『「国民連合政府」構想 志位委員長、大いに語る、テレビ東京系「週刊ニュース新書』

しんぶん赤旗『「国民連合政府」構想 志位委員長、大いに語る、“共産党本気 安倍政権打倒します”、テレビ東京系「週刊ニュース新書」』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-11-08/2015110802_02_0.html
にコメントしてみます。

民主党内に「革命をうたっている政党といっしょに政権をとれるか。やはりハードルがあまりにも高い」(蓮舫*1代表代行)などの会見映像が流れました。

 まあ、やれやれですね。さすがに本気で言ってるのではないでしょうが。
 そもそも「連立の用意がある」と言ってる時点で「連立構想においては革命なんて話が出てこない」のは明白でしょう。
 結局の所、保守(ウヨと言った方がいいか?)が仕切る民主党執行部が「左派と手を組みたくないだけ」でしょう。共産だからどうだからと言うのではおそらくない。ヨーロッパ的な社民政党だって彼らは共闘する意思はないでしょう。
 自民党とほとんど違いのない連中が「自民党に対抗する対立軸を立てられず選挙互助会的に集まってるだけの団体=民主党」なのでこうなるのでしょう。
 もちろん「共産党とは組まない」のは彼ら民主党執行部の勝手ですが、そう言う彼らに「政権奪還の展望も意気込みも認められない」のには呆れます。

一方で、憲法学者小林節・慶大名誉教授の次のようなコメントも映像で紹介されました。
 小林
 (国民連合政府構想に)個人的には大歓迎です。野党が一つにまとまれば十分勝てる。

もちろんあくまでも「安倍の悪政に比べたら野党連立の方がずっとマシ」という理解による主張であり保守の小林氏が積極的な共産党支持のわけもないですが、この小林氏と民主党の違いには絶句します。
 何度も言いますが

自民党とほとんど違いのない連中が「自民党に対抗する対立軸を立てられず選挙互助会的に集まってるだけの団体=民主党」なので「政権奪還の展望も意気込みも認められない」。

のでしょう。

 戦争法の危険に関して、田勢氏*2は「安倍政権・与党側の言い分は、中国の海洋進出とか、核武装しつつある北朝鮮とか。軍事的な情勢が変わってきており、それに対抗するためだとずっと言っているんです。だけど、どう考えてみても、あの大国中国がアメリカと戦争する気があるとは全く思えない。北朝鮮も一緒で、もしアメリカとことを構えるつもりならば、もうとっくにやっていると思うんです。だとすれば、アメリカが現実のものとしていま一番恐れているのは、(過激組織)ISだと思うんです」と指摘。「ISとアメリカが軍事衝突するときに、日本が協力を求められたら、日本の国会、あるいは内閣は毅然(きぜん)とノーと言えるか。そこには大変な不安を感じているんです」と語りました。志位氏はつぎのように応じました。

 志位
 本当ですね。実際、(安保)法制=戦争法の一番の具体的危険がどこにあるかといえば、ISに対し米軍が軍事的行動をさらにエスカレートさせたとき、日本(の自衛隊)が兵站(へいたん)で支援する――実態上は戦争に協力していく(ことになる)。対IS作戦を日本政府も否定していません。
 それから、アフガニスタンにいま米軍が展開しています。「治安活動」という名目ですが、実際は戦争です。アフガニスタンに展開している「治安支援部隊」のような活動に(自衛隊が)参加する可能性があるのかと聞いたら、(安倍晋三)総理は否定しない。ですから、実際の危険はアフガニスタンであり、ISであり、あるいは南スーダンのPKO(国連平和維持活動)の任務の拡大――こういうところに実際は危ないところはあるわけです。
 ですから、実際の危険は、北朝鮮の問題、中国の問題にリアルな(戦争の)危険があるのではなくて、実際の危険は、中東、アフリカの方にまで自衛隊が出て行って、一緒に戦争をやる、ここにあると思うんです。

全く同感ですね。http://b.hatena.ne.jp/entry/www.sankei.com/politics/news/151107/plt1511070011-n1.html共産党に因縁つけてるアホ右翼には心底呆れます。

*1:菅、野田内閣行政刷新担当相

*2:日経新聞政治部記者。テレビ東京系「週刊ニュース新書」司会。著書『政治ジャーナリズムの罪と罰』(1995年、新潮文庫)、『豊かな国の貧しい政治』(1995年、新潮文庫)、『国家と政治:危機の時代の指導者像』(2011年、NHK出版新書)など。