今日の産経ニュース(10/7分)(追記あり)

■首相、観劇で日中友好 対外友好協会会長も同席
http://www.sankei.com/politics/news/141007/plt1410070059-n1.html

 安倍晋三首相は7日夜、東京都内で中国の上海歌舞団による舞劇「朱鷺(とき)」を夫人の昭恵さんと鑑賞した。来日中の中国人民対外友好協会の李小林会長、程永華*1駐日中国大使らが同席した。

 まあ、アンチ中国・産経は「事実しか書いてない」ですが、これが「中国側の働きかけ」であると同時に「安倍側の働きかけ」でもあることは間違いないでしょう。安倍もさんざん日中関係を悪化させておきながらさすがにアベノミクスの停滞もあってへたれてきたわけです。


■自民・萩生田氏「新談話を出せば河野談話は骨抜きになる」
http://www.sankei.com/politics/news/141007/plt1410070010-n1.html
 萩生田は「自民党総裁特別補佐」ですからね。世間的には「自民党の要職にある安倍の側近」と扱われてるわけですし、実際そうでしょう。
 そういう男が「形だけ河野談話を踏襲して新談話で潰せばいい、骨抜きにすればいい」と放言をし、安倍が何らたしなめない。世間は「ああ、やはり安倍は未だにそういう企みを捨ててないのか」と思うでしょう。実際そうなのかもしれませんが、そうでなくて「ウヨ支持層をなだめるためのリップサービス」でも外交的に最悪の行為です。安倍には日韓首脳会談をする気がないんでしょうか。これで「談話を踏襲しました」「日韓首脳会談をする気があります」といって世間に通用すると思ってるんでしょうか。さすがに安倍も「新談話は出さない」「萩生田氏の発言は個人的見解で政府見解と違う」というでしょうが「萩生田発言を批判しないのか」と聞かれれば「萩生田=親しい友達」という事で「発言は個人の自由だ」で逃げる*2んでしょうから、韓国側の安倍への不信感が消えるわけもない。


■【山本雄史のだんじり政論】「平壌に来い」と言い放つ北“宣伝部長”の正体…無節操に取り上げる日本マスコミの危険 
http://www.sankei.com/premium/news/141007/prm1410070001-n1.html
 交渉担当者である宋日昊ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使の主張を紹介するのはごくごく自然でしょう。宣伝部長、謀略者呼ばわりしたあげく、「記事にするのは謀略への荷担」呼ばわりする産経は異常です。
 もちろん「紹介=主張支持」でもない。むしろ北朝鮮の主張を無視して一切記事にしない方がよほど問題です。そして外務省や家族会、巣くう会の主張が記事になってないわけでもない。量的にはむしろ日本側主張の記事の方が多いでしょう。
 つうか過去において宋大使の主張が記事にならなかったとか、今回の方が扱いが大きいなんてこともないと思いますけどね。じゃあ過去と今とどこが違うかというと
1)安倍政権が対北朝鮮交渉に乗り気
2)小泉訪朝後12年間も経過し、家族会が疲れ果て、交渉にかなり好意的
てことでしょう。
 だからこそ過去は「宋は勝手に言ってろ」で済ませてた産経が「宋の言い分なんか記事にするな」「記事にすること自体謀略への荷担」と無茶苦茶言い出すわけです。

*1:駐日公使、マレーシア大使、韓国大使などを経て現在駐日大使。

*2:既に百田尚樹NHK経営委員が「南京事件東京裁判のでっち上げ」と放言したときにその言い訳を使って「安倍政権は南京事件否定論者を擁護するのか」と国際的批判を浴びています。