新刊紹介:「前衛」3月号

「前衛」3月号の全体の内容については以下のサイトを参照ください。興味のある内容だけ簡単に触れます。
http://www.jcp.or.jp/web_book/cat458/cat/
■「安倍暴走政治と正面から対決、国民との共同を広げ、転換目指す:いっせい地方選挙での躍進へ」(山下芳生*1
■座談会「『オール沖縄』の勝利はどのように勝ち取られたのか」(赤嶺政賢*2、具志堅徹*3、仲里克次*4
■「2014総選挙・画期的躍進の記録:ブロック責任者リポート」
(内容要約)
・この3つの記事について言えば「共産党の躍進*5オール沖縄の勝利についての共産党の感想、評価、分析」とそれを踏まえた上での「今年の統一地方選(いっせい地方選)での躍進を目指す決意」と言った話です。まあ、文章力もないし、自画自賛的な事も照れくさいというか、好きではないので、詳しくは紹介しません。ただ一つだけ触れれば、共産党の力がどうこうというよりは「安倍政権の極右ぶりへの恐怖」「それに媚びる第三極への反感」「党内に松原仁などの安倍並みの右派を抱え民主党のどっちつかずの態度への反感」が「共産党にかなり来た」ということでしょうね。
 沖縄で保革共闘の「オール沖縄」が成立したのも「安倍への恐怖」という要素が大きいわけです。そう言う意味では、
1)「安倍自民にも民主党にも第三極にも期待できないから共産にひとまず投票した」という層をどう固定的支持層にするか
2)また未だに他党を支持したり、あるいは「投票する党がない」と言って棄権したりする「反共産・非共産の政治層」をどう共産に引っ張ってくか
ということが今後の課題の訳です。まあ、とりあえず1)は2)に比べたらやりやすいんじゃないか。1)でどれだけ成果を上げるかということでしょう。


■「スターリン*6秘史:コミンフォルム」(不破哲三*7
(内容要約)
・連載の第26回目。
・1947年にコミンフォルム共産党・労働者党情報局)が結成された(なお、スターリン死後の1856年に廃止された)。これは「マーシャルプラン」など米国が打ち出してきたソ連への対抗策へのスターリンソ連共産党書記長の対応策であった。なお、当初コミンフォルムの本部はユーゴスラビアの首都ベオグラードに置かれた。しかし、1948年にユーゴのチトー首相とスターリンの対立が表面化、ユーゴはコミンフォルムから除名される。
スターリンはチトーを「米国帝国主義の手先」とまで罵倒、、「チトーの手先打倒」にかこつけて東欧での粛清を強行する。チトー主義者としてスターリン時代に打倒された人間には次の人物をあげることができる(ウィキペディア及び不破氏の論文を参照)。
ポーランドのゴムルカ:
 1948年に書記長解任、1949年にはポーランド統一労働者党から除名され、1951年に逮捕・投獄。しかし1953年のスターリンの死もあり、復権。1956〜1970年までポーランド統一労働者党第一書記を務めた。
チェコスロバキアのスラーンスキー:
 チェコスロバキア共産党書記長。1951年11月、ゴットワルト大統領によりチトー主義者として逮捕された。1952年11月20日から開始された裁判で、アメリカ帝国主義に加担した「トロツキー主義者・チトー主義者・シオニスト」の罪で、死刑判決を受け、12月3日に処刑された。1968年、裁判は冤罪であるとされ、名誉が回復された。
チェコスロバキアクレメンティス:
 外相。スラーンスキーと共に処刑された。1968年、スラーンスキー同様、名誉が回復された。
ハンガリーのライク:
 内務大臣、外務大臣を歴任。1949年に逮捕され、死刑が執行された。ウィキペに寄れば「スターリンの意思」よりはむしろライクを恐れたラコシ(共産党書記長(後に第一書記)、首相)による粛清とみるべきのようだ。
 しかしソ連との対立から1953年にラコシは首相を辞任(後任はナジ)。1956年(フルシチョフソ連首相・党第一書記のスターリン批判後)にはソ連の圧力で党第一書記も辞任(後任はゲレー)。ソ連からの「病気療養によるモスクワ行き」を了承させられ、1971年に死去するまでラコシはハンガリーに帰国しなかった。
 なお、フルシチョフスターリン批判を機にライクの死刑は冤罪であったとして名誉回復がされた。
 ちなみに、ナジ首相とゲレー第一書記のその後についても簡単に説明しておく。
 ナジ:
 1956年のハンガリー動乱の首謀者として、ハンガリーに侵攻したソ連が国外に連行。1958年に死刑が執行された。共産党一党独裁崩壊後の1989年に名誉回復。
 ゲレー:
 ハンガリー動乱の責任を取らされ第一書記を解任される。ナジ、ゲレーの後任としてカダルが首相、第一書記に就任した。カダルについては「ナジ、ゲレー後継を彼が引き受けなくても別の人間が首相、第一書記になっただろう」「ルーマニアチャウシェスク大統領・党書記長などと比べれば穏健な支配だった」として比較的評価は高いとのこと(ウィキペ「カーダール・ヤーノシュ」参照)。
ブルガリアのコストフ
 副首相。1949年に逮捕起訴され、死刑が執行された。しかしフルシチョフスターリン批判後、ジフコフ(1954〜1989年まで書記長)によってコストフの名誉回復が行われた。  
・なお、スターリンは第二次大戦後、東欧だけでなくソ連でも「レニングラード事件」「ユダヤ人反ファシスト委員会事件」という粛清行為を行った。

参考

レニングラード事件(ウィキペディア参照)
 1940年代末から50年代初め、共産党レニングラード*8支部の外に反ソビエト組織を創る陰謀があったとされたでっちあげ事件である。
 その結果、1950年、国家計画委員会(ゴスプラン)議長ニコライ・ヴォズネセンスキー、ロシア共和国閣僚会議議長(首相)ミハイル・ロディオノフ、レニングラード市党書記アレクセイ・クズネツォフ、レニングラード市長ピョートル・ポプコフらが死刑判決を受けた。
 同時に、ソ連当局はレニングラード市の党及び政府の指導部を刷新した。約2千人が指導部を追われ、2百人以上がその親類縁者共に弾圧された。
 告発された全員が、後に名誉を回復された。

ユダヤ人反ファシスト委員会(ウィキペディア参照)
 第二次世界大戦中、ユダヤ人の協力を得るためにソ連が創設した国策組織。第一次中東戦争時には、イスラエルを支援したが、ソ連の中東政策の転換後に解散された。
 ユダヤ人反ファシスト委員会(略称:EAK)の情報に基づき、第一次中東戦争において、ソ連は、チェコスロバキアを経由してイスラエルに武器を供給した。しかし、イスラエル独立後、ソ連の思惑は完全に外れ、1949年1月25日の選挙の結果、親米政権がイスラエルに誕生した。この結果、EAKの指導者は「米国の手先」として弾圧され、EAK自体も解散された(この後、ソ連はむしろパレスチナ側、アラブ側を支持するようになる)。また、この余波は、国家の最高指導者にも及びEAKと関わりのあったヴャチェスラフ・モロトフ外相が解任された。

ヴャチェスラフ・モロトフウィキペディア参照)
 1949年1月、モロトフの妻・ポリーナ(ユダヤ人でありEAKとも関わりがあった)は逮捕され、党を除名されカザフに流刑された。当時スターリンイスラエルの建国をめぐってユダヤ人への警戒心を強めており、ポリーナの粛清は駐ソ連イスラエル大使ゴルダ・メイア(後にイスラエル首相)とヘブライ語で会話したことが直接の引き金になったという。3月にはモロトフは外相を解任され、閑職の第一副首相となった。後に「あと1年スターリンが生きていたら無事ではすまなかっただろう」と語っている。
 1953年3月5日、スターリンが死亡した。
 スターリンの死は新たな政治状況を作り出した。その日のうちにモロトフは外相に復帰*9した。またポリーナは収容所から釈放された。


■「「科学の目」で日本の戦争を考える(下)」(不破哲三*10
(内容要約)
・■赤旗『不破さん「科学の目」で「日本の戦争」を考える:侵略戦争礼賛の「日本版ネオナチ」の支配、一日も早く終わらせよう』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-04/2014110403_01_1.html
・■赤旗『第41回赤旗まつり 不破社研所長の講座:「科学の目」で日本の戦争を考える』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-07/2014110704_01_0.html
で簡単に報じられた不破の講演を文字化したものである。
・「科学の目」とは不破『二十一世紀と「科学の目」』(2001年、新日本出版社)、『ふたたび「科学の目」を語る:二十一世紀の資本主義と社会主義』(2003年、新日本出版社)、『「科学の目」で見る日本と世界』(2011年、新日本出版社)のように「拙理解」では最近、不破氏が愛用している言葉ですが、そんなに難しく考えることもない。別に「科学的社会主義マルクス主義)」を意味してるわけでもない。
 「合理的思考法」「客観的思考法」とでも考えればいいでしょう。今回は「日本の戦争」がテーマですから「歴史学的思考法」と理解してもいいでしょう。まあ歴史問題の場合、「左翼だから」云々てことはなくて、保守でもまともな人間なら不破氏と同様の「日本の戦争は無謀で無法な侵略戦争であった」て見解にしか達しないでしょうが。
・不破氏の主張について赤旗記事(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-07/2014110704_01_0.html)を引用しながらコメントします。

 ニューギニアでは、大本営の参謀たちが地図だけを見てつくった、標高4000メートル級の山岳を越えてポートモレスビー*11を攻略するという無謀な作戦に大軍が投入され、それが全滅した後も次々と軍を送りこんで、十数万人もの餓死者をだしました。
 ビルマからインドのインパールを目指したインパール作戦は、現地軍の司令官*12の功名心から計画されたもので、補給の条件なしの無謀な作戦が、反対する参謀長*13や師団長*14を次々と首切りながら強行されました。8万6千人のうち帰還はわずか1万2千人。退却する日本軍の通った道は死屍累累(ししるいるい)で「白骨街道」「靖国街道」と呼ばれました。
 爆弾を抱えた飛行機で艦船に体当たりする特攻作戦も、日本軍の非合理性と非人間性をあらわしたものでした。

 自国民の命すら、軽く扱う日本軍が南京事件731部隊などの残虐行為を他国民相手にやるのはまさに自然と言えるでしょう。なお、不破講演では南京事件などの「他国民に対する問題行為」より「自国民への問題行為(特攻、インパール作戦等の無謀な作戦など)」がもっぱら取り上げられています。これは不破氏が「他国民の被害に冷たい」というよりは「ウヨは愛国を口にするがインパール作戦という無謀な行為で同胞を死に追いやった上、責任も取らなかった牟田口廉也*15のような輩を批判せずして何が愛国か」「『俺も後から特攻する』と言いながら、戦後生き恥をさらした富永恭次*16のような輩を(以下略)」と不破が言いたいからでしょう。もちろん「自国民に対して優しい軍隊」なら、「他国民を酷い目に会わせて構わない」という話ではないですが「自国民に対してすら冷たい軍隊・日本軍を美化するとはお前ら、本当に愛国者か、お前らウヨは牟田口や富永のような輩への怒りはないのか、俺は牟田口や富永のような輩と彼らを野放しにした戦前の日本政府、日本軍が許せん(不破)」という話でしょう。

 第2次安倍改造内閣の18人の自民党閣僚は全員、(注:右翼結社)「日本会議」か「神道政治連盟」のメンバーで、「政治とカネ」の問題で辞任に追い込まれた2人*17に代わって就任した新閣僚にも「神道政治連盟」のメンバーがおり、その性格はまったく変わりません。
 この異質な潮流が自民党を乗っ取る中で、多くの自民党幹部が居場所を失いました。「赤旗」に登場して話題になった古賀誠*18さん(自民党元幹事長)はその一人です。

 この不破氏の指摘は重要でしょう。問題は「戦前の問題行為(南京事件731部隊慰安婦、神風特攻隊など)」というより、その戦前行為に対する反省のない人間・安倍が首相になったことです。その結果、不破が指摘するように古賀氏のような自民党幹部議員ですら今の自民党では浮いた存在になり、仕方なく赤旗に登場するという1980年代などでは考えられないようなことが起こってるわけです。もちろん不破氏が名をあげた古賀氏の他にも加藤紘一*19河野洋平*20野中広務*21などの名をあげてもいいでしょう。
 なお、古賀氏の赤旗登場については以下の記事を紹介しておきます。

赤旗『古賀自民元幹事長、96条改憲 やるべきでない、「赤旗」日曜版に登場、「自共が二大政党」』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-31/2013053101_08_1.html
産経新聞『加藤、古賀、野中氏…元自民幹部 宿敵「赤旗」に続々登場で首相批判』
http://www.sankei.com/politics/news/140518/plt1405180001-n1.html


■「地方議会における日本会議の策動、その動向」(俵義文*22
(内容要約)
 日本会議とは「日本最大の右翼団体」であり、安倍自民の極右政策(九条改憲、首相・閣僚靖国参拝河野談話撤回論など)を側面から支援していく危ない連中の訳です。彼らは安倍政権の誕生を「我が世の春」とばかりに長年の黒い野望を実現しようとしてるわけです(自民国会議員だけでなく野党国会議員にも民主党松原仁*23、次世代の党の平沼赳夫*24など、日本会議の支援を受けてる連中はごろごろいますが。また千葉県知事の森田健作など地方首長、地方議員の危ない連中も忘れてはいけません)。
 たとえば、こういう日本会議の支援を受けたウヨ地方議員が「河野談話の見直しを求める決議」を県議会で決議するような暴挙をやらかしてくれるわけです(例としては鹿児島県議会、山形県議会など)。
 裏返せば「日本会議の動向」をみることによって安倍ら右翼政治家の動向が分かるし、安倍らとの戦いとは「日本会議との戦い」を意味するわけです。

参考
赤旗
■『政権に巣食う改憲右翼団体日本会議」勢力、主張・言動に見る異常』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-09-07/2014090701_03_1.html
■『安倍首相の靖国参拝継続「日本会議」が迫る、国際社会での孤立必至』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-24/2014122401_02_1.html
■『安倍自民党と新改憲団体、国民投票に照準 「草の根」から改憲策動』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015010603_01_0.html
・新改憲団体『美しい日本の憲法をつくる国民の会』(https://kenpou1000.org/)とやらの中心にはもちろん「日本会議」がいるわけです。しかしこの「国民の会」、共同代表という形であの櫻井よしこ・国家基本問題研究所理事長が代表についています(他の共同代表は日本会議会長の三好達・元最高裁長官と田久保忠衛・国家基本問題研究所副理事長)。何で「ぽっと出の存在のはず」のよしこが「右翼界の長老・田久保」と同列に扱われるほどに、「右翼界で出世したのか」誰かに教えて欲しいモンです。「爺転がしのテクニック」か?
 なおこの「国民の会」の役員名簿(https://kenpou1000.org/about/member.html)に「舞の海」の名前があってがっかりです。ガチのウヨか、「気軽に名義貸ししたのか」知りませんがどっちにしろ「国民の会の捏造*25」でない限り、舞の海はバカですわな。まあ、俺にとって意外なのは舞の海くらいで他のメンバーは

・安倍に近い財界人代表のJR東海名誉会長の葛西敬之(第一次安倍内閣教育再生会議委員)
・安倍の引きでNHK経営委員になった百田尚樹*26(「探偵ナイトスクープ」の放送作家)と長谷川三千子(埼玉大名誉教授)
拓殖大総長の渡辺利夫

など、まあ、見事なまでに「またお前か」てメンバーです。


■「阪神・淡路大震災20年・いま何が求められているのか」(森本真)
(内容要約)
 赤旗の記事紹介で代替。

参考
赤旗
■「あす阪神・淡路大震災20年、堀内衆院議員・兵庫の県市議、借り上げ復興住宅継続を政府に要望」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-16/2015011601_03_1.html
■主張「「阪神・淡路」20年、被災者に寄り添い続けてこそ」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-17/2015011701_05_1.html
■「阪神・淡路大震災メモリアル集会、政治動かした20年、山下書記局長があいさつ」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-18/2015011804_01_1.html
■「少額返済者 免除せず、阪神・淡路大震災 援護資金の返済、政府が要件案」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-30/2015013004_01_1.html


■「危機の中の南欧と欧州統合の行方(下)』(森原公敏*27
(内容要約)
 危機ってのは「ギリシャ債務危機」のような経済危機です。ギリシャが一番深刻ですが他の南欧諸国(イタリア、スペイン、ポルトガル)も厳しい状況にあるわけです。
 南欧の各国政府は「緊縮財政による財政立て直し」で危機克服を図ろうとしていますが、それには左派を中心に批判があり
赤旗
■『南欧3国の左翼前進』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-05-27/2014052707_02_1.html
■『欧州議会選 主流派が後退、緊縮政策など不満』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-05-27/2014052707_01_1.html
でわかるように緊縮財政批判派が政治力をつけてる訳です。こうした「緊縮財政批判派」の動きが「緊縮財政路線」のEUにどう影響するか注目されるわけです。特に最近、注目されるのはギリシャにおいて緊縮財政批判派がついに政権を奪取するに至ったことでしょう。森原氏がこの論文を書いた時点(1/10)では「緊縮財政批判派の左派による政権奪取の可能性が高い物の、今だ結果が出てない」ので森原氏は「選挙結果が注目される」としか書いていませんが、「政権奪取の言う結果が出た今」、新政権がどんな政策をとるか、それに対し、野党や「EUなど国際社会がどんな対応を取るか」がギリシャ一国にとどまらず「今後の南欧EUの方向性」にも影響を与えると言う意味で非常に注目されます。

参考
赤旗
■『ギリシャ 反緊縮政権へ、ユーロ圏で初めて、総選挙 急進左派が第1党』 
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-27/2015012707_01_1.html
■『急進左派党首が首相就任、ギリシャ EU初の「反緊縮」政権』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-28/2015012801_03_1.html
■主張『ギリシャ総選挙、暮らし守れのたたかいの勝利』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-28/2015012801_05_1.html
■『新財務相に反緊縮派、ギリシャ
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-29/2015012907_02_1.html
■『仏大統領 ギリシャ首相を支持、反緊縮は明確な民意』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-02-06/2015020607_01_1.html


■論点
政党助成金目当てで繰り返される政党の離合集散】(藤沢忠明)
(内容要約)
 赤旗の記事紹介で代替。もちろん共産党は、政党助成金について「理念のない離合集散」だけを問題視しているわけではない(他にも「国民に自己責任、自助努力を求めながら、何故自分らはつかみ金を平気で手にするのか。党員、支持者の政治献金や党機関誌販売などという自助努力が当然ではないのか」「問題になった宮沢経産相のSMバーへの支出など、現状はあまりにも助成金の使い方がデタラメだ」「助成金企業献金廃止とセットのはずだ、なのに企業献金を続けるのなら二重取りではないのか」などの批判もしている)。
 ただし、本論文では「政党の理念なき離合集散」が批判のメインである。具体的には「生活の党と山本太郎となかまたち(小沢・山本新党)」「日本を元気にする会(アントニオ猪木新党)」の結党、園田博之次世代の党最高顧問の「太陽の党移籍」が政党助成金目当ての醜態として批判されている。

参考
赤旗
■『政党助成目当て“新党乱造”、今度は「元気にする会」届け出』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-09/2015010901_03_1.html
■『太陽の党に助成金、かけ込みで議員移籍』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-10/2015011002_02_1.html
■『助成金目当て 駆け込み新党、理念・政策ない離合集散 政党の堕落ぶり進む』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-11/2015011101_02_1.html
■『政党助成法廃止法案の提出にあたって』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-27/2015012703_01_1.html
■主張『政党助成法廃止、実現に向けて真剣な検討を』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-27/2015012701_05_1.html


■暮らしの焦点
【「ブラックバイトの異常な実態】(林竜二郎)
(内容要約)
 赤旗の記事紹介などで代替。

参考
日本共産党『ブラックバイトから学生生活を守ろう』
http://www.jcp.or.jp/web_policy/2014/06/post-567.html
赤旗
■主張『ブラックバイト、学生を酷使する無法を許さず』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-06-07/2014060701_05_1.html
■『ブラックバイトを斬る、宮本議員を講師に学習会、民青大阪府委』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-11-17/2014111715_01_1.html
■『ブラックバイトに相談窓口、宮本氏質問 文科省、大学などに通知』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-12-02/2014120201_02_1.html


■文化の話題
【演劇:九条美術展は証言の自由を守る戦い】(武居利史)
(内容要約)
 赤旗の記事紹介などで代替。
 
参考
■九条美術の会
http://www.9-bi.com/
東京新聞『芸術、平和あればこそ 「九条美術の会」が作品展』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015011402000241.html
赤旗『きょうの潮流』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-13/2015011301_06_0.html
市田忠義*28ホームページ『九条美術展』
http://www.t-ichida.gr.jp/html/menu4/2015/20150126140511.html


【写真:ハンセン病を追い続けた写真家・趙根在】(関次男)
(内容要約)
・国立ハンセン病資料館(http://www.hansen-dis.jp/)で開催中の写真展「この人たちに光を:写真家・趙根在が伝えた入所者の姿」の紹介。

参考
朝日新聞ハンセン病療養所の日常伝える写真展 東村山」
http://www.asahi.com/articles/ASGCV427DGCVUTIL00Q.html
■読売新聞「ハンセン病療養所の日常撮った写真展」
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=108967
■朝鮮新報「国立ハンセン病資料館で趙根在写真展開催:深い共感と使命感を胸に」
http://chosonsinbo.com/jp/2014/12/sk1211/
東洋経済日報「国立ハンセン病資料館「この人たちに光を」展」
http://www.toyo-keizai.co.jp/news/society/2014/post_5970.php
■民団新聞「療養者の生き様写真で寄り添う…ハンセン病資料館企画展」
http://www.mindan.org/front/newsDetail.php?category=0&newsid=19694


【映画:日本と韓国の関係の中で人生を翻弄された夫婦:映画「二つの祖国、ひとつの愛:イ・ジュンソプの妻」】(伴毅)
(内容要約)
 映画「二つの祖国、ひとつの愛:イ・ジュンソプの妻」の紹介。

参考
■映画「二つの祖国、ひとつの愛:イ・ジュンソプの妻」公式サイト
http://u-picc.com/Joongseopswife/
琉球新報『ふたつの祖国、ひとつの愛〜イ・ジュンソプの妻〜』
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-235603-storytopic-137.html
東洋経済日報「韓国の国民的画家、李仲燮(イ・ジュンソプ)と日本人妻の愛描く」
http://www.toyo-keizai.co.jp/news/society/2014/post_5922.php
聯合ニュース
■「画家・李仲燮と日本人妻のドキュメント映画 日本で製作」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2013/08/20/0400000000AJP20130820003200882.HTML
■「日本の家族へ愛つづる 画家・李仲燮の手紙が韓国初公開へ」
http://japanese.yonhapnews.co.kr/relation/2014/12/23/0400000000AJP20141223003400882.HTML


■スポーツ最前線『ボクシング・ミドル級村田選手*29の可能性』(小林秀一*30
(内容要約)
 まあ、プロとアマでは色々と違うとは言え、「元五輪金メダリスト」である以上、ファンとしても「金メダルにふさわしい活躍=早い時期での世界王者への挑戦、そして可能なら新チャンピオンへの就任」を期待しているわけです。
 が、素人の小生が「年末のニックロウ戦」を見る限りは「どうなんだろうなあ(苦笑)」といった感じですね。素人なので、島田洋一みたいに「凡戦」だの何だのと村田を罵倒する蛮勇はありませんができればノックアウトで勝ってほしかったですね。


■メディア時評
【新聞:15年度政府予算案をどう評価するか総選挙結果と新聞社説】(金光奎*31
(内容要約)
・全国紙のうち、読売、日経、産経は露骨に安倍自民の予算を礼賛しており、これらの新聞が安倍応援団の御用新聞であることが改めて浮き彫りになった。朝日、毎日、地方紙は一定の批判をしている。ただし毎日や地方紙が「軍事費拡大」を批判しているのに対し、朝日にそうした批判がみられないことは問題である(朝日の批判はもっぱら社会福祉削減への批判。なお、社会福祉費削減については勿論毎日や地方紙も批判している)。

参考
赤旗
■主張「15年予算閣議決定、暮らし切り捨て未来壊すのか」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-15/2015011501_05_1.html
■「社会保障削り 軍事費最大、15年度政府予算案 閣議決定、大企業に減税 格差拡大」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-15/2015011501_01_1.html
■「補正予算衆院通過、宮本氏が反対討論」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-31/2015013102_02_1.html


【テレビ:テレビが伝えた阪神・淡路大震災20年】(沢木啓三)
(内容要約)
NHKのドキュメンタリー『「満月の夕」:震災が紡いだ歌の20年』、ドラマ『二十歳と一匹』『その街のこども』、サンテレビのドラマ『神戸在住』の紹介。

参考
■ドラマ『二十歳と一匹』公式サイト
http://www.nhk.or.jp/drama/hatachi/
■映画『その街のこども・劇場版』公式サイト
http://sonomachi.com/
■ドラマ『神戸在住』公式サイト
http://www.sun-tv.co.jp/kobe-zaiju
■映画『劇場版・神戸在住』公式サイト
http://www.is-field.com/kobe-zaiju/
 なお「神戸在住」の原作は第31回日本漫画家協会賞新人賞(2002年)を受賞した、木村紺のマンガ『神戸在住』(講談社アフタヌーンコミックス、全10巻)とのこと(前衛コラムや、ウィキペディア神戸在住」「木村紺」や『神戸在住(ドラマ版、映画版)』公式サイトを参照)。
 アフタヌーンコミックス*32で少女漫画タッチ*33、震災ネタ*34か。うわ俺絶対読まないな。
 しかし「アフタヌーンコミックスの存在を、前衛で知る」という俺も何というか我ながら変人のような気がする。 

*1:日本共産党参院議員、書記局長

*2:日本共産党沖縄県委員会委員長、衆院議員

*3:沖縄県議(うまんちゅの会)

*4:日本共産党名護市議

*5:と言ってもまだまだ慢心できるほどの議席数ではありませんが

*6:ソ連共産党書記長

*7:スターリン関係の著書に『スターリン大国主義』(1982年、新日本新書)。また本連載「スターリン秘史」が既に『スターリン秘史・巨悪の成立と展開(1):統一戦線・大テロル 』(2014年、新日本出版社)として刊行されている。これについては■赤旗「『スターリン秘史―巨悪の成立と展開』第1巻を語る、人民戦線と「大テロル」が並行』」(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-13/2015011308_01_0.html)を紹介しておく。

*8:現在のサンクトペテルブルク

*9:しかし1957年、フルシチョフ党第一書記との権力闘争に敗れ外相を解任、駐モンゴル大使に左遷されその後、中央の要職に就くことはなかった。

*10:歴史問題の著書に『ここに「歴史教科書」問題の核心がある』(2001年、新日本出版社)、『歴史教科書と日本の戦争』(2001年、小学館)。なお、新日本出版社本と小学館本はほぼ内容が同じなので「細かい違いを読み比べたい」という動機でもない限りどちらか一冊読めば充分だろう。

*11:今のパプアニューギニアの首都

*12:牟田口廉也第15軍司令官のこと

*13:小畑信良第15軍参謀長のこと

*14:山内正文第15師団長、佐藤幸徳第31師団長、柳田元三第33師団長のこと

*15:第15軍司令官としてインパール作戦を実行

*16:第4航空軍司令官としてフィリピンでの航空特攻に関与

*17:小渕優子経産相、松島みどり法相

*18:橋本内閣運輸相、自民党幹事長(森総裁時代)などを歴任

*19:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政務調査会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)を歴任

*20:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*21:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)を歴任

*22:子どもと教科書全国ネット21』(http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/)事務局長。個人サイト(http://www.ne.jp/asahi/tawara/goma/)、著書『ドキュメント「慰安婦」問題と教科書攻撃』(1997年、高文研)、『徹底検証あぶない教科書:「戦争ができる国」をめざす「つくる会」の実態』(2001年、学習の友社)、『あぶない教科書NO!:もう21世紀に戦争を起こさせないために』(2005年、花伝社)、『「つくる会」分裂と歴史偽造の深層:正念場の歴史教科書問題』(2008年、花伝社)など

*23:野田内閣国家公安委員長

*24:村山内閣運輸相、森内閣通産相小泉内閣経産相など歴任

*25:ただ以前、ウヨ連中は「つくる会の賛同者」として阿川佐和子(エッセイスト?)、王貞治ダイエー監督)、林真理子(作家)三氏の名前を発表し、彼らに「賛同した覚えはない」と抗議されたという前科を持ってるので捏造の可能性はゼロではありませんが。

*26:ただし数々の暴言がたたり「NHK経営委員再任はされず」近々任期切れで安倍からポイ捨てされる予定。たかじんの娘からの名誉毀損訴訟もあり今後「着実に転落して表舞台から消えること」が期待される。

*27:著書『NATOはどこへゆくか』(2000年、新日本新書)

*28:日本共産党副委員長、参院議員(前書記局長)

*29:ロンドン五輪ボクシングミドル級金メダル

*30:元日本ウエルター級チャンピオン。現在はボクサーを引退し、家業の豆腐屋を継承している。全国商工団体連合会(全商連)青年部協議会副議長。著書『「とうふ大好き!」レシピ110:元気の素を手軽においしく』(共著、2007年、新日本出版社

*31:著書『マスコミはなぜ権力に弱いか』(1994年、新日本出版社

*32:月刊アフタヌーンなんか読んでないな。

*33:少女漫画タッチは苦手だ

*34:まじめな漫画は苦手だ。「バーレモンハート」とかある意味、どうでもいい漫画がいいのですよ。肩がこらないから