最近、産経記事が俺的に豊作ですね。
■【歴史戦】ホンダ米下院議員「台湾だけで慰安婦２０万人」？ 声高非難も事実関係にはアバウトか
http://www.sankei.com/world/news/150725/wor1507250029-n1.html
「アジアで20万」を「台湾で20万」と間違って表現したんだそうです。
まあくだらないですね。単純ミスはないに越したことはない。
ただそんなことをあげつらったところで「慰安婦は日本軍が犯した戦争犯罪だ」とするホンダ氏の批判が間違いになるわけでもなければ「慰安婦は戦争犯罪じゃない」という産経のデマが正しくなるわけでも全くないわけです。まあ、産経としては本筋（慰安婦の違法性）で勝てないことを自覚してるからこそ、こういう脇道（慰安婦の推定数）まであげつらうのでしょうが。
■モルディブで外国人の土地所有可能に インドが中国の影響力拡大を懸念
http://www.sankei.com/world/news/150725/wor1507250031-n1.html
産経曰く中国資本の経済進出を誘致するための施策だそうです。
■台湾・総統府を実物大で複製 中国軍、武力統一向け演習
http://www.sankei.com/world/news/150725/wor1507250030-n1.html
あくまでも「独立なんて主張したらこっちにも考えがある、独立論を唱えたら武力統一もあり得るというのはフカシじゃない」という政治的アピールでしょう。
「そう言う政治的アピールの是非」「そう言うアピールを台湾住民がどう受け止めるか」はともかく「中国も本気ではない」でしょう。あくまでも「今の李登輝みたいに独立論なんかかましたらただじゃ置かない」と言うアピールであって正直「基本的に軍事統一する気ない」から「独立論なんか唱えられても困る」わけです。独立論を唱えられたら「独立論はあらゆる手段で阻止すると公言していた面子上、軍事攻撃せざるを得ない*1」がそれやったら「欧米の中国に対する反応が読めない」わけですからね。まあ、台湾も「軍事攻撃されても独立を宣言する」なんて危険なばくちはしないでしょうし「欧米からも台湾に駄目出しが入る」でしょうが。
中国の軍事動向に詳しい民間研究機関、漢和情報センター（本部・カナダ）の平可夫代表＝香港在住＝は「習近平指導部が、台湾の武力統一に向けて着々と準備を進めていることは間違いない」と指摘している。
このセンター代表も「あくまでも政治的アピール」と分かってるでしょうに何でこういうバカ言いますかね。「本気ではなく政治的アピールだと思うが乱暴すぎて支持できない」「むしろ台湾人に対して逆効果じゃないか」とかそれなりにまともなことを言って欲しいところです。
■「陸自の歌姫」鶫（つぐみ）真衣さん デビュー１年「歌で人の心を救いたい」 美しき歌声に広がる感動
http://www.sankei.com/west/news/150725/wst1507250058-n1.html
以前「海自の歌姫・三宅某さん」を産経が宣伝していましたが今度は「陸自の歌姫」だそうです。そのうち「空自の歌姫」まで登場するんでしょうか。
入隊後、厳しい教育訓練が待っていた。「もともと運動は全くだめ。腕立て伏せは１回もできなかった」。射撃やほふく前進に加え、ランニング３キロと腕立て伏せ３０回を毎日こなす訓練に、最初の１カ月は毎朝「辞めたい」と思った。
入隊から約２カ月半後、東富士演習場（静岡県）で行われた野外訓練に参加。２５キロ行軍では約２０キロの装備品を背負って歩いた。
「歌を歌うのなら」ランニング3キロとかやる必要もない気がしますが「戦闘要員」という建前だからですかね。実際に彼女が戦闘に従事することもないでしょうが。
■【朝鮮半島ウオッチ】朴槿恵大統領、任期折り返し 残る２年半で金正恩氏に急接近の予兆 そのキーマンとは
http://www.sankei.com/premium/news/150725/prm1507250018-n1.html
「朴氏及びその支持層」が「金大中、盧武鉉政権を批判してきた保守」と言う事もあって、そんなに接近してるようにも思いませんが産経程、敵対的ではないのは事実でしょう。
いずれにせよ、南北和解が進めば大変いいことだと思いますが、産経はそれが気にくわないわけです。
■北（注：朝鮮）が日本人遺族の訪朝を２カ月連続許可 （注：拉致）再調査めぐり駆け引きか 政府警戒
http://www.sankei.com/politics/news/150725/plt1507250006-n1.html
北朝鮮の思惑が何でアレまずは「遺族の思いが叶ったこと」を素直に喜ぶべき所「駆け引き」だの「警戒」だのをタイトルにするんだから本当に産経はどうしようもない新聞です。
■【モディ政権考】注目される上海協力機構でのインドの役割 歴史認識は
http://www.sankei.com/premium/news/150725/prm1507250002-n1.html
ＳＣＯでは「日本の軍国主義と雄々しく戦った中国人民の勇気と功績を高く評価する」との声明も発表された。
SCO（上海協力機構）のメンバーは「中国・ロシア・カザフスタン・キルギス・タジキスタン・ウズベキスタンの6か国」です（ウィキペ「上海協力機構」参照）。
経済力、政治力から見てSCOの中心的存在は中国とロシアでしょう（他にもAIIB、BRICSでも中国が一定の政治力を発揮してるわけで最近の中国の政治力の付け方は目を見張る物があると思います）。
で「中心的存在の中国に配慮して」、
ＳＣＯでは「日本の軍国主義と雄々しく戦った中国人民の勇気と功績を高く評価する」との声明も発表された。
と。まあ建前では日本も「日本のあの戦争は中国への侵略」と言うことを認めてるわけですから、SCO加盟国もこの声明に反対する理由は何もないわけです。
でそのSCOにインドが加入する見込みです（加入申請をしてる）。まあ反対意見もないようですから加入は認められるんでしょう。
インドのSCO参加は
１）「産経や安倍が唱えてきたインドを使った中国封じ込めの非現実性が改めて明らかになった」
２）「インドはSCO声明の歴史認識に勿論反対しない（つうかこの認識は建前では日本の戦争認識とも一致しますが）」
ことを意味すると見るべきでしょう。SCOはメンバーを見れば分かるようにもともとは「中央アジアの経済開発」が目的でしょう。そこに「中央アジアじゃないインドがわざわざ参加申請する」のだからSCOへのインドの期待が伺えます。
しかし
インドは全方位外交を基本とし、日本とは友好関係を深める一方、中国とは領土問題で対立している*2。モディ氏は、今回の一連の訪問で、歴史認識に関する発言は一切差し控えていた。来年、親日国であるインドが加わる可能性があるＳＣＯは、ウズベキスタンが議長国となる。同様の声明内容が継承されるかどうかが大きな焦点となるだろう。
と強弁しちゃうんだから唖然です。普通に考えて継承されるでしょうよ。インドに反対する理由があるとも思えませんし。まあ、「改めて同じ文言が来年の声明に含まれるかどうか」はわかりません。
「去年は戦後70年の節目の年だったから入れたけど、今年は入れなくてもいい」となるかもしれない。
ただ「明白な形で声明が取り消されない限り」継承されてるに決まってるわけです。
まあ、「来年は入れないだろう」との判断の下*3、「入らなかったのはインドのおかげだ、継承されなかったんだ」と今からデマ宣伝する気満々の産経なんでしょう。そんなことの何が楽しいのか、わけがわかりませんが。
参考
人民日報
■『習近平主席がインドのモディ首相と会談』
http://j.people.com.cn/n/2015/0709/c94474-8918115.html
面会場所の「ロシアのウファ」というのは当時「SCO首脳会議」と「BRICS*4首脳会議」が開催されていた場所です。
■『外交部、インドの安保理常任理事国入りについて』
http://j.people.com.cn/n/2015/0204/c94474-8845744.html
「インドの希望に一定の理解を示す」んだそうです。もちろんリップサービスはあるでしょう。どこまで本気か分からない。でも日本（小泉政権、安倍政権）がこういう希望を語ると「戦争に無反省な日本にその資格があるのか」が中国の反応ですからね。リップサービスすらしてもらえない日本外交には改めてげんなりです。
■『インドが上海協力機構加盟を渇望する理由』
http://j.people.com.cn/n/2015/0710/c94474-8918725.html
■昭和４０〜５０年代に集中する電話関係者*5の失踪 特定失踪者、背景には何が
http://www.sankei.com/world/news/150725/wor1507250004-n1.html
ちなみに小泉訪朝は平成14年です。小泉訪朝後の失踪を北朝鮮拉致だと放言し「そんなことはありえない。拉致を続行する気なら北朝鮮も拉致を小泉訪朝で認めるわけがない」「警察も小泉訪朝後、北朝鮮拉致をやすやすと見逃す程無能なわけがない」「水嶋さんも小泉訪朝後、北朝鮮に拉致される程バカじゃないだろう」「そもそも北朝鮮拉致認定する根拠がどこにあるのか」と非難されても「北朝鮮拉致じゃないという証拠が出せるのか」と居直る荒木ら巣くう会や産経には心底呆れます。そんなんで北朝鮮拉致認定していいのなら「水嶋さんは宇宙人に拉致された」と言っても無問題でしょう（もちろん皮肉、冗談ですが）。「宇宙人に拉致されたんじゃない」と言う証拠はないからです。
未だにこんなデマ屋に「金魚の糞」「下駄の雪」みたいについていく低能ウスラバカ集団・家族会（例：代表の飯塚）にも心底呆れます。
調査会の荒木和博代表は、電話関係の失踪者の仕事内容が事務や工事、交換手などばらばらであることや、性別での共通点もないことに注目。「電話の仕事をしていれば、しっかりとして言われたことをこなすというイメージがあったのではないか。北朝鮮が拉致する人間を物色する基準の中で、電話関係の人というものがあったのかもしれない」と推測している。
荒木の言ってる事がいつもながら「思いつきとデタラメの極み」で言葉もないですね（呆）。産経も良くこんなデマ記事を平気で紙面掲載できるもんです。まあ、家族会が荒木とつきあうような低能ウスラバカだから荒木や産経が頭に乗ってバカ抜かすわけですが。家族会の罪は本当に重いと思うし、俺は今家族会には「憎悪」「軽蔑」「怒り」「殺意」といったネガティブな感情しかありません。
