いつもどおりid:noharra氏に突っ込む(1/25分)(追記・訂正あり)

嫌韓・嫌中すれば対米従属しかない
http://d.hatena.ne.jp/noharra/20150228
 まあいつもながら「id:noharraてアホやなあ」と思う珍エントリですね。タイトルからして酷い。
 「対米従属したくないから」嫌韓国、嫌中国は駄目なのか?。そういう問題じゃないでしょうに。
 「隣国と敵対関係でやってけるのか」て話でしょうにね。そもそもid:noharraのいう「対米従属」が「米軍との共同軍事作戦」を意味するなら「もちろん嫌韓国・中国ではない英国」も米軍とイラクその他で共同軍事作戦してるわけで「嫌韓国・中国と対米従属」とは全く別の問題ですよね。

好都合なことに日本には伝統的*1に、「日本人は韓国人や中国人より優れている(はずだ・そうでなければならない)」というドグマがある。戦前はその優越感は、弱者の側に立ち強者(米国など*2)と戦うといった反帝国主義*3ともつながっていった。

 いやー、三浦小太郎なんぞが事務局長を務める守る会会員なんで、「もしかしてだけど、もしかしてだけど(どぶろっく)」と思ってたんですがこれどう見ても「大東亜戦争アジア解放戦争論」ですよね。
 「戦前、米国と闘った反帝国主義」てそういうことですよね、id:noharraさん。違うというならどう違うのか、説明しましょうね、期待してませんけど(毒)。
 大東亜戦争なんぞ「日本による欧米植民地強奪」という「日本版帝国主義」でしかないのに「反帝国主義」と強弁するとは呆れて物も言えませんね。

中国韓国の国力が増すにつれそれを埋め合わせるためにも盛んになる差別意識*4は、米国にとって好都合なものであった。

 事実認識が明らかにおかしいですね。シャーマン米国国務次官が「日中韓三国首脳会談を望む」と最近発言したり、安倍の靖国参拝に米国国務省が批判的態度を取ったことはid:noharraの脳内にはないようです。
 米国にとって、日本が中韓と敵対的になることは「中韓との交渉役として日本が使えない」「中韓の批判の矛先が『日本の同盟国』米国に向かって来かねない」と言う意味でむしろ迷惑でしょうに。
 また「中韓との関係悪化原因の一つ」は「あの戦争は聖戦だ、批判する中韓はおかしい(日本ウヨ)」なんだから当然ながら「米国は敵国だ(日本ウヨ)」という方向に向かう可能性だってあるわけです。そう言う意味でも米国にとって迷惑。

アジア主義者にとって戦後最も唾棄すべき国がイスラエルであることは言うまでもない

 「僕は親イスラエル」と公言する男・三浦小太郎が「事務局長」を務める守る会の会員の癖に良くもふざけたことが言えるモンです。つまりid:noharraさん、あなたは「唾棄すべき国(イスラエル)」のシンパを公言する「唾棄すべき男(三浦)」が役員を務める会に入会して恥じない「唾棄すべき人間(id:noharra)」のわけですか。少しは恥を知れよ。


【追記】
 さて、以上の拙批判に対するid:noharra君の応答。

http://d.hatena.ne.jp/noharra/20150228#p1
 シモツカレ氏が

 事実認識が明らかにおかしいですね。シャーマン米国国務次官が「日中韓三国首脳会談を望む」と最近発言したり、安倍の靖国参拝に米国国務省が批判的態度を取ったことはid:noharraの脳内にはないようです。
 米国にとって、日本が中韓と敵対的になることは「中韓との交渉役として日本が使えない」「中韓の批判の矛先が日本の同盟国・米国に向かって来かねない」と言う意味でむしろ迷惑でしょうに。

と、下で言っている。
 「米国にとって、日本が中韓と敵対的になることはむしろ迷惑」ですって。トンマな意見だとしか思えないが、賢い人もほぼそう思っているよね、困ったね。

 まあ、呆れて言葉もないですね。つうか「ここでのid:noharraの物言い」は「米国に失礼な陰謀論」でしかないのですが、アホのid:noharraにはそういう常識はないようです。
 冷戦期ならまだしも今、安倍のような極右暴論を米国が喜ぶわけないでしょうに。冷戦期に「ソ連や中国との対決」を理由に安倍のようなウヨを野放しにしていたら、収拾がつかなくなって米国が今、困ってるという話です。米国は、安倍の極右性はなんとかしたい。
 とはいえ、「日本が民主主義国家である以上」軍事独裁政権のように軍事攻撃で政権転覆するわけにも行かず、安倍をぶっ倒すのは米国とてそう簡単にできることではない。また、倒した後の政権が「安倍以上の反中韓・極右政権」や「極右政権ではないが米国に批判的な政権(たとえば沖縄基地問題で翁長新知事を支持するなど)」では米国も国益上、困るわけで、そう言う意味でもおいそれと倒せないわけです。

*1:少なくとも前近代(特に古代や中世)においては中国は「日本が仰ぎ見る大国」だったので、その「伝統」とやらは「日清戦争勝利後の、明治以降の浅いもの」でしかありません(要するに伝統と呼んでいいのかどうか?)。

*2:「など」てのは日本が侵略した東南アジア(マレーシア、ベトナムインドネシアなど)の宗主国イギリス、フランス、オランダですか、id:noharraさん?

*3:まあ、戦前の日本は「客観的にも主観的にも」反帝国主義じゃないですが「俺(日本)の方が偉いからお前らアジアの遅れた民をヨーロッパにかわって指導してやるよ」なんて中国、朝鮮、東南アジアに対する思い上がった態度は仮に反帝国主義でも迷惑なだけでしょう。

*4:むしろ「国力が強くなったら」差別意識は弱まると思いますけどね。「あいつらは目下だ」と見下す理由がなくなるわけですから。つまりは「国力が強くなったから差別意識が強まった」と理解すべきではなく「国力が強くなったにも拘わらず差別意識が強くなった」とでも見るべきでしょう。id:noharraの認識は話が全く転倒しています。