今日の産経ニュース(10/9分)(追記あり)

■【阿比留瑠比の極言御免】クマラスワミ報告書に反駁 幻の反論文書を公開すべき
http://www.sankei.com/premium/news/141009/prm1410090012-n1.html
 何で幻になったかといえば「国連に出せばやぶ蛇」だからです。そんな代物を「出さなかったとは言え」作ったこと*1自体が驚きですが、当時が橋本*2政権で本当に良かった。安倍政権なら「つくった内容に誰も駄目出しせず出す→国連で非難される→慌てて弁明→弁明が弁明になっておらず国連で余計非難される→産経新聞自民党極右議員が『日本をバカにするな』などと国連に悪口雑言吐き、事態がますます悪化」という最悪の事態すら予想されます。
 とにかく、だからこそ安倍政権すら「国連にもう出す気はないし、今さらボツになった文書を世間に公開する気もない、産経の『幻の文書』云々の記事についてはノーコメント」というわけです。それを「出せ」と言える阿比留には改めて呆れます。なお、何で「幻の文書」「非公開のはずの文書」を産経や阿比留が知ってるかと言えば、信じられないし、信じたくないことですが、産経の物言いだと、どうも政府、自民党、外務省内部の「どこか」に「安倍政権誕生で調子に乗って」、「慰安婦問題で産経に内通する極右バカ」がいるらしい。


【2014年10/16追記】
■『クマラスワミ報告の反論書の公開検討 岸田外相』
http://www.sankei.com/politics/news/141015/plt1410150047-n1.html
 阿比留の言う愚行をやる用意があると言うんだからうんざりしますね。

日本政府は当時、報告書について「事実調査に対する姿勢は甚だ不誠実」などとする反論文書を作成し、国連に提出。その後、内容を差し替えて再提出していた。岸田氏は差し替えの経緯について「文書が(他国から)『詳細すぎる』と指摘を受け、多数の国の理解を得ることを目指して簡潔な文書を改めて作成した」と説明した。

 やれやれですね。幻云々と産経がいうので「1度も国連に出さなかった」と誤解してましたが1度出して駄目出し食らったそうです。要するに日本のクズぶりは当時から世界の笑いものだったわけです。
 当時の橋本*3内閣はバカとしかいいようがない。橋本内閣だからこう言う馬鹿な事になったのか、はたまた前任者の村山首相・河野*4外相コンビでも同じだったのか?。しかし「駄目出しくらって差し替えてボツにした」文章を出したいと言うんだから安倍内閣はもっとバカです。
 「詳細すぎる」てのはたぶん
1)「つまんねえ重箱の角つついてんじゃねえぞ」の婉曲表現
2)「ぐだぐだ訳分からない事言ってないで言いたいことを簡潔に言えよ、慰安婦の違法性をごまかしたいからぐだぐだ言ってるんだろ」の婉曲表現
3)「とにかくさ、出し直してよ」の婉曲表現
のどれか、あるいは全部でしょう。で、出し直してもクマラスワミ報告への国連の評価は変わらなかったと。
 しかし小生、そんな事があったという記憶はありませんがおそらく当時の日本メディア(朝日含む)が「橋本政権に手心を加えて批判報道を控えた」のでしょう。そうした「自民とメディアの癒着関係」が皮肉にも安倍によって見事に暴かれたわけです。もう何と言っていいのやら。実に皮肉な話で、ある意味「ありがとう、安倍、橋本政権の愚行を天下にさらしてくれて」といってもいいのかも知れません。

*1:外務省が作ったんでしょうか。だとしたらその外交センスの無さが恐ろしい

*2:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長代理(竹下総裁時代)、幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、自民党政務調査会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*3:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、自民党幹事長代理(竹下総裁時代)、幹事長(宇野総裁時代)、海部内閣蔵相、自民党政務調査会長(河野総裁時代)、村山内閣通産相などを経て首相

*4:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任