「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(3/11分:荒木和博の巻)(追記・訂正あり)

■国家基本問題研究所『中国の経済発展と曖昧な制度』(中兼和津次*1東京大学名誉教授)
http://jinf.jp/news/archives/16884

 中兼和津次(かつじ)・東京大学名誉教授は8月28日、国家基本問題研究所で、「中国の経済発展と曖昧な制度」と題して講演、同研究所企画委員*2と意見交換を行った。
 中国経済論が専門の中兼名誉教授は、この30年来言われ続けてきた「中国崩壊論」は間違いであったと述べ、その理由について①マイナス面だけを見てきた②中国の体制がなぜ維持できたのか全く説明していない③崩壊への期待があった、と分析した。

 俺だったら国家基本問題研究所の講師なんか引き受けませんけどね。まあ、それはともかく。
「中国崩壊論者は中国のマイナス面だけ見て、中国の現実をリアルに見ようとはせず願望込みで崩壊論を唱えてきた」なんてのは今さら「分析の必要もない話」です。崩壊論者の集まり「国家基本問題研究所」にとっては「そうだったのか、知らなかった。目から鱗が落ちた」のかもしれませんが。


■国家基本問題研究所『子の安全を願う「自衛隊員の父」に答える』(櫻井よしこ
http://jinf.jp/weekly/archives/16859
 「自衛官が危険なところに行くのは当然」「今までの災害救助とかカンボジアPKOとかだって危険だった」という暴論で「集団的自衛権容認論に批判的な『自衛官の父』」への回答だというよしこです。回答と言うより挑発行為じゃないのか。「自衛官の父」氏は「災害救助やPKO集団的自衛権じゃ危険性が全然違うだろ」「災害救助やPKO*3は合憲だが集団的自衛権なんて違憲じゃないか」などとよしこの暴論に怒ってることでしょう。


■国家基本問題研究所『韓国併合の得失*4と朝鮮王公族』講師:新城道彦*5フェリス女学院大学准教授
http://jinf.jp/news/archives/16855
 俺が韓国研究者だったら「国家基本問題研究所」に呼ばれても断ります*6
 「西岡力や荒木和博といった自称韓国研究者と同レベルなのか?」という色がつく恐れがありますから。「ウヨ業界御用達の韓国研究者(例:自称韓国研究者だが西岡や荒木)」を目指さない限りそんな色がつくことは不利益しかない。
 この新城氏という「韓国研究者」が
1)西岡や荒木の同類か
2)単に脇が甘いだけか
知りませんが、馬鹿な事をやったもんです。いずれ「新城氏が今後どういう言動をするか」によって彼の本性もわかっていくわけですが。


■8月28日付産経東北版
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/828-58f0.html
 岸田外相が
1)次世代のチンピラウヨ議員の社民党攻撃に「詳しい事情が分からないから」「政府法案に関係ないから」ということでコメントせず同調しなかったこと
2)次世代のチンピラウヨ議員の「北朝鮮への自衛隊投入論」に対し「憲法上できない」と答弁したことを悔しがる荒木です。
 が、岸田外相が言うように「詳しい事情がわからない」上に「政府法案にも関係ない」んだから社民党攻撃に同調しないのは当然でしょう。自衛隊投入論のばかばかしさについては言うまでもないでしょう。拉致被害者の居場所もわからないのにどこに投入するのか。憲法以前の問題です。岸田外相もはっきりと「拉致被害者の居場所もわからないのに、どこに投入するのか」と言ったらどうなのか。
 大体「社民党云々」なんて、産経や荒木などウヨしか騒いでない。こんなことを騒いだところで拉致問題の解決に役立つわけでもない。荒木にとって大事なことは拉致問題の解決ではなく「社民党攻撃」など別のことだという事がよく分かるエントリです。いい加減、家族会も荒木と縁切りしたらどうなのか。家族会という低能ウスラバカ集団にそれができるとは全く思ってませんが。何せ蓮池透氏を除名するようなバカ集団ですから。


■戦争反対?
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/news196627827-b.html

 村山富市元総理は中国の軍事パレードに参加するそうです。

 ドイツのシュレーダー元首相なども参加(と言うか出席)するそうですが、そう言うことは見事に無視して村山氏「だけ」をあげつらう辺りさすが荒木です。勿論褒めてない。

安保法制の議論の中で政府からは相変わらず拉致問題に関わる議論はほとんど聞かれません。

 いつもの「自衛隊北朝鮮に突っ込んで拉致被害者救出」と言う与太話です。拉致被害者の居場所も分からないのに一体どこに突っ込むのか。

せいぜい「拉致被害者を助けて日本に向かっている米軍の艦艇が攻撃されたときに放っていることはできない」という議論です。

 これだって無茶苦茶な議論ですけどね。そんなことはありえない。居場所も分からないのに米軍も助けようがない。

 最新の『WiLL』10月号に陸海空の元将官の座談会が掲載されていますが、その中で織田邦男・元空将の語っている「日本が戦争を放棄しても、戦争は日本を放棄してくれない」という言葉は真実を突いていると思います。

 ばかばかしい。日本が放棄したのは「政治手段としての軍事力行使」、つまり「自国が攻撃されてもいないのに自分から戦争を始めること」であって「専守防衛(防衛戦争)」は放棄していません(今の政治状況で『日本への侵略』なんてこともあり得ませんが)。
 ウィルで対談なんて織田氏はタモガミレベルのバカウヨでしょうが、それが「空将(大将?)」という幹部てのは勘弁してほしい。ちなみにタモガミも「空将」で航空幕僚長航空自衛隊のトップ)なんですから「自衛隊ってトンデモ右翼の巣窟なのか?」と不安になります。
 タモガミだの織田氏だのは当人の主観はともかく客観的には「自衛隊の面汚し」でしかありません。


■国際講座とワークショップ(南シナ海問題
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/post-388c.html

午後のワークショップを主催する実行委員会(宮崎正弘代表)

 やれやれです。あの「右翼活動家」宮崎正弘を「大学の公開講座の講師」にしちまうんだから拓殖の極右反動ぶり、非常識ぶりは半端ではありません。荒木が教員て時点で拓殖は「バカ田大学」ですが。


小野次郎議員に質問書
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/news196427825-7.html
 例の「山本美保さんDNA鑑定捏造疑惑」なる与太話を主張する荒木が「その与太話において捏造の黒幕となっている元警察キャリア官僚の小野次郎・維新の党参院議員(拉致議連副会長、維新の党拉致問題対策本部長)」に対し「美保さん失踪について知ったのはいつですか?」「山梨県警による『美保さんの遺体発見』の発表を知ったのはいつですか?」「美保さんの遺体発見を山梨県警が発表した当時の、県警警備1課長・丸山潤氏と面識がありますか?」「山本美保さんDNA鑑定捏造という我々の主張についてどう思いますか?」などという質問状を送りつけるという「質問してると言うよりは挑発してるとしか思えない無法行為」をやったそうです。
 もちろん小野議員も「自分が捏造疑惑の黒幕扱いされてること」はよくわかってるわけで、「ふざけんな、何が質問だ、俺に喧嘩売ってるのも同然じゃないか」と激怒してるでしょう。
 小野氏がどう答えるかは分かりません。「ノーコメント」かもしれない。
 いずれにせよ、荒木が希望するような回答「確かに捏造だと思います」なんかあるわけないでしょう(小野氏の回答とそれに対する荒木の反応が出たら改めて記事を書きたいと思います)。
 つうか聞くのなら小野氏だけでなく、「平沼赳夫拉致議連会長とか他の奴にも捏造疑惑についてどう思うか聞けよ、何で拉致議連として捏造疑惑に全面的にコミットしないのか聞けよ」つう話ですし、「小野氏を拉致議連副会長にしたのは何故ですか、という質問状でも拉致議連に送れよ」って話です。 荒木も「産経ですらDNA鑑定捏造説をろくに記事にしてくれないこと」「荒木が捏造の黒幕と誹謗していた小野氏が拉致議連副会長になったこと」で自分らの主張がウヨにすら全く相手にされてないことは自覚してるでしょう。
 焦った荒木一味は「小野氏に対して挑発まがいの質問状を送りつけること」により小野氏の反発を引き出し、自らに注目を集めようという「北朝鮮の瀬戸際戦術まがいの行為(先日の地雷とか砲撃とかはそうなんでしょう)」に出たわけですが、「荒木は失敗しろ」という「アンチ荒木の俺の願望込み」ですが成功するとも思えません。
 小野氏の方はうまく荒木をかわすんじゃないか。


■オタクの力 
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/news196327824-c.html

 8月22、23日、東京ビッグサイトで開催された「ハム*7フェア2015」に参加しました。
 会場での短波放送「しおかぜ」のチラシ配布と、22日14:00〜東京ビッグサイト会議棟604会議室にて「日本短波クラブ」主催の講演会冒頭で「しおかぜ」と政府広報「ふるさとの風」が対北放送局紹介と質疑応答を実施。「しおかぜ」からは葛城奈海アナと村尾、「ふるさとの風」からは拉致問題対策本部ラジオ担当梅原参事官補佐が出席し、貴重な機会を頂きました。「日本短波クラブ」の皆さんには、4年前から短波放送「しおかぜ」チラシ配布にご尽力頂いていますが、今回は新たなに「ふるさとの風」のチラシも加えて配布も行って下さいました。

 わけがわかりません。「日本短波クラブ」というのは右翼の集まりなのか。
 「しおかぜは短波放送だから」と言われても普通なら「ウチのクラブは政治団体じゃないから」と断るでしょうに。


■南北接触
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/news196227823-1.html
 北朝鮮、韓国双方の思惑は素人の俺には分かりませんがまあ、交渉が始まって良かったと思います。
 いい結果が出ることを望みます。

報道では通常なら南側を「(注:米国)傀儡当局(注:や南朝鮮)」などと言う北朝鮮*8メディアが「大韓民国」という言葉を用いています。韓国を公式には政府と認めていない北朝鮮がこう呼称するのは極めて異例ですが、一方で北朝鮮は偵察総局の特殊戦要員を前線に移動させたりしています。射撃したり交渉したりという対応を「硬軟取り混ぜて」と表現する人もいるかも知れませんが、そういう高次元の話ではなく、北朝鮮の内部で指揮命令系統に何らかの混乱があるのでしょう。

 荒木らしいですね。
「何らかの計算があるんじゃないか」「軍部(タカ派)と外務省(ハト派)との間で違いがあるのか」とか思うべき所を「何らかの混乱」。やれやれです。
 で話が脱線しますが、何らかの混乱というならよほど安倍政権や産経の方が混乱してるように思います。いくつか例を挙げてみましょう。
1)フジが韓流ドラマなど韓国コンテンツを流しながら、産経が嫌韓国記事を作成、産経系列会社がつくる会教科書を発行
 以前、読んだ「噂の真相」記事に寄ればフジとつきあいのある韓国芸能事務所が
「おたくの系列会社の扶桑社が『つくる会教科書』を出してるのは、出すなとは言わないがせめてPHPとか文春とか他のウヨ系出版社から出してもらうとか何とかならないのか?」
 「今のママでフジとつきあうと韓国世論から『フジとつきあう売国奴』とウチが攻撃されかねない」
といい、「じゃあ、あんたらとはつきあわない、ウチはオタクとつきあう義務はない」とも「分かりました、他から出します」とも言えず、フジがしどろもどろになったなんて話があるそうです。
 「噂の真相」曰く「ご意見は分かりましたが、ウチと、産経や扶桑社は一応、系列ではあるけれどそんなにつきあいはない」と無茶苦茶な言い訳を韓国芸能事務所相手にして「産経はともかく扶桑社はフジのドラマのノベライズ*9とかフジ関連商品を多数出してるのに何がつきあいがないんですか?」と当たり前すぎる反論を言われてさらにしどろもどろになったとか(苦笑)。
 今つくる会教科書は「育鵬社」という会社から出てますが、これは「扶桑社以外から出せないか」に対するフジサンケイ側の対応のようです。
 育鵬社て「扶桑社の子会社」なんで「意味あるのか?」「せめて扶桑社との関係をなくせよ」と思いますが「扶桑社がフジサンケイグループであることはあまりにも有名」だから「少しは隠せてる」ようです。と同時に「扶桑社から出すのをやめたいって、フジ産経グループは俺達を見捨てるのか(つくる会連中)」「他から出したいて、ウチは嫌ですよ、今後も産経で出してください(PHPなど)」と言う声も無視できず今の状態なんでしょう。
 つうか本当なら「PHPとか他から出したい」でしょうね、そんなに「右ではないフジサンケイの幹部」ならば。
2)安倍の中韓北朝鮮外交
 安倍は今、経済制裁を一部解除して北朝鮮と交渉しています。しかしその一方でたとえば朝鮮学校無償化除外なんて敵対行為もやっています。
 安倍は「習主席と会談したい」と言いながら、たとえば「安保法案の理由に中国をあげたり」「中国のAIIB参加要請を拒否したりして」中国の反感を買っています。
 安倍は「朴大統領と会談したい」と言いながらたとえば「世界遺産問題(朝鮮人強制連行問題)」では「日本の徴用は強制連行に当たらない」かのようなことを放言し韓国を挑発しています。
3)安倍の河野談話に対する態度
 安倍は「河野談話を踏襲します」と言いながら、子分のウヨ連中(例:稲田自民党政務調査会長、萩生田自民党総裁特別補佐)が河野談話に悪口雑言するのを野放しにしています。結果「やはり安倍の本音は河野談話否定だ」と韓国の反感を買っています。
4)安倍の「若者の雇用」に対する態度
 安倍というか政府は少子化白書において「少子化の原因の一つは若者の雇用に非正規が増え、生活不安のため、とても結婚、出産などできないから」としています。それならば「非正規を減らす政策」をすればいいところ、派遣法改悪など「逆の方向」に動いてるのですからわけがわかりません。
5)安倍の消費税増税
 安倍は「景気を良くしたい」としてアベノミクスをやりながら「増税して景気にブレーキをかける」という訳のわからない事をやっています。
6)安倍の「過労死」に対する態度
 安倍は「過労死をなくすためには、ワークライフバランスが重要だ、まず、役所の意気込みを見せよう」とし最近「ゆう活(霞が関官僚の早期退庁)」なる試みを始めました。ところが一方で「ホワイトカラーエグザンプション導入」というんだからわけがわかりません。
 これらについてはおそらく「安倍の本心と建前が食い違ってる」とか、いろいろ説明は可能なのでしょう。ただ端から見れば混乱でしかありません。

今の北朝鮮に全面戦争をやる能力はありません。挑発はある意味「求愛」の表現か、交渉で自分の値段をつり上げるための手段に過ぎません。もっとも韓国の方も大統領以下威勢の良い発言とはうらはらに、突き詰めると「話し合うか、話し合わないか」程度の選択肢しかありません。

 そりゃそうでしょう。今の北朝鮮には全面戦争する能力なんかありません。朝鮮戦争時と違い、ロシア、中国の軍事支援も期待できない。
 一方、韓国はやろうとすればその能力はある。ただやった場合、北朝鮮の反撃でどれだけの物的損害、人的損害が出るか分からない。
 「韓国民が何人死のうと、企業設備が破壊されて被害が出ようと、外資が撤退したり、外国人観光客が敬遠したりして経済的損失が起ころうと戦争して北朝鮮をつぶす」なんてことは普通考えないでしょう。朝鮮日報中央日報東亜日報の「インターネット版(日本語版)」の記事に寄れば今韓国の景気ってあまりよくないようですし。

 いずれにしてもこの動きを見ていると北朝鮮はもっと揺さぶれるように思います。

まともな揺さぶりならともかく、荒木の言う揺さぶりはもちろんまともじゃありません。

 総理や官房長官が軍事的な措置の可能性を示唆して脅かす*10とか、逆に「戦争法案反対」のデモをしている皆さんから100人位気合いの入った人を平壌に送り込んで金日成銅像の前で「戦争反対」のデモをしてもらうとか、これまでと異なる動きをすることで相手の反応から内部の状況を推し量る*11、一種の「威力偵察」にもなるはずです。

 ばかばかしい。以前から酷い荒木ですが、最近は酷さがエスカレートしてるようです。
 デモについて言えば、「お前ら巣くう会が平壌に行って『拉致被害者を帰せ!』とやってこいよ。で、それできるの?。できないよね?。できないことを他人に要求するの?」て話です。大体、デモ隊の戦争反対は「安倍の戦争法案反対」であっていい悪い*12はともかく「一般的な戦争反対」とは違います。つうかこの荒木の理屈だと「ISとイラク政府、シリア政府との戦争」「イスラエルパレスチナ紛争」「ロシアのチェチェン紛争」とか世界中のあらゆる紛争について「安倍の安保法案批判デモ参加者は意見表明、コミットしないといけない」という訳のわからない事になります。
 もちろん社民党共産党といった政党組織ならまだしも「一デモ参加者」にそんな事を言うのはおかしな話です。いやもちろんコミットしたければコミットしていいんですがコミットする義務はない。
 前半の

安倍総理や菅官房長官が軍事的な措置の可能性を示唆して脅かす

なんてのは「いろいろな意味で」できるわけもなければすべきでもない。安倍も菅もそんなことができるわけがない(経済制裁ならまだしも)。
 先ず第一に「南北交渉してる最中」にそんなことをされたら北朝鮮も怒るでしょうが、韓国が怒り出すでしょう。野党も「今でも良くない日韓関係をさらに悪化させた」と格好の政権攻撃材料にするでしょう。
 第二にこんなことで軍事対応なんて明らかな憲法違反じゃないですか。日本が攻撃されたわけでもないのに何考えてるのか。韓国が「日本の軍事対応を要求してるわけでもない」し、集団的自衛権を仮に認めた*13ってできる話じゃないでしょう。
 今、安保法案の支持が低い状態でそんな事が安倍や菅に言えるわけがない。言ったら「やはり安倍政権の法案は戦争法案だ」「日本の自衛隊が第二次朝鮮戦争を引き起こしてもいい、それで自衛官が死んでもいいと思ってる*14のが安倍政権だ」「南北交渉中に軍事対応公言なんて非常識だ」とこれまた野党の格好の攻撃材料になる。この場合、産経や読売ですら安倍を擁護できるかどうか。
 第三に拉致被害者や日本人妻、寺越武志さんやウンギョンさんの身の安全を荒木はどう思ってるのか。今やってる日朝交渉を荒木はどう思ってるのか(まあ聞かなくても何となくわかりますが)。
 俺が家族会の人間なら「お前、拉致被害者や横田さんのお孫さんの身の安全をどう考えてるんだ、ふざけんな!」「今ここでお前の暴言を俺達家族会にわびろ」「そしてお前は暴言の責任とって拉致問題から引退しろ。何が特定失踪者問題調査会代表だ、ふざけんな!。お前みたいなバカがでかい面してたら迷惑だよ!。2度と俺達拉致被害者家族の前に顔を出すな」と荒木を怒鳴りつけて「土下座謝罪と政治的失脚」に追い込んでる*15ところですがそうじゃないんだから心底家族会には呆れます。


■砲撃
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/news196127821-5.html

 先日の地雷もそうですが、北朝鮮に戦略的な方針があるわけではなく、「やっている感」を出しているだけだと思います。韓国側は数十発応射したとのことですが、韓国が適確に反撃すれば収まるでしょう。

 「何らかの戦略的意味」はあるでしょう。その戦略が何か俺には分かりませんし、正しいかどうかはひとまずおきますが。正直、端から見てると「韓国の対北朝鮮感情が悪化するだけと違うのか?。メリットあるのか?」と言う疑問はあります。
 いずれにせよその戦略は荒木が言うように「南北全面戦争」なんて物騒なものではあり得ない。そんな事をする能力も意思も北朝鮮にはないでしょう。そんなことをしたら国が終わってしまう。一方の韓国も「北朝鮮の反撃による人的、物的損害の恐怖」を考えたら、荒木が言うように「全面的に反撃して北朝鮮をぶっつぶす、政権打倒する」なんてことはありえないわけです。
 「青瓦台襲撃事件(朴暗殺未遂事件:1968年、朴チョンヒ時代)」「ラングーン事件(全暗殺未遂事件:1983年、全斗煥時代)」「第1延坪海戦、第2延坪海戦(1999年・2002年、金大中時代)」「延坪島砲撃事件(2010年、李明博時代)」と南北間には過去いろいろないざこざがありましたが全面戦争に突入したのは朝鮮戦争だけのわけです。

北朝鮮の政権は安定していません。側近の粛清などは「次は自分かも」という疑心暗鬼を生むはずです。金正恩に思い切った提言をできる幹部もおらず、金正恩自身は自分が弱いところを見せたくないという思いから強硬策に向かいがちです。

というのは荒木の勝手な見立てに過ぎません。つうかむしろ国内が混乱してたら軍事行動なんかしづらいんじゃないか。
 「文革期って中国は対外軍事行動なんかしてたかしら?」と思います。いやしてたらお詫びしますけど。それなりに北朝鮮政権は安定してるんじゃないか。つうか正直、安定してもらわないと困りますけど。拉致被害者の命が危険にさらされかねません*16し、北朝鮮に限らず近隣諸国で戦乱なんか起こったら日本が経済的に困ります。今時「朝鮮特需」みたいなことはないでしょうし。

朝鮮特需(ウィキペ参照)
 朝鮮戦争に伴い、在朝鮮アメリカ軍、在日アメリカ軍から日本に発注された物資やサービスを指す。
 朝鮮特需によって引き起こされた好景気は特需景気、ガチャマン景気*17、糸ヘン景気*18、金ヘン景気*19朝鮮戦争ブーム、朝鮮動乱ブーム、三白*20景気などと呼ばれた。

いずれにしても南北の境はあくまで休戦ラインであって韓国と北朝鮮は今も公式的にはお互いを国家承認しておらず、62年間の休戦状態が続いています。

 いい加減「正式に終戦」「南北ダブル承認」「在韓米軍の縮小」と言う方向に動いて欲しい。

南北共に全面戦争のできる状況ではありませんが海上であれ陸上であれこのような衝突は今後も起きるでしょうし、その規模も多少は大きくなる可能性があります。

 南北全面戦争なんかあり得ないというのはそのとおりでしょう。今後、軍事衝突の規模や回数が増えるかどうかは不明です。正直「これで収まって欲しい」ところです。いずれにせよこれでも「開城工業団地は打ち切りに今のところならない」わけです。

中国天津の大爆発と、その後の有毒物質の流出による影響は今後中国のみならず玉突き現象で朝鮮半島に波及するかも知れず、

 荒木の言う「玉突き現象」の意味はさっぱりわかりません。ただの事故じゃないですか、アレ。
 もしかして「天津の事故で中国景気に悪影響が*21→韓国、北朝鮮の経済にも影響」かと思いましたがそれ今回の軍事衝突と関係ないし。

逆に朝鮮半島での限定的武力衝突が中国も巻き込んで東アジア全体に波及するかも知れません。

 荒木の言う「中国も巻き込んで」の意味がわかりません。「中朝間の密接な関係」を考えれば、この件に関して中国が何らかの政治介入をすることは当然あり得るでしょう。ただそれは「朝鮮戦争のような軍事介入」ではありえない。
 「駐北京・北朝鮮大使を呼んで説明を求める」「北朝鮮高官との電話会談」「中国高官の訪中(あるいは逆に北朝鮮高官の訪中)」といったところでしょう。そしてそれは必ずしも悪いことではない。

こんなときにもうとっくに形骸化したストックホルム合意を頼みの綱とし続けているというのは全く問題外です。

 ストックホルム合意は形骸化したと言って交渉を否定して荒木には何か策があるのか。
 おそらく何もないでしょう。荒木は「北朝鮮制裁論者、打倒論者」として今回の北朝鮮砲撃事件のように何かがあればこうして交渉を否定する口実にしているだけです。まあ、少なくとも現時点では安倍も「交渉打ち切り」なんて言わないでしょうが。


■9月5日DNAデータ偽装事件の集会開催
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/95dna-700e.html
 そんなに「山梨県警の偽造だという自信がある」のならこんな集会をやるより山梨県警相手に行政訴訟でも起こしたらどうなのか。俺は勿論支持しませんがウヨ連中は「百人斬り訴訟」「大江『沖縄ノート訴訟』」とか過去に裁判をいろいろとおこしてるわけです。
 起こさないこと自体「自分らの主張には道理がない」と荒木らが自白してるのも同然です。


■平和を守る?
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/news195927819-1.html
 いつもながら荒木の馬鹿さにはうんざりです。荒木とつきあえる家族会の脳みそは本当に理解不能です。
 「安倍の安保法案」を「米国との共同軍事作戦を可能にする戦争法案」「米国が起こしたイラク戦争、アフガン戦争への参戦(英国)やベトナム戦争への参戦(韓国)も可能になる法案」と理解し「平和を守るため、安保法案を阻止する」という安倍批判派に「日本が侵略されたらどうするんだ?」と言い出す荒木です。
 「荒木よ、お前さ、安保法案反対派の『安保法案はなくても専守防衛は可能』『そもそも歴代自民党政権集団的自衛権なんか認めてこなかった』『むしろ安保法案で自衛隊専守防衛限定じゃない、侵略もできる軍、米軍と共同軍事作戦が可能な軍になってしまう』つう批判を理解してるのか?」「誰も専守防衛は否定してないからな」と小一時間説教したくなります。

今の日本では相手が何もしないのに勝手に戦争をしかけるというのはさすがにどんな政権になっても考えにくいでしょう。

 「考えにくい」ではなく安倍の言う集団的自衛権とは、日本が攻撃されてないにも拘わらず、同盟国・米国への攻撃を理由に「日本から戦争を仕掛ける」というものなのですが。当然安倍批判派は「日本から戦争を仕掛ける」というケースを想定して安倍批判しています(おそらく安倍のメインターゲットは中東のISあたりでしょうが)。荒木の主張は最初からずれています(まあ荒木も自分の主張がデタラメであることは自覚してるでしょうが)。
 つうか「日本が攻撃されてなくても拉致被害者救出の為に自衛隊北朝鮮につっこめ」と言う荒木が良くもこんな事が言えるもんです。「自衛隊北朝鮮に突っ込む」というのは

相手が何もしないのに勝手に戦争をしかける

と言うのと同じです。拉致なんて事がそんな暴挙の正当化理由になるわけがない。


辛光洙の足取り(産経記事)
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/post-5a41.html
 ばかばかしい。今さらシンガンスの足取りが分かるとも思えない。いやそれ以前に「そんな事調べて意味があるのか?」て話です。拉致被害者救出という意味ではそんなことに意味はないでしょう。帰国したシンを北朝鮮が日本に引き渡すとも思えず、シンの処罰なんて事が可能とも思えません。いやそもそも、シンの年齢(1929年生まれ)を考えれば「彼が今も存命なのか」「存命だとして日本に引き渡して裁判ができる健康状態なのか(認知症や寝たきりの病人を裁いても仕方ないでしょう)」かどうかすら疑問です。
 なお,ウィキペ「シンガンス」には面白いことが書いてあります。

ウィキペ「シンガンス
 1984年4月25日の衆院外務委員会において、社会党土井たか子*22議員が、韓国の在日韓国人政治犯の釈放に向け日本政府の尽力を求めたことに対し、安倍晋三首相の父である安倍晋太郎*23外務大臣(当時)は、「私も外務大臣となって2年近く、韓国の外務大臣や要人と会うたびに、この政治犯の取り扱いについて人道的な配慮を加えてほしいということをしばしば申し入れて、今日に至っている」と述べ、「内政干渉にわたらない範囲内で人道的配慮を韓国政府に絶えず求めていきたい」「この7月に行われる外相会談でも、土井委員の要請を十分踏まえて対応する」と答弁している。

 要するに当時は安倍の父親だって「シンガンスがどうのこうの」なんて当時、全く認識してなかったわけです。


■捜査でどこまで分かるのか 
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/news195727817-6.html

先日山本美保さんのお宅を山梨県警警備1課*24の参事官と課長補佐2人が訪れたそうです。

 おそらく参事官つうのが課長クラスで、お供に課長補佐が2人来たつうことでしょう。
 「美保さん生存説」というのは、それほどのお偉いさんがわざわざ来るようなまともな話ではなくただの与太話ですので、荒木ら巣くう会は勿論「美保さんのご遺族の罪」も大変重いと思います。いくら「肉親の死亡を認めたくない」からといっていい加減正気に戻ったらどうなんでしょうか。

特定失踪者のご家族のところには県警によって違いはありますが月1回から年数回ぐらいの間隔で所轄署の担当者が訪れます。しかし、ご家族は皆さん口を揃えて「『何かありませんか』と聞かれるんですが、聞きたいのはこっちの方で…」と言われます。

 「仮に失踪が自発的失踪ではなく、北朝鮮拉致その他の犯罪だとしても」捜査しようがないですからね。そもそも「日本国内で生存が確認された、犯罪に巻き込まれたわけではなかった、自発的失踪だったという特定失踪者」もいますので、「失踪が犯罪だという保証」もないわけです。
 つうか「北朝鮮拉致に限らず」一般犯罪だって「時間が経てば時効が成立する前*25でも」捜査なんかほとんど不可能でしょう。
 「草加次郎事件*26(1962〜1963年発生:1978年に時効成立)」「三億円事件(1968年発生:1975年時効成立)」「グリコ森永事件(1984〜1985年に発生:2000年に時効成立)」「朝日新聞阪神支局襲撃事件(1987年に発生:2002年に時効成立)」「国松警察庁長官狙撃事件(1995年発生:2010年に時効成立)」「御嵩町長襲撃事件(1996年発生、2011年に時効成立)」などといった未解決事件は「よほどの僥倖がない限り」、もはや真犯人が誰か分かることはないでしょう(ウィキペ「未解決事件」参照)。

 中には調査会からご家族に送っている郵送ニュースをコピーしていったり、あるいは調査会の動きを聞いていったりする場合もあるようで、何か別の目的でご家族に接触しているのではないかという疑惑(?)すら感じるときがあります。

 やれやれです。何か調べられたらまずいことをしてるという自覚でも荒木にはあるのか(苦笑)。荒木が「警察は自民党に『断ったら警察予算がどうなるか分かってるのか』などと圧力をかけられて渋々特定失踪者話につきあってるだけで、その種の圧力がなくなったらつきあいなんかやめる」「こんな与太話につきあわせる自民党と荒木一味に警察は内心激怒してる」つうことを自覚してることは間違いないでしょう。
 しかし「前も書きましたが」警察もこんな与太につきあわされては迷惑でしょう。「こんな与太でも自民党の圧力だと屈服するのなら、2時間ドラマで良くある設定『大物政治家の圧力で犯罪をもみ消し』つうのは事実かも知れない」と警察が疑惑の目で見られるのは避けられません。

 そもそも多くの失踪事案は起きてから長い時間が経っており、しかも大部分のケースは失踪当時拉致という視点はなかったのですから、何年も経ってから一所懸命捜査しても出てくるものには限りがあります。
(中略)
 政府認定の拉致被害者ですら(中略)逮捕できないのですからそもそも警察の捜査でできることには限界があります。

 そこまでわかってるのなら特定失踪者なんて与太はやめろという話です。荒木という男はどういう脳みそをしてるのか。

 外務省の交渉が全く見通しの立たないままに時間だけ過ぎてしまい、「もう交渉の主体を外務省から外せ」という声があちこちから上がっています。そうなると「警察などを中心に」という話になるのですが

 警察の領域は「犯罪捜査」であって外交じゃありませんが。「北朝鮮拉致は犯罪だ!」なんて言われても警察も迷惑でしょう。

私が(注:警察を)見ていると正直なところ「なんだかなあ」という感じ

 要するに「山本美保が生きてると認めないで山形の海岸で遺体が発見されたという警察なんかダメだ」という与太です。勿論ダメなのは遺体が発見されたのに「美保さんは生きてる」という与太飛ばす荒木の方ですが。
 しかし「美保さんの遺族」が荒木の与太「美保さんは生きてる」に「盲従する」のは「支持はしないが理解はできます」。
 横田夫妻ら家族会が「美保さんは生きてる」と言う与太につきあう理由って何なんですかね。
 生きてるわけがないし仮に生きてても北朝鮮拉致とも思えない。
 つうかあえて「ゴーマンかまします(小林よしのり風に)」が「仮に美保さんが拉致だって、家族会にとって赤の他人」じゃないですか。「拉致という証拠ががっちりある」のならともかく「まるでない」のに何で赤の他人について「美保さんも拉致だ、救おう」とか思えるのか。
 「赤の他人である日本人妻や北朝鮮残留邦人の遺族」に「遺骨回収や墓参、日本人妻の帰国より拉致の方が大事だ」と冷酷な事言ってるように家族会の面子は「山本美保なんて山梨県警は遺体が国内で発見されたと言ってんじゃねえか、本当に拉致かわかんねえよ」「つうか拉致だとしても証拠ねえじゃん」「赤の他人の山本美保のために俺達政府認定拉致被害者家族が犠牲になる気なんかねえよ」とぶちかましたらどうなんでしょうか。
 本気で信じてるのか、それとも「信じてないが荒木ら巣くう会には逆らえない」のか。どっちでもくだらないですけど。当事者「家族会」が支援者のはずの巣くう会に振り回されるってどういうことなんですかね?。お粗末としかいいようがない。

山賊にとらわれている同胞を救い出すのですから、その原則に立てばできることはもっと単純なような気がします。

 「単純なこと=自衛隊を突入させろといういつもの暴論」でしょう。
 「仮にも国連加盟国」「外交交渉の相手方」を山賊呼ばわりすることも非常識ですが、「相手が山賊などの犯罪者なら強硬路線オンリー」かといったらそんなことないわけです。
 たとえば過去に日本はダッカ事件日本赤軍に身代金を払ってますし、最近のイスラム拉致事件も「公言すると犯罪を助長しかねないから言わないだけ」で人質解放が実現したケースのかなりの部分は「身代金を払ってる」でしょう。だからこそ「身代金を払わずに解決した」なんて言わずにその辺り曖昧にしてごまかすわけです。。


■不戦の誓い
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/news195627815-b.html

 当時相次いでいた北朝鮮のゲリラ侵入に対し韓国は特殊部隊を北朝鮮に送り込んだそうです。友人の韓国人ジャーナリストが「Tit for Tat」(しっぺい返し)と言っていましたが、要は相手のやったことをやり返すことによる抑止です。
 もちろん様々な理由の一つに過ぎないと言えばそれまでですが、北朝鮮は韓国の対応に音を上げたこともあり秘密接触に応じ、昭和47年(1972)の7月4日に南北共同声明を発表します。

 やれやれです。共同声明を出したと言う事は「韓国朴チョンヒ政権も北朝鮮金日成政権も過去はともかく」その時点では政権転覆など互いにあきらめていたと言う事ではないのか。そう言う理解ができないらしい荒木には心底呆れます。

北朝鮮のような国に話し合いで理解させるなど不可能です。

 やれやれです。話し合い以外にどうやって拉致を解決するのか。

「不戦の誓い」などという綺麗事で平和は守れないことは歴史が証明しています。

 やれやれです。「不戦」を誓わずして「場合に寄ったら戦争してもいい」で平和は守れるのか?(勿論ここでの戦争には「侵略への反撃」は除きます)。むしろそういう考えは悲劇を生むことは
1)戦争で問題を解決しようとして、泥沼の日中戦争に突入した戦前日本
2)泥沼のベトナム戦争に突入した米国
3)泥沼のアフガン戦争に突入した旧ソ連
で明白だと思いますが。


■「戦後七十年」に関する私的談話
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/post-87b5.html
 安倍への批判意思の表明として「平和主義」「隣国との友好」の見地から「私なら河野談話村山談話、菅談話を前提にしたこういうお詫び、反省の思いを込めた談話を作る」というのなら意味があるかもしれません(たとえば■朝日新聞『市民団体、戦後70年談話で要求書、歴史直視求める』(http://www.asahi.com/articles/ASH7Z4TVWH7ZUTIL01S.html)、■中央日報『日本市民団体、謝罪・反省を盛り込んだ戦後70年談話を発表』(http://japanese.joins.com/article/903/202903.html)参照)
 しかし荒木の「談話」はそんなまともなもんじゃない。ウヨとして「中国や北朝鮮の存在を敵視し罵倒する」というとんでもない代物です。全くいつもながらまるで常識のない男です。

 もし、日本が中国国民党との戦いで早期に矛を収めることができていれば共産党は地方政権のままか、あるいは消滅していたはず

 荒木の「談話」の一節ですが「仮にそうだとしても、今さらそんな事言っても仕方ないだろ」つう話でしかない。当時の日本は「蒋介石なんか簡単に打倒できる」と思っていたわけです。
 つうか隣国の政権与党にむかってこんな暴言吐いても憎まれるだけですよ。いや相手にされないで呆れられるだけか。


■地雷
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/news195227812-3.html

 (注:建前では現状は終戦ではなく休戦に過ぎず国境線も休戦ラインに過ぎないため)朝鮮半島では今も戦争は終わっておらず、「戦後」でもないということです。だからこそ5年前の天安撃沈や延坪島への砲撃、そして今回の事件などが起きます。

 そう言う意味では
1)「正式に終戦にして」
2)「南北ダブル国家承認し」
3)「米軍を撤退させる(全面撤退は困難と思われるので当面は減少させる)」
という方策をすればいいのではないかと思いますね。荒木にそう言う認識はありませんが。

今回のことはそれで虚を突いて大部隊が南侵するというのではなく

 そりゃそうでしょう。そんなことはできるわけもありません。

「戦争反対」も結構ですが、永田町で警察に守られながら*27騒いでいる暇があったら平壌に行ってデモ*28したらどうでしょうか。

 やれやれです。別に「戦争法案」に限らず日本人が「自分に身近な日本の問題」に声をあげるのは当然でしょう。この「地雷の件」で声を上げるとしたら当事者である北朝鮮人と韓国人でしょう。当たり前の話です。日本人が声を上げるまでもない。
 ぶっちゃけ「家族会の連中だって」自分の事しか考えてないわけです。「拉致が最優先だ」とほざいて日本人妻問題や遺骨問題の解決を妨害するんだから家族会の馬鹿さには呆れて物が言えません。
 ただ家族会の場合「そう言うことをしたところで日本人妻や遺骨の早期回収を希望するご遺族に家族会が恨まれるだけで何の意味もないこと」は冷静になれば分かると思うんですけどね。何でわからないのか。バカだからでしょうけど。
 そういう「自分の事しか考えない身勝手な態度」があまりにも酷すぎるので、家族会は今や「救う会のようなゴロツキ右翼」しか相手にしてくれないオワコン集団になってしまったわけです。


■太平洋側は安全?
http://araki.way-nifty.com/araki/2015/08/news195127811-f.html
 小生も「いわゆる右派労組など無価値」というほどの「ゴリゴリの左派」ではないですが荒木の与太話に荷担する「旧民社党系」「旧同盟系」労組「UAゼンセン」には心底呆れます。
 UAゼンセン上層部が気が狂ってるだけでUAゼンセンの一般労組員は「荒木の与太話」に呆れながら渋々「参加しろと上層部が言うから」荒木の講演会に参加してるだけでしょうが。
 「会社に組合が一個しかなくて、その組合に社員の大半が入ってる」なんて場合だと、そうそう組合を辞めるわけにもいきません。「会社に組合がない(ワタミなんかそうらしいですが)」「あってもほとんど加入者がいない」「会社の組合攻撃もあって組合が5つも6つもあってどれに入ったらいいか(日航がそうらしいです)」つうのも悲劇ですが、「会社に一個しかない組合(社員の大多数が入ってる)で執行部の気が狂ってるというのも悲劇」でしょう。
 UAゼンセンだの、UAゼンセンがでかい面してる連合だのには失礼ながらあまり好感が持てません。
 つうか当の労組員もこんな馬鹿な事をやらされては労組への好感情など到底生まれないでしょう。


■荒木和博の同類バカウヨ「大森勝久氏」に突っ込む
■私の左翼時代ー洗脳されて革命運動に参加
http://1st.geocities.jp/anpo1945/sennousarete.html
 率直に言って「洗脳」なんて話はどこにもありません。大森氏が他人に影響されやすい性格らしいということはよくわかりました。だからこそ今はトンデモ右翼に影響されて「トンデモ右翼化」してるのでしょう。
 大森氏は「俺は生まれ変わった」と思ってるようですが端から見れば「左から右に変わっただけ」で「他人に影響されやすい性格」は全く変わっていません。
 しかも「穏健保守」ならともかく「トンデモ右翼」に影響されたが故に「近衛文麿ソ連の手先だった!」など「絶句するしかないトンデモ発言のオンパレード」だから「何だかなあ」です。

資本主義は搾取などしない

 やれやれです。「共産主義の搾取理論」を支持するにしないに拘わらず「搾取と呼ぶべき事実(大金持ちがいる反面、ワーキングプアが多数いるという現象、あるいは豊かな先進国と貧乏な途上国)」は存在します。それは別に「共産主義者でなくても、左派でなくても」たとえ右派でもまともな右派なら「放置していい」とは思わないでしょう。
 しかしそれを大森氏が「搾取だ」と認識できず「無能だからワープアになっただけジャン、途上国になっただけジャン、当人の努力が足りないだけだから社会制度改革*29の必要はない」と思うのならそれだけの話です。それは「搾取が存在しない」のではなく単に「大森氏が搾取を認識できない」だけの話です。
 「差別*30を完全に内面化してる人間」が「自らの差別意識を認識できない」のと大して変わらない話です。
 つうか大森氏が「労働者保護法制があるのに何が搾取だ」とか抜かしてるのには心底呆れました。その大森理論なら「刑事訴訟法など人権保護法制がある日本で冤罪なんかあるわけない」のであり大森氏も「北海道庁爆破事件の真犯人・大森が命惜しさにだだこねてるだけ、2人も殺した凶悪犯は、後腐れのないように早く絞首刑にしろ。いつまで税金で養ってるんだ」てことにならないのか?。「法律の存在」と、「それがきちんと運用されてるか」はまた別の話なのですが「自分は冤罪被害者だ」と主張しながらそんなこともアホの大森氏には理解できないようです(労働問題にせよ冤罪問題にせよ法制自体が不十分って問題もありますが)。
 彼が冤罪かどうか知りませんが仮に冤罪だとしてもあまりにも人間性と知性に問題がありすぎて「救出運動を積極的にしたい」とはとても思えません。他にも冤罪だと言われてる人は「名張毒ぶどう酒事件の奥西勝氏」とかいますから。

共産主義が「無支配・無搾取・無侵略の共同社会である」というのも真っ赤な嘘である。

 いわゆる「過去に存在した共産国家(旧ソ連・東欧)」がそうとは呼べないことは勿論その通りです(例:ソ連のアフガン侵攻)。ただここでの話は「マルクスエンゲルスはそう言うものを目指していたと思ってる。俺も共産主義者としてそういうものを目指したい。そういうものを目指さない自称共産主義者(例:旧ソ連)は共産主義者だとは思わない」つう話ですからね。そこで大森氏のように「ソ連は侵略国家だ」とか言っても何の反論、批判にもなってない。


■皇統断絶を狙う赤の革命を粉砕せよ
http://www5d.biglobe.ne.jp/~anpoken/sub45.html

 男系の万世一系が不変の法であるから、「女性天皇のご懐妊の禁止」も皇位継承法の中の不文の不易の法の一つである。だから皇室の歴史において、女性天皇の皇婿は全く存在しない。当然のごとく女性天皇は、お一人のお子様もお産みになっていない。八名の女性天皇のうち四名*31は、生涯独身であられたし、あとの四名*32は皇后や皇太子妃であられたが、天皇、皇太子がお亡くなりになられ、お独りの身となられたので天皇にご即位なされたのであった。

 大森氏が「女帝制導入に反対する理由」だそうです。なるほど「女性天皇のご懐妊の禁止は不易の法、この法を変えると天皇制が揺らぐという立場」にたてばそうなるのでしょう。それが合理的考えかははなはだ疑問ですが。また、仮にそれが正しい考えだとしてもそれだけで「女帝導入論は皇統断絶を狙う赤の革命」とか言うのは大概にしてほしい。
 いずれにしろ、女帝制度を導入するなら大森氏が言うように、当然ながら「懐妊の禁止」なんてありえません(懐妊禁止があり得ないという点に限れば大森氏は正しいわけです、他は全部デタラメですが)。「懐妊禁止」なんてしたら「皇位継承者が増えない」から女帝制導入の意義が小さいし、今時そんな非人道的なことが許されるわけもない。
 

北朝鮮イラク戦争中に日本・韓国を侵略する可能性が高い
http://www5d.biglobe.ne.jp/~anpoken/sub20.html
 今さら詳細に突っ込む必要もないでしょう。そんな事実はなかったわけですから。


■米国政府中枢にもロシア、中国のエージェントが侵入し、政策を誤導している
http://1st.geocities.jp/anpo1945/shisouikensho.html
 誰がエージェントかといえばたとえば「ニクソン政権国務長官として米中国交正常化に貢献したキッシンジャー」だそうです(苦笑)。「気にくわない人間は根拠レスでエージェント扱いする」という大変わかりやすいバカウヨぶりではあります。
 「中国との友好を唱える人間は皆中国の手先、キッシンジャー田中角栄*33も中国の手先」で済むなら大変「気分は楽」ですが世の中そんなに単純じゃないわけです。もっと話は複雑であり、だからこそ人生は大変なわけです。まあある意味「大森氏は幸せな人ではある」のかもしれませんが。「単純に生きられる」わけですから(毒)。


■政治家と軍人のあるべき正しい関係
http://1st.geocities.jp/anpo1945/gunjintoseiji.html

 彼らは自衛隊法61条が、「自衛官は政治的目的のために政治的行為をしてはならない」と、政治に関与することを厳禁していることを知らないのだろうか。それとも知りながら無視すればよいのだと、無法の立場から言動しているのであろうか。前空幕長の田母神氏が知らないはずはないのだ。自衛隊法61条は軍人を律する正しき法である。それは明治天皇が軍人に下賜した「軍人勅論」(1882年)1条の、「軍人は世論に惑わず、政治にかかわらず、ただただ一途に己が本分の忠誠を守り」と、明治憲法32条を正しく継承したものである。現政府の歴史認識を公然と批判、否定して根本から変革しようとした田母神氏の行動は、職責とは一切関係がないものであり、61条に違反するものであることは明白である。「シビリアン・コントロール」に反する。自衛官は政治的行動がしたかったら、自衛隊を辞めてから行わなくてはならない。
(中略)
 田母神氏は政府の歴史観は間違っているとして、61条を無視し、自らの地位を利用して、自衛隊を自分の歴史観大東亜戦争史観というイデオロギー)を共有する自衛隊に改造しようと行動してきた。これは「国家のため」「国民のため」を掲げれば、法を無視しても自分の行為は正当化されると考える「(注:戦前の統制派、皇道派のような)革新政治軍人」に特有の考え方であり、国家の軍隊である自衛隊(正しい意味でのシビリアン・コントロールを受ける自衛隊)を「私物化」している意識から生まれているものである。さらに言えば、我々こそが真の日本の創造者で指導者だと考えているのであろう。戦前の「革新政治軍人」と同じ在り方である。

 ほとんどのウヨが田母神を擁護する中、「田母神氏の行為は軍人勅諭に示された日本精神に反してる」「田母神氏は戦前の統制派、皇道派軍人のように右翼政治運動をし、果ては226のような違法行為にまで及びたいのか」「自衛隊を去ったのは当然だ」という大森氏の態度は実に面白い。

 1931年の3月事件*34、9月の満州事変、10月事件*35、1932年の5・15事件*36、1936年の2・26事件*37等は、軍による、自由主義明治憲法*38を破壊し、明治憲法天皇制を否定し、自由主義政党政治(議会制民主主義)を打倒*39し、資本主義経済を圧殺し、全体主義統制経済*40天皇社会主義国家の樹立を目指す革命蜂起であった。

 「統制派によるクーデター未遂事件である3月事件、10月事件」「犬養首相を暗殺した515事件」「皇道派の一種のクーデターである226事件」を「革命」と呼ぶのはいいとしましょう。あれは最高権力者・昭和天皇の事前承認は勿論事後承認もとってないですから。
 しかし事前承認はなかったものの、事後承認はあった、「昭和天皇がお褒めの言葉を授けた」、つまり「国家の行為として容認した」満州事変まで革命呼ばわりって何なんですかね(呆)。ならば「革命蜂起を容認した昭和天皇」は当然批判されてしかるべきですが何故か大森氏は昭和天皇を批判しません。「満州事変については『軍部の暴走』『アレを政府中央が容認したことで軍部の暴走が助長された』として批判する人間は保守派*41でも少なくない」ですが「革命云々」なんて大森批判はトンデモであり論外です。

盧溝橋事件は蒋介石軍・第29軍に潜入していた中国共産党員兵士が、スターリン毛沢東の指示により挑発発砲して起こった事件である

 そんな事実はありません。誰が何故発砲したのかについては今となっては正確なところは分かりませんが「日中間の緊張状態の中での現地日本軍兵士または国民党軍兵士による発砲」であり政治性は特にないというのが通説的見解です(もちろん謀略ではない)。
 大体多くの人間が指摘するように「兵一名行方不明事件」をどう解釈するのか。「兵一名行方不明」なんて「日本側に引き起こすこと」はできても「中国側に引き起こすこと」なんかできません。大森氏のような中国陰謀論者は「行方不明になった兵は中国のスパイ」と根拠レスで放言する気でしょうか?(もちろん日本側謀略説も成立しないことはお断りしておきます。ただ当時の日本中央政府は当初「また満州事変と同じ事をやったのか?」と現地軍を完全に疑っていました)。
 なお、盧溝橋事件については
■『盧溝橋事件・「第一発」問題』
http://www.geocities.jp/yu77799/rokoukyou/daiippatu.html
■『盧溝橋事件・中国共産党陰謀説』
http://www.geocities.jp/yu77799/rokoukyou/inbou1.html
■『盧溝橋事件70周年によせて』(永井和*42
http://nagaikazu.la.coocan.jp/works/rokokyo.html
を紹介しておきます。

 共産主義者近衛文麿天皇社会主義者に正体を偽装して、3度にわたって内閣を組織した。

 「3度も内閣を組閣した」近衛が共産主義者の訳はありませんがもし仮にそうなら「日本がいかに間抜けで、ソ連中国共産党がいかに有能か」という話になります。「日本人としてすごく恥ずかしい」と思うのですが、何故かそういう認識は大森氏にはないようです。

 7月11日の夜9時(日本時間)には現地で停戦協定が調印・発効したのである。しかしスターリンの指令を受けている近衛首相は、これに呼応して同日夜9時から10時半にかけてマスコミ代表、政界代表、財界代表をそれぞれ順に招いて、「北支事変が起こった。内地の3個師団を派兵する」と大々的に宣伝して、7日と8日の2日間で終結した小さな事件を「北支事変」にしてしまったのである。

 大森氏の「近衛は中共の手先」説は論外ですが、確かに近衛内閣の「派兵方針発表」は現地の「戦争拡大派」を強気にし、一方中国の反発を招くという意味では「『不拡大方針』を表明しながらそれに矛盾する行動*43・師団派兵を取った、近衛内閣が当時どういう政治判断をしていたのかはともかく*44」事態を悪化させる最悪の政治ミスだったと言えるでしょう。ただしこれは「近衛内閣としての決定」ですから、大森氏のように近衛だけ罵倒するのはおかしな話です。
 広田弘毅*45外務大臣杉山元*46陸軍大臣、米内光政*47海軍大臣といった関係閣僚にも責任は発生する。そして「近衛が共産主義者」というなら「広田や杉山、米内も近衛とグルの共産主義者」と見るのが自然でしょうが大森氏はそういう認識なのか。

 関東軍参謀長・東条英機は7日8日午前5時に、参謀会議を召集して、「関東軍は北支那駐屯軍を督励し、一挙に北支那を占領すべきである」との方針を決定している。

 大森氏の記述が事実なら*48派兵方針は早速「拡大派の関東軍幹部・東条*49」を「せっかく派兵が来るんだからこの際、日本の権益拡大のためにとことんやろう」とハッスルさせるという最悪の結果を生んだわけです。
 それにしても「近衛の派兵方針」を「ソ連中共の陰謀」というならそれに呼応した東条も「ソ連中共の手先」と見るのが自然でしょうが大森氏はそういう認識なのか。A級戦犯として死刑判決を受けたのに「ソ連謀略への荷担」を暴露せずに墓場まで持っていったのが東条だとでも思ってるのか。

蒋介石軍に潜入している共産党員の張治中*50

なんて話はユン・チアンの「マオ:誰も知らなかった毛沢東」(邦訳、講談社)にしかでてこない眉唾の話です。
この件については
■『第二次上海事変 、張治中将軍=共産党スパイ説』
http://www.geocities.jp/yu77799/nicchuusensou/choujichuu.html
を紹介しておきます。「マオ」は他にも「張作霖暗殺コミンテルン陰謀論」など、この種の「根拠レスの与太話」が多いのでまともな歴史学者は相手にしていません。
 台湾では
1)胡宗南*51中国共産党のスパイ扱いした「マオ」の記述に胡の遺族が激怒。このまま翻訳・発行すれば名誉毀損訴訟を起こす、記述は削除せよとユンと、台湾の出版社に警告
2)ユンが「記述は削除しない」と言い張ったため、台湾の出版社が出版をあきらめた
というとんでもない話までありました(ウィキペ「胡宗南」や矢吹晋*52『「マオ:誰も知らなかった毛沢東」続報:「マオ」中国語版を葬った台湾の見識に見習うべし 』(http://www.21ccs.jp/china_watching/DirectorsWatching_YABUKI/Directors_watching_22.html)参照)。もちろん「胡宗南スパイ説」なんてのも与太話です。台湾に蒋介石と共に逃亡(?)し、台湾で「総統府顧問」を務めた胡が「共産党のスパイ」のわけがない。
 ただしウィキペ「後三傑」によれば胡の部下だった熊向暉*53(胡の政治秘書)、申健*54(申振民)、陳忠経*55の三人は「共産党のスパイであり機密情報を流して、内戦勝利に貢献した」そうです。大森氏も「中国のスパイ活動を云々するなら」こうした事実に基づいた文章を書いて欲しい。

近衛は同年12月、トラウトマンを仲介した和平交渉が成立せんとすると、日本側の要求を飛躍的につり上げて、和平を実質的につぶした

 ウィキペ「トラウトマン和平工作」を見れば分かりますが、工作に否定的だったのは近衛だけでなく広田外相や杉山陸軍大臣、米内海軍大臣も否定的でした。何故「大森氏が近衛だけを非難するのか」わけがわかりません。

 大東亜戦争はまた中国を共産化*56した。北ベトナムも共産化したし、ビルマ国家社会主義化した。インドはソ連と同盟することになった。

 インドとビルマミャンマー)は大森氏的には「準共産国」のようです。マジで絶句します。

 米国については既に1932年に、植民地のフィリピンを1945年には独立させることを決定していたから、(注:太平洋戦争当時の)日本が言う「解放」(注:では戦争目的)は説明できない。
(中略)
 田母神氏や民族派大東亜戦争を肯定し賛美しているし、民族派の「大きな声」のために、それに影響されてしまっている保守派も実に多いが、民族派も含めて大東亜戦争の真実を知ってもらいたいと思う。

 フィリピンについては大森氏のご指摘の通りで、だからこそ歴史学者は「アジアの解放などデマだ、太平洋戦争の戦争目的は日本による東南アジア植民地化だ」と言います。
 大森氏は「アジアの解放などデマだ」とは言います。しかしその後に続くのが「近衛らソ連スパイによる東南アジア共産化が目的だったのだ」と言い出すから唖然です。ベトナムくらいじゃないですか、太平洋戦争後すぐに東南アジアで共産化したのは(カンボジアラオスは共産化*57してますが戦後すぐじゃありません。つうかカンボジアラオスについて言えばアメリカがベトナム戦争を有利にしようとカンボジアラオス内政干渉しかえって事態を悪くしたという話です)。大森氏にとっては「インドとビルマは準共産国」のようですが。

ハル・ノートを書いたハリー・デクスター・ホワイトがソ連工作員であったことは有名である。

 そんな事実はありません。本当に勘弁して欲しい。

ただし日本海軍の真珠湾攻撃の空母機動部隊は、ハル・ノートの1日前に択捉島から出撃しているのであって、ハル・ノートとは一切関係がない。ハル・ノートがあろうがなかろうが、真珠湾攻撃は既定の方針であったのである。

 おっしゃるとおりです。「こういうまともな認識(左派や穏健保守、歴史学者に近い認識)」と「明らかに異常な極右トンデモ認識」が絶妙にブレンドされてる辺り、大森氏は本当に「ただ者でない」ですね(勿論褒めてない)。

 ベトナム戦争において、米国のマクナマラ国防長官は軍事作戦に過剰に介入した。軍事作戦に様々なナンセンスは制約を課したのである。そのために軍人のトップに任せておけば勝利できた戦争なのに、敗北という結果になり、米国の国益を大きく大きく損なうことになってしまった。

ベトナム戦争は「マクナマラが現地に任せれば勝てた」て本気で思ってるんだとしたら大森氏も相当のバカです。

 1978年、当時の栗栖弘臣統合幕僚議長が週刊誌上で、「現行法では敵の奇襲攻撃には対処できない。第一線部隊指揮官が超法律的行動に出ることはありうる」と発言して、金丸信*58防衛庁長官によって解任された。1981年には、竹田五郎統幕議長が月刊誌上で、専守防衛改策・戦略の問題性を指摘して処分された。これは国防という自衛隊のトップとしての職責に基づく発言であり、完全に正当な行為である。

 田母神と似たり寄ったりの暴挙だと思いますが田母神とは違うと言える大森氏の脳内構造はさっぱり分かりません。


■革新勢力*59共産主義グループに乗っ取られていた戦前の政府と軍部とマスコミ
http://1st.geocities.jp/anpo1945/kakushinseiryoku.html

 (注:陸軍統制派の)リーダーの陸軍省軍務課長の永田鉄山*60が1931年に書いた「皇政維新法案大綱」は、天皇主権によって、一切の政党を禁止し、既成言論機関を閉止し、全国に戒厳令を布告し、憲法を停止し、両院を解散し、資本の私有を禁止し無償で国有とする、という内容であり(竹山道雄*61『昭和の精神史』83頁。講談社学術文庫、1998年、第10刷)、共産主義とほとんど同じ革命思想であった。

 右翼独裁と「共産主義独裁」の区別がつかないのが大森氏のようです。つうかその理屈だと永田を暗殺した皇道派の相澤三郎*62中佐は「永田という国賊天誅を加えた英雄」扱いすべき*63でしょうがたぶん大森氏はそうじゃないんだろうな。

 彼ら革新勢力*64が「反米英」を叫んだのは、米国、英国が法の支配を堅持する自由主義、議会制民主主義、資本主義、正しき個人主義の国であるからである。

 いやいやそんな理念的な事じゃなくて単に「中国侵略を米英が邪魔したから」にすぎません。

獄中の共産主義者も1933年、「天皇社会主義」に偽装転向して次々と釈放を勝ち取って

 やれやれです。徳田球一*65宮本顕治*66などという「転向を拒否し、終戦まで服役した長期服役囚の存在」は何故か大森氏の脳内にはないようです。
 大体「1933年に偽装転向」云々ておそらく「1933年に転向声明を出した佐野学、鍋山貞親」辺りのことでしょうが

・鍋山は第二次世界大戦後は一転して反共運動を指導、1946年には塩路一郎*67宇佐美忠信*68など右派労働運動家が出入りする世界民主研究所を設立し、その代表理事を死去まで勤めた。佐野学らと、民社党のブレーンとしても活動した(ウィキペ「鍋山貞親」参照)。

なんて佐野や鍋山のどこが偽装転向なのか。明らかなプロ右翼じゃないですか。
 大体、ウィキペに寄れば鍋山の釈放は1942年、佐野の釈放は1943年です。転向声明を出したからと言ってすぐに釈放してくれる程当時の政府は甘くないし、「1942年釈放」では既に太平洋戦争は始まっています。佐野らが「太平洋戦争開戦を画策したり」することなどできはしないわけです。


■戦前の日本は左翼国家、反日国家だった
http://www5d.biglobe.ne.jp/~anpoken/sub31.html
 治安維持法共産党を弾圧していたのが戦前日本なのに「はあ?」ですよね。

 左翼(共産主義勢力)は「資本主義は、状況によってはファシズム全体主義)、軍国主義と化し、対外侵略戦争を引き起す。戦前がそうだ。だから資本主義は廃絶しなくてはならない」と主張する。

 「ええ、そうか?」と思います。大森氏の周囲には「資本主義は必然的に対外侵略を引き起こす」という考えの人が多かったのかも知れませんが左翼が「メインにおいてる資本主義批判」てそういうことではなくて「環境破壊」「過労死問題」「格差問題」といったことでしょう。

この革命の特徴は、主体が軍部であったことだ。「革新将校」たちは、軍の政治関与を禁止した「軍人勅諭」を踏みにじって、軍部による革命を推進していったのである。

「515事件や226事件」を「軍部の革命」と呼びたければ呼べばいいと思いますが少なくとも「その革命」は共産主義など指導理念にしていません。あの世の磯部浅一*69らが「ふざけるな」と怒り出すでしょう。
 それはともかく。磯部ら皇道派は統制派の政治運動を「軍人勅諭に反する」「統帥権干犯だ」と非難していましたが皮肉なことに彼らがやらかした226事件は「疑うことなく軍人勅諭違反で統帥権干犯」のわけです。まあ、こういう場合、往々にして「外形は違反してるが目的は正しいから統制派と違う」「我々は天皇陛下のために動いたのだ、私利私欲じゃない」とか詭弁が発動されるわけですが。

 (注:当時の首相)近衛文麿*70らは、祖国のソ連を防衛するために、北支事変を日中戦争へと拡大させて、関東軍が「北進」できないようにした。その日中戦争は、蒋介石の国民党軍に壊滅される寸前にあった中国共産党を救出するとともに、国民党軍を弱体化させて、中国共産党が中国を支配できるようにするための戦争であった。

 結果的には「北進しなかった(できなかった?)」し「中国共産党も息を吹き返した」んですがそれ結果論にすぎませんから。
 たとえば第一次大戦は「ロシアとドイツで王政打倒の革命を産みました」がそれはただの結果論です。別にあの戦争は「革命を起こすためにされた」わけじゃないわけです(当たり前ですけど)。
 あるいは「戦争とは関係ない話ですが」、ヤオハン、マイカル、ダイエーの経営破綻はこれらの企業を自社に取り込んだイオングループ(旧ジャスコグループ)に利益を「結果的にもたらしましたが」、当然ながらそれは「ヤオハンやマイカル、ダイエーの破綻はイオンの謀略」なんてことを意味しないわけです(これまた当たり前ですけど)。

日本が大東亜戦争(中略)で疲弊し、敗北が必至となれば、レーニンの「戦争を内乱へ」や「敗戦革命論」に基づいて共産主義勢力は成長してくる

 もちろん敗北するなんて当時の政府は考えていない。「相手が大国米国では敗北するかも」と言う恐怖はあったけれども「ドイツが英国を降伏させれば何とか米国と引き分けに持ち込める」と言う計算があったわけです。その計算が計算当時ですら「甘すぎる」という批判があったことも、その批判が正しい事が結果で証明されたことも今さら言うまでもないでしょう。

 対ソ連終戦工作を中心的に担っていった人物は、参謀本部戦争指導班長の種村佐孝大佐であったが、国家社会主義者に偽装していた共産主義者であり、戦後は日本共産党員になっている。

 おいおいです。種村氏が本当に戦後入党したかぐぐってもよくわかりません(大森氏と同レベルの怪しいウヨブログしかヒットしない。少なくともウィキペディアコトバンクの「種村佐孝」にはそんな「戦後入党の記述」はありません)。ただし仮に戦後、入党したとしてもそれだけで「種村は戦前から共産主義者だった」つうのは無茶苦茶です。軍中央に共産主義者を潜入させる程戦前日本政府も無能じゃないでしょう。

近衛ら共産主義者大東亜戦争の目的は、アジアの共産主義化と日本の共産主義化であった。英仏蘭は戦後、アジアから撤退し、共産中国、共産ベトナム、そしてソ連と同盟するインドが誕生した。

 やれやれです。大森氏にとってインドは「準共産国」扱いのようです。「中ソ対立」を背景に「中国と対抗するためのソ連とのつきあい」という要素が「インドのソ連とのつきあい」には大きかったと思いますが。

首相の近衛が創ったブレーン集団たる「昭和研究会」や、その後身たる「朝飯会」のメンバーには、ソ連のスパイ尾崎秀実がいたし、コミンテルン日本代表の細川嘉六もいた。

おいおいです。
 先ず第一に尾崎も細川も「ブレーンのワンオブゼム」に過ぎず、「昭和研究会や朝飯会の中心人物」というわけでもありません。また、朝飯会には犬養健(後に吉田内閣法相)、昭和研究会には賀屋興宣(近衛、東条内閣蔵相だったためA級戦犯として無期禁固刑の判決を受ける、後に釈放され池田内閣法相)、唐沢俊樹(後に岸内閣法相)、津島寿一(後に岸内閣防衛庁長官)、吉野信次(後に鳩山内閣運輸相)などといった保守派も参加していたわけです(ウィキペ「朝飯会」「昭和研究会」参照)。
 (そもそも昭和研究会にせよ、朝飯会にせよその意見が『軍部や官僚などを超越して』ストレートに政治に影響していたわけでもない)。
 第二に「コミンテルン日本代表の細川」てのは何が根拠なのか。ググってもそんなソースは見つからないのでご存じの方はお教えいただけると幸いです。
 小生が思うに「細川がいわゆる横浜事件で弾圧されたこと」「細川が戦後の一時期日本共産党参院議員となった事」から生まれた妄想、デマじゃないのか。当時の日本政府も「コミンテルン日本代表」が首相ブレーンになることを見逃す程無能でもないでしょう。

朝飯会の実質的な主宰者は尾崎秀美

 そんな事実はどこにもありません。朝飯会において尾崎はそれほどの大物じゃない。

 第一次近衛内閣の官房長官*71の風見章*72も、戦後は社会党左派に所属し、日本をソ連の属国にするべく戦っていった共産主義者である。

 やれやれです。風見が「戦後社会党左派に属したことは事実(ウィキペ「風見章」)」ですがそれだけで「戦前、ソ連に内通していた」呼ばわりなんて冗談じゃない。
 大体ゾルゲ事件の時は、風見も取り調べを受けてるわけで、本当に風見がソ連スパイならそのときに逮捕されてるでしょう。また戦後の風見がどうだったか知りませんが、「近衛の側近だった人」ですから、「社会党左派とは言え」そんなにソ連や中国べったりでもないでしょう。
 なお、風見『近衛内閣』(中公新書)によれば風見は『近衛内閣は師団派兵などしたくなかった』が『陸軍の要望を抑えきれず』、事前の策として『派兵するが不拡大方針発表で陸軍に釘を刺した』とのことです。
 ただ、「その釘が陸軍に効いたとはとても思えません」し「不拡大といいながら軍隊を送り込む日本は嘘つきだ」と言う反発を中国に産んで事態を悪くしたことは否定できないでしょう。

本文は、中川八洋*73教授の『大東亜戦争と「開戦責任」』*74に学びつつ、国家社会主義共産主義を峻別する私の見解を述べたものである。

中川がいかに酷いバカであるかについては
■『あるいは共産主義者でいっぱいの日本:中川八洋近衛文麿の戦争責任*75』(1)』
http://yu77799.g1.xrea.com/Comintern/nakagawa1.html
■『トリミングと曲解と・・・:中川八洋近衛文麿の戦争責任』(2)』
http://yu77799.g1.xrea.com/Comintern/nakagawa2.html
を紹介しておきます。

*1:著書『改革以後の中国農村社会と経済:日中共同調査による実態分析』(編著、1997年、筑波書房)、『中国経済発展論』(1999年、有斐閣)、『歴史的視野からみた現代中国経済』(編著、2010年、ミネルヴァ書房)、『開発経済学と現代中国』(2012年、名古屋大学出版会)、『中国経済はどう変わったか:改革開放以後の経済制度と政策を評価する』(編著、2014年、国際書院)など

*2:企画委員としては、『中国人民解放軍の内幕』(2012年、文春新書)、『習近平の闘い:中国共産党の転換期』(2015年、角川新書)などの著書がある富坂聰が「中国専門家」の扱いらしい。

*3:もちろんPKOについては違憲論もあることは知っていますが「ほとんど支持者がいない集団的自衛権合憲論」と違って合憲論もそれなりに有力でしょう。

*4:今時「得失」なんてもんを下手に語ると「植民地支配正当化」と疑われるという常識は新城氏はともかく、国家基本問題研究所にはやはりないようです(新城氏が何語ったのか分かりませんので彼への評価は保留)。

*5:著書『天皇韓国併合:王公族の創設と帝国の葛藤』(2011年、法政大学出版局)、『朝鮮王公族:帝国日本の準皇族』(2015年、中公新書

*6:そもそも呼ばれた時点で「え、俺ってあの人たちにお仲間扱いされてんの?、勘弁してよ」「俺そんな誤解されるほど酷い言動してたかな?」ですが。

*7:アマチュア無線のこと

*8:南朝鮮」を問題にするなら「北朝鮮」という呼び方も問題であり「大韓民国」を「韓国」というなら「朝鮮民主主義人民共和国」は本来「朝鮮」と呼ぶべきでしょう。が北朝鮮と言う呼び方が日本で定着してますので俺も北朝鮮と呼んでいます。

*9:例としては『踊る大捜査線』、『古畑任三郎』、『HERO』、『リーガルハイ』(以上、扶桑社文庫)など

*10:一瞬「韓国の総理や官房長官?」と思いましたが前後の文脈から見るに「安倍総理や菅長官」のようです。「韓国の総理や官房長官」でも充分異常な発言ですが、「日本が攻撃されたわけでもなく、かつ南北交渉がされてる最中に」こんなことが言える荒木は異常の極みです。

*11:推し量るまでもなく、向こうは反発するでしょう。わかりきってることです。

*12:勿論俺は悪いとは思いませんが

*13:俺は勿論認めない立場ですが

*14:こんな暴論を吐く荒木が「日本の自衛隊が第二次朝鮮戦争を引き起こしてもいい、それで自衛官が死んでもいいと思ってる」のは間違いないでしょう。

*15:つうかそれに近い「荒木ら巣くう会に批判的な立場」が蓮池透さんでその蓮池さんを「巣くう会の要請で」家族会から追放したのが今の家族会執行部のわけですが。

*16:これは本来荒木ら巣くう会の立場のはずなのですが。

*17:「織機をガチャンと織れば万の金が儲かる」と言う意味

*18:「繊維」、「紡績」といった糸偏の付く漢字の業種が儲かったことからこう呼ぶ

*19:「鉄鋼」といった金偏の付く漢字の業種が儲かったことからこう呼ぶ

*20:この場合の「三白」とは「紙・パルプ、繊維、製糖産業」のこと(ただし人によっては「紙・パルプ、繊維、精糖産業」ではなく「製粉、セメント、肥料産業」を上げる人もいる)。まあいろいろと売れたんでしょう。

*21:悪影響ゼロではないでしょうが局地的事故だし、小さな影響に過ぎないだろうと願望込みで思います。日本としても中国景気の影響を受けますので大きな影響では困る。

*22:社会党委員長、社民党党首、衆院議長など歴任

*23:三木内閣農林相、福田内閣官房長官自民党政務調査会長(大平総裁時代)、鈴木内閣通産相、中曽根内閣外相、自民党総務会長(中曽根総裁時代)、幹事長(竹下総裁時代)など歴任

*24:特定失踪者という建前だから「警備公安警察」が来たわけですが警察は本当は「こんなん一般刑事事件で公安事件じゃねえよ」と思ってることでしょう。

*25:現在、殺人の時効は廃止されましたがだからといって「殺人の捜査が警察によって未来永劫されるか、それによって犯人が捕まるか」といったらよほどの僥倖でもない限り犯人逮捕なんか無理だし、警察も捜査なんか事実上してないでしょう。

*26:草加次郎を名乗る人物による「島倉千代子後援会事務所爆発事件」「吉永小百合脅迫事件」などの犯罪事件

*27:別に警察はデモ隊を守ってはいないと思いますが?

*28:荒木の方こそ「拉致被害者を帰せ」と平壌でデモしてきたらどうですか?(毒)。もし荒木が「そんなことができるか!」つうのなら「自分ができもしないことを手前は他人にやれと言うのか?」て話です。

*29:もちろん共産主義的なものに限りません。

*30:女性差別でアレ、人種・民族差別でアレ何でアレ

*31:ウィキペ「女性天皇」によれば「元正天皇」、「孝謙天皇(後に重祚称徳天皇)」、「明正天皇」、「後桜町天皇

*32:ウィキペ「女性天皇」によれば「推古天皇」、「皇極天皇(後に重祚斉明天皇)」、「持統天皇」、「元明天皇

*33:岸内閣郵政相、自民等政務調査会長(池田総裁時代)、池田内閣蔵相、自民党幹事長(佐藤総裁時代)、佐藤内閣通産相などを経て首相

*34:浜口雄幸内閣を打倒し、宇垣一成陸軍大臣を後継首相にするクーデター計画。実行に着手する前に発覚し摘発された。

*35:若槻礼次郎内閣を打倒し、荒木貞夫・陸軍大将(後に犬養内閣陸軍大臣、近衛、平沼内閣文部大臣)を後継首相にするクーデター計画。実行に着手する前に発覚し摘発された。

*36:犬養毅首相が暗殺された。

*37:斎藤實内大臣高橋是清蔵相、渡辺錠太郎陸軍教育総監が暗殺された。

*38:と言う理解に絶句ですね。天皇主権の明治憲法のどこが自由主義なのか。

*39:山県有朋が首相当時、政党を敵視したことで分かるように、明治憲法それ自体は政党政治を前提にしていません。

*40:全体主義統制経済について言えば「そうしないと日中全面戦争はとても戦えない」という判断があったのであり是非はともかく「それなりの合理性はある考え」です。

*41:もちろん穏健保守

*42:著書『近代日本の軍部と政治』(1993年、思文閣出版)、『青年君主昭和天皇と元老西園寺』(2003年、京都大学学術出版会)、『日中戦争から世界戦争へ』(2007年、思文閣出版

*43:まるで「拉致解決を唱えながらそれに矛盾する日朝交渉否定論を叫ぶ巣くう会」のようです。

*44:拡大派と不拡大派の板挟みに悩み「不拡大方針発表」で不拡大派に迎合し、一方で「派兵」で拡大派に迎合する(ただし現地軍をコントロールして事実上拡大させない←実際にはそううまくはいきませんが)という無責任な態度を取ってしまったのか?。

*45:斎藤、岡田、近衛内閣外相を経て首相。戦後A級戦犯として死刑判決

*46:林、近衛、小磯内閣で陸軍大臣。戦後、ピストル自殺

*47:戦前、林、近衛、平沼、小磯内閣で海軍大臣。戦後も東久邇宮、幣原内閣で海軍大臣

*48:無知なのでこの当たりよく知りません。

*49:関東軍憲兵隊司令官、関東軍参謀長、陸軍次官、近衛内閣陸軍大臣などを経て首相。A級戦犯として死刑判決。東条の戦犯指定にはもちろん「首相時代の太平洋戦争開戦」もあるでしょうが、「関東軍幹部時代の中国侵略」もあるでしょう。

*50:国共内戦中に、張は共産党に投降し、新中国で『西北行政委員会副主席、全国人民代表大会常務委員会副委員長、国防委員会副主席、中国人民政治協商会議全国委員会常務委員、中国国民党革命委員会(民革)中央副主席などを歴任(ウィキペ参照)』しますがそれはスパイだったという話では勿論ありません。「共産党が有能な張を活用した」という話に過ぎません。

*51:蒋介石配下の政治家、軍人

*52:著書『文化大革命』(1989年、講談社現代新書)、『毛沢東周恩来』(1991年、講談社現代新書)、『中国人民解放軍』(1996年、講談社選書メチエ)、『「朱鎔基」中国市場経済の行方』(2000年、小学館文庫)、『中国の権力システム:ポスト江沢民のパワーゲーム』(2000年、平凡社新書)、『トウ小平』(2003年、講談社学術文庫)、『尖閣問題の核心:日中関係はどうなる』(2013年、花伝社)など

*53:新中国建国後、初代・国連総会中国代表団代表、駐メキシコ大使、党中央統戦部副部長、中国人民外交学会副会長、党中央対台工作領導小組弁公室副主任などを歴任(ウィキペ「熊向暉」参照)

*54:新中国建国後、中国ラテン・アメリカ友好協会副会長、駐キューバ大使を歴任(ウィキペ「後三傑」参照)

*55:新中国建国後、対外文化連絡局局長代理、対外文化委員会副主任、現代国際関係研究所所長、党中央調査部副部長などを歴任(ウィキペ「後三傑」参照)

*56:日中戦争終結後の4年間の内戦があるので話はそんなに簡単じゃないでしょう。

*57:もちろん今のカンボジア共産国ではありません

*58:田中内閣建設相、三木内閣国土庁長官福田内閣防衛庁長官自民党国会対策委員長(大平総裁時代)、総務会長、幹事長(中曽根総裁時代)、副総裁(宮沢総裁時代)を歴任

*59:ここで言う「革新勢力」とは左翼という意味ではなく「親ドイツ、親ナチスの統制派官僚」とでも言う意味です。

*60:陸軍省動員課長、軍事課長、軍務局長などを歴任

*61:一般には映画化された小説『ビルマの竪琴』の作者として知られる。まあ、さすがに「大森氏が引用してるだけ」であって竹山は大森氏のようなこんな酷い意見ではないでしょう。

*62:永田暗殺によって死刑執行。

*63:もちろん英雄扱いしたらそれはそれで問題ですが。

*64:ここでは陸軍統制派のこと。戦後は「革新=左派(特に社会党共産党を中心とする左派)」という使用法が一般的でしたが昭和戦前、戦中においては「革新=親ドイツ、親ナチス」であり、松岡洋右(外務省)や岸信介(商工省)は革新派官僚と呼ばれました。戦前と戦後で大きく「革新」の意味が変わったわけです。

*65:戦後、日本共産党書記長、衆院議員。

*66:戦後、日本共産党書記長、委員長、議長を歴任。一時、参院議員も務めた。

*67:日産労組委員長、自動車総連会長、同盟副会長などを歴任。当初は「御用組合のボス」として会社といい関係にあったが、1980年代の日産の英国工場建設に塩路が反対したことから会社との関係が悪化。会社側が仕掛けたと見られる「週刊誌による塩路の金銭スキャンダル暴露」によって失脚に追い込まれる(ウィキペ「塩路一郎」参照)。

*68:ゼンセン同盟会長、連合副会長、日本会議代表委員を歴任(ウィキペ「宇佐美忠信」参照)

*69:226事件首謀者の一人。事件後、死刑執行。

*70:貴族院議長、枢密院議長、首相を歴任。戦後、服毒自殺

*71:ただし当時の呼び名は書記官長

*72:第一次近衛内閣書記官長、第二次近衛内閣司法相を歴任。

*73:著書『歴史を偽造する韓国:韓国併合と搾取された日本』(2002年、徳間書店)、『日本核武装の選択』(2004年、徳間書店)、『皇統断絶:女性天皇は、皇室の終焉』(2005年、ビジネス社)、『女性天皇は皇室廃絶:男系男子天皇を、奉戴せよ』(2006年、徳間書店)、『亡国の「東アジア共同体」:中国のアジア覇権を許してよいのか』(2007年、北星堂書店)など

*74:2000年、弓立社

*75:2010年、PHP研究所。なお、この本は『近衛文麿ルーズヴェルト大東亜戦争の真実』(1995年、PHP研究所)、『大東亜戦争と「開戦責任」:近衛文麿山本五十六』(2010年、弓立社)とほとんど同じ内容らしい。ほとんど同じ内容の本を表題だけ変えて3回も出すとは何とも志の低い男だ。