【張成沢失脚後の】今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(7/11分)(追記・訂正あり)

7月の日付で8月記事と大幅に日付がずれていますが連続更新の形にしたいので。
週刊実話
『密約があった! 北朝鮮が拉致再調査で手にする東京五輪*1“川砂”利権*2(1)』
http://wjn.jp/article/detail/6311080/
『密約があった! 北朝鮮が拉致再調査で手にする東京五輪“川砂”利権(2)』
http://wjn.jp/article/detail/0890056/

 まあ、北朝鮮利権がどうとかこうとかいう「もう耳にたこができるほど聞かされてる」、「巣くう会、拉致議連などウヨのいつもの日朝交渉否定論」です。公安警察当たりが流してるんでしょうか。
 ただし今は「ウヨがアンチ北朝鮮の闘士として絶賛してきた安倍」が首相だからか、「週刊実話」というマイナーな雑誌であるところが笑えるところです。まあ、下手に「安倍首相と密約があった! 北朝鮮が拉致再調査で手にする東京五輪“川砂”利権」なんてメジャー雑誌(例:週刊文春)が大々的にやったら安倍のような男は「何が川砂利権だ、ふざけんな」と激怒、何をするか分かったもんじゃありませんからね。ヤクザネタの多いいわゆる「実話雑誌」である週刊実話ならさすがの安倍も「あんなマイナー雑誌なんかどうでもいいよ、マジギレして恫喝なんかしたら俺が笑いものになる」と寛大な態度かも知れませんが。まあ、週刊実話を本気にする人もあまりいないでしょうからね。さすがの家族会、巣くう会も「週刊実話の記事は本当なんですか!。本当じゃないなら『韓国で産経ソウル支局が告訴されたように』、刑事、民事で安倍さんが週刊実話を告訴して下さい」と安倍には言わないんじゃないか。安倍も何か聞かれても「実話雑誌なんか本当のわけないでしょ(苦笑)」で済ませてしまうでしょう。
 これ、家族会・巣くう会全盛期だったら、そして「安倍以外の政権だったら(特にウヨが嫌ってる民主党政権だったら)」週刊実話よりもっとメジャーなメディアでネタになったんだろうな。
 一応簡単に記事を引用しておきましょう。

http://wjn.jp/article/detail/6311080/
「日本側は、生存者の確認や実際の帰国が実現した段階で、人的往来や送金、船舶の入港規制など制裁の一部を解除する予定ですが、この取引の中で拉致被害者が帰国した暁に、北朝鮮の“川砂”を買い取ることも盛り込まれたという情報があるのです」(政治部記者)
(中略)
 ノンフィクション作家の斎藤充功*3*4が言う。
 「東京五輪に向けての建設ラッシュに必要なのが川砂です。川砂はコンクリートの骨材として、戦後復興から高度経済成長期にかけての建設ラッシュを支え続けた。しかし、'70年の大阪万博をピークに、乱掘による河川環境の悪化と資源管理から、十分に取れなくなってしまった。また、海砂海砂を使ったコンクリートは(注:海水に含まれる塩分で)劣化しやすいため避けたい。そこで足りない川砂をどう確保するか。対立を深める中国や韓国からは輸入できない*5。その点、北朝鮮には川砂が無尽蔵にあると聞いています。これを買い取った上で、電撃訪朝、さらに横田めぐみさんを連れ帰れば*6支持率は急上昇する。“川砂外交”のおかげで、安倍政権は東京五輪まで持つ長期政権*7になることは間違いありません。」
 さる土建業者も川砂の必要性を語る。
 「確かに、海砂は塩分をきちんと除去しないと、(注:コンクリートに入れた)鉄筋がサビる原因になる。それで川砂が使われるわけですが、実は東日本大震災の復旧工事で生コンに使う川砂が不足しているのです。これから東京五輪の建設ラッシュで生コンが必要になるため、川砂の安定的供給は急務です」

http://npn.co.jp/article/detail/55451983/
 「東京五輪の成功は国際的な公約のため、(注:北朝鮮から川砂を買っても)誰も文句のつけようがない*8*9。しかも拉致被害者の奪還があれば、反対する世論の声も少ないはずです」(外交ウオッチャー)
(中略)
 こうしたお膳立てを、果たして誰が仕掛けたのだろうか。北朝鮮事情に詳しいライターが説明する。
 「今年3月に横田めぐみさんの父親の滋さん、母親の早紀江さんと、孫のキム・ウンギョンさんとの面会がモンゴルのウランバートルで実現しましたが、これを水面下で仕切ったとされるのが、日本モンゴル親善協会*10理事長の柳沢徳次氏。もともと、北朝鮮に近く日朝文化交流協会の副理事長も務めており、川砂利権の話を水面下で画策していたのも、この柳沢氏だといわれているのです*11。柳沢氏はバリバリの親北朝鮮派とされていますが、安倍さんに付き従うブレーンがパイプ役となったのでしょう」
 そこで、本誌*12は事実関係を確認すべく柳沢氏を直撃した。
 「私が(注:日朝文化交流協会の副理事長として)北朝鮮と長く関わっているので、そういう噂が立つんでしょう。私は拉致(注:問題での日朝交渉)とは一切、関わっていない。何で(注:一民間人にすぎない)私がそういう場に立ち会わなければならないのか。何もいい話ができなくて申し訳ない」
 柳沢氏はあくまで柔らかな物腰で否定した(後略)。

*1:東京五輪」がなかったらここのタイトルは『「東日本大震災復興」川砂「利権」』だったでしょう。

*2:利権話としてよく言われるレアアースではなく「川砂」というところがマイナーなチョイスで実に渋い。

*3:著書『脱獄王:白鳥由栄の証言』(1999年、幻冬舎アウトロー文庫)、『伊藤博文を撃った男:革命義士安重根の原像』(1999年、中公文庫)、『謀略戦・陸軍登戸研究所』(2001年、学研M文庫)、『陸軍中野学校の真実:諜報員たちの戦後』(2008年、角川文庫)、『ルポ・出所者の現実』(2010年、平凡社新書)、『昭和史発掘:開戦通告はなぜ遅れたか』(2012年、新潮新書)など

*4:斎藤氏以外、コメント者が全員匿名なのが興味深い。さすがにこんな怪しい話を実名で言う度胸はないんでしょう。

*5:いや川砂の輸入ぐらい出来るんじゃないですか?。日中間、日韓間で今も貿易してるわけだし。

*6:彼女の生存の可能性はぶっちゃけ大変低いと俺は思います。

*7:産経の阿比留ですら「東京五輪まで安倍政権は持つ」なんて言わないんじゃないの?(苦笑)。いや言うのか?

*8:東京五輪」がなかったらここは「東日本大震災復興は急務の課題。そのために北朝鮮から川砂を買っても誰も文句のつけようがない」とでもなったでしょう。

*9:いや救う会、家族会ならたぶん平気で「そんな五輪なんか、やらなくていい、返上しよう、IOCが困っても知ったことか」と言いますよ。

*10:公式サイト:http://www.mongolia.gr.jp/

*11:怪しい川砂利権話はともかく、また柳沢氏が関与しているかはともかく、「横田夫妻と孫の面会」や「現在行われてる日朝交渉」において「柳沢氏的な北朝鮮に近い人物」がパイプ役として関与してることは事実なのでしょう。でそれは悪いことではないでしょう。

*12:週刊実話のこと