻血と被ばくの関係」については何とも言えない。ただし私(遠藤氏、玄侑氏)の知る限り、鼻血が増えてるという事実はない。
3)大阪府大阪市
・貴社(小学館)の雑誌「ビッグコミックスピリッツ」掲載のマンガ「美味しんぼ」において「震災ガレキ受け入れ」で大阪市において放射能による健康被害が生じているかのように描かれたが大変心外であり厳重に抗議したい。
・受け入れにおいては放射線測定を行っており健康被害をもたらすような高濃度の放射線汚染ガレキが搬入されたとは認識していない。
・焼却工場の存在する大阪市此花区役所や此花区の医師会にも確認したがそのような健康被害は把握していないとのことであった。
・「美味しんぼ」の描写は「此花区民の生活不安」や「此花区民に対する外部の偏見」を産みかねない。こうした当方の主張が間違いだというのならば、此花区健康被害が生じているという具体的根拠を提示して欲しい(マンガの描写では到底根拠として不十分と認識している)。貴社の対応によっては名誉毀損訴訟などの法的措置も検討したい。
4)小出裕章*8京都大学原子炉実験所助教原子核工学))
 鼻血描写についての評価は「現在の知見では放射能被ばくが原因とは見なせないと思う」とほぼ安斎氏、野口氏と一緒。ただ安斎氏らが「福島県民を不当に苦しませないで欲しい」と雁屋氏に手厳しいのに対し、「アンダーコントロール安倍晋三)などの問題発言があれば疑心暗鬼がうまれるのはある意味当然」「放射線被ばくが原因でなくてもストレスなどによる鼻血の可能性はあるしその場合原発事故がストレス原因ではないか」*9として、雁屋氏に甘いのには小生的には納得がいかない。
5)崎山比早子氏*10(元放射線医学総合研究所主任研究官、元東京電力福島原子力発電所事故調査委員会委員)
 低線量被爆が鼻血の原因とみなせるかどうかは疑問。ただし政府の「低線量被爆」についての認識は甘すぎるように思う。
6)福島県庁、双葉町役場
 鼻血が増えているという事実は承知していない。また除染の意義を全否定するかのような描写には賛同できない。小学館、及び雁屋氏の主観が何でアレ客観的には事実無根ないし根拠薄弱な情報による不当な誹謗であり厳重に抗議する。
7)山田真氏(医師、子どもたちを放射能から守る全国小児科医ネットワーク代表)
・以前、山田個人で子どもへのアンケート調査を行ったことがあるが、他地域に比べ福島の子どもに鼻血が多いと言う知見は得られなかった(もちろん、大規模組織調査ではなく、小規模な山田の個人調査なので、調査に不備がある可能性は否定しないが、美味しんぼサイドには私のような調査データはあるのだろうか?)
・ただし美味しんぼを一方的に責めることには躊躇がある。なぜなら国が疫学調査に消極的なこと自体は否定できないからである。国のそうした態度が今回の問題の一因であり、少なくとも国に美味しんぼを一方的に非難する資格はないと考える。
8)青木理*11(ジャーナリスト)
 メディアの報じ方が「鼻血被ばく説の是非」にだけ矮小化されてるように感じ違和感を覚える。本来ならばこれを機に「震災復興のあり方」「福島原発事故問題」など幅広い議論がされてしかるべきだと思う。
 1)〜8)のうち「3)大阪府大阪市」については「健康被害の事実自体把握していない、事実無根ではないのか」「事実というなら根拠を示して欲しい」「場合によっては法的措置も考慮している」とばっさり斬って捨てられてるわけですから雁屋氏、小学館サイドにまともな応対が求められることは言うまでもありません。なお、雁屋氏批判はあくまでも「彼の主張の非合理な部分」を批判しているだけで「メディアの福島報道」や「政府の福島対応」に問題ないと言ってるわけではありません。
【その2】
 美味しんぼについて言えば個々にまともな記述もあるとは思うのだが「鼻血放射能原因説」「大阪のガレキで放射能健康被害説」と言う明らかなデマを記述したことによって全てが台無しになったと思う。
 雁屋氏が専門家でないのは仕方ないとして、編集部で何とかバックアップできなかったのか。掲載を決めた以上編集部の責任は重い。後になって安斎氏らの批判意見を掲載するくらいなら事前に何とかして欲しかった。
【その3】
『「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(1/31分:高世仁の巻)(追記・訂正あり)』(http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20140131/5064208021)でもこの件は取り上げたのでご覧いただければ幸いです。
【その4−1】
 森大臣だって「野党時代鼻血質問してたやないか」という記者会見での質疑応答について見てみる。

http://www.cao.go.jp/minister/1212_m_mori/kaiken/2014/0516kaiken.html
(問)漫画の「美味しんぼ」の話で、13日の会見で「因果関係は証明されてない」と、「残念だ」というコメントをお答えなさっているんですが、大臣御自身が2012年6月14日の国会で、「子供が鼻血を出した。これは被ばくによる影響じゃないか」という心配する声を大臣自身が国会で取上げられているんですけれども、この整合性、矛盾するんじゃないかと思うんですが、その点についてお伺いしたいんですが。
(答)全く矛盾しないと思います。

 まあ、何が矛盾しないかというと「鼻血を放射能被ばくじゃないかと不安に思ってる人がいるから政府は不安を解消するために何らかの対応すべし、と私は質問しただけで、私は美味しんぼのような鼻血放射能被ばく原因説じゃない」と言う話です。この質疑応答だけでは何とも言えないので森発言への意見は保留します。ただ「2012年6月(森質問)」と「2014年5月(美味しんぼ連載)」では大分日が空いてますからねえ。森氏に問題があるとしてもそれを理由に「森氏に美味しんぼ非難の資格はない」と言えたとしても言えるのはそこまででしょう。美味しんぼ擁護は到底無理でしょう。

(問)不安があるということは、必ずしも因果関係がないと証明されたと断定はできないんじゃないんですか。因果関係はある可能性も見きわめながら、健康調査を続けるというのがあるべき姿じゃないかと思うんですが、今の森大臣のお答えを聞いていると、既にもう因果関係はないと証明されたんだと断定されているんですが、本当にそれで科学的立場としてよろしいんでしょうか。不安があれば、それは何らかの理由に基づいている可能性があるわけですから、それをまずはきちんとした調査を継続して、見きわめると、見続けるというのがあるべきスタンスではないかと思うんですが、その点については。
(答)科学的に鼻血が放射線と因果関係があるということが証明されているとは思いません。鼻血と放射線が因果関係があるということが科学的に証明されたということはないと思います。しかし、不安になった方が医療機関に行ったり検査をしたりすることはもちろんありますから、それはしっかりとその場で、これは鼻血は放射線とは関係ないんだよということを、お医者さんに聞くということが不安の解消につながると思いますし、検査をして、異常がないということ、そのデータをいただく、またそのデータを分かるように説明いただくということが何より大事だと思います。
(中略) 
 不安を払拭するためには、科学的な見解をお示しをしていくということとともに、今、記者さんがおっしゃったように、きちっとした検査を将来も継続していくこと、そして、そのデータをしっかりとお示しをし、国民にも報告をしていくということを、それを続けていくことが大事だと思います。現在は福島県において全県民の調査もしておりますし、子供の甲状腺の検査等もされております。

 鼻血については森大臣に異論ないですね。他(県民調査が充分かどうか)については意見保留。


【その4−2】
 森大臣の過去の発言についての辻元清美民主党議員の質問趣意書
http://www.kiyomi.gr.jp/blogs/2014/05/22-1105.html参照)
 詳しくはリンク先を見ていただければいいが
「森氏は記者の質問*12に対して「鼻血問題」で美味しんぼを批判したが、森氏の過去の国会質問は美味しんぼとどこが違うのか」
「同じであるならば当時は間違った認識だったと言う事か」云々という話。
 森氏ら政府サイドの公式回答とそれへの辻元氏の評価を楽しみに待つことにしよう。
 まあ、予想回答は「1)当時の私の認識は美味しんぼと全然違う」「2)当時の認識は美味しんぼと同じで間違っていたが改めた」のどっちかしかないでしょうけど。「美味しんぼが正しい」とは言い出さないでしょうし、実際正しくないと俺も思いますね。
 「当時森大臣は美味しんぼと同じ認識だったのに反省の弁もなしに美味しんぼ批判とは恥を知れ!」とは言えるとしても「美味しんぼが正しい」とは言えないでしょう。


【その5】
朝日新聞美味しんぼ「鼻血、医学的根拠ある」 専門家ら反論会見』
http://www.asahi.com/articles/ASG5R517DG5RUGTB00R.html?iref=com_alist_6_03

 人気漫画「美味しんぼ」で東京電力福島第一原発事故後の鼻血の頻発などが描かれたことをめぐり、専門家や健康被害を訴える当事者が23日、国会内で記者会見を開いた。政府や福島県が「風評被害を助長する」などとして事故と鼻血の関連を否定していることに対し、「因果関係は否定できない」と反論した。
 住民の自主的な甲状腺検査に協力してきた北海道がんセンターの西尾正道*13名誉院長は「高線量被曝(ひばく)による急性障害に論理をすり替え、鼻血(との因果関係)を否定する『専門家』*14がいる」と批判。「放射性物質が付着した微粒子が鼻腔(びくう)内に入って低線量でも鼻血が出る現象はあり、医学的根拠がある」と指摘した。

 もちろんこういう動きは美味しんぼ批判派との間にまともな論戦が行われるのであれば「真実がクリアになる」と言う意味で悪いことではないでしょう。
 問題は批判派、擁護派どちらか(あるいは両方)の問題によって「議論がぐだぐだになり、非専門家にとってクリアでなくなる」危険性の訳ですが。

崎山比早子・元国会事故調査委員会委員(がん生物学)は「汚染地域は広範にあり、健康障害への懸念は鼻血どころでない。正確な情報を」と説いた。

 この朝日記事を読む限り「あれあれ」ですね。崎山氏は「鼻血については専門でないからノーコメント」とスピリッツ「美味しんぼ最終話」収録号ではコメントしていたはずですが?。確かに「低線量被ばくへの政府の認識は甘いのではないか」と批判していましたが「鼻血についてはノーコメント」とした方・崎山氏が「鼻血原因派」西尾名誉院長とともに会見していいんでしょうか?


参考(他にも勿論雁屋批判はあるでしょうが目についたものを)
vanacoralの日記
小倉秀夫による「在日成りすまし」論と同種の責任逃れ』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20140507
雁屋哲さん「どうして批判されるのか」 答え;デマだから 』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20140512
『休載決定『美味しんぼ』がれきデマ確定』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20140516
『「ふくしま集団疎開裁判」に送った『美味しんぼ』批判』
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20140520

*1:雁屋氏の体調が最近良くないらしい

*2:著書『放射線放射能』(2007年、ナツメ社)、『増補改訂版・家族で語る食卓の放射能汚染』(2011年、同時代社)、『福島原発事故』(2011年、かもがわ出版)、『安斎育郎のやさしい放射能教室』(2011年、合同出版)、『放射能から身を守る本』(2012年、中経出版)、『原発事故の理科・社会』(2012年、新日本出版社)など

*3:著書『市民のための疫学入門』(2003年、緑風出版)、『医学的根拠とは何か』(2013年、岩波新書)、『医学者は公害事件で何をしてきたのか』(2014年、岩波現代文庫)など

*4:福島で多いと言うデータはないと美味しんぼ批判派はしていますが

*5:その時始めて「因果関係がないという人はない証明をすればいい」と言えるでしょう

*6:何を根拠に前倒しと言うんですかね

*7:著書『放射能のはなし』(2011年、新日本出版社)、『放射能汚染から家族を守る:食べ方の安全マニュアル』(2011年、青春新書プレイブックス)、『放射能からママと子どもを守る本』(2011年、法研

*8:著書『原発のウソ』(2011年、扶桑社新書)、『原発はいらない』(2011年、幻冬舎ルネッサンス新書)、『この国は原発事故から何を学んだのか』(2012年、幻冬舎ルネッサンス新書)、『原発ゼロ』(2014年、幻冬舎ルネッサンス新書)など

*9:安斎氏らも「アンダーコントロール発言の問題性」「心因性の鼻血の可能性及びそれが原発事故で引き起こされた可能性」は認めつつもそれでも「根拠薄弱な情報垂れ流しは問題」とし雁屋批判している

*10:著書『母と子のための被ばく知識:原発事故から食品汚染まで』(共著、2011年、新水社)

*11:著書『日本の公安警察』(1999年、講談社現代新書)、『北朝鮮に潜入せよ』(2006年、講談社現代新書)、『トラオ・徳田虎雄:不随の病院王』(2013年、小学館文庫)、『増補版・国策捜査:暴走する特捜検察と餌食にされた人たち』(2013年、角川文庫)など

*12:森氏は震災復興担当で福島選出でもあるのでそういう質問が出た

*13:著書『がんセンター院長が語る放射線健康障害の真実』(2012年、旬報社

*14:スピリッツ「美味しんぼ最終話」収録号にコメントを寄せた専門家のうち、安斎育郎立命館大学名誉教授(放射線防護学)、野口邦和日本大学歯学部准教授(放射線防護学)、小出裕章京都大学原子炉実験所助教原子核工学)は被ばくとの因果関係を否定しています。