■【日銀総裁】物価目標「あいまい化」成功
http://www.sankei.com/economy/news/150807/ecn1508070019-n1.html
物価上昇を阻む要因の一つが、原油価格の下落だ。
おいおいです。本来原油価格の下落は「産油国でない原油消費国・日本」としては喜ぶべき事でしょう。
「アベノミクスの目指す物価上昇の妨げになるから原油価格下落は困った」などというのは論理が転倒しています。
日銀は7月の金融経済月報から、生鮮食品とエネルギーを除く消費者物価指数の公表を始めた。
「価格が下落してる原油や生鮮食品を除けば物価が上がってることにできる、アベノミクスが成功してると言える」てそれ結論ありきの悪質な統計データ操作じゃないんでしょうか。「何で生鮮食品とエネルギーを除外したのか」と聞かれたらどう答える気なんでしょうか?
SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは「金利の安定を考えると、追加緩和はしにくい状態だ。物価目標のあいまい化によって、追加緩和を催促する雑音をシャットアウト*1できる。日銀は現実路線を取った」と歓迎する。
つい最近まで産経は「アベノミクスの効き目が弱いとして」追加緩和を強く要求していたと思うのですがね。
「追加緩和はしにくい」「追加緩和要求という雑音をシャットアウトする現実路線*2を日銀は取った」と歓迎するんだそうです。勿論これは単に「宮前氏の意見紹介」ではなく産経の意見でもあるのでしょう。記事のどこにも「宮前氏に対する異論」が書いてないからです。この見事なまでの産経の君子豹変ブリにはびっくりです。
そしておそらくこれは安倍政権及び黒田日銀総裁の意見でもある。
アベノミクスのうち「金融緩和」には明らかに「終了が近づいている」ようです。それでアベノミクスが大丈夫か、今までの反動で円高や株価安といった弊害が来ないかは勿論保証の限りではありません。
■「核運搬可能な法案」と非現実論かざす民主 首相も「机上の空論」とお手上げ 衆院予算委
http://www.sankei.com/politics/news/150807/plt1508070038-n1.html
マスコミ報道に寄れば自民と民主のやりとりは以下の通りです(思い切り単純化しています)
民主「この安保法案では米軍の核兵器を運ぶこともあり得るのか」
自民「法律上はあり得ますが現実的にはないと思います」
民主「法律上はあり得るんですね(念押し)」
自民「ええ、でも現実的にはあり得ないと思います」
民主「現実的にあり得ないのなら、『核兵器の運搬』が法文上、不可能な文面にしたらどうなんですか。そうしないのはそういう核兵器運搬の選択肢を安倍政権が排除したくないからじゃないんですか」
自民「とにかく現実的にあり得ないですから現状の文言で問題ありません」
さてこれで自民党を支持する人なんて
1)「よほどのバカ」
2)「よほどの自民狂信者、または安倍狂信者」
3)「核兵器運搬という選択肢を捨てたくない人」
のどれかでしょう。つまりは「自民党を支持する」産経はいつもながら「ろくでもないと言う事」です。