【張成沢失脚後の】今日の北朝鮮・韓国最新ニュース(7/14分)(追記・訂正あり)

NHK『蓮池さん「拉致解決へもう一歩踏み込んで」』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150714/k10010150501000.html
 記事を読めば分かりますが前後の文脈からみて「積極的に一歩踏み込む」とは「拉致を解決したいなら日本はお土産を出せ、バーターで解決するしかない」ということです。蓮池弟さん曰く「制裁には必ずしも反対しない*1」そうですがそれはあくまでも「お土産を出すことを相手にアピールしてそれでも応じなかったら場合によっては制裁」ですから「とにかく因縁つけて絶対にお土産出さない」巣くう会とは「月とすっぽん」「雲泥の差」です。
 

■ハフィントンポスト『蓮池透氏インタビュー』
http://www.huffingtonpost.jp/2015/06/25/abductees-dprk-hasuike_n_7663978.html

蓮池
・(注:福田政権退陣で合意は実現しませんでしたが)2008年の福田政権でも再調査は合意していますよね。あのとき思ったのは、同じことをするのに(注:日本政府は)なぜ6年もかかったのか、ということです。
・当初、第1回の報告は「(注:2014年の)夏の終わりから秋の初め」と言っていましたよね。それが何も出てこず、いつの間にか菅義偉官房長官が「(注:2014年7月から)1年後」が期限ということにしてしまった。(注:最初の発言をまともな説明もなく反故にして)平気で「1年」と言ってしまう感覚が理解できないんです。(注:小泉訪朝から)12年たっているんだから、もう1年ぐらいどうってことないだろうという感覚なら、それは許せないですよ。
・「被害者を帰せ」と拳をあげているのが、いつの間にか「北朝鮮を倒せ」と同一視されている。「救う会」などは完全に、拉致問題を利用して北朝鮮を打倒しようという論理です。北朝鮮が倒れれば、拉致問題はどうなってもいい。逆に言うと、北朝鮮があるうちは、拉致問題がなくなっては困るんです。
 ずっと日本は戦後、(注:中国、朝鮮、東南アジアを侵略した)加害国と言われ続けてきた中で、拉致問題は日本が被害国です。右派の政治家は、これを終わらせたくない、いつまでも被害国という言い訳みたいなカードを温存していたいのかもしれない。そもそも、安倍さんの思想、政治信条を考えた場合、安保法制で集団的自衛権を推し進める安倍さんにとっては、北朝鮮の脅威をあおった方がいいわけですよ。
 マスコミも、家族会を聖域化して、アンタッチャブルにしてしまった。私が家族会の事務局長をしていたとき、ある記者が「報道には多様性が必要だ」と私を批判した。私が怒って「多様性なんかいらない。助けるという意味では一つだ」と言ったら「蓮池さんは北朝鮮の人みたいですね」と言い返された。今は立場が逆転して、私が「もっと多様性のある報道をしてください」と言っても、できない。
 「死亡の可能性」とも「仮に死んでいたらちゃんと対処しろ」とも書けない。生きていることを前提にしないと記事も書けない。右翼にはたたかれるし、田原総一朗さんのように損害賠償まで払わなければいけなくなる。だからだんだんネタがなくなる。萎縮してますよね。(注:家族会とマスコミの関係は)どこか安倍政権対マスコミの構図に似ている。
・政府は13年という時間の変化をよく考えないといけないと思うんです。被害者も13年分、高齢になった。万万が一、その間に亡くなった可能性だって否定できない。みんな、向こうで家族を構成して、孫がいる年になった。被害者だけを日本に連れて帰ってくることが、簡単にできるのか。厳しいこともあると思うんですよ。
・たとえば孫がいて、孫も北朝鮮の人間と結婚していれば、全員そろって日本に帰国なんて不可能ですよ。当面は本人だけ日本に来て、会いたいときに北朝鮮に行ける、という国家の関係でもない。国交のない北朝鮮に子供たちをおいて、自分たちだけ日本で暮らせるかと言われれば、難しいと思うんです。
アメリカは自国民のジャーナリストが(注:北朝鮮に)拘束されたとなれば、(注:身柄解放最優先で)恩赦、つまり自国民の罪、違法入国を認めたということにして、(注:クリントンやカーターと言った)元大統領が迎えに行く。日本も少しは見習ったらどうかと思う。結局、(注:拉致など諸問題解決の名案もない癖に北朝鮮を)常に見下してるんです。少なくとも同等な目線でものを言い合わないと、日本はそういう国かと思われますよ。

まあ、「弟が北朝鮮に戻らなかったのは今でも正しかったと思ってる(俺:いや、アレ、リスキーすぎたんじゃね?)」とか賛同できない蓮池氏の意見もありますが上で紹介したのはおおむね賛同できる意見です。

*1:ちなみに俺は大反対です