今日の産経ニュース(1/25分)(追記・訂正あり)

■インド、仏戦闘機36機購入 台頭する中国に対抗
http://www.sankei.com/world/news/160125/wor1601250033-n1.html
 「中国に対抗」というのは何が根拠なんでしょうか?。共同通信配信記事ですから「異常な反中国」は産経に限らず「最近の日本メディアのトレンド」なんでしょうか。全く困った話です。隣国・中国をどこまで敵視すれば気が済むのか。


■【甘利氏疑惑】「相手はいろいろな仕掛けをしていた」甘利氏の記者会見要旨
http://www.sankei.com/politics/news/160125/plt1601250056-n1.html
 安倍政権閣僚らしい情けない言い訳です。「相手は怪しい人間だ」「写真撮影や録音*1で私ははめられた」だの言えば言うほど「怪しい人間から怪しい金を平気で受け取った倫理観ゼロの人間」だと自分で自白してるようなもんです。大体相手がはめたとかはめないとか言うことは、甘利氏の金銭受領が法的に犯罪に該当するかどうか、あるいは違法ではないにせよ道義的に適切な行為かと言う事とは全く関係ありません。
しかも

今週中に会見して説明責任を果たす。(具体的日時は)調整中だ。

だから全く腹立たしい。とっとと説明責任とやらを果たせばいいのにその前に「相手は汚い」とかネガキャンを始めるとは不誠実の極みです。


■民主・細野氏*2、新党結成「岡田*3代表は決断すると確信」
http://www.sankei.com/politics/news/160125/plt1601250055-n1.html
 「看板を変えれば客がつく」という安易な考えはいい加減にして欲しいですね。大事なことは政策ではないのか。
■【産経・FNN合同世論調査】主な質問と回答 内閣支持率、甘利氏の疑惑対応、慰安婦問題合意は…
http://www.sankei.com/politics/news/160125/plt1601250036-n1.html
でも決して「おおさか維新*4(5.3%)」「維新(1.6%)」「生活の党(0.7%)」といった比較的新しい党(以下、新党)の支持率が「老舗政党に比べて特段に高い」わけでもなければ、「公明(5.8%)」「共産(5.3%)」といった老舗政党の支持率が「新党に比べて格段に低い」わけでもありません。そもそも「最大野党」というのは「ある種のアドバンテージ」であり、にもかかわらず「民主8.4%」で「自民党(35.5%)」「支持政党無し(35.5%)」と大きく差がつき、「公明、共産、おおさか維新」とそれほどの差がないということが異常なのであり、そうした状況は「新党でごまかせるものではない」でしょう。
 そもそもどこと新党を作るのか、誰が幹部になるのかといったら「民主+維新」で党名を変えて今までの幹部(たとえば民主党では新党論者の細野氏)が新党の幹部でしょうから新鮮さは全くありません。それで何故支持率が伸びると思えるのか。

【追記】
■前原氏*5と会談した生活・小沢*6代表 新党結成は「岡田代表が決断すべきで一致」と明かす
http://www.sankei.com/politics/news/160127/plt1601270008-n1.html
「新党って民主+維新だろ」と書いたのですがそういえば「生活」て党があったんですね。存在感がないのですっかり忘れていました(苦笑)。
 民主党執行部を批判して離党した癖に小沢は全く何を考えてるんでしょうか。こういう小沢某のような輩を「権力亡者」といいます。


共産党の開会式出席 助言*7したのは生活・小沢代表 本人が明言
http://www.sankei.com/politics/news/160127/plt1601270005-n1.html
 「右(前原、細野)にも左(共産党)もパイプがある大物が俺や」アピールすると共に「共産党もソフト化してるんだから民主には共闘して欲しい」と泣きつく小沢です。「前原、細野をたきつけての新党計画」「共産党の国民連合政府構想への協力を民主党に泣きつく」と今や「前原、細野」「共産党」という他人のフンドシでしか相撲が取れないまでに落ちぶれた「党の議席数も支持率も低落傾向の一途(共産、公明、維新、社民どころか「元気会」「日本のこころ」(旧称:次世代)すら下回る)」の「生活の党」小沢です。
 大体「右の前原、細野に泣きつく」「左の共産党を褒める」てなんの整合性もありませんがとにかく小沢は「使えそうな物は何でも使う」のでしょう。こういう小沢某のような輩を「権力亡者」といいます。

 小沢氏は「共産党自衛隊日米安保(条約)も認める。保守系の(共産党)アレルギーは何もなくなった」と指摘。

 連立政府(閣外協力)では「一時棚上げにする」といってるだけで認めてるわけではありません。また「現状維持が基本(可能ならば連立政府に対し軍縮方向に働きかけるが)」であって、いわゆる「日米安保の強化」を認めてるわけでもありません。「日米安保の強化を企む」細野、前原とは今だお互いに「不倶戴天の敵」といっていいでしょう。


国後島がまるでロシア領…ニコンと露国営テレビの提携番組「写真探検『ロシア』」サイトにも掲載
http://www.sankei.com/world/news/160125/wor1601250008-n1.html
 「まるで」も何も「事実上ロシア領」のわけです。別にニコン(といっても現地ロシア法人ですが)が協力しなくたって他のカメラメーカーが協力するだけでしょう。「日本のカメラメーカーでなければ」産経は満足なのかもしれませんが。
 まあニコンもこういう言いがかりをウヨにされても迷惑でしょうから、今後は「触らぬ神にたたり無し」になるんでしょうけど。


■「日本以外なら中国の勝利意味する」 豪潜水艦共同開発で米政府筋
http://www.sankei.com/world/news/160125/wor1601250020-n1.html
 本当にそんな馬鹿な事言ってる「米国政府筋」なんかいるんですかね。売り込みをやってる独仏からすれば「なめとんか」と不愉快千万でしょう。もちろん中国も不愉快でしょうね。


■【産経・FNN合同世論調査】主な質問と回答 内閣支持率、甘利氏*8の疑惑対応、慰安婦問題合意は…
http://www.sankei.com/politics/news/160125/plt1601250036-n1.html
 いくつか小生なりの価値観を書いておきます。
 安倍の支持理由で「人柄」「指導力」だのが大きな理由として上がってるのは驚きましたが、もっと驚くのは「政策評価がかなり低い」ということでしょう。売りにしていたはずの景気対策では「評価しない」が54%にのぼっています。評価が比較的多い「外交(日中、日韓をアレだけ悪くした安倍に対して日本人は正気かと思いますが)」ですら「評価する」は46%です。過半数(54%)は安倍の外交政策を「評価しないorわからない(無回答を含む)」のわけです。
 「人柄や指導力」を評価して、政策を評価しないというのはさっぱりわかりませんが結局安倍支持とは「安倍以外に与野党に有力首相候補がいない*9から」程度に過ぎないため「人柄、指導力」という「ある意味いい加減な答え」が増えるのではないか。まあ安倍の人柄なんてどう考えても最悪ですけどね。「そんなに人柄を評価するなら安倍さんはあなたにとって理想の上司ですか?」と聞いたら「いや、そんなこともないけど」と口を濁す人が多そうですね。
・「慰安婦像が撤去されてから10億円を拠出すべきだ:64.1」つうのには「ああ、日本人ってそんなに人権意識がないのね」と改めて泣きたくなりました(こういう質問をする産経も最低最悪ですが。なぜなら「すべきも何も」合意に撤去なんて内容はどこにもないからです)。慰安婦像の何が問題なんだか小生にはさっぱりわかりません。もちろん愉快ではないですが、そんなのは「米国人にとって原爆ドームは不愉快だろう」「ロシア人にとって舞鶴のシベリア抑留記念館は不愉快だろう」などと同じ話です。なら「日米友好のために原爆ドームなんて壊した方がいいのか」「日露友好のために舞鶴の記念館なんて(以下略)」といったらそう言う話ではないわけです。日本人が自国の戦争被害をワーワー騒ぎ立てるのなら「外国が日本の戦争加害」を「騒ぐ」というと語弊がありますが「記念する行為」を「反日だ、何だ」というのは馬鹿げています。なら「原爆ドームは反米なのか」「舞鶴のシベリア抑留記念館は(以下略)」という話です。被害は騒ぐが加害は騒いで欲しくないなんて「醜い甘え」でしかない。
 さすが安倍を総理にする低能民族・ニッポン人とでも言うべきでしょうか。つうか「繰り返しますが」合意内容に「撤去」なんてどこにも書いてないし「10億支出に条件なんかついてない」んですが(そこで「事実上の合意があるはず」「あうんの呼吸」「密約」なんて怪しいもんを持ち出して撤去要求を正当化しようとするのはおよそまともではありません)。
つうか「何のために10億出すのか、分かってるのか!」といいたいですね。建前では「慰安婦の生活支援」なんですがそういう人道意識は「建前の世界ですらニッポン人には存在しない」のか。撤去のために10億払ってるとでも思ってるのか。
・「慰安婦問題は、日韓両国間で再び懸案になると思うか:思う81.2」というのも「やれやれ」です。「慰安婦像が撤去されてから10億円を拠出すべきだ」なんて下劣で無神経な態度が「懸案にしてる」んですけどね。

*1:写真撮影や録音の存在で甘利氏もうかつなことは言えないとびびってるのでしょう。結局相手側が「甘利氏を信用しておらず金を渡したのに、甘利氏が何もしないなど、トラブったときに備えての撮影と録音」でしょう。今回何をどうトラブったのか、その結果どうして週刊文春記事になったのかは分かりませんが。

*2:野田内閣環境相民主党幹事長(海江田代表時代)などを経て民主党政調会長

*3:民主党幹事長(鳩山代表時代)、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)などを経て民主党代表

*4:おおさか維新の場合「大阪のみ突出して支持」なので全体の数値だけ見れば共産や公明に近いですが「全国幅広く一定の支持がある共産や公明」と違い、内実はかなり違うでしょう。

*5:鳩山内閣国交相菅内閣外相、野田内閣国家戦略担当相など歴任

*6:中曽根内閣自治相・国家公安委員長自民党幹事長(海部総裁時代)、新生党代表幹事、新進党党首、自由党党首、民主党幹事長(鳩山代表時代)などを経て現在、生活の党代表

*7:まあ確かにそう言うこと小沢は言ったのかも知れませんが小沢の意見だけで決める話ではないでしょう。単に小沢が大物ぶってるだけです。

*8:小渕内閣労働相、第1次安倍、福田内閣経産相麻生内閣規制改革担当相を経て現在、第三次安倍内閣経済財政担当相

*9:小生は全くそうは思いませんが。ぶっちゃけ安倍に比べたら岡田民主党代表や谷垣自民党幹事長の方がずっとマシでしょう(安倍が酷すぎるだけですが)。