今日の産経ニュース(2/28分)(追記・訂正あり)

■【メディア裏通信簿】最高裁ファシスト*1擁護だって? 夫婦別姓論者のご乱心にあんぐり…
http://www.sankei.com/entertainments/news/160226/ent1602260023-n1.html

先生 
しかし、この問題では我らがフジテレビも迷走したぞ。判決当日の「みんなのニュース」では、生放送でデスクの平松秀俊が開口一番、「これは保守的だな」と明らかに揶揄したんだから。

 言ってる意味がさっぱりわかりません。産経にとって「保守」とは「揶揄(からかい)の言葉」だったのか。現行制度維持を合憲とする判決を保守以外なんと表現すべきなんですかね。「反動的」「時代錯誤的」ならともかく「保守」という言葉にはネガティブな意味はありませんが。

先生 
 12月20日の新報道2001では、フジの解説副委員長、平井文夫が最高裁を「古ぼけた組織に斬新は期待できない」と批判しました。出演者もみんな批判的で、作家の山本一力以外、夫婦別姓に賛成だった。

 やれやれですね。フジから経営支援受けないとやっていけない新聞の分際で何様なんでしょうか。

教授
 夫婦別姓をいうのは勝手ですが、子供はどうするのか、代案を出してほしいですね。子供に「お父さんとお母さんの姓、どっち選ぶんだ」と迫ろうと言うんですか。

 そういうこと(子どもが選ぶこと)になるんじゃないですかね。でそれで何が問題なのか。親子が納得してるのなら何ら問題ないでしょう。産経には「俺個人はA(例えば夫婦別姓)という考えには反対だが、君がAしたいのなら、俺も含めて他人は誰も迷惑しないし、自由にAすればいい」という自由主義的な考えは何故かないようです。

先生
 ほとんどのマスコミは問題にしないが、俺は、最高裁が再婚禁止期間を半年から100日に縮めた方は問題だと思う。100日で再婚って、常識的には、離婚前から付き合ってたってことだろう。不倫OKかよ。

 ばかばかしいですね。「離婚後100日で再婚」ということは普通、「離婚時には既に夫婦関係が完全に冷め切ってる」わけです。
 それは「再婚禁止期間を半年にし続けたところで何がどうなるもんでもない」。
 大体、再婚禁止期間は何故あるのかというと「出産した子どもが前夫と後夫とどっちの子どもか、分からないと困る」からあるわけです。別に「不倫防止のためにあるわけではない」し、何度も言いますがそんなことで不倫が防止できるわけもないでしょう。

民法第七百七十二条  妻が婚姻中に懐胎した子は、夫の子と推定する。
2  婚姻の成立の日から二百日を経過した後又は婚姻の解消若しくは取消しの日から三百日以内に生まれた子は、婚姻中に懐胎したものと推定する。

ですから「300−200=100」で再婚禁止期間は100日にしておけば「再婚後の子どもは後夫の子どもと推定する」ということで問題はないわけです。だから最高裁判決も「6ヶ月も再婚禁止期間を設定していることは違憲」としたわけです。なお、自民党は「再婚禁止期間の100日への短縮」プラス「離婚時に懐胎していないことが証明できれば、即再婚できる」方向にすることを検討してるようです。個人的には「DNA鑑定でほぼ確実に親子関係が分かるから常に即再婚」でいいと思いますけどね。

先生 
 DNA鑑定で実子か調べろ−なんてロジックはおかしい。それなら、離婚しない夫婦に産まれた子供もDNA鑑定しなければならないことになる。

 ばかばかしい。「離婚しない=夫婦関係円満」なんですから「離婚しない夫婦」の間で夫からDNA鑑定なんて話が出てくるわけがないでしょう。まあ、「表面上」夫婦円満な状態(つまり夫が妻の不倫を気付かない状態)で「子どもの実父(妻の不倫相手)を名乗る人間がDNA鑑定をしたいと申し出て夫婦間にもめ事を引き起こす」という可能性も「わずかながらある」でしょうが、それも別に再婚禁止期間で防止できることじゃないですしねえ。

教授
 あちこちの夫婦で、夫が「念のためにDNA鑑定をしたい」と言い出して、裁判沙汰になりますよ。

 ばかばかしい。夫婦円満な状態でそんな事は誰もしません。何らかの理由で「女房は浮気してるんじゃないか、あの子は俺の子どもじゃないんじゃないか」という疑念がでない限り、誰もDNA鑑定なんかしない。大体再婚禁止期間を存続したところで「夫が何らかの理由で疑念を感じてDNA鑑定して、我が子でないと分かれば今の再婚禁止期間を続行しても法的親子関係は裁判を起こすことによって否定される(判例・通説)」んですが。

先生
 そもそも夫婦別姓を言う連中には、一皮むけば、反権力思想に凝り固まったヤツらが多いだろ。反権力なら、名前を役所にどう登録するかこだわらず、勝手に通称を名乗ればいいんだよ。

 突っ込みどころしかないですね。先ず第一に「夫婦別姓は反権力」という決めつけに根拠がない。第二に夫婦別姓が反権力だとしても、反権力であることそれ自体は悪でも善でもない。第三に「公的な名前以外に好き勝手に通称を名乗ります」という方が「公的な名前を自分の自由に登録したい」というよりも「公的な名前を重視していない」と言う意味では「反権力的」ではないのか。
 第四に産経は因縁つけてるだけで本気では

名前を役所にどう登録するかこだわらず、勝手に通称を名乗ればいいんだよ。

なんて認める気は全くないでしょう。
産経が
■通称使用認められるか!? 40代職員「幼いころから嘲笑、侮辱された」と提訴 市側は争う方針
http://www.sankei.com/west/news/160224/wst1602240017-n1.html
で実際に「本名の信田(しのだ)がのぶた野ブタ?)とかしんだ(死んだ?)とか誤読されて嫌だから、私は本名と同じ読み方の篠田を通称にしたい」として山口県防府市相手に訴訟をおこした山口県防府市都市計画課の信田係長を支持するかといったら支持なんかしないでしょう(信田氏の主張については考えがまとまらないのでコメントしません。「誤読が不快」という気持ちには同情するものの「だから篠田でいいじゃないか、読みは同じだ」というのにも一寸躊躇します)。
 たぶん「皆が迷惑だから辞めろ」と信田氏を非難するのが産経でしょう。
 単に「信田係長のような存在」を産経が認識しない上で「為にする因縁」をつけるからこうなるわけです。

先生
 相棒は、前に反集団的自衛権をにおわせる映画をやったように、基本的に権力批判の政治性が強い刑事ドラマなんだが、(中略)この日のスペシャルも政治家は悪い奴的なストーリーで、悪役として官房副長官を務める「片山」という女性国会議員も出てくる。
女史
 意味深だねー。
先生
 さすがに下の名前は「さつき」じゃなかったが(笑)。

ばかばかしい。「片山」なんて別に珍しい名前でもないでしょうに。そもそもこの片山女史、ウィキペ「相棒」によれば

・長年外務大臣を務めた大物政治家である父・片山洋一の地盤を継いでいる
・女性初の首相候補とも噂される

などと言う設定ですからモデルとなってるのはむしろ片山さつき*2よりも「二世政治家」である田中真紀子*3野田聖子*4でしょう(もちろん単に参考にしただけであり、田中氏や野田氏を脚本家が敵視してるわけではないでしょうが)。
 つうか相棒に限らず、日本の刑事ドラマで「清廉潔白な政治家(特に片山女史のような与党の幹部政治家で)」なんてどれほど出てくるのかと聞きたくなりますし、「明らかに池田首相の九頭竜ダム疑惑をモデルにしたと見られる映画・金環蝕*5」なんかは産経的にはどうなるんですかね。
 「金環蝕のようなドラマは今の日本では作れないのだろうか」と思うと暗澹となりますね。

参考

金環蝕(ウィキペ参照)
 石川達三の長編小説。1966年(昭和41年)にサンデー毎日に連載され、同年に単行本として刊行された。いわゆる九頭竜川ダム疑惑をモデルに、保守政党の総裁選挙に端を発した汚職事件を描いた。1975年(昭和50年)に山本薩夫監督によって映画化された。
■あらすじ
 昭和39年(1964年)夏、与党・民政党自民党がモデル)の総裁選挙が行なわれ、現総裁にして内閣総理大臣の寺田政臣(池田勇人*6がモデル、久米明が演じた)と最大派閥の領袖・酒井和明(佐藤栄作*7がモデル、神田隆が演じた)の一騎打ちとなった。数で劣る寺田派は党内切っての実力者で副総理・広野大悟(河野一郎*8がモデル、河村弘二が演じた)の広野派と協調して必勝を図った。その段階において寺田、酒井両陣営とも票集めに10億円以上の実弾を投入した。中には広野派の神谷直吉代議士(田中彰*9がモデル、三國連太郎が演じた)のように両陣営からちゃっかり戴く*10者もいた。激烈な選挙は僅差で寺田の三選で幕を閉じた。
 それから数日後、金融業を営む石原参吉(森脇将光*11がモデル、宇野重吉が演じた)の元に内閣官房の西尾貞一郎(中林恭夫*12・池田首相秘書官がモデル。山本學が演じた)が訪れ、寺田派の星野康雄官房長官(黒金泰美*13がモデル、仲代達矢が演じた)の名刺を持参したうえで秘密裏に資金を用立てて欲しいと告げる。ところが石原はこの申し出を断るものの、直感的に星野の周辺に何らかの疑惑があることに気づき、「金になるのでは?」と、星野の周辺を洗い出し始めた。その過程で寺田総理の郷里・九州の福流川ダム*14建設を目論む「寺田派の有力献金企業」竹田建設(鹿島建設がモデル)と発注元の電力開発株式会社(なお、小説では電力建設株式会社。電源開発株式会社がモデル)の談合と汚職の存在が浮かび上がる。

女史
 朝日は12月26日付朝刊でも、(ボーガス注:時事放談の司会を務める東大教授)御厨貴さん*15が「放送法の言う『公平』とは権力に左右されないという意味だ。…政府が口を出すのはなじまない。私が担当する番組『時事放談』(TBS系)に出演する政治家は自由に発言している。政府批判も含め、わいわいがやがやを楽しむのがテレビだ」って同じようなこと言ってた。
教授
 左がかった特定の政治家ばかり、しゃべらせておいて、よく言いますよ。
先生
 その時事放談の12月27日放送は笑ったな*16。今年の重大ニュースを議論して元財務相藤井裕久*17が2位にパリ同時テロを挙げて、御厨もその時の新聞切り抜きを紹介していたんだ。
編集者
 あれ? あの時、時事放談は翌日に放送があったのに、録画だったから同時テロを全く取り上げなかった*18んですよね。

 やれやれですね。「御厨氏の論調」「時事放談の番組内容」を知ってる方には「何を今さら」でしょうが御厨氏は「安倍のような極右ではないものの」明らかに保守ですし、時事放談も呼ばれる政治家は「産経が名前を挙げた藤井氏の他」では、加藤紘一*19古賀誠*20、武村正芳氏*21野中広務*22など保守派*23ばかりです(それが悪いと言っているわけではありません、単に産経のデマを批判しているだけです)。
 福島瑞穂社民党副党首や志位和夫共産党委員長といった左派政治家が時事放談に呼ばれることはまずない(それが悪いと言っているわけではありません、単に産経のデマを批判しているだけです)。それで何が「左がかった政治家ばかり呼んでる」なんでしょうか。むしろ左の政治家など全然呼ばれないのが、時事放談です。
 加藤氏、古賀氏、武村氏、野中氏、藤井氏を産経が「左がかってる」というならそれは単に産経が極右なだけです。
 保守政治家だった加藤氏、古賀氏、武村氏、野中氏、藤井氏が「左がかってる」わけがない。そして石原慎太郎都知事など特定の右がかった政治家ばかり呼んでくるフジの「新報道2001」は産経的にはどうなるのか。

先生
 半藤一利*24が1位に「“イスラム国”日本人殺害」をあげると、藤井が「私は今の総理大臣の責任が重いと思うんですよ」だって。おいおい悪いのはテロリストだろ。

 おいおいですね。誰もテロリストが悪くないなんて言ってない。「日本人殺害を防げなかった責任は安倍にはないのか」て話です。民主党政権なら悪口雑言したでしょうに、安倍なら「全てテロリストが悪い」なんだから産経には呆れます。なお半藤氏を産経は左翼扱いしていますが、彼はあの文藝春秋で「週刊文春編集長、月刊文春編集長、専務などを歴任した人間」であり左翼どころか保守派の人間です。まさか産経も「文春は左翼出版社だ」とは言わないでしょう。
 まあ、半藤氏は産経のような極右では勿論ありませんが。

女史
 11月にテレビ東京の番組で、共産党志位和夫委員長が「北朝鮮、中国にリアルの危険があるのではなく、実際の危険は中東・アフリカにまで自衛隊が出て行き一緒に戦争をやることだ」なんて、北朝鮮の危険を否定していた*25けど、大恥をかいたね。

 志位氏の言う危険とは「いわゆる戦争法の発動で自衛隊が戦争に巻き込まれる危険(つまりは安倍が自衛隊を戦争に送り出す危険)」なのですが。産経は「中国、北朝鮮自衛隊が出兵する危険がある」などと強弁する気でしょうか。
 安倍ですらそんな事は言っていませんが。
 大体「核実験やロケット発射がいいとは言いませんが」これらは一体日本にどんな危険があるのか。北朝鮮が日本めがけてミサイルを発射するなど到底できないことは明白でしょう。そう言う意味では志位氏の言うように危険など何もないわけです。恥をかいているのは産経の方ですが、まあ産経が恥をさらすのはいつものことなのでただ呆れるしかないですね。

先生
 7日のテレビ朝日系スーパーJチャンネルに出演した北の専門家、武貞秀士*26は、それ以前の問題だぜ。「日本も戦略的決心をして大使館を」と明らかな親北発言で、北への制裁強化を批判したんだ。

 大使館は一寸無理だとしても常駐事務所は置くべきでしょう。そもそも北朝鮮と国交がない国など、先進国では確か、日本、米国、フランスだけですし、フランスは大使館はなくても常駐事務所はあったかと思います。また制裁強化などしたら交渉ができなくなって拉致その他の懸案の解決に障害が生まれるだけではないのか。
 そう言う意味では武貞発言は決して「バカバカしい」で切って捨てていい発言ではない。それにしても防衛官僚出身で拓殖大教員の武貞氏がこういう発言をしたとしたら「どう見ても右翼としか思えない経歴なのに何故そうなるのか」気になるところです。

先生
 直後の12月28日にテレビ朝日系のスーパーJチャンネルに出演した大谷昭宏*27が「不可逆的な解決なのだから、我々は二度と『(ボーガス注:政府や軍の)関与はなかった』とか『当時はやむをえなかった』などと(ボーガス注:事実に反する居直りの言葉を)口にしてはならない」と発言したが、おいおい、我々日本人が「口にする」のもダメなのか。それこそ、言論封殺じゃないのか。

 この産経の主張ならば「例の慰安婦銅像をそのまんまにしても」設置者は国ではなく民間なのだから「何の問題もないし」、韓国政府でない限り、つまり民間(マスコミや市民団体など)が「安倍許すまじ!」などと「駐韓日本大使館前でデモする」とか、がんがん日本批判しても何ら問題ではないのですが、そこまで認める覚悟は産経はあるんでしょうか(たぶんないでしょうが)。
 「俺達日本ウヨが慰安婦問題で何言おうと言論の自由だが韓国側は黙れ」なんてふざけた話が通用するわけないでしょう。

女史
 「安倍首相を叩き斬ってやる」発言で悪名高い*28山口二郎さん*29ツイッターで「日本政府の公式見解に反することを厳しく処断することができるかどうかが問われる」と書いてたねー。左翼って、権力を批判するけど、自分たちの意見に反する者たちは、権力を使って弾圧しようとするんだよね。

 山口氏が「処断(何らかのペナルティー)」の対象としてるのは「国民一般」ではなく、政府高官や自民党議員です。自民党議員や政府高官が「政府見解を否定することを言っても役職更迭も何もされず、ノーペナルティ」だったらその方がおかしいでしょう。「政府高官や自民党議員が否定してもノーペナルティーなんて何が政府見解だよ?」て話です。
 それを「言論の自由だ」と産経がいうなら政府高官や自民党議員は「竹島尖閣北方領土も私は全て日本の領土ではないと思う。領土主張するのは虚偽主張であり、ロシアや中国、韓国に失礼だ」「北朝鮮のロケット発射は北朝鮮が主張するように何ら違法不当な物ではないと思う、安保理制裁や日本の独自制裁こそが不当な北朝鮮への内政干渉だ、即刻制裁を辞めるべきだ」「政府見解に反することを言うなというのは言論弾圧だ、私は政府見解に反しようとも正義は貫くつもりだ」などと言っても何ら問題はないし、当然何の処分もできないわけです。そこまで認める覚悟が産経にはあるのか。発言を容認したいときは「言論の自由」、発言を非難したいときは「政府見解違反」なんてご都合主義でしかない。

教授
 右派・保守陣営でも、合意に反対派と「やむを得ない」派と分かれましたね。東京新聞が1月9日付朝刊の「こちら特報部」で取り上げていました。反対派は政権批判を強めていますが、左翼は「思うツボだ」と喜んでいる*30。我々、保守はここで感情的になってはいけません*31。なぜ日本が妥協したかといえば、理由は安全保障ですよ。要するに、核実験を続けてきた北朝鮮や膨張する中国に対抗するために、米国から「日韓が分裂してはダメだから双方で妥協しろ」というようなことをいわれたんでしょう。

 おいおいですね。「慰安婦合意には不満があるけど、安倍総理自民党の面子は安倍&自民支持者としてつぶせないし、日韓の経済関係は大事だし、日韓対立で北朝鮮を利したくないし、親分様・米国からも日韓で仲良くやれよと駄目出しされたから我慢する」なんて公言して韓国側(特に慰安婦本人や支援団体)が「何だその態度は!、手前、反省は口だけか!」と怒らないとでも思ってるんでしょうか。
1)チッソが「水俣病の原因が有機水銀垂れ流しか分からないと思うけど、これ以上もめたくないから我慢して患者に金は払うわ」などと公言したら
2)体罰問題で訴えられて敗訴した学校が「体罰なんてないと今でも思うので不当判決だと思うが、これ以上もめたくないから我慢して(以下略)」などと公言したら
被害者側がどう思うかとか、その種の想像も産経にはできないようです。

教授
 赤旗といえば、ちょっと前ですが、11月にテレビ東京週刊ニュース新書に出演した共産党志位和夫委員長が「おおさか維新による民主主義と住民自治の破壊というのは、他の県にはみられない…異質の危険がある」と批判したそうですね。おおさか維新も、暴力革命を掲げていた共産党に「危険」だなんて、言われたくないでしょうね。(笑)

 今時「共産党は暴力革命を目指してる」なんて言ったら正気を疑われるでしょう。また今時「いわゆる1950年代の火焔瓶闘争(当然共産党もあの時代については批判的に総括している)」を云々して今の共産党を非難するのも馬鹿げた話です。
 まさか産経も本気ではないでしょうが呆れたバカです。大体維新の危険性を批判してるのは共産党だけでもない。

*1:まあ少なくとも夫婦別姓反対論者に「ファシスト」と呼ばれても文句の言えない極右がごろごろいること、そうした極右の一部が最高裁判決で図にのってることは事実です。

*2:小泉内閣経産大臣政務官、第二次安倍内閣総務大臣政務官を歴任

*3:村山内閣科学技術庁長官、小泉内閣外相、野田内閣文科相を歴任

*4:小渕内閣郵政相、福田内閣食品安全等担当相、麻生内閣消費者問題等担当相、自民党総務会長(第二次安倍総裁時代)を歴任

*5:原作・石川達三、監督・山本薩夫、主演・仲代達矢

*6:吉田、石橋内閣蔵相、岸内閣通産相などを経て首相

*7:吉田内閣郵政相、建設相、岸内閣蔵相、池田内閣通産相科学技術庁長官などを経て首相

*8:鳩山内閣農林相、岸内閣科学技術庁長官、自民党総務会長(岸総裁時代)、池田内閣建設相、副総理などを歴任

*9:衆院決算委員長の地位を悪用した恐喝行為などから「政界のマッチポンプ男」と呼ばれた。後に東京地検特捜部に刑事責任を追及され失脚する。

*10:このとき生まれた隠語がニッカ(二つの派閥からカネをもらう)、サントリー(3つの派閥から)、オールドパー(全部の派閥から)。

*11:一金融業者でありながら政界のフィクサーとして暗躍するが、いわゆる吹原産業事件で失脚。

*12:秘書官在職中に謎の転落死をし、警察は「少なくとも他殺ではない」としたものの、「池田総理の暗部を知りすぎるが故の、口封じ目的の謀殺ではないか」と騒がれた人物。後に梶山季之はこの転落死事件をヒントにミステリー『ある秘書官の死』(光文社文庫)を書いている。

*13:池田内閣官房長官を務めたが、吹原産業事件で疑惑の政治家として名前が出たためその後は議員を務めながらも大した活躍もできず事実上失脚。黒金と同期で、黒金同様に池田内閣官房長官を務めた大平正芳宮沢喜一がその後、外相、蔵相など要職を歴任した上、首相に上り詰めたのとは対照的な政治家人生となった。

*14:実際には福井県九頭竜川ダム。また寺田のモデルとなった池田の郷里も広島であり九州ではない。

*15:著書『オーラル・ヒストリー』(2002年、中公新書)、『ニヒリズムの宰相:小泉純一郎論』(2006年、PHP新書)、『馬場恒吾の面目:危機の時代のリベラリスト』(2013年、中公文庫)、『安倍政権は本当に強いのか:盤石ゆえに脆い政権運営の正体』(2015年、PHP新書)など

*16:パリ同時テロを何位に上げるか、また「パリ同時テロについて御厨氏や藤井氏がどのような感想を持つか」はともかく10位以内に上げることは何ら不思議なことではないでしょう。

*17:細川、羽田内閣蔵相、鳩山内閣財務相を歴任

*18:こういうのを揚げ足取りと言います。

*19:中曽根内閣防衛庁長官、宮沢内閣官房長官自民党政調会長(河野総裁時代)、幹事長(橋本総裁時代)を歴任

*20:橋本内閣運輸相、自民党幹事長(森総裁時代)を歴任

*21:細川内閣官房長官、村山内閣蔵相を歴任

*22:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)を歴任

*23:まあ彼らは安倍のような極右ではありません(むしろ安倍には批判的です)。しかし左翼でもありません。

*24:ノモンハンの夏』(2001年、文春文庫)、『レイテ沖海戦』(2001年、文春文庫)、『ソ連満洲に侵攻した夏』(2002年、文春文庫)、『「真珠湾」の日』(2003年、文春文庫)、『遠い島ガダルカナル』(2005年、PHP文庫)、『決定版・日本のいちばん長い日』(2006年、文春文庫)、『15歳の東京大空襲』(2010年、ちくまプリマー新書)、『あの戦争と日本人』(2013年、文春文庫)、『「昭和天皇実録」にみる開戦と終戦』(2015年、岩波ブックレット)など日中戦争、太平洋戦争に関する著書多数。

*25:なお、この志位発言には「私もそうした危険があるのは志位氏が言うように北朝鮮、中国よりも中東だと思う」として司会の田勢康弘氏も賛同の意を示したそうです。

*26:著書『防衛庁教官の北朝鮮深層分析』(1998年、ベストセラーズ)、『金正恩北朝鮮・独裁の深層』(共著、2013年、角川oneテーマ21)など

*27:著書『監視カメラは何を見ているのか』(2006年、角川oneテーマ21)、『冤罪の恐怖』(2011年、ソフトバンククリエイティブ)、『事件記者という生き方』(2013年、平凡社)など

*28:別に悪名は高くありません。産経らウヨが言いがかりをつけてるに過ぎない。「叩き切ってやる」は「破れ傘刀舟悪人斬り」という時代劇での主人公が悪人に吐く決めセリフであり、山口氏は「そのくらいの激しい怒りを私は安倍首相に感じている」と言ったに過ぎないからです。

*29:個人サイト(http://yamaguchijiro.com/)。最近の著書に『若者のための政治マニュアル』(2008年、講談社現代新書)、『政治のしくみがわかる本』(2009年、岩波ジュニア新書)、『ポピュリズムへの反撃:現代民主主義復活の条件』(2010年、角川oneテーマ21)、『政権交代とは何だったのか』(2012年、岩波新書)、『いまを生きるための政治学』(2013年、岩波現代全書)、『民主主義をどうしますか。』(2016年、七つ森書館)など

*30:別に喜んではいませんが。邪推も大概にして欲しいもんです。

*31:という産経ですがもちろん産経にはこうした「やむを得ない」的記事も載りますが一方で「許せない、撤回しろ」という記事も載ります。何のことはない、産経自体が分裂しているわけです。