今日の産経ニュース(12/19分)(追記・訂正あり)

■【高論卓説】貧しい国が豊かになると問題が起きる! 資源の奪い合い、爆買い…中国の実例を見よ
http://www.sankei.com/premium/news/151219/prm1512190005-n1.html
 何が言いたいんだかさっぱりわかりません。「貧しい国は貧乏なままでいろ」とでも言いたいんでしょうか。もちろんそんなわけにはいきませんが。そもそも「豊かな欧米」が「資源の奪い合い」をしてないかと言ったらそんなこともないですし、何が言いたいのかさっぱり分かりません。
 「発展途上国の経済発展による資源不足を防ぐため、先進国は生活水準を多少落とす必要があるのではないか」とかそれなりに現実的なことを言うのならまだしも。
・とはいえ、「宗教紛争、民族紛争」と言われるものの多く(いや、全てか?)は「実は経済紛争だ」と言うこの記事の指摘自体はまあ、それはそれとして重要な指摘でしょう。
 別に宗教や民族の違いそれ自体で紛争になってるのではなく「特定の民族や宗教集団が利権を独り占めしてること」が紛争の原因のわけです。その意味では「利権独り占め構造」を変えることが重要なわけです。


■【iRONNA発】「帝国の慰安婦」検察当局を動かした韓国支援団体の正体 水野俊平
http://www.sankei.com/column/news/151219/clm1512190009-n1.html
 筆者の水野氏は『韓国の若者を知りたい』(2003年、岩波ジュニア新書)、『ソウルで学ぼう』(2006年、岩波ジュニア新書)と言う著書がある人物です。岩波から著書を出した人物が2015年12月現在、産経紙上で慰安婦違法性否定論に荷担するとは驚きですが、まあ、「良識派ぶって猫かぶってた」のが安倍政権誕生で「ゲスウヨの本性もろだし」てことでしょう。「安倍政権誕生後、極右度がエスカレートした三浦小太郎」など安倍政権誕生後、最近、日本でウヨ方面において散見される醜態です。
 俺のような「バカがつくほど」まじめな人間にはとてもまねできませんし、まねしたいとも思いません*1が世の中にはこういうゲスもいるわけです。最初からウヨってれば「嘘つきでないだけ」まだマシなのですが。
 良識派ぶってた人間が「ただのバカウヨだった」ということがわかるのは愉快なことではありませんが、「単に韓国を誹謗したいだけのゲスウヨ(水野氏や三浦小太郎)」が「僕は日韓友好のために韓国に苦言を呈してるだけ」と強弁して、詐欺行為を続けるのよりは「本性モロバレ」の方がマシだと善意に理解しておきます。
 根拠もないのに勝手に「挺身隊問題対策協議会ガー」とほざくのも大概にして欲しいですね。
 「救う会に乗っ取られた拉致被害者家族会」と「慰安婦の皆さん」を同一視し、朴を民事、刑事で訴えた慰安婦を挺対協のロボット扱いするなど失礼にも程があるでしょう。
 「救う会に乗っ取られた家族会と一緒にするな」「家族会のようなバカの集団と慰安婦の皆さんを一緒にするな」と産経と水野氏には本当に腹が立ちます。
 あるいは「百人斬り訴訟で稲田らウヨのロボットになった原告と一緒にするな」「NHKジャパンデビュー訴訟でウヨのロボットとなった原告のウスラバカ台湾人(日本ウヨのオナペット台湾人)と一緒に(以下略)」と言うべきか。
 まあ、こういう産経の物言いこそ「過去の産経らウヨが絡んだ訴訟(例:百人斬り訴訟やNHKJapanデビュー訴訟)がどういうものであったか自白してるようなもん」でまさに「問うに落ちず語るに落ちる」というもんです。
 まあ、それはさておき。朴の起訴の是非はともかく、そんなことと慰安婦問題の解決は全く関係がありません。
 水野氏と産経はこの記事で高慢にも「我々も慰安婦問題の解決を望む」とか心にもないふざけたこと抜かしてますが、その場合、事実認識の前提となるのは「河野談話」「クマラスワミ報告、マクドガル報告」「吉見義明、林博史、永井和氏ら研究者の研究成果」などであって「ド素人・朴裕河の思いつき」じゃありません。
 「慰安婦問題での日本の法的、政治的、道義的な責任を可能な限り矮小化*2しようとする」水野氏や産経が朴を持ち上げ、一方「河野談話などを無視したり否定したりしていること」こそが朴の主張が「有害か無害かはともかく」慰安婦問題解決において無益であることを証明しています。まあ、無益なものが有益であるように持ち上げられることは有害(例:ただの砂糖水が薬として持ち上げられるなど)ですから結局、朴の主張は有害と言っていいのでしょう。

*1:まあ、まねする動機もないですが

*2:そして可能ならばゼロにする