新刊紹介:「経済」4月号

「経済」4月号の詳細については以下のサイトをご覧ください。興味のある記事だけ紹介してみます。
 http://www.shinnihon-net.co.jp/magazine/keizai/
■世界と日本
【マイナス金利の衝撃】(桜田氾)
(内容紹介)
 赤旗の記事紹介で代替。

赤旗
■『アベノミクス破綻の象徴、マイナス金利に小池氏』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-01-30/2016013002_02_1.html
■『日銀、初のマイナス金利、物価2%目標 三たび先送り』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-01-30/2016013001_03_1.html
■『マイナス金利アベノミクス破綻証明、参院財金委 小池議員 政策転換迫る』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-02-19/2016021902_01_1.html


【韓国政府の二大指針強行】(洪相鉉)
(内容紹介)
 洪氏については■赤旗『不義に立ち向かってたたかう正義の侍、日本共産党志位和夫著 洪相鉉(ホンサンヒョン)訳 『いま、日本共産党』を読んで』(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-06-21/2013062103_01_0.html)を紹介しておきます。
 氏の記事内容については以下の記事を参考に紹介しておきます。誤解しているウヨも多いようですが
ぶっちゃけこの記事で分かるように日韓両国とも左派は朴政権にはかなり批判的です。

ハンギョレ『朴政権が労働改編「二大指針」を強行 労組は全面闘争宣言』
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/23109.html
■レイバーネット日本『労働改悪「二大指針」を強行、民主労総「無期限ゼネスト」突入へ』
http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/strike/2016/1453473728645Staff
 なお、記事に出てくる韓国労総が日本でいえば連合(右派系)に、民主労総が全労連全労協(左派系)に当たるといっていいでしょう。


特集「3/11が問う日本社会の転換」
■「3/11から5年、日本資本主義の矛盾と課題」(鳥畑与一*1 、岡田知弘*2、米田貢*3、田村八十一、増田正人
(内容紹介)
 311(東日本大震災)後の現状と課題について論じています。議論は広範囲にわたっており説明が難しいので詳細な紹介は省略します。


■「福島・食と農の安全対策と農村再生の道」(小山良太*4
(内容紹介)
 小山氏は「除染対策や放射能検査体制などにより福島の農産物の安全性は確保された、福島県産というだけで忌避するのは適切ではない(それはいわゆる風評被害だ)」という認識です。その点は高世仁福島県産米から基準値超えゼロ』(http://d.hatena.ne.jp/takase22/20150309)と近い認識とみていいのでしょう。
 ただ高世と小山氏が違うのは小山氏が「風評被害の原因は行政にも問題があるのではないか、行政は不信感の解消に努めているといえるのか(何せ首相がアンダーコントロール発言の安倍ですからね)」「一方的に消費者を非難できない」としているのに対し、高世は「安全だ、安全だ」としか言わないってところですね。高世と小山氏のレベルの違いというべきでしょうか。

【追記】

id:noharra
「素人眼にも非科学的・非合理的だと思われる除染作業にばかりマンパワーとお金をつぎ込むより、将来この国を背負って立つ子どもたちの健康を守ることのほうが国家として優先すべき責務だと思うのです。汚染地域からガレキを運び出すより、「人」を、それこそいくらお金を積んでも外に出すべきだと切実に思いました。」と、避難者森松(ボーガス注:明希子)さんは『母子避難、心の軌跡』*5で書いておられるが、これはまったくそのとおりだと思う。「除染」が半ば以上、それを請け負うゼネコンの利益のために推進されているのはたぶん誰でも分かることだ。

 いやいや全然わかりませんが。そもそもid:noharra(本名:八木孝三)や森松某の言ってる事「除染が無意味なんてことはない」わけです。
 小山氏は「放射能の被害は大きいほうが脱原発運動が進むというゆがんだ考えがありはしないか」という清水修二*6原発とは結局なんだったのか:いま福島で生きる意味』(2012年、東京新聞出版局)の言葉を紹介し、id:noharraや森松のような「福島への差別、偏見を助長し、脱原発運動に障害をもたらす」愚か者への怒りを表明しておられます。全く同感であります。朝鮮学校への物言いも本当にひどいけどid:noharraっていつもばかなことしか言わないのな。
 なおnoharraが「小山、清水、東京新聞は政府の手先だ」とバカなことを言わないように「小山氏や清水氏、東京新聞はいまだに原発固執する安倍政権を批判していること」をお断りしておきます。

参考

http://mainichi.jp/articles/20140523/mog/00m/040/011000c
「なぜ福島県産だけを避けるのか」「イメージで放射能を避けられたらこんな楽なことはない」(「そばもん」第134話より)
●「(今日も)いい天気(原発事故編)」でも「そばもん」でも事故後、天栄村に残った米農家らによる米栽培研究会がどのように放射性物質が検出されないよう米を栽培し、成功したかが紹介されています。
◆実は僕は同じ村に住んでいながら、この取り組みを知らなかったのです。天栄村では事故後すぐに作付けして、放射性物質検出ゼロを目指してお米を作ろうという取り組みが始まっていました。11年末だったと思いますが、テレビで研究会を取材したドキュメンタリーを見て、自分の村でこんな取り組みがあるのかと驚きました。
 たまたま、その農家の講演会が埼玉県内で開かれるという告知を目にして、出かけました。DVD「米の放射能汚染ゼロへの挑戦 2011年福島県天栄村の挑戦」(桜映画社)を見て、農家の方に「ぜひ、これから取材に伺います」とお話させていただきました。そこで追跡取材が始まり、漫画につながりました。
●「そばもん」では3・11に言及した回はありましたが、原発事故と福島の話を直接取り上げたのは今回(「ビッグコミック」2014年3月25日号から掲載中)が初めてです。
◆(前略)実は「そばもん」で放射能と食の問題を取り上げようという意図はありませんでした。「いい天気」で描きましたからね。それでも、取材すると風評被害の問題は解決していない。だったらスルーせずに描こうと思ったのです。「いい天気」の後も放射能の問題はチェックしていました。どうせ描くなら最新の福島県産食品の検査情報も盛り込んで話に入れたかったのです。
●主人公は福島県や産地で避けるのではなく「自分は1キロ当たり○○ベクレル以上は食べないと数値を挙げて言うべきだろう」と述べていますね。
◆「そばもん」の主人公のセリフ、意見は全て私の考えを置き換えています。僕も村に帰って福島産を食べていますからね。一時期はチェルノブイリを引き合いにものすごい汚染になると言われていましたが、そんな状況にないということは数値が示しています。
 福島県、福島産が危険か危険じゃないかといった議論は数値が全てです。福島産が危ないというなら、何ベクレル以上が危ないのかというのを言ってほしいと思っています。人が判断する以上、数値を基に話さないと何も決められない。数値抜きにイメージだけで印象を語ることが風評被害の根にあるのではないでしょうか。
 福島産などを危険視する意見は自主避難をしている間にずいぶんと読みました。反原発の方でも危険視する声はあります。この二つを結びつけるのはよくないと思います。帰るにあたって、数値的な根拠を探しました。イメージで放射能を避けられるわけではありません。
●何を根拠にしたかを教えてください。
◆僕の課題は空間線量と食べ物でした。空間線量はセシウム134の半減期が2年なので、自然と下がります。継続的に数字を見ていても、線量は低くなり続けている。あとは除染です。
 除染は効果がないという人もいますが、十把一からげにそんなことは言えません。まだ高いところもありますが、除染の効果が出ているところもあります。僕の敷地では効果がありました。自分でやってみたのですが、雨どいの下で毎時27マイクロシーベルトだったけど、除染で2マイクロシーベルトちょっとまで下がりました。
 数値を根拠にしないで福島全域が危ないという話は僕には心外です。数値を基にしているから、帰還困難区域などが整理されているわけです。福島県でも線量が低い地域はあります。
 食べ物に関しては地元紙に掲載されている食品の放射性物質の数値、検査結果を読んでいました。全国紙では掲載されないようなデータも地元紙では報道されています。基準値超えもたまにありますが、「検出せず」の食品がほとんどです。全てが数値として発表されているわけです。空間線量と食べ物が大丈夫なら、僕は福島での生活を再開できると思って帰った。これは主張と関係ない、数値を見た上での行動です。
●確かに今回の話はデータや図表が多いです。「そばもん」にあるように秋そばにしても、検出限界値1桁ベクレルで「検出せず」です。
◆こうした事実がまだ読者に伝わっていないかな、と思い数値を挙げています。事実をデータと一緒に示さないといけないと考えました。取材を基に話を描く以上、データやきちんとした学説で裏付けられないことを印象だけで描かない、ということは心がけています。僕が取材した天栄村の米農家や現地の方に学ばせていただいたこと、農家の方が研究してきたことの成果がデータで出ています。これを示そうと思いました。
 あとは、できるだけ一次情報にあたって、数値をもとに一人一人が福島産を食べるか食べないかを選択すればいいことだと思います。
●主人公はただデータを挙げて安全だと言うのではなく、生産者の取り組みについて「数値にはできないが、信頼している。だから、ありがたくいただく」という話もしています。
◆僕の実感を込めました。天栄村の米農家が研究して、1キロ当たり10ベクレルの検出限界値以下のお米を作ってくれたり、生産者の努力があったりしたおかげで僕は帰れたのです。ありがたいですし、恩人です。だから、感謝を込めて、ありがたくいただくのです。「コープふくしま」の陰膳(かげぜん)調査(コープふくしまは組合員に1人前余計に作ってもらい、放射性物質の測定結果を公表している)も調べましたが、日常の食事からは、ほとんどセシウムが検出されていないという事実もあります。食べ物が汚染されていたら、何のために戻るのかと考えてしまいます。
 こんな話もありました。僕が福島に戻って、旬のタケノコでタケノコご飯を食べようと思い立って買いに行ったのです。そうしたら「今、計測中で出していません」というお店ばかりで、やっと探せたのが山口県産タケノコの水煮です。そのくらい福島では測って出すというのが徹底しています。僕の家も梅の実を測ってもらったことがあります。その時は5ベクレルでした。「隠蔽(いんぺい)している」という人もいますが、隠しているとは思えません。
●「そばもん」は何かを主張するより、事実を見るという姿勢ですね。
◆多様な事実を積み上げていくことで主張が出てくると僕は思っています。主張が事実より上なわけがないですよ。主張にあわせて取材してもしょうがないのです。事実から入ることが大事です。事実やデータを無視して主張先行で話を展開すれば、批判を受けるのは当然のことです。

■清水修二氏『明確な根拠も無く遺伝的な影響を口にする世の「識者」たちは、自らの言動のもつ重い影響と責任を、自覚しているのだろうか…』
http://togetter.com/li/550254

http://blog.ap.teacup.com/1952/140.html
■清水修二著「原発とは結局なんだったのか ―いま福島で生きる意味―」読了
・「問題なのは、放射能の件において原発批判がどういう議論になっていくかだ。 端的に言おう。『脱原発のためには放射能の被害は大きいほうがいい』という思考回路が、無意識のうちにではあっても作られてしまっているのではないか。」
(序章p10)
・p17に次の記述がある。
「汚染瓦礫*7の問題を原子力発電のそのものの問題として正面から受け止めている国民がどれだけいるか、分からない。放射能を被災地に押し籠めておけば自分はとりあえず安全だというだけの話かもしれない。」

 ブログ主はこうした清水氏の言葉に批判的(とはいえ、多くの福島県民が感じる思いを代弁しただけであろう、そもそも清水氏は脱原発派であり電源三法廃止論者でもあり敵ではないとしているが)だが俺はおおむね清水氏に同感だ。

p77の勤労の権利のなかで、観光客減少に続けて修学旅行のキャンセルについて記述している。
「取り分け修学旅行のキャンセルだ。「福島」と名が付いただけで敬遠される。 修学旅行でわずか1、2日間滞在することも忌避されるような地域に、多くの子どもたちが生活していることを考えれば、そうした判断がどれだけ人を傷つけるかは常識で理解できるはずである。・・・」

というのは「除染したとはいえ放射線量が「他と比べれば高い」「事故前よりは高い」のは事実だろうし、まあ保護者の人情として仕方ないんじゃないの*8」とは思うが。


■「原発事故被害の現状、生業訴訟の焦点」(青龍美和子)
(内容紹介)
 原発事故被害者が起こしている通称「生業訴訟」の現状について原告弁護団弁護士による説明。

参考
赤旗
■『福島原発事故、過酷事故対策 怠る、生業訴訟で専門家証言』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2015-01-21/2015012115_01_1.html


■「地域から復興教育へ:石巻市雄勝町の実践」(徳水博志*9
(内容紹介)
 石巻市雄勝地区(旧雄勝町)の復興教育実践の紹介。
参考
石巻雄勝小の復興教育
http://shinsairegain.jp/2015/06/20/ogatsusho/


■「頻発する土砂災害・水害の特性と防災政策」(中村八郎*10
(内容紹介)
 本論文では「311後の防災対策」ということで東日本大震災ではなく「広島土砂災害」「鬼怒川水害」が取り上げられています。

参考
赤旗
■主張『広島土砂災害、救出と救援に全力をつくせ』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-08-21/2014082101_05_1.html
■栃木豪雨被害 「住宅応急修理」適用ゼロ、梅村議員、適切な支援要求、衆院総務委
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-01-15/2016011514_01_1.html
■茨城水害 住宅・農業補償拡充を、共産党県委が各省庁要請
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2015-09-18/2015091815_02_1.html
常総水害 「人災」の声、梅村氏 政府対応ただす
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik15/2016-02-27/2016022704_04_1.html


特集「大統領選挙のアメリカ」
■「大統領予備選挙の風景:何が問われているのか」(西村央)
(内容紹介)
 サンダース*11現象、トランプ現象が主として取り上げられている。その背景にあるのは「月並み」ではあるが「既成政治勢力への不信」であろう。民主社会主義者を自称する民主党サンダースと、極右排外主義者の共和党トランプでは方向性はだいぶ違うが彼ら反主流派・非主流派*12が「既成政治家(民主党クリントン国務長官共和党ブッシュ*13フロリダ州知事など)への批判票」を集めていることは間違いないだろう。「既成政治家への不信」をどう解消していくかが今後の米国政治の課題だろう。トランプやサンダースをどう評価するかに関係なく*14、既成政治家への不信が蔓延している事態は望ましいものではない。


■「アメリカの労働運動と大統領選挙」(岡田則男)
(内容紹介)
 労組は伝統的に民主党支持*15である。今回多くの労組は「主流派クリントン」を支持しているものの、労組の中には「サンダース支持」を表明しているところも少なくない。また執行部がクリントン支持を表明している労組も末端の労組員にはサンダース支持が少なくないとみられる。サンダースの善戦にはこうした労組の支持もあるとみられる。


■「米国社会の人種的分裂:雇用と居住地を中心に」(大塚秀之*16
(内容紹介)
 統計データ上、失業者数や職業格差(ホワイトカラーとブルーカラー、医師、弁護士などの専門職と非専門職など)、学歴格差が「白人」と「黒人(アフリカ系米国人)、ヒスパニック(メキシコ、プエルトリコなどスペイン語圏の中南米出身者)」にみられることが指摘されている(もちろん白人が優位な立場)。なお、アジア系(日系、中国系、韓国系など)にはこうした格差はほとんど認められない。こうした「黒人、ヒスパニック差別」をどう解決していくかは重大な問題であり大統領選にも当然影響している。


■「2010年代日本の産業構造と転換の課題」(村上研一*17
(内容紹介)
・日本の経済構造を外需依存型経済(それも内需を犠牲にする形の経済)と評価したうえで、内需の軽視が不況や格差問題を招いていると批判、内需の重視(つまり賃金のアップ)を主張している。


■「急落した原油価格:供給過剰が最大の要因」(萩村武)
(内容紹介)
 原油価格下落の要因として「産油国の増産(特に米国のいわゆるシェールオイル革命)」「中国の景気後退(需要の減少)」があげられる。原油価格下落は消費サイドにはうれしいが「石油会社や産油国」にとってはデメリットであり、その結果「石油会社や産油国(中東など)の経済破綻→石油会社発、産油国発の世界経済経済危機」「産油国の政情不安」をもたらしかねず解決が望まれる。
 問題解決策としては月並みではあるが「生産調整による価格調整」ということになる。


■「新作『牡蠣工場』を語る」(想田和弘*18
(内容紹介)
 想田氏の新作ドキュメンタリー映画「牡蠣工場」(http://www.kaki-kouba.com/)の紹介。

*1:著書『略奪的金融の暴走:金融版新自由主義がもたらしたもの』(2009年、学習の友社)、『カジノ幻想』(2015年、ベスト新書)

*2:著書『地域づくりの経済学入門』(2005年、自治体研究社)、『一人ひとりが輝く地域再生』(2009年、新日本出版社)、『震災からの地域再生:人間の復興か惨事便乗型「構造改革」か』(2012年、新日本出版社)、『「自治体消滅」論を超えて』(2014年、自治体研究社)など

*3:著書『現代日本金融危機管理体制:日本型TBTF政策の検証』(2007年、中央大学出版部)

*4:著書『東日本大震災・復興に果たすJAの役割』(共著、2012年、家の光協会)、『放射能汚染から食と農の再生を』(編著、2012年、家の光協会)、『農の再生と食の安全:原発事故と福島の2年』(編著、2013年、新日本出版社

*5:2013年、かもがわ出版

*6:福島大学教授。著書『原発になお地域の未来を託せるか:福島原発事故・利益誘導システムの破綻と地域再生への道』(2011年、自治体研究社)、『差別としての原子力』(2011年、リベルタ出版)など

*7:どこかに処分しないといけないわけで「高濃度被ばくがれき」ならともかくid:noharraのように一律に広域がれき処理に反対するのは愚の骨頂でしょう。

*8:ただし数日程度の滞在では健康被害など確かに出ないでしょうが。

*9:著書『森・川・海と人をつなぐ環境教育』(2004年、明治図書出版

*10:著書『地震原発災害 新たな防災政策への転換』(2012年、新日本出版社

*11:上院議員バーモント州選出)

*12:サンダースは上院議員とはいえ主流派ではなくトランプに至っては政治家ですらない。またトランプに次ぐ2位のテッド・クルーズ上院議員テキサス州選出)ではあるものの茶会の支持を受けており、伝統的共和党(主流派)とは言えない非主流派である

*13:父、兄が大統領だったことから最有力とみなされていたが、すでに選挙戦から撤退。

*14:まあトランプを評価する人はまともな人間ではいないでしょうが

*15:ペイリン・アラスカ州知事を副大統領候補にしたり、今回トランプ旋風が起こるなど共和党が極右化していることはそうした労組の民主党支持傾向を助長している。なお、米国は二大政党制のため、選択肢が事実上、民主党共和党しかないことに注意が必要。

*16:著書『現代アメリカ社会論:階級・人種・エスニシティからの分析』(2001年、大月書店)、『格差国家アメリカ:広がる貧困、つのる不平等』(2007年、大月書店)

*17:著書『現代日本再生産構造分析』(2013年、日本経済評論社

*18:監督作品『選挙』(2007年)、『精神』(2008年)、『PEACE』(2010年)、『演劇1・2』(2012年)、『選挙2』(2013年)。著書『なぜ僕はドキュメンタリーを撮るのか』(2011年、講談社現代新書)、『演劇vs.映画:ドキュメンタリーは「虚構」を映せるか』(2012年、岩波書店)、『日本人は民主主義を捨てたがっているのか?』(2013年、岩波ブックレット)、『熱狂なきファシズム』(2014年、河出書房新社)、『カメラを持て、町へ出よう:「観察映画」論』(2015年、集英社インターナショナル)など