さて先日「第8期中央教育審議会委員」が任命され「首相があの安倍なので」、「予想の範囲内」ではありますが、「第7期中央教育審議会委員」だった櫻井よしこは再任されました。「百田尚樹(NHK経営委員)のように更迭されないこと」が実に不愉快です。
まあ、それはともかく、文科省サイトのよしこの肩書きをみて面白いことに気付きました。
第7期中教審委員名簿では
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/meibo/1354447.htm
櫻井よしこ(ジャーナリスト、公益財団法人国家基本問題研究所理事長)
だったのに第8期中教審委員名簿では
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/meibo/1355059.htm
櫻井よしこ(公益財団法人国家基本問題研究所理事長)
となり、「ジャーナリスト」の肩書きがとれています。もちろん文科省側が勝手にとったわけではなくよしこから「外して欲しい」と言ってきたのでしょう。
もちろん「ジャーナリスト」という肩書きが使えなくなったわけではないことは、第8期中教審委員名簿に
篠原文也*1(政治解説者、ジャーナリスト)
と言う方がいることで分かります。
また、二つ以上の肩書きが使えないというわけではないことは
・明石要一*2(千葉敬愛短期大学学長、千葉市教育委員会委員、千葉大学名誉教授)
・生重幸恵(特定非営利活動法人スクール・アドバイス・ネットワーク理事長、一般社団法人キャリア教育コーディネーターネットワーク協議会代表理事)
・帯野久美子(株式会社インターアクト・ジャパン代表取締役、大阪市教育委員会委員)
・竹宮惠子*3(京都精華大学学長、漫画家)
と言う方がいることで分かります。つまりはよしこは今まで通り「ジャーナリストの肩書きが使えた」のに「何故か」わざわざ外したわけです。もちろん今時、よしこをジャーナリストだと思ってる人はほとんどいないでしょうが、よしこの側も「ジャーナリスト」をやめ「右翼活動家一本」で食っていくことをはっきり決意したようです。
*1:日本経済新聞社政治部次長、テレビ東京解説委員など歴任。『偽りの二大政党:熱論!政界を再編せよ』(中西輝政との共著、2010年、PHP研究所)なんて本があるのでおそらくよしこ並みの極右で選んだのは安倍、下村コンビ(普通の人間は中西と共著は出さない)。よしこほどウヨとして有名でないのは彼がよしこと違って「右翼団体役員でない」からに過ぎないだろう。
*2:著書『ガリ勉じゃなかった人はなぜ高学歴・高収入で異性にモテるのか』(2013年、講談社プラスアルファ新書)など。本のタイトルが「何だかなあ」ですね。アマゾンレビューでも「合理的分析か疑問」て批判でてますし。
*3:1980年、『風と木の詩』『地球へ…』で、第25回小学館漫画賞を受賞。京都精華大学マンガ学部学部長を経て現在、学長。