今日のMSN産経ニュース(6/28分)(追記・訂正あり)

■【河村直哉の国論】W杯の「ナショナリズム」まで批判する左傾病メディア…ナショナリズムのどこが悪い?日本を応援して何がいけない?
http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/140628/waf14062807000002-n1.htm
 タイトルで出落ちですね。
 いつものように朝日に因縁をつける産経ですがいつものように滅茶苦茶です。
1)産経は、朝日はサッカーで自国チームを応援してることを否定してる、ナショナリズムを否定していると決めつけ、

警戒されるべきはショービニズム(排外的愛国主義)やジンゴイズム(攻撃的愛国主義

としていますが、そもそも朝日が批判してるのもナショナリズムではなく

ショービニズム(排外的愛国主義)やジンゴイズム(攻撃的愛国主義

なので支離滅裂としか言いようがありません。朝日はサッカーの応援が

ショービニズム(排外的愛国主義)やジンゴイズム(攻撃的愛国主義

につながることの警戒をよびかけてるのであって、ナショナリズムもサッカーでの自国チーム応援も、そもそも否定してなどいません。産経が故意に言いがかりをつけてるのか、「主観的には正論を述べてると勘違いしてるのか」知りませんが、言いがかりは言いがかりです(大体朝日だってスポーツ記事で日本チームを応援してるわけでこんなアホな言いがかりが出来る産経には呆れます)。
 過去に「サッカー戦争*1といった事も起こってる以上そうした朝日の呼びかけは「杞憂」とは言えないでしょう。
2)しかも「対馬が危ない」「佐渡が危ない」と無茶苦茶な事を言って中韓への敵意を煽る産経は

ショービニスト(排外的愛国主義者)、ジンゴイスト(攻撃的愛国主義者)

以外何物でもないので、そう言う意味でも産経の主張は馬鹿げています。


■【産経抄】6月28日
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140628/plc14062803290009-n1.htm

 自衛官の息子である先輩記者は小学生のとき、「自衛隊は人を殺すのが仕事です。大きくなっても○○君のお父さんのようにならないようにしましょう」と先生から授業中に言われた。以来、仲間からいじめられるようになり、しばらく登校拒否になったという*2

・まあ、「いつもながらのゲスい印象操作」乙ですね。
 後ろの方で大江健三郎氏の名前を出してるのも大江氏に対して失礼です。「この教師のようなゲスが大江だ」と印象操作したあげく抗議されれば「前の教師の話と大江氏の話は関係ない、誤読する方が悪い」という「消防署の方から来ました」メソッド*3なんでしょうから。
・別に「集団的自衛権反対派=自衛隊違憲派」ではありません*4し、「自衛隊違憲派=自衛隊員の子どもはつるし上げていい*5と考える人間」ということでもない。
 ただ産経だとマジで「集団的自衛権反対派=自衛隊違憲派=自衛隊員の子供はつるし上げていいと考える人間」と思い込むほどの低能という可能性もわずかながら存在しますね。
 ああ、それと「子どもと親は別」というなら「拉致や核実験を理由に朝鮮学校無償化除外を叫ぶ」のは辞めたらどうですか、産経さん?


■田母神戦争大学の白熱講義(下)「日本も核武装を」目指すは彼方の首相の座
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140628/plc14062812000002-n1.htm
 (上)(中)もそうでしたが今回も田母神の講演とかけらも関係ない事を延々と5ページも書いてます。荒川弘銀の匙」が好きだとか。いや別に好きでいいし、そういう書評記事書いてもいいんだけど田母神講演の報告で書く事じゃねえだろ。
 上司か誰か、「そういう馬鹿な事は読み手が混乱して疲れるし、田母神さんにも失礼だから辞めろ」と指導しろよ。
 正直「田母神講演に関係ないこと」を全部省けば「上・下」の2回で終わるんじゃないですかね。

 読者からの疑問に答えたい。筆者の本職は文化部記者であり、原稿を書く際には小説やマンガや鉄道の話題などのパロディーを随所に織り込んでいるのだが「何が何だか分からない」との天の声が聞こえてきたことによる。

 さすがに産経読者からも「田母神さんの講演に関係ない事書くな」「ガルパンとかいきなり書かれても意味がわからねえんだよ」「お前の趣味のことが書きたかったら別の場所でかけよ」という批判が出たんでしょう。
 でそれに対して「じゃあ説明しよう。説明すればたぶん文章の意味がわかって理解できますよ」とか言い出すんだから「つける薬がない」というか何というか。これが「個人ブログ」なら「変な奴がいるもんだ」で済みますが「全国紙の公式サイト」なんだから頭が痛い。

私は(現役当時)世界の空軍参謀総長会議に2回出ましたけれど、インドの空軍参謀総長が『おい田母神、日本は核武装をしないのか』と聞くものですから、『いやオレはその気があるんだけれど、日本政府にその気がないから』と応えると、インドネシアの参謀長が言いました。『そうだ、アジアではやっぱり日本が核武装すべきだ』と。まあリップサービスもあったのかもしれませんが

これが「田母神の口から出任せでなくて」事実だとして普通に考えてリップサービスでしょ(リップサービスにしても問題発言だと思いますが)。それとも「世界の軍人」には「田母神的なキチガイウヨ」が珍しくないのか。まあ、リップサービスと考えたいところです。

*1:ホンジュラスエルサルバドルの戦争。「領土紛争」や「貿易摩擦」が戦争原因であって、サッカーそれ自体は関係ないが、サッカーW杯「ホンジュラスエルサルバドル戦」での両国ファンの対立をキッカケに戦争が始まったためこう呼ぶ。詳しくはウィキペ「サッカー戦争」参照

*2:この種の話には「本当かよ?」といつも思いますよ。「そんな発言したらそれこそ親が先生に抗議する」んじゃねえのって思いますし「ガキってそんなに先生に忠実じゃない」でしょ。

*3:「消防署の方角から来たと言った、消防署関係者と誤解する方が悪い」という詐欺師の詭弁

*4:そもそも歴代自民党政権集団的自衛権を否定していますし、河野洋平・元自民党総裁など集団的自衛権を否定する自民党幹部もいるわけです。

*5:何も自衛隊に限った話ではなく「東電批判と『東電社員の子供をつるし上げること』」、「暴力団批判と『暴力団員の子どもをつるし上げること』」はイコールではない。「親の因果が子に報い」なんてくだらない話です。ただし「つるし上げ否定」は「自衛隊を批判するな」「東電を批判するな」「暴力団を批判するな」という話ではありません。