今日の産経ニュース(6/18分)(追記・訂正あり)

■中国買収のホテル利用せず 米国務省、安全保障上の懸念? 9月の国連総会
http://www.sankei.com/world/news/150618/wor1506180026-n1.html
 「中国も米国の高級ホテルを買収するとはなかなかやるな、経済好調やないか」と思います。
 まあ「一時期に比べれば成長スピードが落ちてること(1960年代高度成長後の1970年代日本みたいな状態)」であることは確かでしょうが産経みたいな中国経済崩壊論は論外でしょう。


■【経済インサイド】中国スマホメーカーが悲鳴 「ソニー製部品がなければ作れない!」他の精密部品も日本製に依存
http://www.sankei.com/premium/news/150618/prm1506180002-n1.html
 産経って本当に中国が嫌いなんだなと思いますね。まあ、中国スマホメーカー(小米)だって「ソニー工場が生産中止など不測の事態に陥る」万一に備えて「自社で開発・生産はしたい」でしょうが、産経が「ざまあ中国」と喜ぶような話でもない。
 「ソニーに小米が部品を依存してる」と言うことは一方で「ソニーは儲けの一部を小米に依存してる」ということでもあるわけです。

「(注:一部タカ派)中国人が言うところの『日本製品ボイコット』は現実的ではなく、夢物語に過ぎない」

 そんな事は産経に言われるまでもなく向こうもまともな人間は分かっています。
 一方で、「一部日本ウヨが言うところの『中国製品ボイコット』は現実的ではなく、夢物語に過ぎない」わけです。


■【日韓国交正常化50年】朴正煕と産経新聞−日韓関係の変化象徴
http://www.sankei.com/world/news/150618/wor1506180004-n1.html
 「朴政権時代は韓国政府は産経と仲良しだったじゃないか」「それなのに1982年の教科書問題、1985年の中曽根靖国参拝、1990年代の慰安婦問題などと次第に産経を敵視するようになって許せない」「特に反朴チョンヒの立場の金大中盧武鉉時代が酷かった」「産経を見捨てて朝日や毎日を評価しやがって」だそうです。
 お互い「反北朝鮮」と言う党利党略で結びついた仲なんですから
1)北朝鮮の国力が韓国より明らかに劣り
2)一方、韓国は経済大国化すれば
韓国が「いつまでも俺を格下と思うなよ」つうのは当たり前です。しかし「国交正常化時には棚上げにした竹島問題を今頃になって騒ぐ」「河野談話アジア女性基金で片をつけたはずの慰安婦問題について今頃になって『日本は悪くない、冤罪だ』などとバカを言い出す」のが産経ですから心底呆れます。

 朴元大統領は1976年のインタビューでは「産経新聞が公正な態度で偏見のない報道を貫き、日本国民の正しい認識を深めるのに尽くされていることに対し感謝したい」と述べている。

 独裁国家のボスにここまで絶賛されるなんて、そしてそれを「産経の誇り」として紹介するなんて産経も全く恥ずかしい新聞です。

 70年代の韓国は73年に情報機関が東京で引き起こした金大中拉致*1事件で国際的な非難を浴び政治的、外交的には窮地にあった。日本では韓国非難の世論が広がった。それでも韓国に“理解”*2を示し続けた産経新聞は「良心的メディア」として高く評価され

 犯罪行為に理解を示すとかとんでもないですね。これが「訪日中のダライラマを暗殺目的で中国大使館職員(本籍:人民解放軍特殊部隊員)が拉致(ただし国際的圧力もあって暗殺は未遂で終わりダライも一応解放される)」でも「イヤー、日中関係は大事だから」「死なずに済んだんやからもうええやないか」で産経はうやむやにごまかせるのか。まあ、聞くだけ野暮ですけど。


■【日韓国交正常化50年】朴正煕氏の評価、半世紀で一変 始まりは“用日” 残された“反日
http://www.sankei.com/world/news/150618/wor1506180002-n1.html
 産経的にはそういうことにしたいのでしょうが「朴統治時代も朴支持者はいた」し、一方、今も朴批判派はいるわけです。「高度成長で朴批判がちゃらになった」訳では全くないでしょう。


■【正論】日韓国交正常化50年 「日韓友好」の原点回帰は可能だ(西岡力
http://www.sankei.com/column/news/150618/clm1506180001-n1.html
 「原点回帰」て単に「国交正常化時の朴チョンヒ大統領は岸信介元首相の盟友だったのに」「朴クネはチョンヒの娘なのに何故安倍政権を批判するのか、親父さんを見習え」てくだらない話です。「朴チョンヒの岸とのつきあいって単に政治的思惑に過ぎないだろ、当時の韓国は国力が北朝鮮と大して変わらないから日本の経済支援が欲しかったんだよ、今の国力だったらチョンヒだって日本にへいこらなんかするかよ。」「一方、当時の大統領がクネなら親父さんと同じ事するんじゃね?」で終わる話です。まあ、そんな事西岡も産経も分かってるでしょうけど。

 日本の朝鮮統治は「同化政策」、すなわち朝鮮人は民族性を捨てて日本民族になればよいというレイシズムが貫かれていた。しかし、新羅の統一以来、千数百年、統一王朝の下で形成された民族性を抹殺することは不可能だった。平等に扱うという「善意」はむしろ逆に作用した。

 「同化政策」「民族性を抹殺」「レイシズム」と書きながらそれを「平等に扱うという善意」と表現できる西岡の脳内構造は理解不能です。つうか中国の少数民族統治を「同化政策」「民族性を抹殺」と産経は非難していたと思いますがあれも「平等に扱うという善意」なのか?

*1:まあ確かに拉致なんですが「朴チョンヒをかばいたいであろう」産経が「金大中事件」と書かずにわざわざ「金大中拉致事件」と書いた理由は不明です。

*2:どういう「理解」か分からないですけど「金大中北朝鮮の手先で危険人物だ」とでも言ったのか。はたまた「朴大統領の命令ではなく部下の暴走、朴氏は悪くない」とでも言ったのか。