今日の産経ニュース(11/6分)(追記・訂正あり)

■国連委が韓国のジャーナリスト摘発に懸念、産経前支局長の立件が念頭か 名誉毀損での懲役刑「不適切」
http://www.sankei.com/world/news/151106/wor1511060076-n1.html
 クマラスワミ報告、マクドガル報告、「1988年の国連総会決議(アパルトヘイト関係)」などさまざまな形で我が日本国も国連から批判されてきたこと、それを産経らウヨがガン無視してきたことを考えれば「良くもこんな記事が書けるもんだ」と心底呆れます。


■見送られた朴大統領との昼食会 安倍首相が蹴っていた…「おもてなし」がなかった裏側
http://www.sankei.com/politics/news/151106/plt1511060015-n1.html
 さんざん「おもてなししないなんて無礼だ」と言ってた癖に「安倍首相が蹴っていた」「毅然とした対応」だそうです。全くいい加減な新聞です。

 韓国側は外交当局者同士の事前折衝で、朴氏主催の昼食会などを交換条件に、慰安婦問題での「譲歩」を迫ってきたというのだ。当然、日本側はこれを拒み、安倍首相は周囲に「昼飯なんかで国益を削るわけにはいかない」と苦笑していた。

 事実なら安倍はバカですよねえ。まあ、交換条件つうより「国民感情などから慰安婦問題で何の進展も無しに昼食会なんかできない」つう話でしょう。
 それにしても「慰安婦問題で安倍のような態度をとること」の何が国益なんですかねえ。単なる自分の「極右的感情」や「極右支持層へこびへつらい」を「国益」などと放言するバカが首相なんだから日本の劣化に心底呆れます。
 

■安倍首相「日中の懸け橋に」 中国の高校生99人が表敬
http://www.sankei.com/politics/news/151106/plt1511060062-n1.html
 全くもって面の皮の厚い男ですが、安倍も建前の世界ではこういうしかないわけです。


同志社大学長選、「現職」村田晃嗣*1敗れる 新学長に松岡氏
http://www.sankei.com/west/news/151106/wst1511060075-n1.html
 ご存じの方もいるでしょうが村田某氏は産経文化人の一人ですからねえ。
 産経が有名大学とは言え一私立大に過ぎない同志社大の学長選挙結果なんぞ記事にしてるのもそういうことでしょう。こういっちゃ何ですが村田氏は「ノーベル賞受賞者」「いわゆるタレント学者」など「その学長落選が一般人に注目されるようなスター学者」じゃありませんし。
 村田落選が残念でならないと共に、こういう記事を書くことで、落選の悲しみにうちひしがれてる「同志・村田」を慰安してるのでしょう。
 とにかくそう言う右翼人間が学長から退任し「おそらく村田氏よりはマシであるだろう人間」が学長になったことは素直に喜びたい。


■【政治デスクノート】政界の絶好調男といえば共産党の志位委員長 勢い余って韓国では“妄言”か
http://www.sankei.com/premium/news/151106/prm1511060003-n1.html

「昨年12月の衆議院議員総選挙を分析すると、安倍晋三首相が属する自民党有権者全体の票の25%しか獲得できなかったにもかかわらず、全議員の4分の3を占めた。一方、最大野党の民主党は、有権者全体の票の23%を獲得しながら、議席は13%にとどまった。」

 韓国での志位氏の発言だそうです。産経曰く「23%」というのは志位氏の勘違いで「11%」だそうですが、それが事実だとしても「自民の得票率は25%なのに75%の議席はおかしい(これが正しい事は産経も認めています)」と言う話の本筋部分には何の影響もないわけです。
 いつもながら本当にくだらない産経です。

恣意的なデータの改竄だけは厳に慎みたいものだ。

 捏造、デマ記事常習の自分を棚に上げて志位氏を「改ざん呼ばわり」とは全くいい度胸です。
 産経じゃあるまいし「ただの勘違い」だと思いますけどね。
 こういう恥知らずのバカでないと産経記者はつとまらないのでしょう。もちろん「オラ、こんな会社嫌だ、オラ、こんな会社嫌ダー(吉幾三の『俺ら東京さ行くだ』風に)」と言って他社に移ったり、フリーになる人間(例:福島香織)もいるわけですが。


■【正論】仮に欧州大陸に13億人が住み、スターリンの下でロシア語を喋るならば英国はいかなる脅威を感じるか?(宮家邦彦*2
http://www.sankei.com/premium/news/151106/prm1511060008-n1.html
 「13億人」と言う言葉で勘のいい方は気付いたでしょうが「欧州大陸=中国大陸」「スターリン=習主席」「ロシア語=中国語」「英国=日本」と読み替えればいいわけです。
 つまり産経らしい中国脅威論ですね。「こう説明すれば英国も中国脅威論を分かってくれるだろう(宮家)」だそうです。
 非常識なことこの上ない。
 先日「中英友好関係をアピールした」英国にこんな事言ったところで「習主席のどこがスターリンなんですか?」「つうか日本経済ってそういう風に中国敵視してていいんですか?」と呆れられるのがオチです。
 この宮家某氏が「キヤノングローバル戦略研究所研究員」「元外務官僚」だと言うのだから頭痛がしてきますね。


■安倍首相「皆さんがチャレンジできる社会つくる」 官邸で20代男女と懇談
http://www.sankei.com/politics/news/151106/plt1511060060-n1.html
 「若者の安保法案反対デモ」によほどショックを受けたんでしょうか。安倍も本当にわかりやすい男です(苦笑)。

懇談は、「1億総活躍社会」の具体策を検討する「1億総活躍国民会議」に20代のメンバーがいないことから、11月末に取りまとめる緊急対策などに若者の意見を取り入れるため実施した。

 意味がわからないですね。それなら「国民会議メンバーに20代を入れる」なり、それが難しいなら「国民会議に20代を招いて会議メンバーが20代から意見聴取なりすべき話」でしょう。こんなパフォーマンスと国民会議と何の関係があるのか。


■【主張】中台首脳会談 なぜ今なのか懸念拭えぬ
http://www.sankei.com/column/news/151106/clm1511060002-n1.html

会談自体は否定されるものではなく、菅義偉官房長官は「注視したい」と述べた。

 安倍政権やオバマ政権が少なくとも建前では会談を「歓迎、評価しているため」、会談自体は否定できない産経です。しかしその後の文章はどう見ても「会談それ自体」を否定していますが。


■【歴史戦】韓国の元慰安婦が激白「信じられるのは鳩山さんだけ」 安倍首相の直接謝罪*3要求
http://www.sankei.com/world/news/151106/wor1511060011-n1.html
 鳩山氏へのリップサービスはあるでしょうが、「訪韓して慰安婦にも面会した鳩山氏」をそれなりに評価しているのは事実なのでしょう。

 李の証言については、当初は「国民服を来た日本人の男から、ワンピースと革靴をもらってうれしくてついて行った」と話していたが、その後、「日本の軍服を着た男らが家にやってきて、男から何かとがったものを背中に突きつけられ船に乗せられて行った」と、徐々に“軍による強制連行”を主張する内容に変わってきたためか「信憑(しんぴょう)性がない」というのが定説だ。

 誰の定説なんですかねえ(苦笑)。まあ、当初の証言が変化したとしてもそれは「暴力的強制連行じゃないなら慰安婦になっても自業自得だ」的な非難に対する自己防衛でしょう。そうした証言の変化はいいことではないでしょうが、これを理由に「慰安婦としての人権侵害が李氏に対して、なかったかのように印象操作する産経」はいつもながら最低最悪です。


■安保法制に関心薄? 官邸HPで安保法廃止要求は7件
http://www.sankei.com/politics/news/151106/plt1511060003-n1.html
 反対運動を「風化した」とけなしたい産経のようですがこれだけでは何とも言えないでしょう。「官邸サイトにそんな事を書いても無意味だ」という判断の可能性もあるわけです。


■【主張】高速増殖炉 まず人と組織を立て直せ
http://www.sankei.com/column/news/151106/clm1511060003-n1.html
 「高速増殖炉計画からの撤退」とは絶対に言わないいつもの産経です。

最大の原因は国に大きく依存する組織にありがちな無責任体質であろう。

 機構の体質に問題がないとは言いません。しかし最大の問題はそういうことではなく「高速増殖炉技術が確立してないこと」でしょう。確立してないからいつまで経っても実用化できないし、「電力会社ではなく国の機関がやる羽目」になるわけです。そんな「将来性が不透明な代物」に税金をつぎ込んでいいのかと言う話です。

国内での建設が難しいなら、同じ路線を目指す仏との共同開発という道もある。

 産経すらついに「国外建設でもいい」というまでになりました。

*1:著書『大統領の挫折:カーター政権の在韓米軍撤退政策』(1998年、有斐閣)、『米国初代国防長官フォレスタル』(1999年、中公新書)、『アメリカ外交』(2005年、講談社現代新書)、『現代アメリカ外交の変容:レーガン、ブッシュからオバマへ』(2009年、有斐閣)、『レーガン:いかにして「アメリカの偶像」となったか』(2011年、中公新書)など

*2:『哀しき半島国家・韓国の結末』(2014年、PHP新書)、『中国人はなぜ世界中で嫌われてしまうのか』(2015年、主婦の友社)など嫌韓国・反中国のバカウヨ著書あり。

*3:安倍のふざけた態度を見れば「我々の前ではっきりした言葉でわびろ、河野談話踏襲の一言で済むか!」と元慰安婦が怒り出すのは当然です。