今日のMSN産経ニュース(7/7分)(追記・訂正あり)

中国共産党幹部子弟の亡命? 石原氏*1、不明マレーシア機で「奇想天外な風聞」紹介
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140707/stt14070722550004-n1.htm
 冗談*2でも言っていいことと悪いことの区別もつかないんですかね、この男は。こんなのは「歪んだ反中国暴言」でまともな中国批判じゃ全然ありません。

司会者が「いろいろな説が飛び交っていますからね」と引き取った。

 「何で批判しないんだよ、お前らが甘やかすから石原が調子に乗るんだろ」と思いますが、さすがに相づちは打てなかったようです。


■移民政策は「中国人受け入れ」と同義 これだけある問題点 正論トークライブで論客が討論
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140707/plc14070711300003-n1.htm
 何でこういうトークライブをやるのかというと安倍が「アベノミクス三本の矢」の一つとして「積極的な移民受け入れ」を表明しているからです。
 政権与党が「移民受け入れ」を表明し、それを財界も支持してる以上、実現の可能性は決して低くない。
 で、産経は言うまでもなく「移民反対」のわけです。「安倍万歳」と「移民反対」のどっちをとるか悩んだ結果が「移民反対、でも安倍さんは大好き」「安倍さんは移民受け入れ論を撤回して!」という、まあ、いつものパターンです。安倍が首相じゃなかったら「移民受け入れ積極論とは何事だ!」と首相を糞味噌に言ってるでしょうけど。
 小生も「安易な移民受け入れ論」には反対ですが産経の場合「中国人が来るから嫌(欧米人移民ならいいのか?)」という「露骨なレイシズム」なのでとても「産経の移民反対論」には賛成できませんね。

パネリストとして評論家の関岡英之*3、ノンフィクション作家の河添恵子*4 、元警視庁刑事の坂東忠信*5、経済評論家の三橋貴明*6産経新聞社の河合雅司論説委員

すさまじいですね。誰一人として「移民受け入れ賛成派がいない」。議論を深めようという集会ではなくて、反対派だけで「俺達は移民には反対だ!」と雄叫びを上げる集会の訳です。そんなんでええんか。
 しかも反対派が「移民受け入れは中国人受け入れと同義」「中国人犯罪が増えるかも」だのとレイシズムまみれの主張ですから絶句です。もう少し賛同される移民反対論を唱えたらどうなのか。端から見たら「フランスのルペン*7」「オーストリアハイダー*8」「ロシアのジリノフスキー*9」とかと何が違うのかと思います。

*1:福田内閣環境庁長官、竹下内閣運輸相、都知事、維新の会共同代表を歴任

*2:さすがに石原も本気じゃないでしょう

*3:著書『中国を拒否できない日本』(2011年、ちくま新書)と言う著書のある反中国レイシスト

*4:『中国人の世界乗っ取り計画』(2010年、産経新聞出版)、『豹変した中国人がアメリカをボロボロにした』(2011年、産経新聞出版)、『だから中国は日本の農地を買いにやって来る・TPPのためのレポート』(2013年、産経新聞出版)、『中国崩壊カウントダウン』(2013年、明成社)と言った著書がある札付きの反中国レイシスト

*5:『いつまでも中国人に騙される日本人』(2008年、ベスト新書)、『中国が世界に知られたくない不都合な真実』(2010年、青春出版社)、『日本が中国の「自治区」になる』(2010年、産経新聞出版)、『日本は中国人の国になる』(2012年、徳間書店)と言った著書がある札付きの反中国レイシスト

*6:『本当はヤバイ!韓国経済:迫り来る通貨危機再来の恐怖』(2007年、彩図社)、『いよいよ、韓国経済が崩壊するこれだけの理由』(2013年、ワック)、『日本経済は、中国がなくてもまったく心配ない』(2013年、ワック)と言った著書がある珍右翼。移民反対論の著書として『移民亡国論』(2014年、徳間書店

*7:国民戦線党首

*8:オーストリア自由党党首、オーストリア未来同盟党首、ケルンテン州知事

*9:ロシア自由民主党党首