今日の産経ニュース(6/16分)(追記・訂正あり)

■【高木桂一の『ここだけ』の話】共産党が皇室に急接近した瞬間を激写!! 「次の狙いは佳子さまだ」 でも国歌斉唱では口を閉ざしたまま
http://www.sankei.com/premium/news/150616/prm1506160004-n1.html

 さる5月25日に開かれた千鳥ケ淵戦没者墓苑拝礼式で、共産党小池晃副委員長が秋篠宮ご夫妻と同席した。
(中略)
 共産党は皇族の方々が臨席されるため約50年の長きにわたって拝礼式への参列を見送ってきたが、昨年、ついに「禁」を破ったのだ。
(中略)
 志位和夫委員長ら指導部がさらなる党勢拡大に向け「共産党イコール天皇制打倒」のイメージを抱く多数の国民の“共産党アレルギー”をやわらげることが不可欠だと判断していることは言うまでもない。

 で「そんなソフトイメージ戦略にはだまされないぞ!」と叫ぶいつもの反共・産経です。
 しかし

「機関紙『しんぶん赤旗』の部数は増えていない*1のに、選挙の得票は増えている」と共産党関係者*2はいう。従来のコアな支持層以外の有権者共産党になびいてきているという分析

だそうですのでまあ、「自民党がやたら極右化してること」もあって昔に比べたら「反共アレルギーが減ってる事」を産経も認めざるを得ないわけです。まあ、だからこそ「そんなソフトイメージ戦略にはだまされないぞ!」と叫ぶわけですがかえって「産経ってやはり共産党に一定の脅威を感じてるんだなあ」と苦笑が出てきますね。
 なお、

ところが昨年5月の歴史的な出来事に関して当時は産経新聞を含めて、どのマスコミも報じることがなく、見逃してしまった。
 共産党幹部に後日、「拝礼式に取材に来ていた記者さんたちもみんな気がつかなかったねぇ…」と皮肉*3を言われたほどだ。

そうです。まあ、「共産党が出席しようがすまいが」国政が大きく動くわけでも何でもない。また「天皇・皇族が出席する行事*4への参加=少なくとも建前上は皇室崇拝ではない*5」のであまりそう言うことを気にする人もいないでしょう(公安警察や反共活動家にとってはビッグニュースかも知れませんし「ゴリゴリの左翼」に取っては「共産の裏切りだ、世間に日和ってる」とかいうことになるのかもしれませんが)。しかし「反共と天皇崇拝が生き甲斐だ」と公言してる産経が気付かなかったというのはお粗末な気がします。

 ある共産党関係者はこう漏らす。
「佳子さまとの“接点”がもてれば党の大きなイメージアップになる。次の狙いは佳子さまだ」
 つまり国民的人気のある秋篠宮ご夫妻の次女、佳子*6さまの公務で党幹部が同席する機会がつくれれば、共産党にとってはメガトン級の得点になると皮算用しているのだ。

 ばかばかしい。秋篠宮夫妻や真子*7さん(秋篠宮夫妻の長女)と小池氏が同席しても大して話題にならないのにそんな能天気な事言う党関係者もいないでしょうよ。いつもの産経の捏造でしょうか。いやそれとも党関係者が「党員、支持者」や「政治評論家」じゃなくて「公安警察や反共活動家」ならそう言うバカ(反共妄言)言うのかなあ?。
 まあ、小池さんと赤旗紙上で対談でもしてくれれば話題になるでしょうけど同席したくらいで話題になるわけがない。
 つうか小生は「皇室に興味も知識もまるでない」ので知りませんが佳子さんてのはそんなに人気があるんですか?。つうことは真子さんは人気がないと(苦笑)


■めぐみさん母、北が偽遺骨提示しても「持って帰らないで」 拉致議連総会で政府に要望
http://www.sankei.com/affairs/news/150616/afr1506160026-n1.html
 まだ骨が出たわけでもないのに全く気の早いババアです。つうか仮に骨が出たとして「持って帰らないと本物かどうかDNA鑑定で確認できない」でしょうが。まさかとは思いますが「DNA鑑定が一致したとしてもそれは捏造だ、荒木さんや西岡さんがそう言ってるから」とかそう言う話なんでしょうか。前から「横田母は馬鹿だ」とは思ってますが記事が事実ならどうしようもないアホババアです。滋氏はマジで離婚した方がいいんじゃないですかね。


ジェトロが中国・遼寧省と経済協力協定 高齢者向けビジネスなど照準
http://www.sankei.com/politics/news/150616/plt1506160026-n1.html
 ジェトロというのは政府機関(正確には経産省所管の独法)です。まあ、産経が何を言おうと日本の政財官界は中国ビジネスに魅力を感じてるわけです。


■【政界徒然草村山富市*8「人も住んでない尖閣バチバチやるか?」 河野洋平*9「談話出してスムーズに日韓の理解進んだのに…」 W妄言に中韓メディア大喜び
http://www.sankei.com/premium/news/150616/prm1506160008-n1.html
 長老的存在である河野、村山両氏とも本来なら「出しゃばりたくはない」でしょうが、残念ながら出しゃばらざるをえない状況の訳です。

村山氏は、こんな“中韓目線”の自説を展開した。
 「安倍さんが河野談話を見直すなんてことを言わなければ、そんなこと(中韓の関係悪化)もなくて済んだんじゃないかという気がしますよ」

 中韓目線じゃなくて事実でしょうよ。まあ他にも安倍の問題行為には「竹島尖閣は日本領だとわめく」「尖閣を守るために安保法制が必要だと公言」「靖国参拝」「桜井よしこ中教審委員)や百田尚樹NHK経営委員)、下村博文文科相)、稲田朋美自民党政務調査会長)といった札付きの極右を政府や党の要職に就ける」とかありますけど。

「私は一昨年、中国に招かれて訪問*10し、何人かの指導者にお会いした。私は率直に言ったんですよ。『人も住んでいない尖閣諸島の問題で、第2の経済大国*11と第3の経済大国*12バチバチやりますか?』と。そうしたら(中国側は)『そんなことは全然考えていません。中国は覇権を求めません。平和を求めます』と言うたんです。だから(中国は)戦争なんてことは全然考えていません」

 中国の嘘を村山は鵜呑みにしてるとでも言いたそうな産経ですが、そう言う話じゃ無論ないわけです。
 つうか村山元首相相手に「戦争なんかする気ない」と中国側が言い、それを「中国はこう言ってたんですよ」と村山氏が発言した時点で「中国には尖閣でドンパチすることなんかはできはしません」。
 元首相相手に嘘をつくと言う事は中国の国際的評価を大いに落としますから。もちろんそれを狙っての村山発言でもあるわけです。
 まあ、別に村山発言がなくても「中国は尖閣でドンパチする気ない」でしょうが。日本人の対中感情や「国際社会の中国評価」が落ちるだけでメリットがないからです。

まるで、対中・対韓関係の悪化の原因は日本が一方的に作ったかのような言いぶりだ。

 事実そうじゃないですか。

村山氏と河野氏が指摘するように、村山談話河野談話の後、対中・対韓関係は良好だったのだろうか。

 少なくとも「今の安倍時代」と比べたらずっと友好的でしょう。「小泉政権靖国参拝中韓から批判があった」「鳩山政権の漁船船長逮捕で中国ともめた」「野田政権の尖閣国有化で中国ともめた」とかそんなことは安倍が靖国参拝河野談話見直し論その他で日中、日韓関係をズタボロにしたことの言い訳には全くなりません。

 それどころか、村山氏自身も非難の対象となった。昨年2月、韓国の反日団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)が、ソウルの日本大使館前で開いた抗議集会で、訪韓中だった村山氏を(注:国家賠償ではなく、基金方式で賠償したことによって)「慰安婦問題に非常に大きな傷を与えた政治家だ」と批判した。

 おいおいですね。挺対協と韓国政府は別物だし、挺対協だってさすがに「安倍と村山氏」は別評価してるでしょう。挺対協だってさすがに「村山氏の慰安婦問題での問題性を何倍も超える巨悪=安倍」と認識してるでしょう。


■自民、「占領政策」を独自検証 新組織立ち上げへ
http://www.sankei.com/politics/news/150616/plt1506160006-n1.html
 日本に「大東亜戦争はアジア解放の戦争ではなく日本の侵略」という自虐史観を広めた「GHQの謀略行為WGIPウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)」とやらを「検証する」そうです。
 トップが稲田という時点でどういう検証か分かりますが、正気じゃないですね。WGIPなんて産経などの右翼だけが使ってる完全な「右翼業界用語」ですし。こんな馬鹿な事を国際社会(欧米や中韓、東南アジアなど)が認めるとでも思ってるんでしょうか。つうか、これ安倍の「村山談話を踏襲します」と明らかに矛盾するじゃないですか。安倍が何考えてるんだかさっぱりわかりません。
 こんなん(日本の侵略戦争全面正当化)は「南京事件否定」「慰安婦否定」(個別の戦争犯罪の否定)なんかとは訳が違いますよ。

*1:というのはあくまで産経の主張ですので真偽は不明です。

*2:と言う関係者が党員や支持者(共産のシンパ)なのか、はたまた公安警察や反共街宣右翼(共産の敵)なのか、政治評論家(第三者的存在)なのかは不明です。

*3:単なる感想でしょうよ。産経には皮肉に聞こえたんでしょうが

*4:園遊会とか主催行事ならまた話は別ですけど

*5:まあ「いかなる形でも天皇とのつきあいはまかり成らん」という立場に立てばこれも天皇崇拝でしょうが

*6:現在、国際基督教大学に在学中(ウィキペディア参照)

*7:現在、英国レスター大学大学院へ留学中(ウィキペディア参照)

*8:社会党国会対策委員長社会党委員長、首相を歴任

*9:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*10:2013年1月、日中友好協会名誉顧問として同協会訪中団に名誉団長として参加。団長の元自由民主党幹事長加藤紘一・同協会会長、元防衛庁長官中谷元自由民主党衆議院議員らとともに中国を訪問。唐家セン中日友好協会会長(元外相、元国務委員(外交担当))らと会談した(ウィキペディア村山富市」参照)。

*11:中国のこと。これについてはたとえば人民日報『日本GDP世界3位に後退』(http://j.peopledaily.com.cn/94476/7288253.html)参照

*12:日本のこと