人民日報のウイグルテロ報道を見る

■人民日報『新疆、1年間で181のテロ組織を撲滅:逃走中の容疑者112人が自首』

http://j.people.com.cn/n/2015/0525/c94475-8897209.html
 新疆維吾爾(ウイグル自治区党委員会はこのほど、昨年5月23日にテロ取締り活動が始動して以来、同自治区公安機関は率先してテロ撲滅に取り組んできたことを明らかにした。テロ組織に打撃を与え、組織の内部事情を探り、アジトを摘発するなど、全自治区規模で積極的な徹底取締りを展開した。今年4月30日の時点で、181のテロ組織を撲滅、テログループの犯罪を計画段階で食い止めた割合は96.2%に上った。人民日報海外版が伝えた。
 警察による徹底取締りは、テロ分子や極端な宗教分子に大きな打撃を与え、彼らに脅威を与える大きな圧力がもたらされた。特別取締り活動がスタートして以来、逃亡中の容疑者に対する巧妙な政策や家族の勧告によって、計112人が自首する結果となった。
(中略)
 各級裁判所は、徹底取締り活動における法律の執行を厳格に実施、被告の各種訴訟権は法に依り保障されるという前提を堅持し、テロ犯罪の主犯について、重大犯罪のケースについては、法律に基づく厳しい懲罰を加えた。一方、自首した容疑者や手柄を立てた容疑者については、情状酌量により罪を軽減し、法に依り寛大に処罰した。


産経新聞『【仏紙銃撃テロ】中国新華社報道の自由に制限必要」仏紙編集方針を問題視』
http://www.sankei.com/world/news/150112/wor1501120061-n1.html

 中国国営通信の新華社は12日までに、フランスの風刺週刊紙銃撃など一連のテロ事件について、テロを非難する一方、シャルリエブド紙の編集方針にも問題があったと指摘し「報道の自由にも制限が必要」と主張する評論記事を配信した。
 記事は11日に配信。世界の宗教や民族には皆精神的なタブーがあり、互いに尊重するべきで「制限や原則のない風刺、侮辱、言論の自由は望ましくない」と強調した。
 中国外務省の洪磊副報道局長は12日の記者会見で、評論記事と政府の見解が一致するか聞かれると「新華社の観点」としつつ「中国は一貫して異なる文明や宗教は互いに尊重し合うべきだと主張している」と強調した。(共同)

 全く新華社の言い分には共感します。宗教というデリケートな物を「表現の自由」といって軽率に扱っていい訳がない。ただ中国も「イスラム問題(新疆ウイグル問題)」を抱えてるので「フランス批判」するからには、自らの態度もまた問われるわけです。


■人民日報『フランスがたびたびテロの標的になるのはなぜか』
http://j.people.com.cn/n/2015/0111/c94474-8834484.html
 記事内容を非常におおざっぱに要約すると「イスラムテロリスト擁護する気はかけらもないんだけどさ、こんだけフランスがテロの標的にされるってことは『フランスの方にも落ち度がある』つうか『イスラム教徒に、自分たちはフランス人多数派に差別されてるって被害感情を与えてる(その被害感情が勘違いか正当な感情かはともかく)』つうか、何か問題があるのと違うの?。そういう謙虚な反省、振り返りなしに表現の自由とかテロ撲滅とか言っても一面的だろ」つう話です。
 まあ正論だと思います。この人民日報の正論にオランド大統領以下、「おフランス野郎共」は耳を傾けるべきでしょう。
 ただ当然ながら「その理屈だとイスラムテロリストが時々犯行を行う新疆ウイグルも似たようなことが言えないか?」つう事に当然なりますし、うがった見方をすれば、人民日報による「婉曲表現による中国政府中央の新疆政策への批判(表向きの内容はフランス批判なので政府中央も人民日報記事を不当な中央政府誹謗などとして非難しづらい)」なのかもしれません。いや、実際の所どうなのか、素人の俺には分かりませんけどね。


■人民日報『宗教過激派のテロ犯罪に対して法にのっとり厳しい打撃』
http://j.people.com.cn/n/2015/0119/c94474-8838032.html

 近年、中国南西部国境地帯で「3つの勢力(分離独立派、宗教過激派、テロリスト)」にだまされたり脅迫されたりした不法出国活動が増加傾向にある。一部のテロリストは不法出入国を阻止されると現地で「ジハード(聖戦)」を行い、罪のない人をむやみに殺害して、深刻な危害をもたらしている。これに対して強い警戒を維持し、法にのっとり厳しく打撃を与え、大衆のために安定した秩序ある、団結した調和ある社会環境を作らなければならない。新華網が伝えた。
 南西部国境地帯でのこうした組織的不法出国活動は通常の不法出国犯罪とは異なり、明らかなテロリズムの性質を備える。こうした犯罪活動は主に国外の「東トルキスタン・イスラム運動」組織が背後で操り、指揮しており、力の限り過激な宗教思想を広め、大衆を惑わし、扇動して国外での「ジハード」活動に参加させ、テロ組織「東トルキスタン・イスラム運動」の人員を補充しようとするものだ。
 不法出国者の圧倒的多数は過激な宗教思想に惑わされ、むしばまれ、「3つの勢力」にだまされたり脅迫されたりしている。一部過激派は不法出国を阻止されるとテロ活動を起こし、社会の安定を深刻に脅かしている。昨年、雲南省昆明市で3月1日に起きたテロ事件も、ウルムチで4月30日に起きたテロ事件も、テロリストが不法出国を阻止された後に「ジハード」を行い、大衆の生命と財産の安全を深刻に損なったものだ。
 これに対して公安部(公安省)は中央の方針に従い「4・29」特捜チームを立ち上げ、不法出国を組織していた犯罪集団を打ちのめし、「蛇頭」や不法出国者を逮捕し、南西部国境地帯の組織的な不法出国のルートを断ち、中国南西部国境地帯から東南アジア諸国へとつながる組織的不法出国ネットワークを粉砕し、組織的不法出国事件の頻発の勢いを効果的に抑え込んだ。こうした犯罪活動に対しては法にのっとって手痛い打撃を与えるとともに、長期的に有効なメカニズムを構築し、頭をもたげるなり断固として押さえ込む必要がある。

http://j.people.com.cn/n/2014/1230/c94474-8829656-4.html
■人民日報『2014年の中国国内10大ニュース:(4)暴力テロ犯罪を法にのっとり厳しく取締り
 3月1日に雲南省昆明駅で暴力テロ事件が発生、4月30日と5月22日にも新疆ウイグル自治区ウルムチ市で暴力テロ事件が発生。この3件の暴力テロ事件で罪のない市民数百人が死傷した。今年10月、雲南省高級人民法院(高裁)は3月1日の事件の二審公判を公開で開き、12月に新疆ウルムチ市中級人民法院(地裁)は4月30日と5月22日の事件の一審公判を公開で開き、暴力テロ犯罪者を法にのっとり厳重に処罰した。今年5月、中央の統一計画の下、暴力テロ活動を厳しく取り締まる特別行動が1年間の予定で開始された。主戦場である新疆では半年余りで計115の暴力テロ不逞集団などを撲滅した。

http://j.people.com.cn/n/2014/1201/c94474-8816426.html
■人民日報『アフガニスタン、中国と連携して「東トルキスタン・イスラム運動」に打撃』
 公安部(公安省)ウェブサイトによると、郭声琨国務委員は11月30日にカブール*1で、アフガニスタンのガニ*2大統領、アブドラ*3行政長官とそれぞれ会談した。
 郭国務委員は「アフガニスタン側と共に努力して、両国指導者間の重要な共通認識を真摯に実行に移し、テロ勢力や国際犯罪の取締りなど法執行・安全協力を一層強化し、具体的措置を講じてテロ勢力『東トルキスタン・イスラム運動』に断固たる打撃を与え、平和で安定した地域の安全環境を築き、両国の戦略的協力パートナーシップを絶えず新たな段階へと押し上げたい」と表明。
 ガニ大統領とアブドラ行政長官は、アフガニスタンの平和再建プロセスへの中国側の長年の支持に謝意を表明。中国側と連携して共同の脅威に対処し、テロ勢力「東トルキスタン・イスラム運動」に対して備え、打撃を与え、両国関係の長期的で健全な発展、地域の永続的安全のために努力する意向を表明した。

http://j.people.com.cn/n/2014/0926/c94475-8788386.html
■人民日報『新疆輪台県のテロ事件、警察が状況を発表』
 新疆維吾爾(ウイグル自治区警察当局は、同自治区巴音郭楞蒙古自治州(バインゴリン・モンゴル自治州)輪台県で発生した爆発事件について、調査の結果、綿密に計画された極めて悪質なテロ襲撃事件であると断定した。天山網が報じた。
 21日午後5時ごろ、輪台県陽霞鎮にある少数民族が経営する自由市場、陽霞鎮派出所、鉄熱克巴扎郷派出所、輪台鎮の商店入口などの各場所で、相次いで爆発装置が爆発するという事件が起こった。これらの爆発により、住民6人が死亡、54人が負傷した。負傷者の内訳は、ウイグル族32人、漢族22人。うち重傷者は3人だが、いずれも命に別状はないという。公安機関の適切で速やかな対応により、暴徒40人が射殺または自爆で死亡、2人が逮捕された。人民警察官2人と警協員(警察業務を補佐する公務員)2人が事件の犠牲となった
 これまでの調査から、主犯の買買提・吐爾遜(すでに射殺)は、2003年に中等専門学校を卒業後、徐々に過激思想に走り始めたことが判明した。2008年から、過激思想にいっそう傾倒するようになり、公職に就いている両親を毛嫌いし、イスラム料理を食べず、家で食事をとらなくなった。父親の葬式にも参列せず、弟の婚姻証明書が政府発行のものであると分かると、結婚式にも参列しなかった。請負工事を行った際に、テロ集団のメンバーを集め、犯罪に及んだ。
 事件のさらなる詳細については、現在も調査が進められている。

http://j.people.com.cn/n/2014/0923/c94474-8786474.html
■人民日報『外交部、「新疆の過激派が紛争地域でテロ訓練に参加」について』
 中国外交部(外務省)の華春瑩報道官は22日の定例記者会見で、「新疆の過激派がイラク、シリア、東南アジアに入ってテロ訓練に参加している」との報道について、「『東トルキスタン』テロ勢力は紛争地域に人員を派遣していわゆる『ジハード』に参加し、国際テロ勢力と結託して、地域さらには世界の安全と安定を深刻に脅かしている」と表明した。


「新疆の過激派がイラク、シリア、東南アジアに入ってテロ訓練に参加している」との報道について、コメントは。

 報道に注意を払っているが、具体的状況についてはまだ把握していない。
 以前にも述べたが、「東トルキスタン」テロ勢力は紛争地域に人員を派遣していわゆる「ジハード」に参加し、国際テロ勢力と結託して、地域さらには世界の安全と安定を深刻に脅かしている。中国は国際社会との協力を強化して、テロ勢力を共同で取締り、地域および世界の安全と安定を守りたい。

 トルコの偽造パスポートを所持してテロ訓練拠点に行こうとしたウイグル族4人がインドネシアで逮捕されたとの報道について、中国側は状況を把握しているか。彼らの送還をインドネシア側に求めるか。

 報道に注意を払っており、具体的状況について確認を進めている。中国はあらゆる形式のテロリズムに一貫して反対しており、国際社会は協力を強化し、テロ過激派を取締り、世界の平和と安定を守るべきであることを強調したい。

http://j.people.com.cn/n/2014/0918/c94474-8784429.html
■人民日報『外交部、「東トルキスタン・イスラム運動」取締りへの国際社会の支持に感謝』
 外交部(外務省)の17日の定例記者会見で、洪磊報道官が質問に答えた。
Q:
 インドネシア警察当局がこのほど、中国のウイグル族4人をテロ活動容疑で逮捕*4したとの報道について、情報をいただけるか。中国側はこの件についてインドネシア側と接触したか。
A:
 現在事実関係を確認している。テロ組織「東トルキスタン・イスラム運動」は中国国内でテロ攻撃を起こし、中国の国家としての安全と社会の安定を脅かしているのみならず、国際テロ勢力と結託して、地域さらには世界の安全と安定も脅かしている。
 「東トルキスタン・イスラム運動」の取締りは国際的なテロとの戦いの一部だ。テロ勢力「東トルキスタン・イスラム運動」に対する中国側の取締りへの国際社会の理解と支持に感謝する。

http://j.people.com.cn/n/2014/0824/c94474-8773698.html
■人民日報『新疆 暴力テロ事件5件の被告8人に死刑執行』
 新疆維吾爾(ウイグル自治区烏魯木斉(ウルムチ)、阿克蘇(アクス)、喀什(カシュガル )、和田(ホーテン)4地区の中級人民法院地方裁判所)はこのほど、最高人民法院最高裁判所)の認可を経て、テロ組織の組織・指導・参加、殺人罪、放火罪、爆発物違法製造・所持・運送罪、公衆の安全に対する罪などの罪が確定した玉山江•吾許爾、玉蘇甫•吾買爾尼亜孜、玉蘇普•艾合麦提らテロ事件5件の被告8人に対して、法に基づき死刑を執行した。人民日報が伝えた。
 被告はそれぞれ、北京市天安門広場での暴力テロ事件、アクス地区での警察襲撃、カシュガル地区での爆弾製造および故意殺人、ホータン地区での放火・国家幹部殺害事件に関与し、大衆の生命財産に重大な損害を与え、公衆安全に深刻な脅威をもたらした。

http://j.people.com.cn/n/2014/0808/c94689-8767280.html
■人民日報『<動画>新疆・莎車県の7月28日の暴力・テロ事件の現場写真を初めて公開』
 7月28日に新疆維吾爾(ウイグル自治区莎車県で、暴徒たちが鎮政府を襲撃し、無辜の民衆を殺傷した。ある高齢者は「入り口に2台の車が停まり、覆面をした人が何人か棍棒を手に降りてきて、私を連れ去ろうとした」と語る。現地の村幹部と住民が勇敢に暴徒に対抗し、ある運転手は燃える自動車の中から女児を救出した。
 暴徒の襲撃が発生した際、現地の村幹部と正義のために戦う人たちはすぐに行動を起こし、暴徒と勇敢に戦い、全く退かなかった。事件発生時、近くの艾力西湖鎮諾其倉木村党支部の賽依提書記はちょうど村幹部と民兵11人と共に村委員会で勤務中だったが、彼らがいた村委員会も暴徒の襲撃目標の一つだった。賽依提書記によると、村委員会には長矛13点とヘルメットや防護服13点があったが、もし当時彼らが村委員会におらず、暴徒が襲撃して武器を強奪していったなら、結果は恐ろしいものとなっただろうと語る。暴徒と対抗する時間を稼ぐため、賽依提書記は部下を引き連れて村委員会の屋上に上り、警察に通報電話をかけながら、村幹部や民兵を指揮して暴徒の襲撃を防いだ。
 現在、各方面の協力の下で、事件が発生した現地の生産や生活は徐々に秩序を取り戻しつつある。

http://j.people.com.cn/n/2014/0803/c94475-8764421.html
■人民日報『新疆 莎車県の7・28暴力・テロ事件について報告』
 2日午後、新疆維吾爾(ウイグル自治区は党委員会常務委員会(拡大)会議を開催し、喀什(カシュガル)地区莎車(ヤルカンド)県で先月28日に起きた重大な暴力・テロ事件の状況を報告し、現在自治区全体で行われている安定に向けた取り組みについて検討した。中国共産党中央政治局の張春賢*5委員(同自治区党委員会書記)が会議を主催した。人民網が伝えた。
 会議では7・28暴力・テロ事件の内容が伝えられた。
 公安機関の全力を上げての取り組みにより、テロ事件の調査はおおよそ終了した。今回の事件は国内と海外のテロ組織が手を結んだ、組織的、計画的で、緻密に計画された、悪質な、重大な暴力・テロ事件だ。無辜の市民37人を巻き込んで死亡させ(うち漢族が35人、ウイグル族が2人)、負傷者は13人、被害を受けた車両は31台でこのうち6台が延焼した。事件に対応する過程で、テロリスト59人を射殺し、容疑者215人を拘束し、「聖戦」と描かれた旗や大型の刃物、斧などの犯罪道具を押収した。

http://j.people.com.cn/n/2014/0801/c94475-8763900.html
■人民日報『イスラム聖職者殺害事件が終息 新疆カシュガル
 警察が総力を挙げて捜査に臨んだ結果、新疆維吾爾(ウイグル自治区喀什(カシュガル)市にあるイスラム礼拝施設エイティガール・モスクの指導者であるジュメ・タヒール師が殺害された事件が終息した。新華社が報じた。
 捜査によると、図爾貢・吐爾遜、麦麦提江・熱木提拉、努爾買買提・阿比迪力米提の3容疑者は、極端な宗教思想に影響されて、「大きなこと」をやろうと企てたという。7月30日午前6時58分、ジュメ・タヒール師が執り行った朝の礼拝が終わった時に、師を残忍にも殺害した。
 事件発生後、公安機関は迅速に容疑者の目星をつけ、逮捕した。7月30日昼ごろ、容疑者3人は、刃物を持って人民警察に抵抗し、警察官を殺害したが、警察は2人を射殺、1人を逮捕した。
 事件のさらなる詳細については、調査が進められている。

http://j.people.com.cn/n/2014/0730/c94475-8762840.html
■人民日報『新疆でテロ事件、住民数十人が死傷』
 7月28日未明、ナイフや斧で武装した暴徒の集団が新疆維吾爾(ウイグル自治区莎車(ヤルカンド)県艾力西湖鎮の政府と派出所を襲撃した。一部の暴徒は荒地鎮で車を破壊し、火をつけ、市民を無差別に切り付けた。この事件で、ウイグル族・漢族の数十人が死傷したほか、31台の車が破壊され、うち6台が燃やされた。警察は直ちに法に基づいた処置を行い、暴徒数十人を射殺した。これは組織的犯行で、事前に用意周到に計画された悪質な重大暴力テロ事件である。新華社の公式微博*6(ウェイボー)「新華視点」が伝えた。

http://j.people.com.cn/n/2014/0624/c94475-8745620.html
■人民日報『1カ月で32のテロ集団を摘発、約380人を拘束 新疆』
 中国公安部(省)治安管理局によると、公安部が展開する「打四黒除四害(ヤミ作業所・工場・市場・アジトを撲滅し、そこから生じる4つの害を駆除する)」特別行動弁公室は、公式微博(ウェイボー)において、テロ取締特別行動がスタートした5月23日から現在までに、新疆警察が32のテロ集団を摘発、容疑者約380人を拘束、逃亡中の容疑者65人を拘束、爆発装置264個と爆発物原料3.15トン、刀類357本を押収したことを明らかにした。人民網が伝えた。
 また、過激思想の伝播や武道訓練のための拠点21カ所を摘発し、テロ関連情報の伝播や極端思想などの内容が入った光ディスク387枚などのテロ思想教育教材も押収した。
 新疆平安網によると、全自治区の検察機関は、法律に基づいて検察としての職責を忠実に実行、法に依り先手を打って事件に介入し、綿密な捜査によって証拠を挙げ、速やかな逮捕に結びつけ、素早く起訴し、裁判所がスムーズな審理・判決を進める上での良好な基盤を築いた。各級裁判所は、この1カ月で、テロ事件、極端な宗教思想、爆発物製造および使用、テロ関連視聴覚資料の伝播、国境を越えたテロ犯罪の組織など犯罪事件120件、容疑者315人に対する公開審理を実施、最高人民法院最高裁判所)の認可を経て、テロ組織の組織・指導・参加罪、殺人罪、放火罪、爆発物違法製造・所持・運送罪、窃盗罪などの罪に問われた7件の容疑者13人に対して死刑を執行した。
 このほか、特別取締行動の開始とともに、新疆は宣伝教育にも力を入れ、広く住民の意識発揚に取り組み、社会全体が反テロを支持し反テロムードを盛り上げるよう促した。各民族の人々は、事件に関する情報提供、告発や摘発を積極的に行い、容疑者逮捕に向けて協力を惜しまなかった。現在までに、住民からの情報提供は400件以上にのぼり、それらの情報をもとに11のテロ集団と1つの過激宗教集団が摘発され、80数人の容疑者が拘束された。

http://j.people.com.cn/n/2014/0622/c94475-8744691.html
■人民日報『新疆・葉城県で公安機関襲撃事件 警察が果断に対処』
 新疆維吾爾(ウイグル自治区喀什地区葉城県で21日朝、暴徒が運転する自動車が公安局のビルに突っ込み、爆破物を爆発させるという事件が起きた。人民警察の果敢な対応により、暴徒13人が射殺され、警官3人が軽傷を負ったが、市民に被害は出なかった。現在、事件について迅速に調査が進められており、現地は秩序を取り戻している。

http://j.people.com.cn/n/2014/0620/c94475-8744261.html
■人民日報『新疆 農民12人がバイク22台を郷政府に寄付』
 新疆維吾爾(ウイグル自治区温宿県古勒阿瓦提郷の農民12人が16日、26万元(約429万円)でバイク22台を購入し、警察などが使えるようにと、郷政府に寄付した。人民網が報じた。
 党の指導の下、同郷の経済は急速に発展し、農民の阿不都拉·伊薩姆丁さんらの暮らしも豊かになった。しかし、同自治区ではテロ事件などが多発しており、心を痛めた阿不都拉·伊薩姆丁さんが5万元(約82万円)を寄付したのを筆頭に、12人が計26万元を出し合い、22台のバイクを購入し、郷の治安維持隊に寄付。派出所や民兵応急分隊などがテロを着実に取締り、市民が幸福で楽しい生活が送れるようにと願った。

http://j.people.com.cn/n/2014/0617/c94475-8742515.html
■人民日報『テロ事件7件の被告13人に死刑執行 新疆』
 新疆維吾爾(ウイグル自治区阿克蘇(アクス)、吐魯番(トルファン)、和田(ホーテン)3地区の中級人民法院地方裁判所)は16日、最高人民法院最高裁判所)の認可を経て、テロ組織の組織・指導・参加、殺人罪、放火罪、爆発物違法製造・所持・運送罪、窃盗罪などの罪が確定した艾合買提尼亜孜・斯迪克、阿卜杜傑力力・麦提納斯爾らテロ事件7件の被告13人に対して、法に基づき死刑を執行した。人民日報が報じた。
 13人の被告はそれぞれ、7件の事件において、テロ組織を組織・指導・参加し、テロ事件を計画・実施し、人民警察官、幹部、罪のない一般民衆を残忍に殺害し、大衆の生命財産に重大な損害を与え、公共の安全に深刻な脅威をもたらした。
 裁判所での審理によると、艾合買提尼亜孜・斯迪克、阿不都拉・斯熱甫力、吾拉音・艾力の3被告は2013年6月26日、テロ組織メンバーを組織・指導し、鄯善(ピチャン)県魯克沁(ルクチュン)鎮の派出所、旅館、特別警察隊、鎮政府オフィス、理髪店、安居富民プロジェクト建設地、商業地、鎮政府職員宿舎などを次々と襲撃した。この事件で、人民警察官と罪のない住民24人が死亡、23人が負傷し、公共財産や私有財産に巨大な損失がもたらされた。裁判所は法律に基づき、3被告に死刑判決を言い渡した。
 阿卜杜傑力力・麦提納斯爾被告は2012年2月、極端な宗教思想の影響を受けてテロ組織に加わり、同組織による違法な宗教宣伝活動やテロ実施訓練に幾度となく参加した。同被告は2012年5月、テロ組織の管理体制に不服を持ち組織から脱退したいと申し出たメンバー2人を仲間と共に殺害した。また、郷の某幹部の暗殺を企てたが未遂に終わった。2012年6月、同被告は組織からの命令を受けて爆破装置を製造、違法宗教活動拠点で爆破装置を爆破させ、児童1人が死亡、児童17人が負傷した。裁判所は法に基づき、同被告に死刑を言い渡した。
 各級裁判所はいずれも、各事件の審理を進める上で、法律に基き被告人が弁護を受ける権利、特定民族の言語文字を使用した訴訟権、上告権、その他被告に関わる訴訟権などを十分に保障するよう配慮した。
 自治区高級人民法院の関係者は、「法律に基づきテロ事件の主犯者に対する死刑執行を断行したことは、各民族の人々の心からの声に対応し、テロ犯罪者に見せしめを示し、テロ犯罪撲滅に対する党および政府の固い決心を示すものだ。自治区裁判所は今後も、審判という役割を存分に発揮し、法律という武器を使ってテロ犯罪者を徹底的に懲らしめ、法律の尊厳を死守し、公平と正義を貫き、社会の調和と安定を保障していく」と述べた。

死刑廃止論*7か「冤罪論」*8でも採用しない限りこの件で中国批判出来ないだろう*9が「死刑廃止論でも冤罪論でもない癖に」中国批判する奴(要するに反中国ウヨだが)もいるんだろうな。

http://j.people.com.cn/n/2014/0610/c94474-8739194.html
■人民日報『外交部、「宗教への高圧的制限がテロを招いた」は極めて誤った見解』
 外交部(外務省)の華春瑩報道官は9日の定例記者会見で「われわれはテロを(注:ウイグル族イスラム教と言った)特定の民族や宗教と関連づけることに反対だ。テロは人類共通の敵であり、国際社会はダブルスタンダードを棄てて、力を合わせて打撃を与えるべきだ。『東トルキスタン(・イスラム運動)』などテロ勢力に打撃を与える中国側の努力を、国際社会が理解し、支持することを希望する」と表明した。

問い
 一部中国メディアは最近新疆で起きたテロ事件を、過激な宗教思想のインターネット上での広まりに帰結した。インターネットは過激な宗教思想の広まりに、どのような役割を果たしたと考えるか?。これらの過激な宗教思想はどこから来たものか?。また、宗教活動に対する中国政府の高圧的制限が最近の新疆でのテロ事件を招いたとの見解があることについて、コメントは?


答え
 中国公安当局が発表した、4月30日のウルムチ南駅テロ襲撃事件の詳細を、あなたは注意深く読んだだろうか。新疆警察当局の発表によると、これは国外の指揮により、国内で実行された重大な暴力テロ的性質の爆発襲撃事件であり、「東トルキスタン・イスラム運動」構成員が国外で画策し、国内の一味に指図して具体的に手分けさせ、実行させたものだ。この不逞集団の主要構成員は2005年以来過激な宗教思想を鼓吹し、不法宗教活動に携わってきたことがすでに明らかとなっている。ここ数年、「東トルキスタン・イスラム運動」は公然とネットを利用して過激な宗教思想とテロ手段を広め、さらには中国国内でのテロ活動を直接画策、煽動、組織、実行してさえいる。これについては確実な証拠がある。
 宗教活動に対する中国の高圧的制限がテロ事件を招いたとの見解については、極めて誤ったものだと指摘したい。中国政府は公民の信教の自由を法にのっとり保障している。中国の各族信徒大衆は正常な宗教活動を行う十分な自由を法にのっとり享受している。われわれはテロを(注:ウイグル族イスラム教と言った)特定の民族や宗教と関連づけることに反対だ。テロは人類共通の敵であり、国際社会はダブルスタンダードを棄てて、力を合わせて打撃を与えるべきだ。『東トルキスタン(・イスラム運動)』などテロ勢力に打撃を与える中国側の努力を、国際社会が理解し、支持することを希望する。

http://j.people.com.cn/n/2014/0606/c94475-8737868.html
■人民日報『新疆テロ事件の集中公判で12人に死刑判決』
 新疆維吾爾(ウイグル自治区烏魯木斉(ウルムチ)、阿克蘇(アクス)、喀什(カシュガル)、和田(ホーテン)など6地区の人民法院(地裁)で5日、23件のテロ事件、被告81人に絡む第一審公判が開かれた。各被告に対し、テロ組織の組織・指導・参加、殺人、放火などの罪により、死刑、無期懲役、有期懲役の判決が言い渡された。このうち9人には執行猶予なしの死刑、3人には2年間の執行猶予付きの死刑判決が下された。人民日報が報じた。
 自治区高級人民法院(高裁)は5日、記者会見を開き、23件のテロ事件のうち、テロ組織の組織・指導・参加、殺人罪、放火罪、爆発物違法製造・所持・運送罪、銃器略奪罪、傷害罪に問われたのは13件68人、民族同士の怨恨や民族差別意識を煽り立て、犯罪方法を伝える映像作品を製作、流布した罪に問われたのは10件13人であったことを明らかにした。
 記者会見において、4件の代表的な案件例が次の通り公表された。
○阿布地巴斯依提・喀地爾ら被告4人は、テロ犯罪を繰り返し、何の罪もない多数の住民を殺傷し、公私の財物を破損し、公共の安全と人々の生命財産に重大な脅威と損害をもたらした罪により、法律により死刑判決が言い渡された。
○阿不都艾則孜・買合木提孜ら被告17人は、何度も大量の爆発装置を製造し、派出所と郷政府でテロ攻撃を実施し、人民警察官1人が重傷を負った。2年間の執行猶予付き死刑、無期懲役、有期懲役などの判決が17人に言い渡された。
○奴爾買買提・阿布都克依木被告は、海外でテロ組織に加わり、自治区に戻った後は、極端な宗教思想を人々に広め、爆発物の製造技術を伝え、テロ組織のメンバーを増やし、テロ事件を企てた。これらの罪により、無期懲役および政治的権利の終身剥奪の判決が下された。別のメンバー2人には、それぞれ10年の有期懲役が言い渡された。
○吐爾貢・吾普爾ら被告人2人は、インターネットや微信スマホ向けチャットアプリ)を通じて、テロ、極端な宗教思想、民族同士の恨みを増長させる内容、民族差別に関する多くの情報を広く人々に流布した。この罪により、2被告には10年と5年の有期懲役がそれぞれ言い渡された。

http://j.people.com.cn/n/2014/0529/c94474-8734658.html
■人民日報『中国の国連次席大使「国連は対テロで一層の役割を発揮すべき」』
 中国の王民国連次席大使は28日「テロは人類共通の敵だ。テロへの打撃において国連はさらに大きな役割を発揮すべきだ」と述べた。新華網が伝えた。
 王氏は国連安保理対テロ委員会、不拡散委員会、アルカイダ制裁委員会の合同会合で、対テロ問題について「最近ナイジェリア*10や中国*11で起きたテロ事件は、いかなる動機で、いつ、どこで、誰によって起きたのであれ、いかなるテロ行為も責任を逃れようのない重大な犯罪行為であることを改めて証明した。国際社会はテロリスト、分離独立派、宗教過激派という3つの勢力に対してゼロ容認の姿勢で臨み、明確に反対し、断固たる打撃を与えなければならない」と指摘。
 「テロへの打撃において国連はさらに大きな役割を発揮し、鮮明な是非の基準を提唱し、ダブルスタンダードに反対し、国連憲章の趣旨と原則およびその他一致して認められた国際関係の基本原則に従い、協力を強化し、テロに一層の打撃を与えるよう国際社会を促すべきだ」と述べた。
 王氏はまた「中国はテロリズムを(注:ウイグル族イスラム教などと言った)特定の国、民族、宗教と関連づけることに反対する。われわれは異なる文明間の対話を強化し、テロ発生の温床を総合的手段によって取り除くことを主張する」と表明。
 「インターネットを利用したテロ襲撃の煽動、募集、資金援助、画策を含む、新たな情報・技術手段の利用というテロ組織、テロリストの動向に国際社会は強く警戒し、適切に対処すべきだ」と述べた。
 さらに「『東トルキスタンイスラム運動』を始めとする『東トルキスタン*12』テロ勢力は、中国の安全が直面する最も深刻なテロの脅威だ。中国政府は引き続き断固たる措置を講じて、テロリストに断固たる打撃を与える。テロリストの増長した気炎に打撃を与える決意と自信と能力が、われわれにはある。テロ事件を引き起こす目的が何であれ、決して思い通りにはならない。中国は引き続き国連および安保理の枠組みで国際対テロ協力に積極的に参画し、テロに着実に打撃を与える」と述べた。

http://j.people.com.cn/n/2014/0527/c94475-8733330.html
■人民日報『新疆 無差別テロ事件の首謀者ら計6人逮捕』
 新疆維吾爾(ウイグル自治区烏魯木斎(ウルムチ)市中心部の朝市で22日午前、2台の車が人混みに突っ込み、31人が死亡した無差別テロ事件で、新疆警察は25日から一斉捜査を展開。26日、同自治区和田(ホータン)地区の公安機関と協力し、阿布力孜·達吾提容疑者を首謀者とするテログループのメンバー5人を洛浦(ロプ)県、皮山(グマ)県、和田市で逮捕した。また、爆弾の製作拠点2カ所を突き止め、製作途中の爆弾のほか爆弾の材料1.8トンを押収した。

http://j.people.com.cn/n/2014/0526/c94475-8732661.html
■人民日報『中国公安部、新疆を中心としたテロ一掃特別行動を展開』
 中国公安部(省)が25日に明らかにしたところによると、国家テロ対策作業指導グループは中央政府の認可を受け、他省(自治区直轄市)との積極的な協力の下、新疆ウイグル自治区を主戦場とする1年間のテロ一掃特別行動を展開することを決定した。今回の特別行動は、厳しく複雑な当面の反テロ闘争情勢に対応し、社会全体の安定を全力で維持し、国家の長期的な安全を確保することを目的として実施される。

http://j.people.com.cn/n/2014/0525/c94474-8732222.html
■人民日報『新疆 暴力テロ活動の撲滅に向けた通告を発表』
 新疆維吾爾(ウイグル自治区高級人民法院人民検察院、公安庁はこのほど共同で、「暴力テロ活動の法による厳重な取締りに関する通告」を発表した。同通告は24日より施行された。人民日報が報じた。
 通告の内容は次の通り。
▽テロ集団の組織、指導、参加を厳しく禁じる。
▽暴力テロ活動の実施あるいは扇動を厳しく禁じる。
▽いかなる形式であっても、直接的あるいは間接的にテロ活動、テロ組織、テロリストに資金援助、支援、庇護を提供することを厳しく禁じる。
▽暴力・テロ、極端な宗教思想を内容とする宣伝用印刷物、記憶媒体、新型電子製品、標識、物品を製作、販売、輸送、拡散、コピー、所持することを厳しく禁じる。
▽極端な宗教思想による違法犯罪活動の組織、計画、実施、扇動を厳しく禁じる。
▽銃器、弾薬、可燃性物質、爆発物、規制対象刃物などの危険物を違法に製造、売買、輸送、保管、託送、郵送、携帯することを厳しく禁じる。
▽銃器・爆発物の製造技術・方法を伝授、拡散することを厳しく禁じる。
密入国・出国行為を厳しく禁じる。また他人の密入国・出国の組織、計画、扇動、協力を厳しく禁じる。

 上述の行為を行った違法犯罪分子のうち、通告発表日から30日以内に自首した者には寛大な措置をとる。通告の期限内に自主的に自首した者は、法に基づき刑が軽減される。自首し、捜査に協力した者は、法に基づき刑が軽減もしくは免除される。

http://j.people.com.cn/n/2014/0523/c94474-8731723.html
■人民日報『ウルムチ市「5.22」テロ爆破事件、上海協力機構*13事務局長が非難声明』
 上海協力機構のメゼンツェフ事務局長は22日、中国・新疆維吾爾(ウイグル自治区ウルムチ*14で起きたテロ襲撃を激しく非難する声明を発表した。
 声明は「ウルムチ市で22日にテロ襲撃事件が起き、多数の死傷者が出た。上海協力機構事務局はこれに強い憤りと深い悲しみを表明する。われわれは犠牲者に深い哀悼の意を表し、遺族と負傷者に心からの見舞いの意を表する。われわれはこのテロ襲撃事件を激しく非難する」とした。

http://j.people.com.cn/n/2014/0523/c94474-8731641.html
■人民日報『ウルムチ市「5.22」テロ爆破事件、プーチン*15大統領が習近平*16主席に見舞い電報』
 ロシアのプーチン大統領は22日、ウルムチで起きた暴力テロ事件について、習近平国家主席に見舞いの電報を送った。プーチン大統領は「ロシアはこうした血腥い犯罪行為を断固として非難する。実行者と組織者は必ず逮捕され、しかるべき懲罰を受けると信じている」と表明。様々な形のテロリズムと過激主義に打撃を与える面で露中が引き続き協力を強化することを希望するとした。また、犠牲者の遺族に深い同情の意を表明し、負傷者の一日も早い回復を祈った。

http://j.people.com.cn/n/2014/0523/c94474-8731694.html
■人民日報『国際社会がウルムチ市「5.22」テロ爆破事件を激しく非難』
 新疆ウルムチで22日に起きた重大な暴力テロ事件を、各国や国際組織は同日中に激しく非難。外国の多くの専門家や学者も、中国政府と中国国民が法にのっとってテロ活動に断固たる打撃を与えることへの支持を次々に表明した。
 ロシア外務省のルカシェビッチ報道官は22日、30人以上が死亡したウルムチ暴力テロ事件を激しく非難。「ロシアはウルムチ市で起きた事件に驚愕している。われわれはこの野蛮な行為を断固非難する。組織者と実行者が捜し出され、しかるべき懲罰を受けることを切望する」と述べた。
 ウズベキスタンタシケント*17上海協力機構地域対テロ機構執行委員会も同日声明を発表。罪のない市民に対するテロ行為を激しく非難するとともに、犠牲者への哀悼の意と、遺族と負傷者への慰問の意を表明した。声明は「執行委員会は加盟国の協力を推進して『3つの勢力(分離独立派、宗教過激派、テロリスト)』に打撃を与え、地域の安全を維持する」とした。
 「われわれはいかなる形のテロ襲撃にも反対であり、ウルムチで起きた暴力テロ事件に最大級の非難を表明する」。
 南アフリカハウテン州エクルレニ市のアフリカ国民会議*18事務局長は「市民に対するテロリストの狂暴な行為に人々は激怒している。テロに打撃を与える中国政府と中国国民の行動を南アフリカは断固支持する」と表明した。

http://j.people.com.cn/n/2014/0523/c94474-8731725.html
■人民日報『テロ勢力に対してはゼロ容認*19しかありえない』
 ウルムチ市内で22日、暴徒の運転する車が朝市の人混みに突っ込んだうえ、爆発物を起爆し、民衆多数が死傷した。今年3月1日に昆明*20駅で起きたテロ事件、4月30日にウルムチ南駅で起きたテロ事件に続く、人間性を喪失した、人々を激怒させる血腥い犯罪行為だ。22日のテロ事件でテロリストは極めて卑劣かつ残忍な手段によって、罪のない人々を無闇に殺害した。基本的人権を無視し、人類の道義を踏みにじり、人類社会共通の秩序と人類文明共通の最後の一線に挑戦するテロ勢力の凶悪残忍な本質が再び暴露された。(文:賈秀東・本紙特約論説員、中国国際問題研究所特別招聘研究員。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
 ちょうどアジア信頼醸成措置会議(CICA)首脳会議が対テロで一致した声を発して閉幕し、新疆維吾爾(ウイグル自治区でテロ音声動画犯罪事件16件に判決が言い渡された際に、テロリストはテロ事件を引き起こした。その野心は明らかだ。これは中国社会と国際社会の対テロの決意に対する公然たる挑発だ。このところ相次ぐテロ事件によって、中国のテロ対策が厳しい状況にあることが浮き彫りになり、テロ対策は一刻たりとも油断ならないことが改めて示された。テロ事件発生後、習近平国家主席李克強*21総理は、速やかに事件を解決してテロリストを逮捕し、厳重に処罰するよう重要な指示を出すとともに、テロ活動とテロリストに対して警戒を続け、力強く打って出て、厳しく叩く高圧的*22姿勢を維持し続け、社会の安定を全力で維持する方針を強調した。
 習主席はCICA首脳会議の基調演説で、テロリスト、分離独立派、宗教過激派の「3つの勢力」に対してはゼロ容認の姿勢で臨まなければならないと指摘した。少し前の新疆自治区幹部座談会では、テロ勢力に「壊滅的打撃」を与える方針を示し、テロ活動は早期に叩き、小さなものも叩き、芽のうちに叩き、電光石火の勢いで壊滅的打撃を与えなければならないと強調した。
 対テロ情勢の必要に適応するため、中国は対テロの「鉄拳」を繰り返し強化し、複数の対テロ部隊を相次いで創設した。さらに中央国家安全委員会の設置に伴い、軍、武装警察、公安、安全保障、外交、交通、エネルギー、金融、民政などの機関で構成される、防止、打撃、後続処理の揃った対テロシステムを徐々に構築している。
 テロ勢力の血腥い狂暴行為に中国民衆は強い憤りを覚えている。テロ勢力がテロ事件を画策、実施するたびに、中国民衆は罪のない民衆の受けた被害をわが身のことのように感じ、テロ勢力に対する憎しみを一層募らせ、対テロの決意を一層揺るぎないものにし、テロ勢力に打撃を与える中国政府のあらゆる措置を支持している。
 中国のテロ対策を理解し、支持する国や世論がどんどん増えている。ごく一部の国は、中国で起きたテロ事件や中国を狙ったテロ事件に対する姿勢がおかしい。こうしたダブルスタンダードは悪人の手助けをして悪事をなすだけであり、国際対テロ協力という大きな趨勢に逆行するものだ。罪のない人を無闇に殺すテロ勢力はいかなる法治国家、いかなる良識ある人も断じて容認できない。テロ勢力は全人類共通の敵であり、中国のゼロ容認に加え、国際的なゼロ容認も必要だ。


参考

http://sankei.jp.msn.com/world/news/140523/amr14052309440003-n1.htm
産経新聞ウルムチ事件は「卑劣な暴力行為」 米大統領報道官』
 米国のカーニー大統領報道官は22日、中国新疆ウイグル自治区の中心都市、ウルムチで起きた爆発事件について、「罪のない市民を対象にした卑劣で非道な暴力行為」だとして、非難する声明を発表した。
 声明は、事件を「恐ろしいテロ攻撃」であると断定し、「米国はあらゆる形のテロに断固として反対する」と強調した。


【追記:その1】
産経新聞『【中国ウルムチ爆発】強まる民族対立 爆発事件に収入格差で不信増幅 ウルムチルポ』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140524/chn14052422550010-n1.htm

 漢族の間ではウイグル族への憎しみが広がる。「政府の管理が甘い」との見方が主流だ。あるタクシー運転手は、「ウイグル族はモスク(イスラム教礼拝所)で洗脳を受けている。再発防止のため、イスラム教寺院を全て壊すことから始めるべきだ」と語気を強めた。
(中略)
 ウイグル族に対する不買運動を呼びかける向きもある。これに賛同する旅行代理店の男性経営者は、「ウイグル族は漢族に養ってもらっていることに気づいていない。痛い目に遭わせるべきだ」と話した。

 まあ、この「産経が紹介する漢民族発言」が事実だとして、どこまで一般化できるのかはわかりませんが仮に漢民族の多くが「ウイグルの癖に生意気だ(ジャイアン風に)」と思ってるのなら「共産党一党独裁だから」という話では全くなく、むしろ民主化した場合、長期的にはともかく、短期的には「ウイグルがもっと酷い目にあわされる危険性すら否定できない」でしょう。まあ、ユーゴで民族紛争が激化したのも「一党独裁崩壊後のこと」ですしねえ。
 しかし「痛い目にあわせるべき」はややこじつけ理解かも知れませんが「テロリストを徹底的に取り締まれ」と好意的に理解することもできるかもしれませんが「不買運動」だの「モスクの閉鎖取り壊し」だのはちょっとねえ。


【追記:その2】

http://j.people.com.cn/n/2014/0606/c94475-8737982-2.html
■人民日報『高速鉄道でぐんと近くなる新疆:朝はウルムチでミルク入りお茶を味わい、夜は北京ダックを地元で堪能』
 3日、蘭新線第二複線新疆区間の試運転が全面スタートした。これにより、新疆ウイグル自治区にとって初となる、全長1776キロの高速鉄道の正式開通が、いよいよカウントダウン段階に入った。新疆初の高速鉄道が開通すると、烏魯木斉(ウルムチ)から蘭州までの所要時間は、現在の16時間から約9時間に短縮され、ウルムチー北京間も従来の約半分の時間で結ばれ、新疆も高速鉄道時代の到来を迎える。人民日報海外版が伝えた。
 新疆に達する高速鉄道の正式開通までには、まだ半年の期間があり、北京と新疆が高速鉄道で結ばれるまでには、2017年を待たなければならないが、高速鉄道に対する人々の期待は極めて高い。高速鉄道の開通によって、地方と地方の距離がぐんと縮まるだけではなく、人々の生活が変わり、都市が変わり、新疆そのものが大きく変わる。
○巨大なビジネスチャンスを迎える観光業
「朝、ウルムチでナンとチャイ(ミルク入りお茶)の朝食を摂り、お昼には蘭州でラーメン*23を食べ、昼食後は兵馬俑*24を観光し、夕食は北京の二環路内で北京ダックを堪能する」
 某ネットユーザーは、早くも高速鉄道開通後に経験できる「幸せな一日」をこのように空想している。
 鉄道部門によると、高速鉄道列車でウルムチ*25を出発すると、8時間後に蘭州*26、11時間後に西安*27、14時間後に成都*28、16時間後に北京、20時間後に広州*29、22時間後に上海にそれぞれ到着する。よって、新疆に住む人々にとって、これらの内陸部都市は「一日生活圏」の圏内に入ることになる。新疆の住民が内陸部で買い物や観光をする、あるいは内陸部の観光客が新疆に旅行する場合、高速鉄道の登場により格段に便利になる。
高速鉄道が一手に担う「都市化」と「産業化」
 新疆では、蘭新線第二複線の開業後、高速鉄道ウルムチを出発し、30分余りで吐魯番(トルファン)に、2時間あまりで哈密(ハミ)に到着する。これは、トルファンとハミがウルムチからの「2時間生活圏」内に入り、両市の投資や観光業のさらなる発展をけん引し、経済、社会、文化など各分野における3都市の協力交流が展開され、これらすべてが極めて巨大なビジネスチャンスをもたらすことを意味している。今後、高速鉄道が北疆や南疆に延伸すれば、利益を享受する新疆の都市はさらに増えることになる。
 このほか、ウルムチ高速鉄道沿線地域は、潜在力を持ったエリアとして、早くから不動産業者が目をつけている。昨年11月の時点で、高速鉄道沿線地域では、31項目の企業誘致プロジェクトが確定しており、投資総額は約336億7千万元(約5510億3100万円)に上る。これらのプロジェクトは、住宅や生活利便施設、企業本社の建設が中心となっている。

 こうした近代化「それ自体」は大変いい事だと思います。こういう近代化は「中国のウイグル統治の是非」とはまた別問題でしょう。

*1:アフガニスタンの首都

*2:カルザイ暫定政権で財務相

*3:カルザイ暫定政権で外相

*4:逮捕された人間は『イスラム国を支持する過激組織「東インドネシアのムジャヒディン(MIT)」の疑いがある』とのこと。

*5:交通大臣、湖南省党委員会書記などを経て、現在、新疆ウイグル自治区党委員会書記(新疆生産建設兵団第一政治委員兼務)

*6:中国版のツイッター

*7:俺個人は死刑廃止論です

*8:この件が冤罪かどうかはもちろん知りません

*9:中国のウイグル統治に問題があろうと殺人等の凶悪犯罪を犯せば「死刑容認論」にたつ限り、死刑もやむを得ないでしょう。

*10:ボコ・ハラムの女子生徒集団誘拐など

*11:最近のウイグルテロなど

*12:新疆ウイグル自治区のこと

*13:中国・ロシア・カザフスタンキルギスタジキスタンウズベキスタンの6か国による協力機構

*14:新疆ウイグル自治区の首都

*15:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*16:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*17:ウズベキスタンの首都

*18:政権与党ANCのことか?

*19:「ゼロ容認」についてはたとえば、ウィキペ「ゼロトレランス方式」参照。平たく言えば「厳罰方針」である。

*20:雲南省省都

*21:河南省党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て現在、首相

*22:日本語で「高圧的」というと「言葉の正確な意味」はともかく「オイコラ警察」的なネガティブイメージがあるのだが中国語ではまた別なのだろうか?

*23:ウィキペ「蘭州拉麺」曰く『牛肉のスープに、手打ち麺を入れた料理。スープの薬味にコリアンダー(香菜)などのハーブが使用される事が多い。蘭州など本場で提供されるものは、スープの上に香辛料を加えた辛い油を加えることがほとんどであるため、スープの表面が真っ赤になることが多い。それに対して本場以外で提供されるものはスープそのものの色が見えていることが大半である。』

*24:陝西省にある秦の始皇帝兵馬俑を指している

*25:新疆ウイグル自治区の首都

*26:甘粛省省都

*27:陝西省省都

*28:四川省省都

*29:広東省省都