今日の産経ニュース(7/19分)(追記・訂正あり)

 今日は俺的に「記事が豊作」なので取り上げる記事もいつもより多くなります。

■【西伊豆感電死】重体だった2男性、死亡 1人は川崎市の42歳 静岡
http://www.sankei.com/affairs/news/150719/afr1507190036-n1.html
 正直、これは柵の管理者が「刑事責任(業務上過失致死)や民事賠償責任」を問われても仕方ないんじゃないですかね。
 現場に「柵には動物よけの電流が流れています、危ないので絶対に触らないでください」と書いた立て札でもあるのならともかく。


■【iRONNA発】「朝ドラ歴史観」からの脱却を お茶の間ですり込まれるトラウマの効果とは… 皆川豪志
http://www.sankei.com/premium/news/150719/prm1507190029-n1.html

 「あまちゃん」や今放送中の「まれ」などを除けば、NHK朝の連続テレビ小説の定番は「戦前戦後を生き抜いた女性の一代記」です。
 当然、戦時下のエピソードはヒロインの人生の中で大きな転換期になります。夫が戦死したり、息子が赤紙で招集されたりして泣き崩れる。憲兵に足蹴にされたり、町内会で村八分にされたりして、全体主義の怖さがしのびよる。そして、空襲警報の鳴る中、火の海を逃げ回り、最後は命からがら生き延びて、戦後の平和な世の中のありがたみを感じる…。

 「戦争法案への批判」に反発するあまり「NHKの朝ドラ」に「法案反対論を助長してるのは朝ドラだ」無茶苦茶な因縁をつける産経です。
 そもそも

あまちゃん」や今放送中の「まれ」などを除けば、NHK朝の連続テレビ小説の定番は「戦前戦後を生き抜いた女性の一代記」

と言う主張自体が事実じゃありません。
 ウィキペ「連続テレビ小説」を読めば分かりますがむしろ定番(特に最近の定番は)は「現代の女性を描いた作品」でしょう。
 まあ「ごく最近」は「ごちそうさん(2013年9月から2014年3月)「花子とアン(2014年3月から2014年9月)」「マッサン(2014年9月から2015年3月)」と「まれ」の前の三作品全て「戦前戦後を生き抜いた女性の一代記」ですがだからといって嘘をついてはいけない。
 そして「花子とアン」「マッサン」で「英文学者の主人公・村岡花子花子とアン)」「英国出身の主人公(マッサン)」が「太平洋戦争の鬼畜米英ムードで苦悩した」と描かれた(らしい)こと*1などがよほど不愉快なようですが事実なんだからしょうがないでしょうに。
 つうか「朝ドラぐらいで戦争観なんか多分変わりませんし」、むしろ「朝ドラの戦争観が日本人に影響与える」というよりは「日本人の戦争観が朝ドラ(の脚本家)に影響与えてる」と見るべきでしょうね。


■日韓国交正常化50周年でイベント、700人が文化交流 岸田外相「対話積み重ねる」
http://www.sankei.com/politics/news/150719/plt1507190015-n1.html
 安倍が靖国参拝慰安婦問題で滅茶苦茶、日韓友好ムードを破壊してくれたのでつい忘れがちになるのですが、今年はそう言うイベントがあるわけです。

 来賓として招かれた安倍昭恵首相夫人は、「以前は1年間で1万人だった両国の交流は、現在は1日1万人を超えるなど活発になっている」とあいさつ。岸田文雄外相は「日韓は隣国であるがゆえに難しい問題も生じているが、だからこそ、交流や対話を積み重ねていかなければならない」と述べた。

 安倍のやらかしたことを考えると「よく言うわ」とも思いますが、まあ産経なんかと違ってさすがに公然と「敵対して何が悪い」とは言えないわけです。


■【台湾総統選】女性対決に、国民党が洪氏を正式決定 支持率は民進党・蔡氏47%に対し、洪氏は27%
http://www.sankei.com/world/news/150719/wor1507190016-n1.html

 台湾の与党、中国国民党は19日、台北市内で党大会を開き、来年1月の総統選の候補者に洪秀柱立法院副院長(国会副議長に相当)=(67)=を正式に決めた。野党、民主進歩党蔡英文*2主席(58)が候補者で、これにより事実上の女性対決の構図が固まった。
(中略)
 世論調査会社「台湾指標民調」が6月末に発表した調査結果によると、蔡氏の支持率47・7%に対し、洪氏は27・8%。同月中旬の国民党の調査では洪氏の支持率は46・2%だったが、洪氏が連邦制による中台統一を目指していると取られかねない発言をしたことから人気が急落した。このため洪氏は演説で、「(馬英九政権の対中政策の前提である)1992年コンセンサスの基礎の上に台湾優先(路線)を堅持する」と懸念払拭に努めた。

・国民党主席の朱立倫*3ではなく、洪氏が立候補って辺りが面白いなと思います。
・「台湾指標民調」6月末調査によれば蔡氏が大幅有利ですが「6月中旬の国民党の調査では互角」だそうですからまだ選挙結果はわからないでしょう。
・「連邦制による中台統一を目指していると取られかねない発言」というのがどういうものかわかりませんがここからは二つのことが分かると思います。
 第一に台湾住民の多数派は早期統一を望んでない(早期独立も少数派でおそらく現状維持が主流でしょう)。
 第二に「連邦制による統一」、つまり「一国二制度による台湾の独立性維持」が統一の場合でも現実的方策と見なされてると言う事です。
・洪氏の釈明に出てくる「(馬英九政権の対中政策の前提である)1992年コンセンサス」について、ウィキペ「九二共識」などを紹介しておきましょう。要するに「中国人らしい極めて現実主義な玉虫色のあいまいな合意」のわけです。まあ、何というか「合意の仕方(お互いの主張それ自体は否定しない)」といい「合意の取り扱われ方(反中国派は合意の存在を否定)」といい「日中間の尖閣棚上げ合意」に似ているようにも思います。

九二共識(ウィキペ参照)
 中国と台湾の当局間で「一つの中国」問題に関して達成したとされる合意の通称。名称は、中国側窓口機関「海峡両岸関係協会」と台湾側窓口機関「海峡交流基金会」が1992年に香港で行った協議に由来し、2000年4月に台湾の行政院大陸委員会主任委員蘇起が名付けて公表した。日本では92年コンセンサス、92年合意などと訳される。
 合意内容について、台湾側の主張は「双方とも『一つの中国』は堅持しつつ、その意味の解釈は各自で異なることを認める」(いわゆる一中各表)であり、中国側の主張は「双方とも(中国の言う)『一つの中国』を堅持する」(いわゆる一中原則)であるため、必ずしも一致していない。
■概説
 1949年、中国の国共内戦を経て中国大陸を掌握した中国共産党中華人民共和国を樹立し、中国国民党の指導する中華民国(国民政府)は台湾に移動した。その後、中台双方の政権は長年、互いに相手を「反乱団体」と呼び、「二つの中国」は絶対に認めず「一つの中国」の立場から「中国統一」を目指すという主張を堅持してきた。
 1980年代後半に中台間の民間交流が一部解禁されたのに伴い、1991年に中台双方が民間の形式で窓口機関を設立(中国側:海峡両岸関係協会、台湾側:海峡交流基金会)、当局間の実務交渉が始まった。当初、中国側は「一つの中国(中国とは中華人民共和国)」原則を協議事項に入れるよう強く要求したが、台湾側は「中国とは中華民国である」とする立場を譲らず拒否した。しかし、1992年の香港協議を通じて「一つの中国」原則を堅持しつつ、その解釈権を中台双方が留保する(いわゆる一中各表)という内容で口頭の合意が成立したという(当時は李登輝政権)。これが九二共識といわれるものである。
 しかし、1992年当時は合意が公表されたことはなく、1993年の双方窓口機関トップ会談でも合意が文書化されることはなかった。「九二共識」の存在は、2000年総統選で台湾独立を掲げる民進党出身の陳水扁が当選した直後、対中政策・交渉を所管する行政院大陸委員会主任の蘇起が初めて明らかにしたものである。蘇起は、1990年代の中台交渉の前提として「九二共識」があったとの見解を発表した。しかし、2000年当時の総統・陳水扁*4、1992年当時の総統・李登輝*5らは、そのような合意は存在しないと反論し、台湾で一大論争となった。
 台湾の論争が覚めやらぬまま「九二共識」肯定派の連戦*6国民党主席が2005年4月29日、胡錦涛*7共産党総書記との国共トップ会談を行い、両党の合意事項として初めて「九二共識」の文言が明記された(ただし「一中各表」は盛り込まれなかった)。民進党政権下の行政院大陸委員会は、「九二共識」は存在しないとの公式見解を発表したが、国民党は当時の双方のやりとりの中に合意が存在したことがうかがえる資料が存在するなどと主張して「九二共識」を党の政治綱領に盛り込んだ。
 さらに、2008年総統選を経て政権を奪回した国民党の馬英九*8総統が「九二共識」を基礎に中台関係を促進すると方針を決定した。
 馬英九政権の方針転換により中台対話への道が再び開かれたが、台湾側の公式見解はあくまで「九二共識」=「一中各表」であり、馬英九総統は中国が「一中各表」を承認しなければ会談の席に着かないと明言している。
 一方、中国側は「九二共識」=「一つの中国(その場合の中国は中華人民共和国)」(一中原則)の立場は崩しておらず、「一中各表」を公式に承認したことは一度もない。2010年8月11日、中国側の海峡両岸関係協会の李亜飛・副会長が台北での講演で、改めて「九二共識」は「一つの中国」原則の共通認識であるとの立場を表明したのに対し、台湾の総統府報道官は「九二共識」=「一中各表」であると即座に反論している。
 2012年総統選に出馬する蔡英文民進党主席は、「九二共識」の存在を認めないとする従来の党見解を継承し、これに代わる「台湾コンセンサス」(台湾共識)の国内法制化を目指すと表明した。馬英九は「台湾コンセンサスの中身が明らかでない」「九二共識を基礎としてきた中国との協議が進められなくなり、両岸関係は再び不安定になる」などと批判している。
 2011年9月、台湾の窓口機関「海峡交流基金会」は、中国の窓口機関「海峡両岸関係協会」から送られてきた1992年11月16日付書簡の現物を公表した。同書簡によれば「それぞれが『一つの中国』の原則を堅持することを口頭で表明する」ことで一致しているが、「『一つの中国』の意味は各自で異なることを認める」との台湾側の留保に対して「『一つの中国』の政治的意味には触れない」と記述しているという。
■台湾世論の反応
 行政院大陸委員会の2011年9月実施の世論調査によると、「九二共識」の「『一つの中国』は台湾においては中華民国を意味する」という馬政権の公式見解について賛同49.4%、不賛同34.7%、「九二共識、一中各表」を両岸関係協議の基礎とすることについて賛同48.4%、不賛同32.9%、「九二共識」は国民党と共産党のコンセンサスであるとの見方に賛同25.1%、不賛同51.7%、「不統(当面、統一しない)、不独(当面、独立しない)、不武(武力行使しない)」の原則を支持74.8%、不支持16.6%という結果が出ている。

http://j.people.com.cn/n/2015/0511/c94475-8890569.html
■人民日報『台湾住民の過半数、「92年コンセンサス」を支持』
 台湾行政院大陸委員会(陸委会)は9日、最新の世論調査結果を発表、台湾住民のうち、「92年コンセンサス(注:両岸が1992年、口頭の方式で達成した、海峡両岸が同じ「一つの中国」に属しているという共通認識。九二共識)」を前提とした台湾当局による両岸交流推進を支持している人は過半数に上ることが明らかになった。台湾紙・旺報の報道を引用して人民日報海外版が伝えた。
 「政府の大陸政策および両岸関係に対する台湾住民の見解」と題する今回の世論調査の結果、台湾住民のうち、「2008年以降、台湾当局が進めてきた政策、つまり両岸関係における平和的安定の維持を評価する」と答えた人は約6割に達した。また、58%が、「両岸が進めている制度化された協議に賛成し、これが両岸のスムーズな事務処理に役立っている」と認識していた。
 両岸交流のスピードに関しては、「ちょうど良い」と答えた住民は45.1%、「速すぎる」は24%、「遅すぎる」は15.4%だった。
 このほか、「大陸部学生による台湾の上級学校への進学を支持する。大陸部学生に台湾の学校を開放することで、両岸の青年の相互理解や交流活動が促進される」と答えた人は59.7%に上った。「台湾当局が『両岸人民関係条例』の改正に向けて検討し、両岸交流正常化が徐々に実現していくことを支持する」とした人は約5割を占めた。

・話が1992年コンセンサスの方向に飛びましたが、女性総統候補の話について言えば、これで台湾は
1)「今後、蔡氏や洪氏がスキャンダル発覚や病気等で出馬を取り止め後任候補者が男性」
2)「国民党、民主進歩党以外の候補者が総統に当選」
しない限り「女性総統出現」が確実なわけです【2015年10/30追記:洪氏が出馬辞退に追い込まれ、後任候補者が男性「朱・国民党主席」という信じられない事態がその後出現しました】。
 別に「首相、大統領など国家元首が女性ならそれだけで素晴らしいてわけでもない」でしょう。
 極端な話、「稲田*9高市*10に首相になってもらっても困る」わけです(ないでしょうが)。
 とはいえ、
台湾:洪秀柱氏か蔡英文氏が総統(2016〜2020年)
韓国:朴クネ*11大統領(2013〜2018年) 
ミャンマーアウンサンスーチー*12が今後、大統領、首相、国会議長などにつくことが予想される(軍部側の妨害が予想されるので結果は未知数)
インド:インディラ・ガンジー*13首相(1966〜1977年、1980〜1984年)
パキスタンベナジル・ブット*14首相(1988〜1990年、1993〜1996年)
バングラデシュ:カレダ・ジア*15首相(1991〜1996年、2001〜2006年)、シェイフ・ハシナ*16首相(1996〜2001年、2009〜2019年)
インドネシア:メガワティ*17大統領(2001〜2004年)
などとアジア各国で女性首相、大統領が「それをどう評価すべきか」はともかく実現しているのに未だに日本では「いつ実現するか分からない」というのは実に複雑な心境になります。


■【iRONNA発】河野洋平*18の「歴史的大罪」 そして国会招致についての必要性(杉田水脈*19
http://www.sankei.com/politics/news/150719/plt1507190011-n1.html

 河野洋平官房長官参考人招致を要求、予算委員会の理事会での検討をお願いしました。時間はぎりぎりでしたが、二階俊博*20予算委員会委員長*21から「検討します。」という発言を引き出すことができました。

 「わかりました、やります(二階)」じゃないところがポイントですよね。
 二階氏としては「維新や次世代といったウヨに親近感を感じ、かつ河野氏に憎悪をもつ安倍」のことを考えれば「やらない」とは言えないものの、「わかった、やります」と言った時の国際的批判(特に米国)を考えたら「検討はしましょう(たぶんやんないけど)」と言ってお茶濁すしかないわけです。

 日本維新の会(当時)が行った河野談話撤廃を求める国民運動は、1ヶ月あまりの間に14万筆を超える署名を集めました。中山*22先生、田沼隆志先生とともに官邸に署名を届けに行った時、受け取ってくださった菅官房長官が、「私も気持ちはみなさんと一緒です。」と、おっしゃってくださったことが今でも印象に残っています。

 やれやれですね。菅という男は安倍と違ってもっと狡猾で「皆さんの署名は確かに頂きました、きちんと検討させていただきます」とか「後で問題にならないような言葉でごまかす」と思いきや「私も気持ちはみなさんと一緒です」て何なんですかね、「官房長官という要職にありながら」この信じられない程の脇の甘さ、言葉の軽さ。これは「私、菅も談話を撤回したいんです」と言ってるとしか理解できないでしょうに。「維新サイドがこの発言を表に出したら問題になる」位の智恵もないんでしょうか。
 維新は自民とは別組織なんだから、菅が圧力加えれば、杉田たちが黙るとかそう言う関係にないでしょうに。
 よほど当時の維新に「変な仲間意識」を菅は感じてたのか。大阪都構想住民投票で大阪自民無視して橋下の応援を公然としていただけのことはあると言うべきか。
 杉田が嘘ついてるんじゃなければこの菅の「脇の甘さ」「言葉の軽さ」にはちょっと言葉がないですね。
 しかし、こういう事を今頃杉田が言いだし、産経が今頃記事にするのも「安倍とその子分連中(例:菅)が国際的批判(特に米国)にびびって慰安婦問題で産経の希望通り動かない」からでしょう(署名を官邸に届けた当時はこういう報道はなかった気がします)。産経が「河野を参考人招致して河野談話の件でつるしあげろ」と言っても安倍はそんなことしないし。いい加減、産経も安倍に対して我慢の限界に来た。
 結果、『菅の野郎、何が「気持ちは皆さんと一緒だ」だよ。裏切りやがって。お前がそう言うつもりならこっちからお前の発言ばらしてやる。あのときはっきりと『気持ちは一緒』と言ったんだから問題ないよな(怒)』、『俺たちウヨの発言暴露でお前が国際的批判浴びようと、その結果、お前が安倍に更迭されようと知るかよ(怒)』と「まずは菅相手に産経らウヨが怒りを爆発させた」てところでしょう。まあ、書きぶりは「菅長官の温かい励ましの言葉に感謝してます」みたいな書きぶりですがどう見てもやってることは「日本皇民党の竹下褒め殺し並み」の菅への嫌がらせです。
 産経も杉田も自分がやってることは「菅への嫌がらせにしかなってない」てことは十分理解してるでしょう。 
 もちろん産経としてはこれでも「まだまだ我慢してる」のであって「俺たちウヨをこれ以上怒らせたら慰安婦関係でのお前ら安倍政権関係者がウヨ相手にした発言をこれから全部記事にしてばらしてもいいんやぞ!」という脅しがあることは間違いないでしょう。要するに安倍が「米国が怖い」と言って逃げるのなら「そんなら全部記事にして米国にばらして安倍が逃げられないようにしてやる。安倍政権が最悪潰れてもいい」「安倍にいつまでも裏切られ続けてたまるか」「俺達ウヨにそう言うことされたくなかったら安倍は慰安婦問題で俺達ウヨの要望通り動け」という自爆テロ、無理心中、チキンゲーム、瀬戸際外交的な考えです。

 先日、村山富市元首相と河野洋平官房長官が対談し、お互いの談話をたたえ合ったという報道に驚きました。
 (中略)
 国内外のマスコミが押し掛け、主要紙やテレビがそれを報じ、海外にも発信されました。
 反日勢力は必死です。

 仮にも「元首相(村山氏)」や「元官房長官、元外相(河野氏)」を反日勢力呼ばわりするとは本当に杉田も産経も正気じゃありません。

 政党の枠を超えて、大きな一つの塊になろうとしています。

 歴史認識問題では「政党の枠」を超えることには誰も抵抗はないでしょう。だって「河野談話村山談話撤回」とか極右以外飲める話じゃないし。それに河野氏と言えば「村山内閣外相」なんだからそもそも村山氏とは以前からつながりがあるわけです。

 一方の保守勢力はいつまでたっても一つになれない。
(中略)
 意見の違いで、分裂し、お互いを攻撃し合っています。

 「維新の会」が分裂して自分は次世代に行く羽目になり、あげく落選したことが悔しくてならないようです。

7月下旬にスイスジュネーブで開かれる女子差別撤廃委員会に合わせて、慰安婦問題について日本の真実を訴えるため、ジュネーブ入りをしたいと考えています。

 在特会が「国連の人権委員会に俺達はヘイトスピーチなんかしてないと真実を訴えたい」というようなもんで「そんなの、やるだけ逆効果だろ」としか言いようがないですね。
 で、「敗北」と言う結果が出た場合は「委員会の委員国が韓国に買収されたに違いない」とかさらに酷い暴言が出るんでしょう。
 

■【家族第4部 「拉致」に裂かれて(2)】「僕はきょうだいに似てないよね」 母の消息、真実伝えられず
http://www.sankei.com/premium/news/150719/prm1507190016-n1.html
 産経らしいお涙頂戴です。

 (注:昭和)62年11月29日、北朝鮮工作員による大韓航空機爆破事件が発生。日本の警察当局は平成3年、実行犯で元工作員金賢姫(現在、53歳)に北朝鮮で日本語などを教えた日本人女性「李恩恵(リ・ウネ)」を八重子と断定した。
(中略)
 埼玉県警が匿名報道を条件に李恩恵が八重子だと発表すると、状況は一変する。耕一郎も住む同県上尾市の自宅に報道陣が殺到。昼夜を問わず、インターホンが鳴った。
 繁雄がドアを開けると、足を挟み込んで閉めさせないようにする記者も。耕一郎が自宅にいるときでも取材攻勢はやまなかった。そんなときは繁雄が外に出て「コメントはないから帰ってほしい」とお願いした。
(中略)
 八重子の消息がつかめても、耕一郎に「真実」を伝えることはできなかった。
 繁雄と栄子は警察から提供された資料を車のトランクのシートの下に隠した。李恩恵に関するニュースが流れるとチャンネルを変え、新聞も耕一郎の目につかないようにした。
(中略)
「いつかは言わないとね」「20歳になれば分別もつくだろう」
 耕一郎を引き取ったときから、栄子と繁雄は真実を伝える時期を話し合っていた。しかし、まっすぐに育ち、何の疑いもなく「とうちゃん、かあちゃん」と呼ぶ耕一郎を見ると、告げられずにいた。
 夫妻が考えていた節目から1年後、21歳になった耕一郎は、パスポート取得のために取り寄せた戸籍謄本に一つの文字を見つけた。
 「養子」
 繁雄は自宅近くのすし店に耕一郎を誘った。「時が来たらおれが話す」と言っていたため、栄子には黙って1人で耕一郎と向き合い、全てを伝えた。産みの母の失踪、北朝鮮による拉致…。20年もの間封印してきた真実が告げられた瞬間だった。

 飯塚一家も大変だったんだなとは思いますが「拉致解決に役立つ新情報」は何一つありません。


■脱税容疑パチンコ経営者、朝鮮総連に資金供与*23 検察摘発を「制裁」と総連内に動揺
http://www.sankei.com/politics/news/150719/plt1507190003-n1.html
 起訴容疑は脱税ですし、実際は「政治弾圧だか」どうだか俺のような部外者には分かりません。
 しかし
1)「実際に、権力弾圧なら違法行為で問題だ。検察の無法を糾弾したい」と検察を批判するわけでもなければ
2)「いくら安倍総理タカ派でも、そのような事実はあるわけがない、日本は法治国家だ。ただの通常の脱税摘発で、摘発された者が総連関係者だっただけだ」として検察を擁護するわけでもなく
「総連が動揺しててメシウマ」「実際に弾圧でも無問題」と思ってるらしいところが産経のどーしよーもないところです。これでよくもまあ、韓国検察の「産経元ソウル支局長起訴」を政治弾圧とか抜かせるもんです。


■爆買い・中国人の豪華クルーズ船に記者が潜入! 鳥取の小村に来襲…「わずか数時間で商品がなくなった」
http://www.sankei.com/premium/news/150720/prm1507200006-n1.html

「わずか数時間で店から商品がなくなった」
 今月初め、内外のメディアは驚きをもって、鳥取県の小さな村で起こった珍現象を伝えた。
 世界最大級のクルーズ船「クァンタム・オブ・ザ・シーズ」(乗客定員4905人、16万7800総トン)が2日、鳥取・境港に寄港したのだ。
(中略)
 運航するのはクルーズ業界で世界2位の「米ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」。同社が新造船の「母港」に中国の港を選んだのは初めてだが、その狙いは明白だ。「中国の経済成長はすさまじく、その最大都市である上海には非常に大きな需要がある」(幹部)ためだ。
 上海を発ったクァンタム号は博多港経由で境港に寄港したが、岸壁には近隣の観光地や商業施設に向かう大型バス約120台がずらりと並び、中国人観光客を待ち受けた。バスは県内外からかき集めたものだ。
 彼らが訪れた施設で、特に「爆買い」が際立ったのが、鳥取県唯一の村で人口3450人の日吉津村(ひえづそん)。商業施設「イオンモール日吉津」には、村の人口を超える約4000人がバスで“来襲”。そのお目当ては目薬などの医薬品、紙おむつ、そして飲み物を入れるタンブラーなどで、多くの観光客が一気にまとめ買いし、会計が10万円を超す人も少なくなかった。
 寄港時間はわずか8時間だったが、「地元には億単位のお金が落ちたようだ」(関係者)という。クルーズ船が1回寄港すれば、地元への経済効果は4000万〜2億円に上る。地方の港の多くがクルーズ船の誘致に必死になるのは、ある意味で当然といえる。
(中略)
 世界経済を動揺させた中国株式市場の乱高下もどこ吹く風。湯水のようにカネを使いまくる中国人の“爆発消費”に今のところ、衰えは見られない。(田端素央)

 「反中国的ではない普通の記事」です。
 こういう状況下で産経のように「いたずらに中国を敵視することがいかに愚かか」言うまでもないでしょう。


参考
人民日報
■『中国人「爆買い」で困る鳥取県  ネット民「日本の観光客受け入れ能力が低すぎる」』
http://j.people.com.cn/n/2015/0709/c94659-8918190.html
■『中国人観光客が海外で「爆買い」する商品 (2)』
http://j.people.com.cn/n/2015/0717/c94475-8922152-2.html

*1:見てないのでよく知りません

*2:陳水扁総統時代に副首相

*3:桃園県長を経て、現在、新北市

*4:台北市長を経て総統

*5:台北市長、副総統を経て総統。現在は国民党を離れ台湾団結連盟に肩入れしている。

*6:外相、首相、副総統、国民党主席などを歴任。現在、国民党名誉主席。

*7:中国共産主義青年団中央書記処第一書記、貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て党総書記、国家主席、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*8:連戦内閣法相、台北市長を経て総統

*9:第二次安倍内閣行革担当相、自民党政務調査会長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*10:自民党政務調査会長(第二次安倍総裁時代)、第三次安倍内閣総務相を歴任

*11:朴チョンヒ大統領の娘

*12:「独立の父」アウンサンの娘

*13:ネール首相の娘

*14:ズルフィカール・アリ・ブット首相の娘

*15:ジアウル・ラーマン大統領の妻

*16:「独立の父」ムジブル・ラーマン初代大統領の娘

*17:「独立の父」スカルノ大統領の娘

*18:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任

*19:「維新の会→次世代の党」所属の前衆院議員。前回衆院選でめでたく落選(ちなみに次世代の衆院選当選者は平沼赳夫園田博之の二人のみという大惨敗。)

*20:小渕、森内閣運輸相、小泉、福田、麻生内閣経産相などを経て現在、自民党総務会長

*21:役職は当時。現在の予算委員長は小泉内閣文科相麻生内閣官房長官を歴任した河村建夫氏(http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_iinkai.nsf/html/iinkai/iin_j0140.htm

*22:小泉内閣文科相麻生内閣国交相を歴任した中山成彬のこと

*23:朝鮮総連メンバーなら寄付は当然ですし、記事にするような事じゃありません。産経らしいゲスさです。