今日の産経ニュース(3/19分)(追記・訂正あり)

■「地獄から生還した」 殺人で逮捕、釈放の自治会元副会長が大阪市内で会見
http://www.sankei.com/west/news/150319/wst1503190088-n1.html
 「自白強要された」んだそうです。真偽は不明ですが日本警察は「過去に何度も冤罪をやらかしてる」上にまともな再発防止策をとりませんからね。こういう時に使う言葉が「疑われても警察の自業自得」でしょうね。


文化勲章上方落語家、桂米朝さん*1死去 89歳
http://www.sankei.com/west/news/150319/wst1503190087-n1.html
 年齢を考えたら「いつその日が来てもおかしくない」わけですが上方落語の超ビッグネームの訃報には「一つの時代が終わった」と言う気がします。


■台湾、中国主導の「AIIB」に参加の意向
http://www.sankei.com/world/news/150319/wor1503190055-n1.html
 まあ、隣国の訳ですし、「英国、フランス、イタリア、ドイツ」といった先進国も参加の意向なんですから自然な話でしょうね。


■【正論大賞】「北朝鮮と韓国、どちらが先に体制崩壊するか…緊迫」 西岡力氏が受賞記念大阪講演会で
http://www.sankei.com/west/news/150319/wst1503190073-n1.html
 西岡のあほさには頭痛がしてきますね。そういうことを言って何か意味があるのか。韓国、北朝鮮双方の反感を買うだけでしょう。まあ「韓国の体制崩壊」とやらが「朴政権終了」を意味するなら「韓国の方が体制崩壊は早い」でしょうね。任期5年で再選がなくて、既に任期もかなり過ぎてますからな。まあ、「朴大統領の任期内に北朝鮮崩壊」てのはちょっとないでしょうね。
 一方、西岡の言う「韓国の体制」が「朴政権を意味しない」場合、西岡の言う体制崩壊てのはちょっと意味がわかりません。現与党の下野(大統領選での敗北)のことか?
 「体制崩壊(現与党が下野)して太陽政策派が政権についたら嫌だ」とかそういうことですかね。


■【阿比留瑠比の極言御免】何が「メディアの萎縮」か 勝手な民主党の被害妄想
http://www.sankei.com/premium/news/150319/prm1503190009-n1.html
 被害妄想というなら「靖国参拝」「河野談話否定論」など無茶苦茶な事をやり非難されると本気か詭弁か知りませんが「日本叩きだ」とわめく産経らウヨの方だと思いますがそれはさておき。
 やれやれですね。「メディアの萎縮」は民主党以外からも指摘があるのですがそういうことは無視するいつもの阿比留です。「産経は萎縮してない」「むしろ民主党政権時代の方が俺達萎縮してた」てそりゃお前らが安倍翼賛メディアだからだろ、て話です。
 まあ、「俺は萎縮してない」「俺の知る限り誰も萎縮してない」なんて主観的な話しか言えない辺り、阿比留も自らの主張が詭弁だと内心では自覚してるでしょうけど。
 中国、韓国、ロシアとか阿比留が嫌いであろう国の首脳が「偏向報道はやめてほしい」云々とメディア相手に言えば「言論弾圧だ、恫喝だ」と糞味噌でしょうしね(笑)。
 なお、正確には産経も安倍に対して「多少萎縮」してます。安倍も産経の言いなりではなく「欧米の批判」などから靖国参拝は自重してますし、外務省の働きかけの成果か、産経を無視して日朝交渉に乗り出しました。そういうことでは産経も萎縮というか「安倍批判を自重」するわけです。

 民主党が問題視しているのは、首相が昨秋に民放テレビ番組に出演した際、放映された街頭インタビューがアベノミクスに否定的な意見ばかりだったことについて、「おかしいじゃないですか」と指摘した件だ。幹部らが相次いで次のように批判している。
 「(首相が)報道機関に対してクレームをつけて、それを言論の自由なんて言われたら、人権そのものに対する大変な侵害だ。実際に私も報道関係者と話しているが、この話になるとみんな口を閉ざすんですよ」(細野豪志*2政調会長
 「(首相は)相当考えて出演しないと、報道の自由言論の自由が萎縮してしまう」「やっぱり安倍政権になってメディアは萎縮している、完全に」(岡田克也*3代表)
 「私も官邸で(官房長官として)仕事をした経験を踏まえると、首相が強い調子でいろんなことを言えば、どういう威嚇効果があるか」(枝野幸男*4幹事長)

 そもそも「否定的意見ばかりだった*5」としてもまともな人間なら「アベノミクスが理解されるように頑張る」「アベノミクスの成果が行きわたってない方もいると言うことなのでしょう。そのために地方創生などの対策を打っていきます」などというべきところ「アベノミクスが分からない奴らはバカだ、そういう奴らは頭がおかしいとでも言いたい」のか、はたまた「メディアの偏向報道だ、メディアは安倍政権を潰そうとしてるんだ、もっとアベノミクス評価は高いはずだ、偏向報道をするメディアはおかしいとでも言ってメディアを恫喝したい」のか*6知りませんが「おかしい」と声を荒げる安倍が「おかしい」ことは常識人には言うまでもないでしょう。

「報道番組の人たちは、それぐらいで萎縮してしまう人たちなんですか。(そうだとすると)情けないですね。極めて情けない」
 首相は12日の衆院予算委員会で、細野氏の質問に対してこう反語表現を用いて反論した。

 恫喝した当人が「恫喝されても闘えばいいじゃないか」て無茶苦茶な居直りですね。安倍以外はなかなか言えるセリフじゃないでしょう。自民党もそして日本社会も落ちたもんだとつくづく実感します。


■アキとカズ・第292回(喜多由浩)
http://www.sankei.com/life/news/150319/lif1503190003-n1.html

 「サクラ」を主宰する元海将の上垣梓(うえがき・あずさ)は拉致被害者救出に自衛隊を出すことにこだわっていた。

 海将というと相当のお偉いさんですからモデルは田母神でしょうか。まあ、あちらは航空自衛隊ですけど。
 で今回は上垣なるウヨが「めぐみさん生存の確かな情報が得られた」「めぐみさん本人が救出を訴える動画が手に入った」「だから自衛隊の出撃を」と訴える設定です。
 まあ、ばかばかしい。先ず第一に「めぐみさんに限らず」今のところ「帰国した5人の拉致被害者(蓮池夫妻、地村夫妻、曽我さん)とその家族」以外にあの国に生存してる拉致被害者がいるなんて確かな情報は現実問題どこにもないわけです。
 第二にまあ、仮にそういう情報が幸いにして得られたとしましょう。じゃー、自衛隊を突撃させられるかといったらそんなリスキーなことはできるわけがないでしょう。仮に拉致被害者があの国にいたとしても彼らも「自衛隊出撃」なんてリスキーな手法は「ノーサンキュー」でしょうよ。

*1:著書『落語と私』(1986年、文春文庫)、『私の履歴書』(2002年、日本経済新聞社)、『米朝よもやま噺』(2007年、朝日新聞社)など

*2:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)などを経て民主党政策調査会長

*3:民主党幹事長(鳩山代表時代)、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)などを経て民主党代表

*4:民主党政策調査会長(菅代表時代)、民主党憲法調査会長(岡田代表時代)、鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相などを経て民主党幹事長

*5:実際どうか知りませんが。「世論も賛否両論だと思いますがここでは批判的意見を紹介して首相のコメントを求めたいと思います」なんて話でも逆ギレするのが、安倍でしょうから。

*6:民主党は「メディアへの恫喝」と見なしてるようですが。まあ、おそらくそうなんでしょう。