今日のMSN産経ニュース(7/13分)(追記・訂正あり)

■【子供たちに伝えたい日本人の近現代史】(66)沖縄の海で散華していく若者たち 米軍を畏怖させた特攻隊
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140713/art14071316590004-n1.htm
 落ちがとんでもなく酷いです。普段の産経の酷さなどかすむ酷さです。これを書いた奴は論外ですが、駄目出ししないで記事掲載した奴はもっと論外です。

 国が滅びようとする瀬戸際に一身を投げ出して最後まで戦うという日本人の勇気に、米国人は心から畏怖の念を抱いた。このことは戦後日本に対し必要以上の苛酷な占領政策を避けたことと無縁ではない。日本人への畏れが日本を守る「抑止力」の役目を担ったことも事実だろう。
 その意味で、特攻隊員たちの散華は決して無駄な戦いでも死でもなかったとして、語り継いでいかねばならない。(皿木喜久)

 あんな非常識な自殺攻撃を「天皇制が守られた」といって賛美するなんてどういう神経をしてるんですかね。成果があろうとなかろう*1とあんな「外道の戦術」が許されるわけがないでしょう。
 「国益上、成果があれば自殺を強要していい」とはどういう神経してるのか?
 「語り継ぐ」べきは「あんな非道な行為は二度としてはならない」ということでしょうに。また「国が滅びようとする瀬戸際」に「特攻並みの自殺攻撃」を国民にやらせる気なんでしょうか?

【追記】
コメ欄の指摘で気付いたんですが他にも酷い記述がありますね。

(注:沖縄)防衛にあたる陸軍第三十二軍(牛島満中将)は少しでも米軍を引きつけようと、上陸は許しながらも島民とともに持久戦に持ち込み、3カ月近くも攻撃に耐えた。この戦いを空から支援したのが特攻だった。

「その持久戦とやらでどれだけの沖縄県民が死んだか産経は分かってるのか(怒)」ですな。
 そして「空からの支援=特攻」て。特攻が沖縄に近い「鹿児島の鹿屋」から行われたからと言ってそれ「沖縄戦の支援」て言うんですかね。大体「3ヶ月の持久戦になったこと」と特攻とかけらも関係ないでしょ。


■「安倍首相はもう靖国に行かない」 高村氏*2日中関係が進展すれば」中国要人に伝達
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140713/stt14071318410001-n1.htm
 結局なんだかんだ言っても安倍サイドからこういう泣きが入るわけです。
ただ

相手側は聞き置いたとの反応だったという。

という「一応ご意見はお聞きしました、すぐには返答できませんので内部で検討させてもらいます、回答時期についても今すぐには分かりません」という冷たい反応だったようです。まあ、そりゃそうでしょう。高村副総裁の発言がどれほど安倍の意思にそってるか分からないのに好意的対応なんかとてもとれないでしょう。
 「そこまでいうなら安倍首相が参拝したら高村さんが責任とって副総裁をお辞めになるんですか」とか「安倍さんの直筆の手紙でもいただけませんか」だのと、嫌み言われたとしても仕方ない話でしょう。

*1:はっきり言って「軍事的」あるいは「政治的」成果があったか非常に疑問ですが。あんなことは戦局に影響してないでしょうし、あれがあったから「天皇制が護持された」わけでもないでしょう。

*2:村山内閣経済企画庁長官、小渕内閣外相、森内閣法相、第一次安倍内閣防衛相などを経て現在、自民党副総裁