「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(3/7分:島田洋一の巻)(追記・訂正あり)

■島田のツィート(2015年7月30日〜8月16日)

売春と人権の関係は単純ではない*1。その事を示す議論だ。
@売買春合法化を「支持」=国際人権団体の決定が物議
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150815-00000075-jij-eurp

 島田が無知か故意のデマか知りませんがこんなことは慰安婦の正当化理由にはなりません。いずれアムネスティも「我々の主張を歪曲し、慰安婦正当化論に使うな」として抗議すると思いますけど。
 アムネスティが合法化を支持するとしてる売春はあくまでも「自由意思による売春」「暴力団など犯罪集団の資金源にならない売春」だからです。慰安婦ボコ・ハラムのような強制管理売春まで容認してるわけではない。そもそもアムネスティ慰安婦ボコ・ハラムの強制管理売春については別途批判しています。
 アムネスティ曰く「自由意思で犯罪組織の関与のない売春についてはむしろ合法化した方が強制管理売春や犯罪組織の関与が防げる」「自由意思で犯罪組織の関与のない売春なら法で禁止する理由はないと思う(売春に対する道徳的な判断は価値観の問題に過ぎないと言う事)」「むしろ合法化することで売春婦の権利や地位の向上、売春婦に対する差別や偏見の解消につながる」と。
 なお、島田にはアムネスティのような問題意識「売春婦の権利や地位向上」「売春婦に対する差別や偏見の解消」はないでしょう。島田は「男が売春婦を買って何が悪い」と言いたいだけで多分、売春婦に対しては「みだらでふしだらな女」といった偏見、蔑視しかないでしょう。
 一方、このアムネスティの主張には「どこに自由売春が、どこに犯罪組織が関与しない売春があるのか、現実には犯罪組織関与の強制管理売春しかないではないか」などとして

米拠点のNGO「女性の売買反対連合」*2は、批判する公開書簡を出し、米女優メリル・ストリープさん*3、英女優ケイト・ウィンスレットさん*4ら多数の有名人も署名した

そうです。アムネスティの主張を「是」とするにせよ「自由意思」「犯罪組織の関与がないこと」をどうやって法的に担保するのかという問題は残ります。

【追記】
さて、島田がこのネタでエントリを書いたので、それにも突っ込んでみましょう。
■『アムネスティの売春合法化方針と慰安所
http://island3.exblog.jp/24793300/

現在、ソープランド*5で何が行われているか、誰でも知っている。一般の会社員、学生のみならず共産党員も憲法学者も利用している。政府も世間も黙認している。諸外国においても、営業形態こそ違え、内実は変わらない。

 小生も調べたことはないので、「そんな事実はない」とは言いませんが、「一般の会社員、学生」はともかく何を根拠に「共産党員も憲法学者も」というのか。
 単に島田が「男なら風俗を利用するに決まってる、俺も使ってるし、俺の知り合いは皆使ってる」てだけの話じゃないのか。
 つうか「慰安婦制度を批判する歴史学者(例:吉見義明先生)」「河野談話の支持者(例:河野洋平氏本人やオバマ大統領、マイク・ホンダ米国下院議員など*6)」「世界各地の軍隊の構成員(軍人、軍属)」ならまだしも何でこの文脈で「憲法学者」が出てくるのかさっぱり分かりません。安保法制問題と頭がごちゃごちゃになってるのか。
 なお、「慰安所ソープランド」は「暴力団の違法ヤミ金融と一応合法なサラ金」「暴力団の闇カジノと一応合法な公営ギャンブル*7やパチンコ」「江戸時代の火あぶりや、イスラム圏の石打ち刑*8現代日本の絞首刑」位違いますので「ソープを容認するなら慰安所も容認しろ」なんてこと*9には全くなりません。この種の暴論は「河野談話発表直後(1993年)」から島田らが放言し、しかし当然ながら「バカ言うな、ソープと慰安所は全然違うだろ」「そんなん国連(クマラスワミ報告、マクドガル報告)や米国下院(慰安婦下院決議)や韓国に言ってもかえって批判されるだけだ」と非難されてることですが。
 かつ、この島田の物言いだと「今の自衛隊が国費で自衛隊員向け慰安所(つうかソープなどの性風俗施設)を直接経営しても何ら問題ない」ということになるんですが、そう言う理解でいいんでしょうか?。「自衛官が私的に民間の性風俗施設を利用する」のならまだしも、マジで「自衛隊員のための国営性風俗施設経営」を日本政府がやったらさすがにウヨからも「国辱だ、そんなことはやめろ」つう批判が出ると思うんですが違うのか?
 島田の物言いだと例の橋下暴言「米軍はもっと風俗業を活用してほしい」は何ら問題ない発言で、米軍サイドが橋下に不快感を示したことは「偽善行為」にでもなるのか?

 かつての日本軍の慰安所利用は「女性に対する重大な人権侵害であり、現在の価値観からすれば許されない」といった綺麗ごとの建前論は、先人がもし生き返ったなら、「お前らよく言うな」と逆に「現在の価値観」の偽善が咎められよう。

 先ず第一に「現在の価値観で批判するな」といったら「植民地支配」「黒人奴隷制」「米国やオーストラリアでの先住民族迫害」「江戸時代のキリスト教弾圧」など過去のことは何一つ批判出来なくなります。それでいいのか。大体、島田は何で「慰安所利用者(旧日本軍人)のこと」ばかり気にするのか。慰安婦の立場を無視するにも程があります。
 第二に歴史学者の研究により「当時の価値観(当時の国際法など)」でも慰安所は違法かつ不道徳だったことが分かっています。有名なスマラン事件が戦後BC級戦犯裁判で裁かれたのはその一例です。

慰安所は当時も今も各国にある売春施設の一つであった、というファクトだけを怪しげな「現在の価値観」など交えずに淡々と提示するのが、先人の名誉を傷つけず、また反日勢力に足をすくわれぬ正道であろう。

 既に指摘しましたが「慰安所は現在も存在する売春施設の一種に過ぎない」「当時の価値観なら問題ない*10」というのは全然ファクトじゃありません。そんな「デタラメな」ファクトを提示すれば「それは事実誤認だ」としていかに慰安所と一般的な売春施設が違うか、当時の価値観でもいかに慰安所が違法で不道徳か、反論されるでしょう。まあ、島田らウヨはその反論に同意しないでしょうが。既にそうした反論は「国連クマラスワミ報告」「国連マクドガル報告」「米国下院決議」などさまざまな形でされてるからです。
 ここまで酷いと「故意に詭弁を吐いてる」のではなくバカだから問題が理解できないのかと疑いたくなるほどです。

馬鹿げた言い掛かりを見出しにする辺り、低俗卑小*11なこの新聞らしい。
@東京新聞: 再稼働「なぜ月命日に」 福島県住民に怒り、悲しみ、失望:社会(TOKYO Web)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015081202000124.html

 別に「言いがかり」ではない。このご遺族の方は「月命日に再稼働したこと」を「無神経な行為だ*12」と理解し安倍を批判してるだけの話です。

悪意を持った中共のエージェント*13や馬鹿には付き合わない、という賢明な判断だ。投票から韓国系市議を外したというのも示唆深い。
@慰安婦像の設置認めず 豪ストラスフィールド市 - ZAKZAK
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150811/frn1508112006007-n1.htm

 単に「ストラスフィールド市が日本ともめたくなかった」てだけです。決定の是非はともかく、「慰安婦は違法じゃない」なんてとんでもない理由で設置がされなかったわけではないことは確かです。

写真入り。拷問を続ける中共には何も言わない鳩山。
@ひざまずいて謝罪 韓国で鳩山元首相
http://www.sankei.com/world/news/150812/wor1508120035-n1.html

 「で、安倍は、習主席との首脳会談とか、何らかの場で中国に人権問題で何か言ったの?。何も言ってねえよな?」「安倍は非難出来ない癖に鳩山氏は非難か?」と言いたくなります。つうかこの謝罪行為それ自体は非難されるどころか評価に値することですよね。この話で中国がどうこう言い出す島田の神経は意味不明です。
 ただ鳩山氏が首相時代にしてくれればもっと良かったとは思います。

総理の資格ない歴代5人*14が安倍首相に提言 、の意味*15だろう。うまく出来たタイトルだ。
@【安保法制】「総理の資格ない」 歴代5人、安倍首相に提言
http://www.sankei.com/politics/news/150811/plt1508110026-n1.html

 細川*16元総理、羽田*17元総理、村山*18元総理、鳩山*19元総理、菅*20元総理の5人だそうです。
 価値観や立場の違う5人が「反安倍で共闘できる」というのもいかに安倍が酷いかを証明してると言えるでしょう。この中に自民党元総理(存命の人間では中曽根*21、海部*22、森*23、小泉*24、福田*25、麻生)がいないのはある意味当然として「民主党の野田*26元総理」がいないのはやはり「野田氏が安倍に近い」ということでしょうか。

5人の書いた全文。こういう資料は有難い。彼らの程度がよく分かる。
@「安倍総理から日本を守ろう」羽田孜氏が訴える 元首相5人が安保法案反対の提言
http://www.huffingtonpost.jp/2015/08/11/former-prime-minister_n_7974414.html

 島田が悪口雑言したところで何がどうなるわけでもない。羽田氏の文章は「口述筆記」と言う辺りが「『憲法九条を今後も堅持すべし』という短い文章で他の方と比べて長い文章でもないのに健康を害してるのか?」と少し気になるところではあります。
 詳しい内容はリンク先を読んで欲しいですが簡単に説明すると以下の通りです(羽田氏の文章は短いので紹介を省略しました)。どれも正論であり、島田がバカにするような酷い内容ではない。
 まあ、そもそも発表に当たっては秘書やスピーチライターなどの校正を経てるのでしょうが。
細川氏
1)安倍総理が出している事例は「米国が戦地から日本人を救出する」「ホルムズ湾掃海」など非現実的なものが多い。
 「米国が戦地から日本人を救出する」についていえば「米国が最優先で救出するのは当然、米国人」であり「米国に余裕があるときのみ日本人が救出されることもあり得る」と考えるべきである。
 したがって「日本人を救出する」のは第一義的に「日本政府(救出に使用するのが自衛隊か民間の航空機や艦船かはともかく)」であるし、「自衛隊を活用する場合」もこれは「個別的自衛権」の問題であり、集団的自衛権の問題ではあり得ない。
 ホルムズ湾の掃海について言えば「イランと欧米との間で核合意が成立したこと」でわかるようにホルムズ湾有事など世界のどこの国も望んでない
2)法案の条文があいまいで恣意的な運用の危険性が否定できない。
3)「内閣法制局長官集団的自衛権容認派にかえる」「政府審議会の委員を集団的自衛権容認派だけで固め政府に都合のいい答申を出させる」「集団的自衛権合憲論の根拠として、どう見ても根拠になりえない砂川事件判決を持ってくる」など、安倍政権の態度はおよそまともではない。

■村山氏
1)安倍総理自ら「国民の理解が進んでない」としているのに衆院で野党の反対を無視し強行採決した手法が問題である
2)「憲法学者のほとんど全て」が違憲とみなす立法など許されない
3)安倍政権は強行採決参院でもするかも知れないが反対派はあきらめてはいけないと今から言っておきたい。違憲訴訟など「法律発動を許さない戦い」が可能だ。今後の国政選挙で自公に「選挙敗北」という鉄槌を食らわせることもできる。

■鳩山氏
1)総理は日本を巡る安保環境が変わったとし尖閣問題を持ち出されるが「冷戦期の方がキューバ危機があり、よほど物騒だった」。
 今、米露戦争など考えられない時代である。日本防衛ではなく「米国の起こしたイラク戦争やアフガン戦争」のようなものに参戦することが法の目的としか考えられない。
2)細川氏も指摘されているが、「ホルムズ湾掃海」が非現実的であることは明白。非現実的な例しか挙げられないこと自体「具体的事例が想定できないのか」、「具体的事例を挙げた場合の国民の反発が怖いので虚言を弄しているか」はともかく法案の正当性に疑念を抱かせる。
3)そもそも多数の憲法学者が批判するように「集団的自衛権を行使したいのなら明文改憲を国民に訴えるべき」である。それが民主主義ではないのか。

■菅氏
1)総理は先の戦争に対し無反省であることは「ポツダム宣言読んでない」発言など、その言動から明白。戦争に無反省な人間に「戦争法」など策定させることはできない
2)総理は野党時代に、私、菅に対し「福島原発への海水注入を止めた責任を取って総理を辞任せよ」と言われた。この発言自体「故意に虚偽を流してるのか、虚偽情報を鵜呑みにしたのか」はともかく明らかな虚偽、私への名誉毀損であり政治家として許されるものではない。
 その上、総理は「違憲立法」を国民の反対の声を無視して強行しようとする暴挙をもくろんでいる。
 政治家失格と言う他はなく私の方から、総理への辞任を勧告する。

韓国メディアへの迎合を事とする姉と違い、まともな感覚だ。姉妹仲は悪いという。
@朴大統領の妹が「日本擁護」、靖国批判は「内政干渉*27 日本側支援が韓国の発展に果たした役割*28も評価
http://news.livedoor.com/article/detail/10435405/

 「日本ウヨに迎合するから姉妹仲が悪い」んじゃなくて、「姉妹仲が悪いから日本ウヨに迎合してる」だけでしょう。ググれば分かりますが、この妹さん、過去に「詐欺事件で有罪判決」をくらい当然ながら「お姉さんを含む親族に大変迷惑をかけた」わけです。その頃から、「詐欺事件なんかやらかして親族がどれほど迷惑を被ったか」ということで姉妹の仲が悪くなりついに「姉の悪口を言えば日本ウヨがちやほやしてくれる、姉への嫌がらせにもなる」という腐った神経から今回の暴挙「ニコニコ動画でウヨへの迎合」に至ったと思われます。

 今日、参院で質問に立った民主党広田一*29が延々と、専守防衛の定義と集団的自衛の定義が矛盾すると追及していたが、同じ答に同じ質問を重ねる芸のなさ。何を言いたいのか時間が経つほど分からなくなっていった。
 法案に国民の理解が不足とされる理由の一つは、野党議員の無能にあると実感できた。

 まるきり言ってることが意味不明です。「野党の質問」がどうであれ安倍の説明が理路整然としてれば国民は「納得するわけです」。安倍の説明がデタラメだから納得しないだけです。
 むしろ野党の質問が酷かったら、「安倍がまともならば」、『その質問はおかしい』といってやりこめることができるのだから願ったりかなったりのはずなんですが。
 

■中朝では反逆罪に当たる日本国憲法前文
http://island3.exblog.jp/24787465/
 意味不明です。仮に「中朝では反逆罪に当たる日本国憲法前文」だとしてそれが何だというのか。


■「非常識もきわまれりの連打」の安保論議
http://island3.exblog.jp/24777580/
 「非常識なのは安倍さんを批判する方だ」とただ安倍信者の島田がいったところで「ああ、そう(昭和天皇風に)」で終わる話です。根拠レスで「俺が正しい、俺が間違いない」といったところで批判派の賛同なんか得られない。「批判派なんか無視する」というのではそれはもはや民主主義と言えません。
 まあ、「俺が正しい」で済まないというのは何だってそうです。北朝鮮拉致問題だって「北朝鮮は間違ってる、巣くう会は正しい」と言ったところで何もどうにもならない。

 名著の誉れ高い囲碁の影山利郎七段(1990年死去)の『素人と玄人』(日本棋院、一昨年復刻)に次の一節がある。
囲碁は、普通の手を終始打つことができれば達人の芸だともいわれる。なにも特にうまい手を打とうとする必要はないわけだ。
 ということは、素人の碁にいたってはまるで普通でないということで、非常識もきわまれりの連打という打ち手のいかに多いことか》

 影山七段もまさか「安倍さんは玄人だ」と言う詭弁に自分の著書が使われるとは思ってなかったでしょう。まったく島田は影山七段に失礼です。
 なお「普通」と言う言葉で思い出したのですが以前読んだ「柳家小三治の本(題名は忘れました)」に確かこんな事が書いてありました(うろ覚えですが)。
 小三治が故・古今亭志ん朝から聞いた話だそうですが、志ん朝が父・志ん生に聞いたそうです。
 「どうすればうまく古典落語ができるのか」
 志ん生曰く「他の人のやったのを参考に普通にやればいいんだ。新作と違って古典は『普通にやれば誰でも客に受けるようにできてる』んだから。だから古典なんだ。下手に受けようと助平心を出すとかえって受けなくなる」
 小三治は「あの普通じゃない志ん生からそう言う言葉が出たと聞いて驚いた」と書いてましたが「志ん生にとっては」自分の芸は「普通のつもり」だったんでしょうか(話が脱線しました)。


ダウンタウン松本の常識論と「民主党辻元清美と仲間たち」の愚論
http://island3.exblog.jp/24774357/
 よりによって「ダウンタウンの松本が安倍さんを支持してた、嬉しい(島田)」て「アホか」ですね。
 松本が人気芸人であろう*30とそんなことと彼の政治的見識の立派さと関係ないわけです。
 たとえば
・「山田洋次が人気映画『男はつらいよ』の監督であろうと」
・「宮崎駿高畑勲が日本を代表するアニメ監督であろうと」
・「故・井上ひさしが『ひょっこりひょうたん島』などで知られる人気作家であろうと」
・「故・菅原文太が『仁義なき戦い』『トラック野郎』などの人気俳優であろうと」(まあ他にも例はあるでしょうが)
 そう言ったことと彼らの「護憲とか脱原発とか言った立場の是非」と関係ないわけです。
 あるいは
・「黛敏郎が優れた作曲家であるかどうかと」
・「津川雅彦が優れた俳優であるかどうかと」(まあ他にも例はあるでしょうが)
彼らの極右思想の是非は関係ないわけです。
 つうかそもそもこの松本の発言が本心かどうかも怪しいわけです。「芸能人が権力者に媚びて利益を得ようとする」のは古今東西珍しくありません。松本がそうでないと言う保障はどこにもない(まあ、今の安倍に媚びることが賢明な行為とはとても思えませんが。ただしその松本ですら、島田とは違い、強行採決という安倍の手法は批判してるようです)。
 一方「意外と賢明」と思ったのは、島田が冷たい扱いをする「SMAPの中居」です(バラエティではお馬鹿キャラを売りにしていますが)。
 中居は「いや、松本さん、俺は法案には反対です」とは言わない物の「そんなに一方的に安倍批判派を非難するのはいかがなものか」「政治に興味を持つことはいい事じゃないですか」とやんわりと松本に異を唱えたそうです。まあ、中居がどういう考えなのかは知りません。これだけで「中居は安倍批判派だ」とは言えません。とはいえ「松本に調子を合わせない」というだけでも中居は「賢明だと思います」。
 それが「政治問題でうかつなことを言うと変な色がついてSMAPのメンバーやジャニーズ事務所に迷惑をかける」と言う程度の理由でも「軽率に安倍万歳する松本」よりは全くもってまともでしょう。


■「多くの人々が積み上げてきた思い」に水を差した「被爆者代表」
http://island3.exblog.jp/24773528/
 単に島田が「俺の気に入らないことを言う奴は許さない」つうだけの話です。別に「原爆の日演説でそう言うことは言わないで個人的に活動して欲しい」とかそういうんじゃない(まあ、原爆の日演説で注目されたから余計逆ギレしてるつうのはあるでしょうが)。
 さすが「蓮池透氏家族会追放に荷担した巣くう会幹部」だけのことはあります*31
 つうかよくもまあ「安保関連法案は核廃絶反戦とは関係ないから演説に入れるな」「安保関連法案支持の被爆者や核廃絶派もいるのではないだろうか」とか言えるもんです。
 それだったら「護憲派拉致被害者家族もいれば改憲派拉致被害者家族もいるのではないだろうか、拉致被害者救出運動に改憲問題を入れるな」でしょう。護憲、改憲なんて拉致問題と関係ないですから。
 にもかかわらず「拉致被害者を救出するには自衛隊を突入させるしかない*32」と放言し、改憲が必要であるかのように強弁し、家族会や拉致問題から護憲派を遠ざけていたのはどこの誰なのか。
 「護憲、改憲拉致問題とは関係ない」「拉致問題護憲派も含むオールジャパンの運動でなければいけない」「家族会は安倍氏改憲派の応援団ではないはずだ」と家族会、巣くう会の現状を批判した蓮池透氏を家族会から追放したのはどこの誰なのか?
 これくらいの恥知らずでないと巣くう会幹部なんて代物はつとまらないのでしょう。
 それにしても「蓮池氏の巣くう会批判」が出たときに「そうだ、俺達は改憲団体や安倍氏の応援団じゃないはずだ」と蓮池氏を支持すべき連中「家族会」が支持せずに除名。その後も巣くう会の改憲発言、安倍応援発言*33を支持し続け「事実上の改憲団体、安倍応援団」という性格をいっそう強めるのだから、呆れて言葉もありません。まあ、そのつけを彼らは今「拉致の風化」という形で払わされてると思いますが。
 あまりにも「改憲や安倍応援団に偏向したため」、護憲派やアンチ安倍は到底近づけない運動になってしまった。あげく「制裁をするから安倍さんを支持する」と言っていたのが「今後、交渉を打ち切ってまた再制裁などする可能性はゼロではありませんが」、現時点では「制裁一部解除、交渉」という「巣くう会、家族会が批判してきた路線」を安倍は採用してしまった。安倍に何を言っても今のところ無視されるし、「安倍に偏向しすぎた」ため「安倍にかわる誰かが自民党や野党にいるわけでもない」。
 本来なら遅くともここで「俺達の路線は間違っていた、蓮池氏にわびたい」とでもなるべきですがもちろんそうはならないのが家族会です。もう彼らは「死ぬまでこのまま」じゃないか。
 訪朝して5人の拉致被害者を取り戻した小泉氏すら悪口雑言ですから今後仮に安倍が成果を上げたとしても「他にも拉致被害者がいるはずだ、安倍総理北朝鮮にだまされてる」とか悪口雑言するだけでしょう。それとも安倍ならベタ褒めするのか(それも小泉氏に失礼な話ですが)。


ドナルド・トランプ朴槿恵岡田克也野田聖子etc.
http://island3.exblog.jp/24767397/

 不動産王で共和党の大統領候補に名乗りを上げたドナルド・トランプの高い支持率(20%以上)を、日本のメディアも話題にしている。しかし、その「暴言」に浅く触れる*34だけのものが多い。
 暴言を吐く自称「保守派」なら、アメリカに掃いて捨てるほどいる。
 説明されねばならないのは、なぜその中で、トランプという人物が、選挙戦の序盤の序盤とは言え、ともかくも大統領候補として認知され、高支持率を得ているかである。
 日米の主流メディアだけ見ていると、「共和党員にバカが多いから」という答しか出てこないだろう。それではアメリカ政治を見誤る。

 、「バカが多い」つう表現はともかく「暴言王・トランプを支持するような人間」に「知性や品格があるとはとても思えません」。彼の支持率がある程度高いという事実には「米国民であれ非米国民でアレ」常識のある人間は絶句し、米国の将来、世界*35の将来、あるいは米国共和党の将来が不安になるでしょう。
 ネット上では彼のことを「米国の石原慎太郎橋下徹」と表現する方もいましたが、そうとしか理解できないでしょう。
 ところが島田は「トランプの言うことには一理ある」とか言い出すんだから絶句です。さすが「石原や橋下を支持する差別者のバカウヨ」島田だけのことはあります。
 トランプが共和党候補になったり、ましてや、民主党候補を破って大統領に当選したりはしないでしょうが早く「大統領予備選レース」から消えて欲しいもんです。

鈴置高史氏の新著『独り相撲で転げ落ちた韓国』

 最近嫌韓国コラムばかりを書き、それをまとめた嫌韓国本ばかりを出してる「嫌韓国ウヨ芸人」に転落した鈴置氏の新しい嫌韓国本です。
 『中国に立ち向かう日本、つき従う韓国』(2013年、日経BP社)、『中国という蟻地獄に落ちた韓国』(2013年、日経BP社)、『「踏み絵」迫る米国、「逆切れ」する韓国』(2014年、日経BP社)、『日本と韓国は「米中代理戦争」を闘う』(2014年、日経BP社)、『「三面楚歌」にようやく気づいた韓国』(2015年、日経BP社)と「1年に2冊のハイペース」で「3年間で5冊も嫌韓国本を出した鈴置氏」の6冊目の嫌韓国本です。いつまでこんな馬鹿な事を鈴置氏と日経は続けるつもりなのか。
 もちろん「戦争認識問題(慰安婦靖国など)」、「領土問題(竹島問題)」などで日本批判する韓国に今や「産経の阿比留や古森、安藤慶太と見分けがつかないまでにネトウヨ化した鈴置氏」が悪口雑言してるだけの駄本です。こんなネトウヨ・鈴置氏が「日経の編集委員だ」ということには本当に頭痛がしてきます。しかし「独り相撲で転げ落ちてる」のはどう見ても安倍政権の方でしょうに。

米国から冷たくされたと思えば怒って米大使襲撃事件を起こす―といった、その場しのぎで感情的な行動

 おいおいです。アレは「一部の変な反米主義者」が暴走しただけで「韓国国民の多数が支持してる」わけでもなければ、ましてや政府が擁護してるわけでもありません。
 もちろん「張作霖暗殺(関東軍の犯行)」「菅生事件(大分県警公安部による日本共産党弾圧のための自作自演の駐在所爆破事件)」のような韓国政府の謀略でもない(皮肉のつもり)。
 それなのにまるで「あの襲撃事件を韓国人が支持しているかのように書ける鈴置氏」の知性と品格は最低です。
 ライシャワー駐日米国大使襲撃事件*36を理由に「日本人は、日本政府は野蛮だ」と言うような下劣な誹謗行為を鈴置氏はやっています。
 あの駐韓米国大使襲撃事件で「犯人ではなく」韓国社会や政府を批判するとしたらせいぜい「駐韓米国大使という要人に対する警護がなってなかった」程度の話でしょう。ライシャワーの件と要するに同じです。

 日本も、安倍政権をつぶし、野田聖子*37政権や民主党岡田克也*38政権などに取って代わらせるようなことになれば、韓国と同じ蟻地獄にはまろう。

 野田聖子政権や岡田政権の方が安倍よりずっとマシだと思いますがそれはさておき。興味深いのは島田が「野田聖子政権」としているところです(最大野党党首の「岡田」政権とすることは何ら不自然ではないので突っ込みません)。
 俺は野田氏には失礼ながら「党三役、大臣経験者とは言え男尊女卑の自民党ではとても彼女はまだ首相にはなれないだろう」と思います。島田が「ポスト安倍」として名前を出して悪口雑言するとしたら「本命:安倍ほどの極右ではない谷垣*39幹事長」「対抗:麻生*40副総理・財務相、石破*41地方創生相(前幹事長)、石原*42環境相(元幹事長)ら自民党の男性幹部政治家」「穴:枝野*43民主党幹事長、細野*44政策調査会長民主党の男性幹部政治家」辺りだと思ってましたが「女性の野田首相」だそうです。
 島田にとってはそれほどまでに野田聖子という人間が許し難い*45んですかね。それとも本気で野田氏のことを首相有力候補と思ってるのか。まあ、高市*46総務相や稲田*47政務調査会長に首相になられる*48くらいなら野田氏が「日本初の女性首相」になった方がずっとましではあるでしょうが。
 しかし日本ではいつになったら「女性首相」が誕生するんですかね。「女性ならそれだけでいい」とは思いませんが
1)少なくない諸外国では既に女性首相・大統領*49が誕生してる
2)日本ではそもそも女性政治家自体が少ない(女性の社会進出が「先進国としては遅れてること」の一つの象徴でしょう)
といったことを考えると複雑な気持ちになります。

パックネや岡田に比べれば、トランプの方が遙かに「国家としての大方針」に向き合う議論をしている。

 冗談も大概にしてほしい。トランプなんてただの暴言野郎です。それはともかく朴大統領・当選直後は「盧武鉉の流れを汲む野党候補じゃなくて良かった」「『岸首相の盟友』朴チョンヒ大統領の娘だから『岸の孫』安倍さんとはつーかーの仲のはず」とまで言ってた島田らウヨが朴大統領を掌返しで誹謗する様は心底呆れます。


■安保法制が「戦争法案」ですって?(国基研意見広告)
http://island3.exblog.jp/24763532/

 国基研の意見広告です。
 「安保法制が『戦争法案*50』ですって?」
 朝日を含む全国紙すべてに載ります。
 品性なき安倍批判*51を売り物にする東京新聞にも、全国紙ではないものの一応声を掛けたが、法外な広告料を要求するという形で、実質的に断ってきた。

 もちろん「法外な広告料」は要求してないでしょう。単に東京を「たかが地方紙*52」と舐めてる島田らが「東京の癖にこんなに取るのか」と思ってるだけでしょう。まあ、広告料をいくら要求しようと「商売の自由」ですけどね。東京には島田らの「言い値」で安く広告を載せてやる義務はないわけです。


アウシュビッツと特攻隊の同一視推進
http://island3.exblog.jp/24753873/
 「特攻を美化して恥じない」島田の寝言には突っ込む気すらしませんが西日本新聞記事に出てくる南九州市長の言葉にはちょっと疑問を感じたのでここにメモっておきます。

 霜出勘平市長は「締結すれば元隊員や遺族を傷つけ*53、混乱も予想されるので断念した。特攻を広く発信することで『狂信的』といった海外の評価を変えたかったが、これほどの反発は予想しなかった」と話した。

 「特攻を広く発信することで『狂信的』といった海外の評価を変えたかった」つうのはちょっと気になる言葉です。率直に言って特攻は「狂信的」以外何物でもないでしょう。アレはまともな軍事作戦ではない。
 ただ市長に対し善意に理解すれば「特攻は確かに狂信的だが実行者の特攻隊員たちは決して狂人ではない」「もし狂っている者がいるとすればそれは特攻隊員ではなく特攻隊と言う作戦を決定し実行した当時の日本政府・軍上層部なのだ」「特攻は政府の方針であり隊員の自発的行動ではない」「そのことを国際社会に伝えたい」という意味かも知れません。もし「そう言う意味なら」俺も異論はありません。


木村一基*54八段の圧勝と将棋、政治の解説
http://island3.exblog.jp/24751990/

週刊新潮8月6日号に、渡辺明*55棋王が、「テレビなどの対局では、解説の棋士が果たす役割は非常に大きい。……将棋はプロの解説がないと、どちらが勝っているのかが分からないからだ」と書いている。

 そう言う意味では将棋というゲームは「素人には見ていて面白いものではない」ですね。
 やる分にはヘボ将棋でもそれなりに楽しめるかも知れませんが。

 ところで棋士の解説と比較するのも愚かだが、テレビで国際政治や憲法を「解説」する大学教授のほとんどは、眼力において視聴者の平均レベルを下回っている*56。安倍首相をプロのタイトルホルダー*57とすれば、アマの5級、6級*58程度だろう。

 絶句です。本気でそこまで島田が安倍を評価してるとも思いません*59が、おべっかにしても酷すぎて二の句が継げません。


■「北朝鮮帝国主義と戦う哲学をまだ保っている」に感銘する朝日新聞
http://island3.exblog.jp/24749756/

朝日新聞『「金正恩氏は優秀な指導者」 インドネシアの財団が賞』
 インドネシアスカルノ教育財団は7月31日、世界の優秀な指導者をたたえる今年の「スカルノ賞」を、北朝鮮金正恩*60第1書記に贈ると明らかにした。
 スカルノ賞は、旧宗主国オランダとの独立戦争を率いたスカルノ初代大統領の功績にちなむ賞。地元紙によると、これまでには金氏の祖父・金日成*61ベトナムの指導者ホー・チ・ミン*62にも授与*63している。
 同財団スカルノセンターのアリア・ウェダカルナ・センター長は「金氏は問題の多い人物と受け止められているが、前向きに考えれば、北朝鮮は1955年のアジア・アフリカ会議が掲げた、帝国主義*64と戦う哲学をまだ保っている*65」と朝日新聞の取材に説明した。(ジャカルタ=古谷祐伸)

 「巣くう会副会長なのに」拉致ネタ、北朝鮮ネタのエントリが全然ない男・島田の「久しぶりの北朝鮮ネタエントリ」です。
 読んで分かるように朝日の記事にはどこにも「感銘した」なんて言葉は書いてありません。
 事実報道に過ぎないわけです*66。朝日に名誉毀損で訴えられても文句言えないレベルの言いがかりです。ぶっちゃけこれって、いわゆる「ベタ記事の暇ネタ」でしょう。朝日がこの記事をそんなに重視してるとも思えない。
 ただアンチ北朝鮮・島田からすれば「スカルノ財団に対する悪口雑言」でも書いてない限り「相手は島田が大嫌いな朝日でもある」ので「感銘したこと」になってしまうんでしょう(スカルノ財団に悪口雑言して何か意味があるのかと思いますが)。
 「何が目的の記事だ(島田)」て単に「スカルノ財団は北朝鮮に好意的だ」て話でしょうよ。まあできれば「スカルノ財団が金正恩氏に今、賞を与えた背景」「スカルノ財団には誰が関与してるのか*67」「スカルノ財団のインドネシアにおける政治的力量*68」「インドネシア政府が北朝鮮に対してどういう態度を今取っているか」とか書いていただけると「今回の受賞についてより正確な理解ができるので助かる(たとえばこの受賞にはインドネシア政府の意向もあり、インドネシア政府は北朝鮮と米国とのパイプ役を目指してるようだ、とか)」んですがまあ、そこまで朝日に期待するのは酷ですかね。
 ああそれと俺が島田の立場「巣くう会副会長」ならこんな悪口なんかしないで「インドネシア北朝鮮のパイプが拉致解決にでも使えないか」と思うところですね。最近は「横田夫妻が孫ウンギョンさんと会ったモンゴル」が「北朝鮮と独自のパイプを持つ国」として注目されてるようですが、「曽我ひとみさんが夫・ジェンキンスさんや娘さんと会ったインドネシア」も「北朝鮮と独自のパイプを持つ国」として注目すべきでしょう。
 まあ一番注目すべき「北朝鮮と独自のパイプを持つ国」は「北朝鮮の隣国にして、北朝鮮を積極的に経済支援してる」「朝鮮戦争での支援など独自の歴史的つながりを持つ」中国とロシアでしょうけど。

【追記】
 このスカルノ賞について
朝鮮日報『「世界の平和と発展に寄与」今年のスカルノ賞に金正恩氏』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2015/08/03/2015080301190.html
も紹介しておきます。

 インドネシアの英字紙ジャカルタ・グローブがこのほど報じたところによると、同国の「スカルノ・センター」は今年の「スカルノ賞」を金第1書記に贈ると発表した。
(中略)
 センター側は金第1書記について「祖父の金日成(キム・イルソン)主席から反帝国主義の価値を受け継いでいる」と評価した。だが、同紙は「金正恩が世界の平和にいかに寄与したのかが不明瞭だ」と伝えている。

朝鮮日報記事はしており「受賞に対し朝鮮日報が批判的であるようにも読めなくもない」ですが「朝鮮日報の明確な意思が示されてる訳ではない*69」と言う意味では朝日の報道と同じです。「スカルノ賞」でググったんですが今のところ、主要メディアは朝日と朝鮮日報しかヒットしませんでした。


■月刊『正論』に「アメリカの深層」連載開始
http://island3.exblog.jp/24745175/

 日米の主流メディアに根深い左翼リベラル偏向*70のため、アメリカの保守派が何を考え、何を主張しているか、なかなか正確に日本に伝わらない。

 まあ少なくともまともな米国保守は「島田ら日本極右」とは違うでしょう。島田が紹介する米国保守とは「打倒中国」だの「島田氏の慰安婦認識を支持する」だのといったトンチキでしかないでしょう。
 「保守派=共和党」なんて話では全然ないでしょう。そういうトンチキ米国保守を知ることも意味はあるかも知れませんが少なくとも「共和党主流だなんて勘違い」をしたら痛い目を見ることになるでしょう。まあ、日本みたいにトンチキ保守(安倍のこと)が首相なんて国は異常ですからね。そんな国は普通ない。


民主党は「戦士の鼻にたかるハエ」から脱せよ
http://island3.exblog.jp/24736710/
 別に民主党はハエじゃないし、安倍も戦士じゃないし。まあそれ以前に魯迅なんて「島田のような日本ウヨを絶対に嫌ってるであろう人間」の言葉を「魯迅の文脈*71を無視して」振り回せる島田の無神経も相当のもんです。つうか島田を見てると魯迅の「阿Q式精神勝利法(勝ってもいないのに勝ったと強弁)」を連想してしまうのですが(苦笑)。つうかこのエントリも典型的な「阿Q式精神勝利法」だと思いますね。
 なお、俺個人は「戦士にたかるハエ(平たく言えば大人物にからむくだらない小人物)」と言って思いつくのは「吉見義明氏*72河野洋平*73マイク・ホンダ氏に慰安婦問題で身の程知らずにも因縁つける島田らバカウヨ」「AIIBに悪口雑言しても何ら対抗措置がとれず中国の成功*74をただ見てるしかない島田らバカウヨ」を思いつきますね。

「国の交戦権はこれを認めない」と記した現行憲法の枠内で、また過去の政府答弁との整合性を最低限確保しつつ、中国や北朝鮮、国際テロ勢力の脅威に現実的に立ち向かう法制を得ようとすれば、理路整然といかないのは当然だ。

 おいおいですね。「理路整然と行かないのは」明文改憲という正道を歩まないからじゃないですか。
 まあ、俺は明文改憲には反対ですが「あんな詭弁で違憲立法を企むくらいなら」明文改憲を世に問えばいいじゃないですか。その方がずっと筋が通ってる。結局「明文改憲できないから詭弁で違憲立法を企む」「明文改憲は無理でも違憲立法を無理矢理とおせば国民もあきらめるだろう」ととんでもない事考えてるわけです。民主主義否定にも程がある暴論です。
 大体中国や北朝鮮と戦争なんかできるわけがないでしょう(特に大国中国とは)。向こうもする気はないでしょうが。全く島田は何考えてるのか。
 「国際テロ組織の脅威」云々とは要するに「日米共同軍事作戦でISを攻撃」とか考えてるんでしょう(こちらは中国との戦争なんて与太と違い安倍がやる気なら十分あり得るでしょう)。
 がだったら、そう正直にいったうえで「明文改憲で信を問えばいい」だけの話です。


■外務省の御用学者北岡伸一*75の「侵略」固執伊藤隆*76の的確な批判
http://island3.exblog.jp/24628879/
 やれやれですね。北岡は

・日本版NSC設置検討のために第一次安倍内閣が設置した「国家安全保障に関する官邸機能強化会議」委員(2006年(平成18年)11月 〜2007年(平成19年)2月)
・日本の集団的自衛権保持の可能性について考える安倍晋三首相(第一次安倍内閣)の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会有識者委員(2007年(平成19年)4月〜 2008年(平成20年)8月)
・2013年、第2次安倍内閣安倍晋三首相の私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」委員に再度選ばれる(今度は座長)。
・戦後70年の安倍晋三首相談話に関する政府の有識者会議「21世紀構想懇談会」で座長代理

という「何度も安倍に審議会委員に選ばれる(それも座長や座長代理)」、まさに「安倍お気に入り」の安倍御用学者とでも言うべき存在です。安倍がいかに北岡を気に入ってるかがウィキペ「北岡伸一」を読むだけでよく分かります。北岡にとって安倍は「大恩人」でしょう(俺だったら安倍のブレーンなどノーサンキューですが)。まあ、安倍に重用されることによって「ただの学者だった頃、同業者くらいしか北岡のことを知らない時代とは違い」、北岡は今や俺のようなアンチ安倍からは「安倍の御用学者筆頭」として批判されるほど「大変悪名高くなった」わけですが。
 そんな北岡に島田が「俺は安倍に審議会委員などにしてもらえない*77のに、北岡は座長や座長代理だと!、許せない!」と敵意を燃やすのは島田の勝手ですがそれでも「北岡を重用し島田を冷遇する安倍に対する批判」は絶対にしない辺り、実に「安倍信者」島田らしい。
 そしていかに「安倍が重用するような男・北岡」でも「無茶苦茶な談話を出したら外交上、後がやばい」位の計算はするわけです。基本的に北岡と「島田や伊藤隆ら国基研右翼」には「安倍に近いウヨ」と言う意味で本質的違いはなく、単に「狡猾な北岡は欧米や中国、韓国と完全に敵対したら後がやばいと考える程度の知能はある」てだけの話です。たとえば島田や伊藤は「AIIBには絶対反対」でしょうが北岡の場合「金になるなら日本参加OK」でしょう。
 後の違いは「東大教授になり、著書『清沢洌』(1987年、中公新書)でサントリー学芸賞ももらってる北岡」は「安倍にすり寄るような政治的偏向(要するに極右と言う事ですが)」はともかく、一応学者としてそれなりに評価されているという所でしょうか。安倍も「島田らただのプロ右翼」よりは「学者らしいところのある人間・北岡」で自らの政策を「問題がないかのように」粉飾、偽装したいのでしょう(まあ、安倍に重用されるまでは島田らのように右翼活動に公然と従事はしてなかったわけですしね)。島田ら国基研右翼の場合「学者と言うよりただの右翼活動家」ですからねえ。
 さて島田が紹介する伊藤隆インタビューが面白いので紹介してみましょう。

産経
「北岡氏は大学院時代、伊藤先生のゼミに出ていたとうかがいましたが。」
伊藤
「彼は法学部だから指導教授は三谷太一郎氏*78だけれど、文学部大学院のぼくのゼミに出ていた。すごい秀才でしたよ。ぼくの家の新年会にもよく顔を出して、酒を飲みながら、「ぼくの目の黒いうちに必ず憲法九条を改正させてみせる」と大言壮語していたんだ。(注:小泉政権時代に)国連(注:日本代表部)の次席大使になってニューヨークへ行くときには、自分が国連にいる間に日本を必ず安全保障理事会常任理事国にしてみせると言っていた。実際には何もできなかったわけだけれど(笑)。」

 伊藤の発言が「事実ならば」、「安倍ブレーンになる以前」から北岡が「改憲」「日本の安保理常任理事国化」を主張し、伊藤のゼミにも参加する極右だったということがわかります。まさに「改憲」「日本の安保理常任理事国化」を主張する保守派・北岡にとって「安倍が重用してくれること」は感謝感激なのでしょう。
 ぶっちゃけ北岡という男の本質は島田や伊藤と同じで「学者と言うより政治活動家」なのでしょう。ただ島田らと違い北岡にはおそらく「在野の右翼活動」なんて厄介なことをする気はなくて「安倍のような右翼首相にブレーンにされること」を日夜夢見ていたのでしょう。でその夢が叶うまでは「ひたすら自らの政治性を隠し、学者として執筆活動にいそしんできた」が「安倍が重用してくれるので」、そうした「政治性隠蔽も今はやめた」ってことでしょう。なかなか狡猾な男です。いや「安倍政権が終わったら北岡の評判も『安倍の御用学者』として地に落ちる」でしょうから狡猾とは言えないかな?
 まあそれはともかく、北岡が「談話に侵略と書こう」と言う理由の一つは、まさに「安保理常任理事国になるため」でしょう(俺はなれるか疑問に思いますし、なるべきだとも思いませんが)。
 安保理常任理事国になるためには絶対に「あの戦争を正当化すること」はできません。なぜならそれは安保理五大国(米英仏中露、つまり旧連合国)に向かって「元枢軸国・日本」が「あの戦争ではお前ら五大国の方が間違ってる」と言う行為だからです。そんな「元枢軸国・日本」を五大国が安保理常任理事国に喜んで受け入れるわけがない。

伊藤
「平成十九年に、当時、東大法学部教授だった北岡君から、「(注:第一次安倍政権に任命されて)日中歴史共同研究の座長を務めることになったから少々ご意見を伺いたい」と連絡があっ(中略)たんです。
(中略)
 ところが、いざ北岡君たちが発表した日中歴史共同研究報告書*79を見たら、日本側論文のタイトルに「日本軍の侵略と中国の抗戦」、中国側の論文のほうには「日本の中国に対する全面的侵略戦争と中国の全面的抗日戦争」と大々的に謳ってあった。本文に「とくに戦場となった中国に深い傷跡を遺したが、その原因の大半は日本側が作り出したものといわなければならない」なんてことも書いてある。
(中略)
 ぼくは裏切られたと怒り心頭に発し、(注:北岡君に)売国奴とまで言った覚えがあります。
(中略)
 何があったか知らないが、あれほど言ったのに、ぼくの助言を無視して学問を曲げ、中国に媚びた。まさに曲学阿世の徒です。」

 裏切ったも何も、北岡は「伊藤の意見を参考にするとは言った」かもしれませんが、「伊藤の意見通りにする」なんて一言も言ってないわけです。伊藤は「蒋介石反日運動するから悪い」「盧溝橋事件は中国の謀略かも知れない(この件については後で簡単に触れます)」「ハルノートではめられて太平洋戦争になった」なんて言うような居直り極右です。伊藤の意見通りにしたら中国どころか欧米すら敵に回しかねません(大体、伊藤の見解は「日中共同声明」「村山談話」などで表明された政府公式見解「あの戦争への反省の思い」に完全に反しますし)。
 つうか北岡を問題にするなら当時の首相・安倍(第一次内閣)も批判すべきでしょう。北岡を座長に任命したのも、北岡の報告書を了解したのも安倍だからです。にもかかわらず安倍批判しないのだからウヨ連中の安倍への甘さはすさまじいものがあります(ただし安倍が岸*80元首相の孫、佐藤*81元首相の親族だから甘いだけで内心では安倍に怒り心頭でしょうが)。
 今や中国に敵対的な態度の安倍*82ですが第一次安倍内閣当時は「小泉靖国参拝で冷え込んだ日中関係を改善するため」首相就任直後訪中しています。
 そんな安倍ですから「日中共同研究がどれほど評価できるかはともかく」さすがに「日中戦争が日本の侵略だということ」は認めたわけです。「何だこの報告は、(第一次)安倍内閣は我が国をバカにしてるのか?」と中国に抗議されるような代物は当時の安倍にはとても作れなかったわけです。
 しかし事情はともかく「第一次安倍内閣の日中共同研究報告」で「それなりに反省の意を示した」のにそれを安倍談話でちゃらにしたいと言うんだから全く安倍もとんでもない野郎です。

その二カ月後に発表された日韓共同研究のほうは、委員の古田博司*83先生(筑波大学大学院教授)がかなり頑張った。

 伊藤の認識が事実なら酷い話ですね。三菱マテリアルの「戦後補償の問題」でも三菱は中国相手には謝罪意思を示してるのに韓国相手にはそう言う対応を示さず「三菱は韓国をバカにしてる」と批判の声が出てるそうです(たとえば産経新聞『韓国「国籍で差別」と批判 三菱マテリアル、中国との和解方針で』(http://www.sankei.com/world/news/150725/wor1507250007-n1.html)、時事通信『徴用問題、「無視」と反発=三菱マテリアルの米中対応で−韓国』(http://www.jiji.com/jc/zc?k=201507/2015072400818&g=soc)参照)。
 まさかとは思いますが日本ウヨとか日本企業とかって「中国は大国だから怖いが、韓国は怖くない」とか馬鹿な事考えてるんですかね。

 自国を戦場にされて、中国人が侵されたという気持ちになったというのはわかる。しかし、戦争なんだから、どこの国土で戦うことになるかはそのときどきの力関係の問題であって、それが直接「侵略」に結び付くわけではない。日本が劣勢になったら中国が日本に攻め込んでくることだってあり得る。

 ばかばかしいですね。あの政治状況で中国が日本本土に攻め込めると思える神経には脱帽です。それだけの軍事力は失礼ながら当時の中国にはないでしょう(もちろん伊藤もそんなことわかってて詭弁でしょうが。何せ別の場所では「日本が負けたのは米国だ、原爆投下で負けた」「中国には負けてない」と強弁してますからね)。
 つうかその理屈だと「どっちが先に開戦したか」なんか侵略かどうかの判断には関係ないわけです。
 じゃあ「朝鮮戦争で先に北朝鮮が開戦したかどうかなんか関係ない、北朝鮮が劣勢になったら韓国が攻め込んでくるんだから(実際にもそうなったわけですが)」と伊藤たちは言ってるのか。
 「北方領土旧ソ連(ロシア)が攻め込んだからと言ってそれだけじゃ侵略とは言えない」と言ってるのか。もちろん伊藤らはそんな事言ってないわけです。「先に攻め込んだから侵略だ」と平気で言ってる。デタラメにも程があるでしょう。

 歴史上「侵略国」という烙印を押されたのは「敗戦国」ドイツと日本*84だけです。多くの人が言うように、侵略の定義というものはない*85。だから、唯一成り立ちうる定義があるとしたら、「侵略国とは戦争に負けた国である」。それしかない。侵略国イコール敗戦国。また、「侵略」を定義するなら、「侵略とは敗戦国が行った武力行使である」。それ以外に言い様がないというのが、ぼくの結論です。

 この伊藤の理屈「勝てば官軍、負ければ賊軍*86」だと当然ながら、たとえば「中国のチベット解放」はその様態がどんな物でアレ「チベットが中国に勝たない限り侵略じゃない」と言う結論にしかなりません。しかし伊藤らウヨは平気で侵略呼ばわりですからそのデタラメさには呆れます。結局日本を免罪したいだけの訳です。だから論理の整合性なんかかけらもない。

中国が盛んに主張しているのは「田中*87上奏文」の問題です。

 中国はどうか知りません*88が、少なくとも日本では田中上奏文が「偽書であること」には争いはありません(当時死亡していたはずの山県有朋*89が上奏文に存命として登場するなどの不自然な記述が多々あるため)。東京裁判でも田中上奏文は証拠として採用されてない。
 伊藤ら歴史修正主義者が批判されてるのはそんな事が問題にされてるわけでは全くない。
 「あの戦争は侵略じゃない」「盧溝橋事件は中国の謀略かも知れない」「張作霖暗殺はコミンテルンの謀略で関東軍の犯行ではない」「南京事件なんかなかった」などという悪質なデマが問題にされてるわけです。
 なお、田中上奏文については「歴史上最も成功した偽書の一つ」なんて言われますがアレが成功したのは「日本が中国侵略を国策としていたこと」それ自体は事実だからです。
 「アレは偽書だ!」と言っても「でも、お前らが中国侵略してるのは事実だろ!」と言い返されると反論しづらいわけです。

第二次上海事変は中国側から仕掛けている

 第二次上海事変から日中間で戦争が始まったわけで無し、そんなことで日本は侵略してないなんて言えるわけがないでしょう。

 秦郁彦氏が言っている*90ように、日中戦争のきっかけになった盧溝橋事件*91も国民党軍から発砲したという可能性が高い。部隊にまぎれこんでいた共産党の人間が撃ったとも言われています。

通説的見解では
1)「誰が撃ったか今となっては分からない(中国かも知れないし、日本かも知れない*92)」
2)「しかし偶発的事件で謀略ではない(当時日中間は軍事的に非常に緊張していたのでそう言う偶発事件が起こっても不思議ではない)。特に『兵一名の行方不明』なんてことが都合良く中国側にできるわけない*93んだから中国の謀略ではあり得ない」
3)「本来、小規模な紛争でけりをつければつけられたのを日本側が戦線拡大してるので誰が撃ったかなんてことはこの問題においてそれほど重要ではない。そして日本側の戦争拡大の意思が極めて問題であった」
ということになります。伊藤のように根拠レスで「撃ったのは中国共産党で、共産党の謀略かも知れない」なんてのは論外です。
 そもそも「銃声がなった(被害はない)」「兵が一人行方不明になった(単にはぐれただけ)」程度の話を大規模紛争にしてしまう日本側がアホ以外何物でもない話なんですが。当時の現地日本軍は「悪い意味でイケイケドンドン*94」の上に「中国軍を完全になめてた」ので「実害もないのに平気で戦争しかけること」「政府・軍中央に伺いも立てず*95平気で戦争しかけること」に何の抵抗もないわけです(その結果が泥沼の日中戦争ですが)。まあ、この種の「相手を滅茶苦茶舐めて戦争始めて泥沼化して酷い目にあう」てのはその後「ベトナムの米軍」「アフガンのソ連軍」もやらかすことですが。
 この件については
■『盧溝橋事件・「第一発」問題』
http://www.geocities.jp/yu77799/rokoukyou/daiippatu.html
■『盧溝橋事件・中国共産党陰謀説』
http://www.geocities.jp/yu77799/rokoukyou/inbou1.html
■『盧溝橋事件70周年によせて』(永井和*96
http://nagaikazu.la.coocan.jp/works/rokokyo.html
を紹介しておきます。

 毛沢東にとっても国民党が日本と戦って弱体化してくれればそれに越したことはない。

 まあ、そうでしょうが大事なことは「毛沢東に国民党と日本が戦争するように仕向ける手段は何もなかった」てことです。毛沢東は手品師でも神様でもない。
 日本が「蒋介石なんて簡単に倒せる」「毛沢東蒋介石以上に簡単に倒せる」と考えてまず「中国では一番手強い存在だが簡単に倒せるであろうとみなした蒋介石」に大量の兵力をぶつけたて話です。「当時の陸軍中央の幹部連中は毛沢東の手先、スパイ」なんて陰謀論でも採用しない限り*97毛沢東の意思」なんか日本軍の戦争拡大に全く関係ない話です。

ソ連は日本を降伏させるのに重要な役割を果たしたけれど、北朝鮮満洲地区の日本軍を武装解除し、その武器を中共軍に渡した。それで中共軍は勢いづいて国民軍に勝利を収めた。

 話をあまりに単純化しすぎですよね。「日本が蒋介石に戦争を仕掛けたので国民党軍が疲弊してた」と言う面もあれば「戦後、経済失政をやらかして国民党が反感勝ってた」という面もあるわけです。

 日本は終戦間際にソ連を通しての和平を模索しました。近衛文麿*98が特使に任命されてモスクワに行くことになった*99。海軍から随行する予定だった高木惣吉*100の描いたプランを見ると、スターリンアメリカとの仲介をしてもらい、日本が名誉ある降伏をする。その見返りとして、日本が大陸で持っていた権益はすべてソ連に渡す。講和条約が結ばれた暁には、日本とソ連で対英米軍事同盟を結ぶということになっている。

 そんだけ日本も追い込まれてたわけです。何せ当時「米英との和平を仲介してくれそうな大国」なんてソ連しかないですから。既に独伊は降伏してる。「ソ連が信用できるか分からない*101ソ連を頼るほかに和平が考えられない、この工作が失敗したら無条件降伏しかないだろう」「ソ連に頼るにはお土産が必要だ」なんてのはもはやどんな立場に立っても「国策の失敗」以外何物でもないわけです。
 何でこうなったかといえば「ドイツはフランスを降伏させた、いずれ英国も降伏させるだろう」「日本は日独伊三国同盟、日ソ中立条約をドイツ、ソ連と結んでるからドイツ、ソ連は敵じゃない」「ドイツが英国を降伏させれば日独伊ソで米国に立ち向かう、そうすれば最悪でも負けない、そうなれば米国も蒋介石政権支援をやめるんじゃないか。そうなれば日本が蒋介石政権を打倒して中国全土が日本領だ」「じゃあ米英相手に戦争するか、英国攻撃すればドイツへのアシストにもなる」などと「日本に都合良く話を考えてるから」です。
 ドイツの「対英国戦争勝利」なんて何の保証もないし「英国植民地で日本が英国に勝った程度」ではドイツへのアシストとしてはしょぼいでしょう。といってまさか日本軍が英国本土に上陸作戦とかできるわけもない。
 しかし、「ハルノートなんか飲めるか、今さら蒋介石打倒による中国完全植民地化があきらめられるか」「仏印から撤退なんかできるか」という前提に立てば「都合良く都合よく考えて自滅に向かう」のもある意味当然でしょう。
 「次のレースで当てればいいんだ」として都合よく考えて競馬や競輪で自滅するようなもんです。

例の「近衛上奏文」で左翼分子がいかに国を誤らせたかをつづり

 左翼なんか戦前日本の政権中枢にいるわけがないんで当然ながら「国を誤らせよう」がありません。
 じゃあ近衛がいわゆる近衛上奏文で何言ってるかと言えば「東条英機*102ら陸軍統制派が国を誤らせた*103」と非難した上で「統制経済を支持した彼らは実は左翼ではないか」と非難してると言うだけの話です。
 近衛が「ゾルゲ事件のショック*104」で本気で東条らを左翼と思っていたか、それとも「左翼でないことを十分知りながら何らかの思惑で左翼とネガキャンしてるのか(つまり故意に嘘をついているのか)」はともかく、もちろん東条らが左翼の訳はありません。
 「統制経済=左翼」なら満州国統制経済をやっていた満州国高官・岸信介も左翼になってしまう。
 ナチドイツやファシズムイタリアも左翼になってしまう。
 そうした説明を何一つしない伊藤は何考えてるんでしょうか。
 というか
■『近衛上奏文』(http://www.geocities.jp/yu77799/siryoushuu/konoe/jousoubun.html
によれば伊藤は過去の著作においては近衛のトンデモ認識について

・この時点で背後から操りつつある「左翼分子」が存在しなかったであろうことは今日ほぼ認められているところである。
大東亜戦争までひきづって来たのは、軍官のつまり統制派を中心とした革新派*105であり、彼らのねらいが国内の革新にあり、それは結局共産化につながるものだというのが上奏文の昭和史解釈である。
 しかしそうだとすると(注:近衛が関与しなかった)満州事変は別として、(中略)近衛自身はたしかにこの時期(注:東条英機ら陸軍統制派と対立する)皇道派と個人的には親しかったとはいえ昭和一〇年以前から革新派のホープであり、三次にわたる近衛内閣は昭和一〇年代の主要な革新政策を実現するために大きな役割を果してきたのだから矛盾を生じることになる。
・近衛の日米交渉前後までの言動は「革新」派そのものであり、開戦後一種の転向が行われたと見るのが妥当と思われる。

などとして近衛批判してるのですが。

 日本を挑発して、最初の一発を撃たざるを得ない状況に追い込めば、アメリカは日本に対して宣戦布告できる。そうすれば三国同盟によってドイツもイタリアもアメリカに対して宣戦布告することになり、アメリカは大っぴらにヨーロッパ戦線に関与できる。さまざまな状況をみれば、それが真実だと思う。

 「ハルノートにはめられたから太平洋戦争になった」というハルノート陰謀論ですね。島田、伊藤らウヨは「昔はソ連、今は中国との対抗上」、米国に媚びてるだけで内心ではこのように深く米国を恨んでるわけです。 
 俺から言わせれば「ハルノートを飲めば良かっただけ」なんですが。
 また「米国と戦争するしかないという考えの軍部強硬派」はむしろハルノートを「天佑だ」と喜んだことも有名な話です(例えば『「日米開戦」まで1ヵ月(3):「ハル・ノート」は「天佑」』(http://www.geocities.jp/yu77799/worldwar2/nitibeikaisen/kaisen3.html)参照)。

前の戦争についてはサンフランシスコ講和条約ですでに決着がついています。

 サンフランシスコ講和条約で日本が「自らの非を認め」、また一部の国(フィリピン、南ベトナムミャンマーインドネシア)については賠償したから片がついたんですけどね。伊藤や島田のように「俺は悪くない」なんて態度をとるのは講和条約に真っ向から反しています。
 なお、講和条約には中国、韓国は参加していません。

 韓国とは日韓基本条約を結んで多額の資金供与と融資を行い、それをもとに世界最貧国だった韓国の近代化が始まった。中国とは国交正常化を果たし、天安門事件で世界から制裁を受けているときには天皇が訪中して国際的な立場を回復させた。さらに多額のODAと技術的援助をしてやったおかげでいまや世界ナンバー2の経済大国になった。

 やれやれですね。「俺のカネのおかげで経済成長できた*106」だけなら向こうも日本の言い分を認めるかも知れない。しかし「だから俺に文句を言うな、あの戦争を侵略じゃないと言って何が悪い、慰安婦南京事件の違法性を否定して何が悪い」てそんな変な話はない。
 それにしても「日本政府ならまだしも」、天皇訪中や対中国ODAに反対してきた反中国右翼の分際で「天皇訪中や対中国ODA」を自分の手柄であるかのように放言し、中国に日本への感謝を求める島田や伊藤には心底呆れますね。

 七十年もたって、いまさら「申し訳ありません」でもない。

 ある意味正論ですが「今さらわびの言葉が必要になる」のは「わびてるとはとても思えない態度」を「今頃になっても」安倍が取るからですが。中韓が悪いわけでは全くない。たとえば70年経とうが「ロシアがシベリア抑留を公然と正当化すれば」「米国が原爆投下を公然と正当化すれば」被害者は抗議するでしょう。時間が経てば被害者は抗議しなくなるなんて、世の中甘くない。

過去への反省がないと中国・韓国あたりが言ってきたら、「村山談話」を引き継いでいると言っているんだからそれでいいじゃないか。

 島田や伊藤、安倍晋三らウヨが「村山談話や村山元首相に悪口雑言する」など村山談話を引き継いでいるとはとても思えない態度を取るから「引き継いでねえじゃねえか」「口先だけじゃねえか」「反省がねえ」と言われるんですが。

*1:確かに「アムネスティのような議論」が存在する事を考えれば「単純ではない」のでしょうがそれは慰安婦正当化論につながる話では全くありません。

*2:このNGO慰安婦問題で安倍を批判していることについては■思いつきのメモ帳『NGO団体「女性の人身売買に反対する連合」(Coalition Against Trafficking in Women International)によるChange.orgでの署名キャンペーン』(http://d.hatena.ne.jp/yasugoro_2012/20150319/1426741019)参照

*3:1979年公開の『クレイマー、クレイマー』でアカデミー賞助演女優賞を、1982年公開の『ソフィーの選択』でアカデミー賞主演女優賞を、2011年公開の『マーガレット・サッチャー:鉄の女の涙』で、アカデミー賞主演女優賞を受賞

*4:愛を読むひと』で2009年アカデミー賞主演女優賞を受賞

*5:まあ建前は浴場ですが。

*6:もちろん外国人の場合「ソープ類似の施設」ですが。

*7:競馬、競輪、競艇オートレース、宝くじなど

*8:通説判例、政府見解では火あぶりや石打ち刑は日本国憲法36条が禁止する「残虐な刑罰」に該当します。なお、通説判例、政府見解では「死刑それ自体」「日本が採用している絞首刑」は「残虐な刑罰」には該当しません。

*9:もちろんソープも不道徳、女性の人権侵害として批判する方(当然利用してない)もいますので、そう言う人には島田の主張は反論になりません。なお、「全てのソープ、性風俗店がヤクザの資金源」「全てのソープ嬢性風俗嬢が酷い目にあってる」かどうかは「俺も素人なのでわかりません」が、「ヤクザの資金源となってる性風俗店」「酷い目にあってるソープ嬢性風俗嬢」があることは事実です(時々新聞記事にもなる)。そう言う意味で「慰安婦問題」は過去の問題ではないわけです。

*10:もちろん「現在の価値観」なら問題あることを「当時は問題なかった」で済ませていいのかと言う問題はありますが。

*11:産経や島田らウヨの方がよほど卑小でしょう。

*12:さすがに「故意の挑発」とは思ってないでしょう。

*13:慰安婦問題で河野談話の立場を支持すると中国のエージェントだそうです。例の「米国下院決議」や「クマラスワミ報告」も「中国のエージェント」とか思ってるんでしょうか?。米国議会その他がそんなに中国に好意的だなんて事実はないですけどね。

*14:5人のうち羽田氏は「竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相」を勤めた自民党元幹部、村山氏は「自民党も参加した自社さ連立政権の首相」なのによくもこういう事が言えるもんです。

*15:もちろん「安倍氏に総理の資格ない」歴代5人、安倍首相に提言と言う意味です。産経が島田の言うような「皮肉(?)」を込めたのか、産経が「安倍の名前をタイトルに入れることに躊躇しただけ」で単なる島田の邪推かは不明です。なお「総理に辞任を求めたい」とはっきり言ってるのは菅氏だけで他は安倍批判してるだけなので「総理の資格ない」と言うタイトルが適切かは疑問です。

*16:熊本県知事、日本新党代表を経て首相

*17:竹下内閣農水相、宮沢内閣蔵相、細川内閣副総理・外相を経て首相

*18:社会党国会対策委員長、委員長を経て首相

*19:新党さきがけ代表幹事、民主党幹事長などを経て首相

*20:橋本内閣厚生相、鳩山内閣財務相を経て首相

*21:岸内閣科学技術庁長官、佐藤内閣運輸相、防衛庁長官、田中内閣通産相自民党幹事長(三木総裁時代)、総務会長(福田総裁時代)、鈴木内閣行政管理庁長官などを経て首相

*22:中曽根内閣文相を経て首相

*23:中曽根内閣文相、自民党政務調査会長(宮沢総裁時代)、宮沢内閣通産相、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)を経て首相

*24:宮沢内閣郵政相、橋本内閣厚生相を経て首相

*25:森、小泉内閣官房長官を経て首相

*26:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相を経て首相

*27:この理屈だと「ドイツ首相がナチ幹部の墓を訪れて『偉大な人だった』とナチ擁護発言すること」に対してイスラエルが抗議することも「内政干渉」になります。まあ要するに低レベルな詭弁です。

*28:日本のODAなどが韓国の発展に寄与したことと安倍の「河野談話否定論」などの暴挙と全然関係ない話です。

*29:菅内閣防衛大臣政務官

*30:最近は興行的に失敗し、芸術的にも評価されない駄作映画を量産する事によって「映画監督としても評価されたビートたけしをまねしてしくじった男」という冷たい評価が定着しつつあるように思います。お笑い芸人としても「吉本後輩のナインティナイン」などが活躍してますし昔ほどの人気じゃないでしょう。

*31:なお、この演説の背景には「この法案では条文上は核兵器運搬もあり得る(やる気はないが)」という馬鹿な答弁を政府がしたこともあるでしょう。

*32:そもそも居場所が分からないのどこに突入させるのか。憲法九条がない韓国(拉致被害者がいる)や米国(拉致被害者はいないが自国民がスパイ容疑で北朝鮮に拘束されたことがある)だってそんなことはしません。

*33:最近は荒木が安倍の日朝交渉を批判するなど多少事情が変わっていますが

*34:島田の言う「浅く」が何を意味するのかはともかく単に「トランプ発言を紹介した」だけではやはり「浅い」でしょう。トランプ発言を批判するのは当然として「何故彼の支持率が高いのか」、「暴言を吐くにも拘わらず、経営者としての景気振興策に期待してる」のか、はたまた「米国白人層で移民への差別意識が高まってる」など「暴言を吐くからこそ高いのか」分析の必要はあるでしょう

*35:米国は大国ですのでその政治的影響は国内にとどまりません。

*36:アレは政治性ゼロの精神病者の犯行ですが

*37:小渕内閣郵政相、福田内閣食品安全等担当相、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)など歴任

*38:民主党幹事長(鳩山代表時代)、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相などを経て現在、民主党代表

*39:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政務調査会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相など歴任

*40:橋本内閣経済企画庁長官、森内閣経済財政担当相、小泉内閣総務相、第一次安倍内閣外相、自民党幹事長(福田総裁時代)を歴任

*41:小泉内閣防衛庁長官福田内閣防衛相、麻生内閣農水相自民党政務調査会長(谷垣総裁時代)、幹事長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*42:小泉内閣国交相自民党政務調査会長(第一次安倍総裁時代)、幹事長(谷垣総裁時代)を歴任

*43:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相を歴任

*44:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)を歴任

*45:安倍が野田を総務会長から外した上、何の役職にもつけなかったのは彼女が安倍の極右性に距離を置いたことに反感を覚えたからでしょう。

*46:第一次安倍内閣沖縄・北方等担当相、自民党政務調査会長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*47:第二次安倍内閣で行革担当相

*48:ないとは思いますけど。

*49:俺ですら知ってる有名どころを思いつくままあげればサッチャー(英国首相)、メルケル(ドイツ首相)、コラソン・アキノ(フィリピン大統領)、インディラ・ガンジー(インド首相)、ベナジル・ブットパキスタン首相)、メガワティ(インドネシア大統領)、朴クネ(韓国大統領)、アウンサンスーチーミャンマーの最大野党党首。今後大統領、首相などそれなりのポストに就くことが予想されている)など。まあ他にもいますけど。アジアの場合「肉親が大物政治家(父親が大統領、首相のガンジー、ブット、メガワティや朴、父が『建国の父』のスーチー、夫が大物政治家のアキノ)」てケースが多いのが「何だかなあ」て気はしますけど。

*50:酒井信彦のように「戦争法案で何が悪い」と居直る度胸はないようです。

*51:もちろん「ごくごく平凡な安倍批判」にすぎません。なお、東京の論説副主幹をやってる長谷川幸洋という男は何故か「阿比留や安藤慶太島田洋一並みの安倍万歳」を「東京以外の媒体」に喜んで書くという珍獣です。東京新聞社内ではおそらく浮いてるのでしょう。

*52:地方紙とは言えいわゆるブロック紙であり、首都・東京が販売エリアに入ってることを考えればそれなりの広告費を取ることは自然だと思いますが

*53:傷つく理由が分かりませんが「アウシュビッツで虐殺を実行したドイツ兵と特攻した隊員が同一視されるのは耐えられない」とか思ってるんですかね。はっきり言って「非業の死を遂げた」特攻隊員と「同一視」つうか「非業の死を遂げたという共通要素があると認識されてる」のは「ドイツ兵ではなく虐殺されたユダヤ人」だと思うのですが。それとも「特攻は軍上層部による特攻隊員の虐殺じゃない、非業の死じゃない、名誉の戦死だ、ユダヤ人の死と違う」とでも言うんでしょうか。それ認識として間違ってると思いますけど。

*54:勝負をあきらめないという特徴があり、人によっては不利を認めて投了してしまうところ、木村の場合ははっきりするまで指し続ける場合が多い。木村曰く「相手が誰であっても信用しない」とのこと。実際、羽生善治は木村から1手詰みの頓死を食らったことがある(2001年竜王戦挑戦者決定三番勝負第1局)。その非常に粘っこい棋風を、先崎学は「『木村の玉を詰ますのは疲れる』ということばが業界にはある」と表現している。(ウィキペ「木村一基」参照)

*55:永世龍王(引退後名乗れる)

*56:そんなわけないでしょう。島田が紹介する渡辺棋王発言同様、解説無しで政治問題が分かる視聴者はほとんどいないでしょう。政治の場合も将棋同様、解説者の役割が大きいわけです。

*57:単にプロではなく「タイトルホルダー」ですからそのおべっかぶりには呆れます。プロ棋士に失礼でしょう。

*58:プロですらないという悪口雑言ぶりには吹き出しました。ばかばかしすぎて学者の皆さんは島田を相手にする気にならないでしょうが。

*59:安倍が岸元首相、佐藤元首相、安倍晋太郎元幹事長の親族でなく、家柄のない、ただの陣笠代議士だったら鼻も引っかけないでしょう

*60:国防委員長、朝鮮労働党第一書記、朝鮮人民軍最高司令官

*61:国家主席朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官

*62:北ベトナム主席、ベトナム労働党主席

*63:朝日は受賞者として金日成ホーチミンをあげていますがhttp://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/425133/マハトマ・ガンジーアウンサンスーチーの名前を挙げています。

*64:米国帝国主義と言う事か?

*65:スカルノセンターのセンター長ですら「前向きに考えれば」としているのだから「手放しで金正恩評価してるわけではないこと」は明白でしょう

*66:うがった見方をすれば「スカルノ財団側の言葉に朝日記者が賛同してる」と言う可能性もゼロではないでしょうが、そんな事はこの文章だけではもちろん判断できません。

*67:たとえばメガワティ元大統領(スカルノの長女)が関与してるのであればこの受賞は注目に値するでしょう。デヴィ夫人スカルノの元妻、現在タレント)だったらデヴィ氏に失礼ながら「あんま政治的意味ないんじゃね?」でしょう。

*68:日本における「日本会議(日本最大の右翼団体、安倍の支持母体の一つ)」のように無視できない政治力を保持していればこの受賞は注目に値するでしょう。

*69:単にジャカルタ・グローブ紙は受賞に批判的らしいと報じただけです。

*70:単に「保守系の読売、日経すら産経程の極右ではない」てだけの話です。「産経以外の全国紙は皆左翼」が島田ら極右連中ですから

*71:少なくともこんなくだらない民主党叩きに「自分の言葉」が使われることを魯迅は認めはしないでしょう。

*72:著書『草の根のファシズム』(1987年、東京大学出版会)、『従軍慰安婦』(1995年、岩波新書)、『毒ガス戦と日本軍』(2004年、岩波書店)、『日本軍「慰安婦」制度とは何か』(2010年、岩波ブックレット)、『焼跡からのデモクラシー:草の根の占領期体験(上)(下)』(2014年、岩波現代全書)、『「慰安婦」・強制・性奴隷:あなたの疑問に答えます』(林博史氏らとの共著、2014年、御茶の水書房Fight for Justiceブックレット) など

*73:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*74:まあ成功するでしょう

*75:著書『清沢洌』(1987年、中公新書)、『後藤新平』(1988年、中公新書)、『国連の政治力学』(2014年、中公新書) など

*76:東京大学名誉教授。日本教育再生機構顧問、元・新しい歴史教科書をつくる会理事。著書『近衛新体制:大政翼賛会への道』(1983年、中公新書)など

*77:八木秀次教育再生実行会議委員に、櫻井よしこ中教審委員に、高橋史朗男女共同参画会議委員に、百田尚樹長谷川三千子NHK経営委員にする安倍が島田を何の役職にも就けないのだから、安倍が「いかに島田を評価していないか」あるいは「いかに島田を危険視しているか」がわかります。まあ、俺からすれば、八木や桜井、高橋や百田、長谷川も島田並みのトンデモ右翼ですが。

*78:著書『日本政党政治の形成:原敬の政治指導の展開』(1967年、東京大学出版会)、『大正デモクラシー論:吉野作造の時代とその後』(1974年、中央公論社)、『近代日本の司法権と政党:陪審制成立の政治史』(1980年、塙書房)、『近代日本の戦争と政治』(1997年、岩波書店)、『ウォール・ストリートと極東:政治における国際金融資本』(2009年、東京大学出版会)など

*79:なお、この報告書については『日中歴史共同研究報告書・第2巻(近現代史篇)』(2014年、勉誠出版)と言う形で市販されている。また概要については外務省サイト(http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/rekishi_kk.html)にpdfデータが掲載されている。

*80:戦前、満州国総務庁次長、商工次官、東条内閣商工相など歴任。戦後は、自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相。

*81:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*82:ただし最近二階総務会長や谷垣幹事長を訪中させて習う主席との首脳会談を実施するなど中国への態度が第一次安倍内閣のような融和的な方向に変わりつつありますが

*83:産経で「嫌韓国雑文」をかっ飛ばしてるレベルの低い御仁。『東アジア「反日」トライアングル』(2005年、文春新書)、『韓国・北朝鮮の嘘を見破る:近現代史の争点30』(編著、2006年、文春新書)など嫌韓国本の著書多数。

*84:実際には他にも「イラクフセイン政権のクウェート侵攻」など侵略と扱われた行為は他にもあると思います。

*85:実際には、赤旗『成り立たない、安倍首相「侵略の定義」否定発言、国際社会で生きる道なくなる』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-12/2013051203_01_1.html)が指摘するように侵略の定義はあります

*86:実際には米国のイラク戦争が違法な侵略と非難されたように伊藤が言う程話は単純ではありません。

*87:ちなみにこの場合の田中とは「田中義一首相(元陸軍大臣)」のこと

*88:ウィキペディア田中上奏文」によれば『日中歴史共同研究の中国側座長をつとめた歩平・中国社会科学院近代史研究所所長は、田中上奏文が「本物だとする十分な根拠はないと考えている」と述べた』そうなので実際には中国でも「田中上奏文偽書説」が昔はともかく、今は通説化しているのでしょう。

*89:陸軍卿、内務卿、第1次伊藤内閣内務相、首相、第2次伊藤内閣司法相、枢密院議長、参謀総長など歴任。元老の一人。

*90:秦『盧溝橋事件の研究』(1996年、東大出版会)のことと思われる。

*91:盧溝橋事件で戦争は「全面戦争化しますが」もちろんそれ以前から日中間で戦争状態だったことは言うまでもありません。

*92:あえて言えば現地の国民党軍説が有力なようですが

*93:まあ謀略だとしたら「兵一名の行方不明」を仕掛けることのできる日本側の謀略でしかありませんが「そう言う証拠がない」ため日本側謀略説も否定されています。

*94:満州事変の「成功体験(満州国建国)」がそれを助長したことは間違いないでしょう。

*95:伺いも立てずに戦争をしかけても「結果オーライなら処罰されないこと」については「満州事変」という前例があるわけです。

*96:著書『近代日本の軍部と政治』(1993年、思文閣出版)、『青年君主昭和天皇と元老西園寺』(2003年、京都大学学術出版会)、『日中戦争から世界戦争へ』(2007年、思文閣出版

*97:さすがに伊藤は採用しないでしょうが

*98:貴族院議長、首相を歴任。戦後自殺。

*99:実際にはソ連の態度が曖昧だったため、近衛がモスクワに行くことはなかった。

*100:海軍省官房調査課長、海軍省教育局長など海軍の要職を歴任。

*101:もちろん信用できないことはその後ソ連の対日参戦で明白化しますが。

*102:関東憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、近衛内閣陸軍大臣、首相を歴任。戦後、A級戦犯として死刑判決

*103:近衛が、東条を近衛内閣陸軍大臣にしたことを考えれば責任転嫁も酷いと思いますが。

*104:ただし死刑判決が出た尾崎秀実は「近衛ブレーンのワンオブゼム」に過ぎず近衛に対し絶大な影響力があったなんてこともないのですが。

*105:統制派とほぼ同義。戦後「革新=左翼」と言う使われ方が一般的になるが戦中における「革新」とは「親ドイツ、親ファシズム」「統制経済支持」の意味であり、松岡洋右(外務官僚)、岸信介(商工官僚)などは当時「革新派官僚」と呼ばれた。

*106:もちろんそこには「韓国や中国が経済成長すれば日本の国益になる」という判断があるわけで単純な善意じゃありません。