真田丸と北朝鮮

 大河ドラマ真田丸」を見てると小生はどうも北朝鮮を連想しますね。
 まず武田家滅亡がソ連崩壊(あるいはソ連崩壊前のソ連による東欧民主化容認)です。武田家が滅亡して真田に限らず武田家家臣は慌てるわけです。どうしようと。
 これはソ連崩壊後(あるいはソ連崩壊前のソ連による東欧民主化容認後)の東欧や中国、北朝鮮ベトナムラオスキューバにあたるでしょう。真田丸では温水洋一演じる小山田氏が「織田側に裏切ったにもかかわらず」その裏切りを理由に織田に粛清されるなんて悲劇がありますが、ソ連崩壊後も「チャウシェスクルーマニア大統領」と言う人が民主化の高まりに対応できず小山田のような悲劇(反体制勢力による処刑)にあうわけです。
 それはともかく真田や小山田に限らず武田家家臣は独立独歩でやれるほどの力はない。だからこそ武田家家臣になった。であの地域には武田家が滅んだ後、有力武将としては「越後の上杉」「小田原の北條」「徳川家康(当初は滝川一益がいたが北條との闘いに敗れて、撤退し徳川が進出)」の3つがあるわけです。
 どこにつくのかという話です。で、まあ真田丸では真田は上杉についたり、北條についたり、徳川についたり、自己防衛のためにもう権謀術数を尽くす(まだドラマは始まったばかりですが今後そうなるでしょう)。武士道なんてもんが、嘘っぱちだと言う事が大変良く理解できるんじゃないかと思います。真田レベルの小領主は「武士道」なんて、そんな暢気な事言っていられない。
 この辺り北朝鮮も同じでしょう(もちろんベトナムラオスキューバなど北朝鮮以外の小国も同じでしょうが)。北朝鮮も上杉や北條、徳川に当たるような「中国、ロシア、日本」という大国が周辺にある。
 開城工業団地をやって韓国に接近したり、色々な形で長年つきあいのある中国やロシアと交流したり、あるいは「日朝関係改善」の目的で小泉訪朝を受け入れたり。
 それで「武田家崩壊ならぬソ連崩壊後約25年やってきた」のだから、まあ北朝鮮と言うのも真田並みのやり手と言う事でしょうか。まあ北朝鮮だけでなくてベトナムラオスキューバなど北朝鮮以外の小国もそう言う意味ではやり手でしょうね。