今日の産経ニュース(10/28分)(追記・訂正あり)

■【習主席訪英】晩餐会の赤ワインは“血”の匂い? 英王室は皮肉たっぷり…天安門事件と同じ1989年もの
http://www.sankei.com/world/news/151027/wor1510270037-n1.html

 英国を訪問した中国の習近平国家主席を歓迎する公式晩餐会で出された高級ワインが関係者の間で話題になっている。民主化を求める学生を中国当局が武力で鎮圧、多数の死傷者を出した天安門事件と同じ1989年のワインだったためだ。ただの偶然か、英国的な皮肉あふれる無言の抵抗なのか。同事件を連想した招待客らの間では、さまざまな憶測を呼んでいる。

 英中接近を何とかして否定したい「アンチ中国」の産経らしい記事ではあります。

 フランス・ボルドー産の赤ワイン、シャトー・オー・ブリオン1989年。著名なワイン評論家、ロバート・パーカー氏が「世界で最もエレガントで、アロマの複雑なワイン」と絶賛し、市価で1本約30万円はする正真正銘の高級ワインだ。

だそうですので、「1989年もの」だからといって「天安門事件への皮肉」とは限らないでしょう。
 というか仮に皮肉だとしても「この程度」では
1)習主席も「高級ワインだから出しただけで偶然でしょう」ですますでしょうし
2)英国も「その通り、皮肉です」とは言うわけもないし政治的にはほとんど無意味でしょう。
 産経のようなアンチ中国が「アレは皮肉なんだろう」と憶測して溜飲を下げるのが関の山です。


■【編集日誌】人民元は国際通貨か
http://www.sankei.com/column/news/151028/clm1510280005-n1.html

 確かに人民元は、貿易や金融などの資金決済に使われる通貨シェアで円を抜き、その存在感を高めています。

と言いながら

 しかし、何かあれば、当局が相場を管理する通貨をドルや円と同じ「国際通貨」と呼べるのでしょうか。決して呼べるわけがありません。

と愚痴る産経です。いい加減そういうことはやめればいいのに。


■【歴史戦】予想された中韓からの“攻撃” 世界文化遺産になった九州・山口の文化財が標的に (ボーガス注:強制連行被害者の)「慰霊」に名を借りた「日本の地位失墜」運動
http://www.sankei.com/west/news/151028/wst1510280111-n1.html
 やれやれですね。「強制連行」という過去の過ちを認めることが「国辱だ」とわめきたてる産経らしい駄記事です。
 どっちが「日本の地位失墜運動なのか?」と聞きたくなります。産経の醜い居直りの方がよほど「地位失墜運動」でしょう。
 こういうバカを言えば当然「日本のシベリア抑留資料の世界記憶遺産登録申請はロシアに対する地位失墜運動で許せない(ロシア)」という反応も出てくるわけです。


■【大阪ダブル選】栗原氏が公約発表 松井氏は東京で菅官房長官と会談 双方が国とのパイプを強調
http://www.sankei.com/west/news/151028/wst1510280116-n1.html
 「単なる府知事としての国への陳情を受けただけ」と強弁する菅ですが「そうではないだろう、国会で協力を得ようと思い橋下に媚びてるのだろう」というのは見え透いてるわけです。大阪市長選、府知事選で正式に自民党大阪府連擁立候補を党中央として推薦したのに安倍も菅も全くふざけた男です。
 菅が「維新応援などしていない」というなら「党三役や、重要閣僚(麻生財務相、岸田外相など)とともに大阪に乗り込んで、橋下維新批判を自らかまし、自民候補を応援すべき」でしょうがまあ、やらないのでしょうね。