今日のMSN産経ニュース&人民日報ニュース(6/10分)(追記・訂正あり)

産経新聞『AKB総選挙、中国票が左右? 「まゆゆ1位」に3万5千票 中国紙』
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140610/chn14061011480002-n1.htm

 10日付の中国紙、新京報は、アイドルグループAKB48の「選抜総選挙」で1位となった渡辺麻友さんが得票した15万9854票のうち3万5千票余り*1は中国のファンが投票し、結果を左右する決定的な役割を果たした*2と報じた。
 渡辺さんを支持する中国のファンたちはインターネットを通じて180万元(約2900万円)の資金を集め、日本にいる仲間が投票権付きのCDを購入。中国から投票したという。

 本当かどうか知りませんが、仮にこれが事実だとして「アンチ中国」の産経にはどんな気持ちか聞いてみたいところです。「日本のアイドルなんだから日本人ファンの票だけで決まるべきだ」「それも反日国民・中国人の票で決まるなんて、何と嘆かわしい」「今後のAKB総選挙では外国人票は排除すべきだ」とか思ってるんでしょうか?


■人民日報『中国海軍がリムパックに初参加』
http://j.people.com.cn/n/2014/0610/c94474-8739259.html
 これをどう評価するかは素人には難しいですが、産経が願望するような「極端な敵対関係」に米中関係がない事だけはわかります。たとえば米国といい関係じゃない「キューバ北朝鮮」がリムパックに参加する事はないでしょう。向こうも参加したいとは思わないでしょうが仮に参加を希望しても米国が認めないでしょう。


■人民日報『日立、2015年度の中国連結売上高 1兆2200億円超目指す』
http://j.people.com.cn/n/2014/0610/c94476-8739217.html

 日本最大の総合電機メーカー「日立製作所」が9日午前、北京でメディア説明会を開催し、中西宏明執行役会長兼最高経営責任者(CEO)、東原敏昭執行役社長兼最高執行責任者(COO)、小久保憲一中国総代表などが出席。8日開催された「日立グループ中国事業戦略会議2014」などについて説明した。人民網が報じた。
 日立グループの日本、および中国の幹部約200人が参加した同会議では、中国事業について議論が行われ、社会イノベーション事業を通じて中国社会の発展、豊かな暮らしの実現に貢献することで、2015年度の中国における連結売上高 1兆2200億円超を目指すことが明確にされたという。
 中国は、2011年3月に政府が発表した「第12次5カ年計画(11-15年)」に基づき、新型都市化に向けた内需拡大低炭素社会*3、グリーン経済を目指している。また、先端産業の育成や高付加価値化といったイノベーションも期待されている。それに合わせて、同グループは中国との協力を強化し、「環境保全省エネルギー社会の実現」に向けた水処理やスマートグリッドなどに関連する環境機器やサービスの提供、「情報化社会の構築」では、ATM*4やストレージソリューションなどによるITサービス基盤の構築に貢献したいとしている。また、中国の有力企業とのパートナーシップを通じて、現地ニーズに即したビジネスモデルを創出したいとしたほか、科学技術イノベーションに向けた先端産業の育成や高付加価値化に貢献するため、中国における同グループの研究開発人員を13年度の2250人から15年度には3000人体制に拡大する計画を明らかにした。
 中国は同グループの海外最大の市場で、13年度の同市場の連結売上高は、世界の売上高の11%を占める1兆736億円だった。15年度には、12%増の1兆2200億円を目指す。
 そのほか、同グループは9日、中国企業や地方政府の参加者約200人を対象に、「技術交流会」を実施した。

 太字部分は俺の強調ですが、日立グループ中国ビジネスへの強い意気込みが感じられますね。
 もちろんこうして記事にする中国サイドも日立の意気込みを大歓迎してるわけです。
 島田洋一の「日本企業は中国から撤退しろ」などという寝言は日立経営陣の耳には届いてないわけです。まあ、他の日本大企業も中国ビジネスへの熱い思いはたぶん同じでしょうけど。

*1:つまり獲得票数の1/4程度

*2:公式サイト(http://www.akb48.co.jp/sousenkyo/37thsingle/)によれば2位の「指原莉乃さん」は「14万1954票」ですから報道が事実なら確かに結果に影響してるわけです。

*3:CO2排出の少ない社会

*4:現金自動預け払い機