■「30万人の同胞を殺戮した」「日本民族を恨むべきでない」 南京事件77年式典で習*1主席、硬軟両用の構えも
http://www.sankei.com/world/news/141213/wor1412130046-n1.html
今日12/13は「中華民国の当時の首都」南京が日本軍の攻撃の前に陥落した日であり、「南京事件が始まった日」です。
「硬軟両様の構え」ではなくて「南京事件は忘れない」し「実行犯*2や南京事件否定論者(例:百田尚樹)を許す気はない」が「南京事件の存在を認めるまともな日本人はもちろん中国にとって敵ではない」てだけの話です。本来「まともな日本人」なら「なるほどわかりました。お互い南京事件否定論者のような馬鹿者は批判していきましょう」で済む話ですが産経はまともでないから「硬軟両様」と意味不明なことを言い出すわけです。
なお習氏のスピーチ内容の概要については
■人民日報『習近平氏、南京大虐殺犠牲者の国家追悼式典で重要スピーチ』http://j.people.com.cn/n/2014/1213/c94474-8822501.html
で知ることができます。
またこの件については
■産経新聞『「過ち認める勇気を」南京事件で台湾総統府』
http://www.sankei.com/world/news/141213/wor1412130060-n1.html
ということで「南京事件発生時」「南京事件が戦後戦犯裁判で裁かれたとき」の大陸中国の政権与党だった国民党(現・台湾政権与党)の馬総統が批判しています。まあ、台湾政府にとって当たり前の話で、驚く話じゃないですが産経だと「馬総統*3が中国に媚びてる」などとトンチキな理解するんでしょう。
■【一筆多論】シーレーン阻害?中国海軍の機雷は10万個超 海自掃海活動「可能」の意義
http://www.sankei.com/column/news/141213/clm1412130009-n1.html
いいかげんに改めたらどうか。
集団的自衛権の限定行使の一環として、海上交通路(シーレーン)の機雷を除去する海上自衛隊の掃海活動について、中東・ペルシャ湾のケースばかりを取り上げる、ばかの一つ覚えのような議論のことである。
「中東・ペルシャ湾のケースばかり」て、それが日米両国政府にとって一番現実性が高いからでしょうに。
で産経が何言い出すかと言えば「台湾侵攻時に中国が機雷をまくかも知れない」「尖閣侵攻時に中国が(以下略)」「そうした中国の行為に対応するのが自衛隊の掃海活動」だそうです。そんな事言えるわけないでしょう。この間やった習主席・安倍のトップ会談がパーになるでしょうが(そもそもそんな事を中国はやらないでしょうが)。
「我が国をそういう国だと見なして敵視してるのか」と中国の反感買いますよ。しかもそういうことを中国がやるかと言ったらまあやらないでしょう。「あり得ない想定」を公言して隣国の反感を買う。まともな人間には到底できない行為です。