「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(3/26分:荒木和博の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

 荒木への批判以外にも朝鮮・韓国関係中心で色々ぶち込んでいます。

■産経『【主張】北の暴挙と参院選 脅威踏まえ現実を論じよ』
http://www.sankei.com/column/news/160623/clm1606230002-n1.html
 「これで野党が戦争法と批判する安保法の必要性が証明された」と強弁する産経ですがそんな事は証明されてない。
 北朝鮮が韓国や日本に全面戦争を仕掛ける事態も、逆に米国や韓国から北朝鮮に全面戦争を仕掛ける事態も考えがたい(つうか「日本が北朝鮮に反対してもどうにもならない」前者はともかく後者には日本は「そんな事はするな」と米韓に反対すべきですが)
 戦争法発動で一番ありうる事態は既に批判派が指摘するようにシリアやイラクなど米軍が既に軍事展開している場所に日本の自衛隊も行くケースでしょう。
 まあ、それはともかく何でこうなるかといえば
1)米韓が北朝鮮相手に対話路線ではなく対決路線をとり
2)それに対し北朝鮮も対抗して対決路線をとり
3)周辺国(日本、中国、ロシア)や国際社会も落としどころが見つからないから
でしょう。弱った話です。
 正直、「まずは米国がイラクフセイン政権転覆のような政権転覆は考えてないことを態度で示し、交渉を始めるべきではないか」と思います。北朝鮮の態度ももちろん問題ですが一番問題なのは「世界最強の軍事大国」という北朝鮮に比べ圧倒的に有利な地位にありながら譲歩の姿勢を見せない米国の方でしょう。


櫻井よしこ『トランプよりも自国第一主義の日本』
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/06/23/6409
 トランプは「米軍の対外軍事活動を抑える、金にならないから」といって非難されてるが日本人はトランプ以上に「対外軍事活動に消極的だ」、だから日本人にはトランプ非難する資格はないというよしこらウヨ以外には思いつくことすら困難な珍論です。
 トランプが非難されてる主たる理由は「対外軍事活動に消極的であること」なのか。
 もちろんそうじゃないわけです。「対外軍事活動に消極的なだけ」ならあんなには非難されない。
 むしろ「もっと国内に金を使え」とか「軍事行動は平和主義に反する」とか言う人々から「トランプの言うことには一理ある」と評価されてるでしょう。
 たとえば対外軍事行動に消極的な保守で過去に大統領選挙予備選に出馬した人間には「ロン・ポール下院議員(テキサス州選出、共和党所属)」て人がいます*1が彼はトランプのようには非難されなかった。
 それは「彼がトランプほどの旋風を起こせなかった」と言う要素もありますが、一番大きな理由は「トランプが非難されてる主たる理由は対外軍事行動云々じゃないから」です。
 トランプが非難されてる主たる理由は「外国人差別」「イスラム教徒差別」「女性差別」などといった暴言癖のわけです。一方、ロン・ポールにはそんな暴言癖はないわけです。
 そしてよしこがトランプの暴言癖を取り上げないのはよしこやそのお仲間連中がトランプ同様の差別者だからでしょう。


■NHK『北朝鮮に日用品を不正輸出 貿易会社社長に有罪判決』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160622/k10010566531000.html
 こういうばかばかしい経済制裁は本当にやめて欲しい。軍事転用可能なものならともかく、「衣類や食器」なんてもんの輸出を罰則付で禁止して何か意味があるのかと言う事です。


日経新聞北朝鮮との対話模索を 韓国最大野党』
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM21H41_R20C16A6FF2000/
 おっしゃるとおりで「無条件の対話」をすべきだと思います。
 私見では

「非核化なしの対話提起は欺瞞(ぎまん)」として、現時点では北朝鮮との対話を拒否する姿勢を示している

という朴クネは愚か者です。


産経新聞『「6カ国協議は死んだ」と北朝鮮 北京で開催の協力対話、溝埋まらず』
http://www.sankei.com/world/news/160622/wor1606220051-n1.html
 これで救う会辺りは「そうだ、6カ国協議はもう終わった」と言いだしそうですが話は勿論そんなに単純じゃない。
 先ず第一にこれが果たして北朝鮮の本心かという問題があります。北朝鮮としては「俺のAて要求が通るなら協議に意味があるけど、通らないんじゃ意味ねえよ」という話かも知れない。
 この場合「Aが通れば協議してもいい」つうのが本心のわけです。「6カ国協議止めたい」というのはブラフでしかない。その場合「Aを飲む」という判断も考えられるわけです。
 そうした「ブラフではないか」という見方をしているのが
■日テレ『北朝鮮「6か国協議は死んだ」日米をけん制』
http://www.news24.jp/articles/2016/06/23/10333402.html
でしょう。
 第二に仮に「実際北朝鮮は6カ国協議を止めたがってる」としましょう。それでも北朝鮮は「交渉したくない」わけではないでしょう。
 「6カ国協議とは別の形」、つまり「米朝」「日朝」「南北」「中朝」「露朝」といった個別交渉などを考えてる。であるならば「6カ国協議を止め、別の交渉の形に移行すること」と「6カ国協議を続けること」とどっちがベターか考える必要がある。
 そういうことをしないで「じゃあ6カ国協議止めよう」というのは愚の骨頂です。そんなコトしたら北朝鮮との交渉の枠組みがなくなる。交渉の枠組みがなくなっていいのかといったらよくはないでしょう。まあ、救う会のようなウヨは「北朝鮮政権転覆」と叫ぶかも知れませんが現実性がない。


朝日新聞北朝鮮核問題、6カ国対話始まる 米朝接触、実現なるか』
http://www.asahi.com/articles/ASJ6P5HZ9J6PUHBI00Z.html
日本テレビ『北東アジア協力対話 4年ぶりに北朝鮮参加』
http://www.news24.jp/articles/2016/06/21/10333271.html
 6カ国協議そのものではありませんが協議に密接に関連するイベントであり、協議の再開を期待したいところです。なお、協議が再開したからといって「米国と北朝鮮がすぐに何らかの合意に達すること」はありえませんが、それでも「協議することそれ自体」が大事なことでしょう。


■米国は世界の平和を守るために核兵器を増産すべきで、西側諸国は財政的に支えなくてはならない/「日露平和条約締結交渉」は日本の対露国防を解体して北海道を侵略するためのものである(大森勝久)
http://1st.geocities.jp/anpo1945/2806.html
 タイトルだけで唖然ですね。ここまで酷い暴論、妄想もなかなか目にできるもんじゃありません。

侵略国家ロシアが日本に「平和条約締結」を呼びかけるのは、日本の対露国防を更に解体して北海道を侵略占領するためである:安倍首相はロシアの尖兵である

 もちろんロシアに「北海道侵略」なんて野心はありません。そもそも野心以前に「旧ソ連時代」ならともかく今のロシアにそれほどの国力があるかどうかさえ疑問です(勿論国力があったってやらないでしょうが)。
 ロシアの野心は
1)北方領土はできれば返さないで片をつけたい。ロシアにとって最悪「返す場合」でも四島ではなく歯舞、色丹の二島で片付けたい
2)平和条約の締結を機に日本資本の北方領土本格進出を果たしたい
つうところでしょう。
 一方安倍の方は「領土問題を少しでも前進させたい(可能ならば択捉、国後2島は先送りとし、歯舞、色丹の2島だけでも返還してもらいたい。ただし返還ゼロは論外だし、歯舞、色丹2島返還決着論にも応じない)」つうところでしょう。
 結局日本にとって、返還を望むなら、「現実性のある最善の結果」は「歯舞、色丹2島返還をまずしてもらい、残りはペンディング」でしょう(これだって実現するかは疑問ですが)。
 まあ「たとえ択捉、国後がペンディングでも歯舞、色丹二島先行返還には応じない、応じるなら安倍総理は彼の主観はともかく客観的にはロシアに屈服した裏切り者だ」つうなら是非はともかく一つの価値観です。しかし「ロシアは北海道侵略を目指しており、安倍はそれに荷担する内通者だ」つうのはレベルの低い陰謀論でしかありません。

ロシア(ソ連)はバルト3国*2と1926年や1932年に「不可侵条約」を結んだが、1939年、40年で侵略占領した。1921年ポーランドと「平和条約」を締結したが、1939年に侵略占領した。フィンランドに対しても「不可侵条約」(1932年)を結び、やはり1939年に侵略した。

 全部「あのスターリン時代」の話です。今のプーチンとは同一視できないでしょう。

アフガニスタンとは1978年に「友好善隣協力条約」を結び、翌年に侵略占領している。

 ソ連が軍事侵攻した頃のアフガンでは「当時のアミン大統領」が本心かハッタリかはともかく、「米国に寝返るそぶり」をみせたため「米国に寝返られては今までのアフガン支援が水の泡だ」「仮にハッタリでも今まで散々世話になった我々にそういう舐めた態度は許せない」「とにかく疑わしきは潰す」という判断の下、ソ連は侵攻しアミンを排除(殺害)し、親ソ連派を後釜につけたわけです。
 「アフガン侵攻していい」とは言いませんが、その意味では「領土侵略」であるバルト三国フィンランドなどのケースとは性格がかなり違います。ソ連からすれば「アミンこそ裏切り者だ」でしょう。

ロシア(ソ連)は1941年4月に「日ソ中立条約」を締結しておいて、1945年8月に一方的に日本を軍事侵略したではないか。

 日本が「関東軍特殊演習」を発動したことを考えれば一方的にソ連批判出来るもんではないでしょう。

ロシアは日本領土の千島列島(得撫島以北の18島)へ8月18日から軍事侵略している。日本領土の南樺太へは8月16日から侵略した。
(中略)
ロシアが不法占領する「北方領土」は、択捉・国後・歯舞・色丹の4島だけではない!

 「千島はともかく」、ポーツマス条約で奪った領土が南樺太である以上「戦争で日本が獲得し、第二次大戦後に放棄した韓国や台湾、パラオ同様」今さら南樺太は日本の領土とは到底言えないでしょう。
 つうかそんなん一部の極右しかいってませんが。

 ソチは、プーチンのロシアが2014年3月に軍事侵略してロシア領に編入したウクライナの「クリミア半島」のすぐ近くにある町である。そんな町にのこのこ出掛けて行ってにこやかに首脳会談をし、「経済協力計画」も提案した(これはG7のロシア経済制裁決議の主旨に違反する)安倍首相を見て、世界の識者は、日本はロシアのウクライナ侵略・領土略奪を容認していると考える。欧米は侵略国ロシアをG7から追放し、経済制裁を科し、プーチンとの関係を絶っている。しかし安倍首相だけは侵略者プーチンと極めて親密であるのだ。

 「ウクライナを侵攻し、G7から追放されたプーチンと親密でいいのか」というここまでは安倍批判として「主張としてアリ」でしょう。是非はともかくそんなに変な事言ってない。問題はここから「だから安倍はプーチンの犬で北海道侵略に荷担する気だ」という陰謀論が発動されることです。

 プーチン*3もメドベージェフ*4(首相)もラブロフ*5(外相)も、少しばかり前に「これらの領土(北方領土)は第2次大戦の結果としてロシア領になったものだ。ロシアには返さねばならない領土は1平方メートルもない」と公言したではないか。

 ここから「プーチンやメドベージェフ、ラブロフがはっきり返さないといってるのに何で安倍首相や岸田外相は彼らと交遊するんだ」つう批判はこれまた「主張としてアリ」でしょう。問題は「陰謀論が発動されること」にあるわけです。

 安倍首相は日本企業にロシアへの大規模な投資や技術協力を促がしていく。プーチンが求め、安倍首相が示した8項目の協力計画は、(1)原油開発や液化天然ガスプラントの新設や増設、(2)極東地域の港湾・空港整備や大規模な農業開発、(3)原子力や情報技術(IT)分野などの尖端技術支援、(4)産業の多様化促進、生産性向上、(5)中小企業の交流・協力の抜本的拡大、(6)観光客や人的交流の抜本的拡大などである。

 もちろん「やらずぼったくり」になる危険性はあります。ぶっちゃけプーチンは「返さないで済むなら返したくない」「支援だけ欲しい」と思ってるでしょう。ただ一方でこの種のお土産でもない限り「返還交渉」は一歩も進まないでしょう。「帰ってこなくていい」つうなら話は別ですが。
 なお、拉致問題も話は全く同じで、解決するにはお土産(北朝鮮への経済支援)が必要だと思います。

ロシアKGB(現SVR)の工作員中西輝政

 中西も「理屈の上ではいつ死刑が執行されてもおかしくない*6死刑囚」大森氏の「世間に相手にされてない珍論」を相手にするほど暇でもないでしょうが、KGB工作員呼ばわりとは名誉毀損で訴えられても文句言えない暴論です。つうか中西が工作員なら中西のダチ右翼連中も工作員なんでしょうか。大森氏だと真顔で「当たり前じゃないか」といいそうですが。

 オバマ大統領はG7サミット終了後の5月27日夕方、広島平和記念公園を訪れて「声明」を発表した。安倍首相も同行した。
(中略)
 大統領は「我々のように核の備蓄を持つ国々の間で、核兵器が完全に廃絶される世界を求め、恐怖の論理から脱却する勇気を持たなければならない」と「核兵器のない世界」をめざして努力すべきだと主張したのであった。核を保有する独裁侵略国のみを利する完全に誤った声明である。

 やれやれですね。オバマ演説に対しては反核運動から「言ってることきれい事だけど、具体的にオバマ核廃絶で動いたこと何もないジャン」「私の生きてるウチには核廃絶できないかも知れないって完全に逃げうってるジャン」「大統領任期もわずかだからきれい事が言えただけジャン。一期の時に広島で演説して、二期の時に核廃絶の具体策出して欲しかった」などと批判がありますが逆方向から大森氏は批判ですから唖然です。

参謀本部第20班(戦争指導班)の種村佐孝大佐(戦後は日本共産党に入党)

 種村氏が本当に戦後入党したかどうかググってもよく分からないのですがそれはさておき。
 「戦後入党したから戦前からソ連と繋がる工作員だ、共産党員だ、ポツダム宣言受諾に反対したのはソ連の北海道侵略をアシストしたかったから」なんてのは暴論にも程があります。当時の陸軍の主流は「受諾反対だった」わけです。
 ならば「ポツダム宣言受諾に最後まで反対した」戦前最後の陸軍大臣阿南惟幾*7(受諾直後、自決)」も「ソ連工作員だから、ソ連の北海道侵略を支援したかったから反対した」のか。大森氏だと「そうだ、阿南もソ連の手先だ、陸軍全体がソ連の手先なんだ」などと言い出しかねないから頭痛がしますが。

陸軍軍務課の国家社会主義者竹下中佐が「クーデター計画」の主謀者である。

 「一億玉砕」を政府として訴えていたはずなのに「降伏します」といわれればそりゃ陸軍強硬派から「今さら降伏なんかできるか」「大体、ポツダム宣言で国体(天皇制)護持は明確には約束されてない*8ではないか」とクーデター計画(いわゆる宮城事件)が出てもおかしくないでしょう(クーデター派を支持しているわけではない)。
 その程度の事で「クーデター派は時勢が見えてない」ならまだしも、「クーデター派はソ連の手先だ」と誹謗されては彼らもあの世で憤慨しているでしょう。
 ちなみにこの事件の関係者の多く*9は自決*10していますが、ここで大森氏が名前を出した竹下氏は皮肉にも自決せず、戦後、『陸上自衛隊第4師団長、陸上自衛隊幹部学校長(陸将)等を歴任』(ウィキペディア参照)しますがこれは、大森氏的にはどう理解されるんでしょうか?。「ソ連スパイが幹部になれた陸上自衛隊はどうしようもない」つう話になるのか?。いや本当にそう言い出しかねないトンデモが大森氏ですが。

ロシアの皇帝プーチンは「ウクライナ危機の際、核戦力を臨戦態勢に置く用意があった」と発言した。

 まあ誰が考えてもハッタリでしょう。そんなことはできるわけがない。たとえハッタリでもプーチンの暴言は批判されて当然ですが。

「核のない世界」をめざすと言うオバマ大統領でも現実としては核弾頭の小型化と運搬手段(ミサイル等)の精度向上に30年間で1兆ドル(約110兆円)かかる核戦力の近代化計画を承認しているのである。

 つまりはオバマは嘘つきだという話です。


東亜日報金正恩氏死亡説に為替市場に動揺走る』
http://japanese.donga.com/List/3/02/27/536407/1

イースト・アジア・トリビューン」と名乗る海外のメディアが、「北朝鮮指導者の金正恩氏、自爆攻撃によって死亡」と題した記事を16日、ウェブサイトに掲載した。
(中略)
 結局、金正恩氏死亡説は「嘘の報道」によるハプニングに終わった。同メディアのサイトには、デタラメででっち上げた荒唐無稽な記事でいっぱいだった。13日は、「中国政府は大気汚染を減らそうと市民に偶数、奇数に分けて息をするグループにわける『交互に息つく政策』を導入」というあり得ない記事を掲載。
 荒唐無稽な話だが、「金正恩氏死亡説」が流れ出した当日午前、一時期外国為替市場は乱高下した。 ウォンの対ドルは死亡説が流れた午前10時47分ごろ急落し、前日の終値より10.8ウォン安い1ドル=1178ウォンまで下がったけれども、デマであることが確認された後は1ドル=1170ウォンまで安定を取り戻した。

 幸いにも愉快犯による悪質なデマだったようですが、島田洋一辺りが放言する「テロによる金正恩君暗殺」が実現したらいかに恐ろしいことになるかが伺える話です。


日刊ゲンダイ『安倍政権が図る 「めぐみさん娘の訪日」で拉致問題幕引き』
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/183880/1
 そんな事で幕引きができるわけもないし、そんな言いがかりでこの日刊ゲンダイ記事のように「めぐみさん娘、つまりウンギョンさんの訪日*11」に反対するなんて馬鹿げています。ウンギョンさんの訪日が可能ならばすればいい。そして彼女と横田夫妻が会えばいい。それが人道主義でしょう。
 仮に安倍が参院選前に「ウンギョン訪日」を実行し、それで仮に安倍支持率が上がり「自民が選挙で勝利する」などということ*12になったとしても
1)そういうことで他の問題(外交安保、景気、教育・福祉など)を全て無視して、安倍支持をする選挙民がバカ
2)そういう政治利用を画策する安倍がバカ
なだけです。訪日が悪いわけではない。むしろ可能なら訪日すべきです。
 たとえば率直に言って小泉第一次訪朝(2002年9月)は「時期から見て」、田中真紀子外相辞任騒動(2002年1月)やその後の鈴木宗男逮捕(2002年6月)で落ちた支持率を回復する思惑があったでしょう(実際若干上がったかと思います)。
 あるいは2004年5月の小泉第二次訪朝は2004年7月の参院選を有利にする思惑があったかも知れない(有利になったか知りませんが)。
 ただそんな思惑には関係なく俺は2度の小泉訪朝を支持し、評価します。思惑、動機と「それがもたらした成果」はひとまず別に考えるべきでしょう。


櫻井よしこ*13『中国が展開する騙しの常套手段』
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/06/16/6399

 1978年、来日したトウ小平*14尖閣問題を現役世代の自分たちが解決できないのであれば、後の世代の平和的な話し合いに任せればよい、と提案した。トウ小平は記者会見で、尖閣問題は日中両国で棚上げしたと発言した。日本側は尖閣諸島に領有権問題があるとは認めない立場から、棚上げに合意した事実はなかったが、中国に配慮して、その場で反論することもなく、巨額のODA(政府開発援助)を中国に与え始めた。

 反論しないで日中友好に務めたというのは「棚上げ以外の何物でもない」のですが、「棚上げじゃない」と強弁するいつものよしこです。


■リスク
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news222628617-a.html
■宮内和也さん国内で所在確認
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news222528616-7.html
について「認定間違いのリスクを恐れたら特定失踪者認定できない」と居直る駄エントリです。
 そもそもそんなリスクを冒す必要性がどこにあるのかって話です。
 それにしてもこんな荒木とつきあえる拉致被害者家族会や特定失踪者家族はどういう脳みそしてるんでしょうか。心底呆れます。

 残念ながら「山本美保さんDNAデータ偽装事件」でも分かるように政府・警察には拉致問題を隠蔽しようとする力が常に働いています。

 いつまでこんな寝言ほざいてれば気が済むのか。美保さんの件も「宮内さん同様、荒木のデタラメ認定だが荒木にとって幸いなことに遺体が完全に腐乱して肉眼で確認できず、DNA鑑定しかできないのをいいことに荒木が鑑定捏造と詭弁吐いてる」だけでしょう。

その点は「拉致問題を解決する」と言っている安倍総理のもとでも基本的な変化はありません。

 安倍ですら美保さんの件で荒木に同調しないことに逆ギレしているようです。

 昭和63年(1988)、おそらくかなりの覚悟をして当時の梶山静六国家公安委員長がアベック拉致を北朝鮮によるものと答弁したときでさえ、政府としては救出の手段を講じようとしませんでした。

 有名な「橋本敦・共産党参院議員」の「李恩恵質問」でありこのとき「北朝鮮拉致の疑い濃厚」と答弁したのは梶山国家公安委員長だけでなく、宇野*15外相もそうですがそれはさておき。
 今さら「竹下*16首相は、梶山国家公安委員長は、宇野外相は拉致で何をやっていたんだ」「宇野氏は首相になった時に何をやっていたんだ」「梶山氏はその後、宇野内閣通産相、海部*17内閣法相、自民党幹事長(宮沢*18総裁時代)、橋本*19内閣官房長官と政府の要職を歴任したがそのとき何をやっていたんだ。梶山氏が仕えた海部、宮沢、橋本といった歴代首相は何をやっていたんだ」といっても仕方ないでしょう。
 それこそ「過去を必要以上に荒立てず未来を直視しましょう」「安倍政権に何を求めるか考えよう」「安倍政権が頼りにならないなら倒閣することも考えよう」などじゃないのか。
 大体そう言うことを言って梶山国家公安委員長や宇野外相を非難するなら、「竹下内閣以降〜小泉政権以前」の歴代外相、国家公安委員長、具体的には

・宇野内閣の三塚*20外相
・宮沢内閣の渡辺ミッチー*21外相、塩川*22国家公安委員長
・村山内閣の河野*23外相、野中*24国家公安委員長
・橋本内閣の池田*25外相、小渕*26外相
小渕内閣の高村*27外相、野田*28国家公安委員長
・森*29内閣の伊吹*30国家公安委員長

といった歴代自民党幹部を非難しないと筋が通らないでしょうがそこまでする覚悟が荒木にはあるのか。
 「今、自民党副総裁の高村は小渕内閣外相時代に拉致で何をやってたのか、言ってみろ!」「外相時代に拉致で成果を上げられなかった無能の高村が副総裁だと?。ふざけんな!」などと非難する覚悟があるのか?
 それとも梶山、宇野氏だけ罵倒するのか。

 今回のことで「他の特定失踪者も拉致でないのではないか」と思われた方もおられるでしょう。確かに今後も拉致でなく国内で発見される方はおられると思います。しかし基本的には「拉致でした。良かったですね」とはならないわけで、拉致でなく国内でご無事で見つかる方が良いことは間違いありません。

 おいおいですね。そんなインチキな特定失踪者認定に何の価値があるんでしょうか。


■宮内和也さん国内で所在確認
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news222528616-7.html
 まーた特定失踪者が国内で発見だそうです。荒木も「家族が警察ではなく俺達を頼るような失踪者なら生きて見つかることはあり得ない」と思ってかデマ吹きまくったわけですが皮肉なことに何度も「国内で生存が確認されています」。
 それにしてもこんな荒木とつきあえる拉致被害者家族会や特定失踪者家族はどういう脳みそしてるんでしょうか。心底呆れます。

これまで公開した特定失踪者
 国内で消息が確認された人 25名(うち2名は既に死亡)
非公開者で国内で消息が確認された人 32名(うち2名は既に死亡)

 「特定失踪者が『公開25+非公開32=合計57名』も国内で消息が確認されたこと」を認めながらわびも無し、今後も特定失踪者認定は続けるなんて、荒木もどんだけ恥知らずなんでしょうか。


■相手の立場
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news222428615-2.html

明日は北朝鮮の上陸浸透について、できるだけ侵入する側の立場に立って考えてみたいと思っている次第です。

 ばかばかしい。そんなものを荒木一味ごときが考えたところで「下手の考え休むに似たり」で何の成果もないでしょうが、それはさておき。
 「何故A地点から侵入したのか」なんてことを考えて仮に「正解にたどり着いたとして」何の意味があるのか、それで拉致被害者を救出できるのかという話です。
 相手の立場を考えるというなら「何故小泉訪朝時に北朝鮮拉致被害者を帰したのか」をまじめに検討し「外交による拉致被害者救出」を目指すべきでしょう。そんな事をする能力どころか意志すら荒木ら巣くう会一味にはないわけですが。


産経新聞文部科学省人事』
http://www.sankei.com/politics/news/160614/plt1606140040-n1.html

文部科学省人事(6月21日)事務次官(文部科学審議官)前川喜平

 中央官庁ってのはこの時期に人事やるんですね。
 それはともかく「前川喜平」という名前を「どっかで見たなあ、俺自ブログでネタにした記憶があるぞ、確か朝鮮学校関係だよ」と思って自ブログ検索したら
朝鮮学校無償化、文科省幹部「理解広がる」と“お墨付き”、朝鮮新報が報道、当の幹部は「記憶ない」
http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20100815/1281826255
で取り上げてたんですね。今から約6年前のことで当時は菅*31内閣です(約6年前*32の拙エントリ内容についてはリンク先をご覧下さい)。このとき、

朝鮮学校無償化、文科省幹部「理解広がる」と“お墨付き”、朝鮮新報が報道、当の幹部は「記憶ない」

として産経に非難された「文科省幹部(大臣官房審議官)」が前川氏で、彼は6年経ってついに「役人のトップ事務次官」になられました。これも「国立競技場問題」で「山中伸一事務次官(当時)が事実上の更迭をされた」おかげでしょう*33
 「産経が紹介する」朝鮮新報記事曰く前川氏は

http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20100815/1281826255
 前川氏は、朝鮮学校数校を訪問したことを明らかにし、「適用可否がはっきりしない状態が続き、生徒たちを不安な気持ちにさせて申し訳ない」と謝罪。その上で「生徒たちの力でこんなに多くの署名を集めたことを評価したい。日本人にも理解が広がっているということは良いことだ。生徒たちの気持ちと署名は、必ず(川端達夫*34文科相に伝える」と発言した。

そうです。まあ、http://d.hatena.ne.jp/bogus-simotukare/20100815/1281826255
で「コメントしたことの繰り返しになりますが」朝鮮新報がこんな事でデマ記事書くとも思えませんし、デマ記事なら「記憶に御座いません(小佐野メソッド)」ではなく「嘘だ」と前川氏も言うでしょうから、言ったんでしょう。
 ここからは
1)朝鮮学校無償化除外なんておかしいだろ、俺、民主党政権(当時)がそうしろっていうから役人の立場としてそうせざるを得ないけど、そんなん「何の問題があるんだ!」て朝鮮学校側に放言できるほど鬼畜と違うわ
2)「産経の記事に『間違いなく言ったが何が悪い』なんて言ったら俺、外務省を追放された田中アジア大洋州局長みたいに左遷されかねない。でも俺、『id:Bill_McCrearyさん相手に詭弁はいて誹謗中傷できるid:Mukkeと違って*35朝鮮学校関係者相手に「言ってない」て放言できるほど面の皮厚くない*36し、言ってないって言って、言った証拠が出ちゃうとまずいから、記憶にないことにしよう」
という程度には前川氏が良識派であることが伺えます。
 前川氏も今では「あのとき記憶にないって言ってなかったら俺も事務次官にはなれなかったろう。それどころか外務省を追放された田中氏みたいに文科省から追放されていたかも知れない。朝鮮学校関係者には済まないが俺も事務次官にはなりたい。事務次官は全てのキャリア官僚にとっての夢だ。それにしても小泉訪朝の成果で事務次官になってもおかしくない田中氏があんな目にあうとは社会とは理不尽な物だ」云々と感無量でしょう。
 つうか選挙で選ばれてる政治家(例:安倍)が朝鮮学校無償化除外なんかするほどバカで、選ばれてない官僚(例:前川氏)が「法律的に除外はやべえんじゃねえの?」と尻込みするってのも日本人として情けないですが。


■「民主社会党」誕生の記
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/post-2989.html

息子さんが俳優のいとうせいこう*37

 いとうせいこう(本名:伊藤正幸)を「俳優」というのはマンガ家・蛭子能収氏や「1990年代以降増えてきた俳優業もやるお笑い芸人(例:内村光良南原清隆*38)」を「俳優」というくらい違和感がありますよね。いや、いとうも蛭子氏も俳優をやってはいますけどね。
 いとうの本業は小説家じゃないですかね。
 それはともかく、いとうの父親・伊藤郁男氏が荒木の同僚(旧民社党本部職員)で、元民社党参院議員(ただし1期5年で政界引退)だとは知りませんでした。いとうって左翼ではないにせよ極右ではなく、「民社党幹部の父親がいるようには見えません」よねえ。つうか、そもそも彼は、自分の父親が民社党活動家だったなんて事も「少なくとも俺の知る限りは」宣伝してませんし。まあ、「父親はともかく」いとうにとって民社党には魅力がなかったんでしょう。
 それはともかく、「いとうの父親と知り合い」つうことは幼い頃のいとうを荒木はよく知ってるって事ですかね。

 山口二矢社会党浅沼委員長が刺殺され、風向きが一気に変わってしまいました。社会党は浅沼委員長の遺影を掲げて同情票を集め、社会党から別れた民社党は裏切り者扱いをされるに至り、40人いた衆議院議員が17人当選、さらに3人が亡くなって14人と、激減してしまいました。以来結党当時の議席数を超えることなく民社党は解党に至りました。
 あのとき浅沼刺殺事件がなければ社会党を上回り、政権交代のできる足がかりを作れたのではないか。死んだ子の年を数えるようなものですが、私たちにとれば浅沼委員長刺殺事件は山口の意図とは真逆に、その後長く続く自民・社会のなれ合い、戦後体制を作るために大変な「貢献」をしたものと感じられます。

 前も産経新聞で旧民社関係者が似たり寄ったりのこと言ってましたけど、こういう負け惜しみが民社党関係者の間では当然のように語られてるって事なんですかね。率直に言って同情票で負けたのではなく民社党に魅力がないから負けたんでしょう。そもそも民社党はずっと社会党議席数で負け続けたのに、いや社会党どころか、公明党共産党議席数で負けることすらあったのに「浅沼暗殺の同情票」云々なんて詭弁にも程があります。いとうせいこうが父親の後を継がなかったことを少しは荒木はまじめに考えたらどうなんでしょうか。
 それはともかく、荒木が紹介する伊藤郁男氏の文章にもコメントしてみましょう。
 伊藤氏に寄れば民社党(民主社会党)の党名については「国民党」という案もあったそうです。民社党がおよそ「民主社会主義政党」と呼べるか怪しい話です。


■特別検証2(秋田県海岸)報告
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news222328614-c.html
 いつもの「何の成果も出ない、無内容なパフォーマンス」です。

 なお、男鹿での移動中に救う会秋田の木村氏が地元の人の車輌に接触されるという事故があった。こちら側には落ち度はなく、幸い怪我も軽かったものの、今後も検証においてアクシデントが起きることは想定しておく必要があると実感した。

 いやいやその程度の事故なら普通に生活してて起こる程度のアクシデントですよね(苦笑)。わざわざこんな事を書くほどの大事件ではない。


月刊日本平壌に政府連絡事務所を設置し、日朝交渉を急げ』(武貞秀士*39
http://gekkan-nippon.com/?p=9081
 アンチ北朝鮮の極右活動家・三浦小太郎が常連寄稿者という極右雑誌「月刊日本」に「元防衛研究所研究員にして拓殖大教授」という右派の武貞氏が登場し、その主張が

平壌に政府連絡事務所を設置し、日朝交渉を急げ

だそうです。正直「わけがわからない」のですが武貞氏の主張自体は全く正論だと思います。

■「北朝鮮崩壊論」を検証すべきだ!
月刊日本
 これまで保守系メディアや多くの専門家が「北朝鮮は崩壊する」、「金正恩体制は不安定だ」と主張し続けてきました。これに対して武貞さんは、一貫して異論を唱えてきました。
武貞
 今回の第7回朝鮮労働党大会は、メディアや専門家たちの北朝鮮分析を検証する非常にいい機会になったと思っています。
 これまでも金正恩*40体制の権力構造は安定していたのですが、今回の党大会で金正恩朝鮮労働党の委員長に選出され、さらに偶像化を進めていくスタートラインに立ったのです。
 これまで、固定観念や希望的観測で、金正恩体制について様々なことが言われてきました。「激しい権力闘争が行われており、非常に不安定だ」という見方もありました。「側近を左遷するのは、権力抗争があるからだ」と決めつけてかかっていたのです。しかし、こうした見方が間違いであることが、今回はっきりしました。
 確かに金正恩は、軍人を目まぐるしく昇格させたり、降格させたりしています。それは、いくつかのグループが激しくせめぎ合っている結果ではなくて、金正恩という指導者が自分の思い通りに辣腕を振い、人事を一手に仕切っている結果なのです。
 処刑されたという説すら流れていた人民軍総参謀長の李永吉が、今回(ボーガス注:党政治局員候補という)重要ポストに復帰しています。 また、(ボーガス注:朝鮮人民軍総政治局長、国防副委員長という)重要ポストから一旦左遷されていた労働党国際担当書記の崔竜海も(ボーガス注:党副委員長として)復権しました。こうした目まぐるしい異動は、金正恩が権力を一手に握って動かしているからだと考えれば、何の矛盾もないのです。
 これまで、党最高指導部である政治局常務委員は、金正恩最高人民会議常任委員長の金永南朝鮮人民軍総政治局長の黄炳瑞の三人でした。(ボーガス注:党国際担当書記、外相など外交ポストを歴任した)長老の金永南は、外交プロトコールのキーパースン、金正恩の右腕黄炳瑞は、軍全体を取り仕切る役割を担っています。今回この三人に加えて、復権した崔竜海朴奉珠首相が新たに政治局常務委員に選出され、五人体制となったのです。崔竜海は対外的な活動を主導する役割、(ボーガス注:化学工業相、党軽工業部長など経済ポストを歴任した)朴奉珠は経済改革を進める役割をそれぞれ担っています。合理的で、非常にバランスのとれた人事だと評価すべきです。
 もちろん、分派活動が全くないわけではありません。その一つが、中国とのパイプを持っていた前国防委員会副委員長の張成沢の粛清です。ただし、これは激しい権力抗争の結果ではなく、逆に権力抗争も起こり得ないほど、金正恩の権力が強い結果なのです。
 36年ぶりに党大会が開催されたこと自体が、権力掌握とこの4年間の実績に、金正恩委員長が確固たる自信を持つに至ったことを示しています。
 金正恩体制は、核戦力増強と経済建設を同時に進める「並進路線」をとってきましたが、今回自らの核戦力を「東方の核大国」として誇示しました。北朝鮮は、アメリカに対する核抑止力、つまり米東海岸までも射程に入れられる核戦力を確保しつつあるのです。
 4月23日にはSLBM(潜水艦発射弾道ミサイル)発射実験を行っています。失敗だったという評価がありますが、弾頭の再突入技術の実験までしていることは否定できない。少なくとも、急速に技術向上が進んでいることは間違いありません。同時に、金正恩体制では経済成長率が4年間、プラスを記録しています。こうした核戦力、経済両面の自信が、党大会開催の背景にあるということです。
■戦前の失敗を繰り返すな
月刊日本
 武貞さんは最近も北朝鮮を訪問しましたが、社会の変化は起こっているのでしょうか。
武貞
 平壌の雰囲気は変化しつつあります。以前は、黒のスーツに白いシャツといった地味な服装の人が多かったのですが、平壌市民の服装は非常にカラフルになっています。外国から来たマラソン選手たちとハイタッチをするなど、市民の行動にも大きな変化が見られます。
 いま北朝鮮は、観光立国を目指しています。彼らは「どのようにしたら観光客を誘致できるのか」、「何を改善すべきか」と真剣に考えていて、我々にも助言を求めてくるほどです。
 2014年には、観光特区として「元山・金剛山国際観光地帯」構想を発表し、馬息嶺スキー場を建設しました。最近、この馬息嶺でマラソン大会を開催することも決まりました。平壌では、金日成*41の生誕記念日に合わせて「万景台賞マラソン大会」が毎年開催されていますが、2014年からは外国人の参加も受け入れるようになっているのです。今年は1000人以上の海外ランナーが参加しました。
月刊日本
 先日フジテレビの報道番組で、武貞さんが最近の北朝鮮の様子を説明するのを観ました。ところが、武貞さんが北朝鮮の変化を紹介したところ、産経新聞古森義久さん*42が「ブラックジョークだ。北朝鮮のお先棒を担いでいる」などと批判していました。
武貞
 国家が対外的なプロパガンダをするのは当然のことです。しかし、何も変わっていないと決めつけて、わずかな変化を無視してはいけないでしょう。先ほど述べた固定観念が、北朝鮮を客観的に分析することを邪魔しているのです。
(以下略)
 以下全文は本誌6月号をご覧ください。
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■ロイター『北朝鮮が描く驚愕の「米国本土攻撃」シナリオ』
http://toyokeizai.net/articles/-/121042
 まあ与太が酷すぎて呆れます。北朝鮮は「いざとなったらミサイルを北朝鮮本土から、あるいは潜水艦から米国にぶち込む用意がある」とアピールしてるかも知れませんが現実的にできるわけもない。と同時に「別にアメリカにぶち込まなくても」、隣国韓国にぶち込まれるだけでも米国は困るわけです。韓国経済がズタボロになったら恐ろしいことになってしまう。まあ韓国めがけてぶち込むこともまずないでしょうけど。
 北朝鮮の態度は「我が国を軍事攻撃その他で米国や韓国が転覆する気ならこっちにも考えがある」と牽制するだけの話ですから、「北朝鮮体制転覆」など考えないのであれば「太陽政策的態度」で緩和することができるわけです。


毎日新聞『韓国外相、初のキューバ訪問 国交正常化に向け』
http://mainichi.jp/articles/20160607/k00/00m/030/048000c
 「キューバ共産化→米国が断交→おつきあいで韓国も断交→先日米国がキューバと国交樹立→韓国も国交樹立に動く」つう流れでしょうが、「キューバと国交樹立するくらいならまず北朝鮮と国交樹立しろよ」と思いますね。


■「拉致は○○だ」? 
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news22172866-eb.html

 昨日福岡で行われた「北朝鮮人権侵害問題啓発講演会&国民大行進in九州」、私自身は参加していないのですが、Facebookで写真を見たら演壇の後ろに大きく「拉致は○○だ*43」と書かれていました。一瞬なんだろうかと思ったのですが、後で救う会福岡の馬場代表の挨拶文を読んで意味が分かりました。「侵略」とするつもりが、政府がその言葉を使っていないということで後援している県市*44が認めなかったということです。
 また、昨年のこの集会では拉致対策本部を対北朝鮮主権回復対策本部に改変し、防衛大臣*45を担当大臣とすることなどを求める決議を行っていますが、今回は同様の決議をするなら(ボーガス注:拉致担当)大臣*46は参加できないと拉致問題対策本部から通告があったのだそうです。

 なお、荒木の言う「救う会福岡の馬場代表の挨拶文」は以下の通りです。俺だったら「侵略という表現ににこだわる意味は何よ?」「犯罪やテロや人権侵害という表現じゃ駄目なのかよ?」「そもそも拉致は侵略じゃねえだろ?」と呆れるだけですが「この馬場の思いに共感できないと巣くう会ではやっていけない」ようです。まあ、拉致敗戦も当然と言うべきでしょうか。

http://sukuukai.jugem.jp/?eid=1698
 昨年私達はこの場で五つの決議*47を致しました。併し、残念ながらこの私どもの声は行政関係者の心には届きませんでした。「今回あの様な決議文*48を出すなら(ボーガス注:加藤拉致担当)大臣は参加できない。」というのが拉致対策本部事務局の答えであります。この「拉致は○○だ」もそうです。本当は「拉致は侵略だ」だったのです。県や市は「侵略(という言葉)は政府も使っていないから協力できない」ということでした。真意*49を伝えましたが、それでも駄目だということでした。担当の皆さんが頑張っておられるのは分かっていますから、これは無理だと諦めて、「侵略」を「○○」にして皆さんに考えてもらおうということにしました。
(中略) 
 この結果を聞いて、帰りのバスの中でも、家に帰り着いても、涙が止まりませんでした。
「横田さん申し訳ありません*50。もう駄目です。間に合いません。」そういう思いでした。
 十年前横田夫妻は、「めぐみちゃんを取り戻して一緒に暮らしたい。奪われた時間を取り戻したい。」と言っておられました。併し、早紀江さんは最近「私達はできることは全てやりました。もう限界です。政治の力で取り戻して下さい。」と言っておられます。これは「死ぬ前に一目会いたい。」ということではないですか。
 「拉致は侵略だ」は、横田さんたち家族の方々の「早く返して」という思いを実現するにはどうしたらよいのか、私達日本人が忘れてきたものは何か、と考えに考えて、「拉致は北朝鮮の軍人によって行われた侵略だ」という原点に返って、国民にこの真実を訴えよう、ここから始めなければこの問題は解決できないという確信に至ったものです。
 併し、行政は「拉致は侵略」という真実を見ようとしませんでした。

 政府に荒木や馬場ら巣くう会一味が駄目出しされ、それを泣く泣く受け入れざるを得ない*51なんてことは公言しない方が荒木や馬場らにとっていいのではないかと思いますが、そんな計算もできないほど荒木や馬場らは憤激しているのでしょう。
 それにしてもさすがの安倍政権も「拉致は侵略」だの「防衛相を拉致担当相にしろ」だの言う暴論にはうんざりしてるようです。

 さて、それなら○○になにを入れれば良いのでしょうか。

 「犯罪」「テロ」「人権侵害」といったところでしょうか。あるいは少しひねって*52「国辱国恥」「不幸」「悲劇」なんかでもいいかもしれない。
 荒木ら巣くう会にとっては「金づる」「利権」「飯の種」かもしれませんが(毒)。
 それにしても荒木ら巣くう会一味が「犯罪」「テロ」などの言葉ではなく「侵略」にこだわる意味がわかりません。「自衛権の発動」と抜かして北朝鮮に対する軍事行動でも自衛隊にして欲しいんでしょうか。

いっそ「拉致は面倒だ」とか「拉致は終了だ」にしたら良いのでは。

 政府に対する言いがかりも大概にしろと言う話です。

このところ政府の拉致問題への対応は少しずつ後退しています。これはつまり国民の声が弱まっているからでしょう。

 もちろん「後退」とは「荒木ら巣くう会の言いなりになってくれない」ということです。それにしても荒木が拉致の風化を事実上認めてるのが笑えます。

 拉致問題が風化していくことを喜んで見ている人間が平壌のみならず東京、特に永田町や霞ヶ関にもいます。

 こういう馬鹿な事を言って政府、与党、外務省を敵視するようではどんどん拉致は風化していくでしょう。もちろん拉致被害者家族会と巣くう会の自業自得ですが。

*1:2008年と2012年。なお2008年はマケイン上院議員アリゾナ州選出)が、2012年はロムニーマサチューセッツ州知事が共和党候補に選ばれたがどちらも民主党オバマに敗れている。

*2:エストニアラトビアリトアニア

*3:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相などを経て大統領。

*4:プーチン政権大統領府長官、第一副首相、大統領(なおこの時プーチンは首相、与党統一ロシア党首)などを経て現在首相

*5:外務次官、国連大使などを経て外相

*6:ただし日弁連アムネスティが大森氏冤罪論の立場ですのでたぶん帝銀事件名張毒葡萄酒事件同様、執行しないでしょうが。

*7:自決の直前、「米内(終戦を支持していた米内光政海軍大臣のこと)を斬れ。」と口走ったことなどから実際は最後まで継戦派であった(クーデター計画(宮城事件)の真の首謀者だったという説さえ一部にある)とされ、その真意をめぐり議論がある。しかし米内への発言については、自決直前の阿南は今生の別れにと部下とかなり酒を飲んで気持ちが酩酊しており、単に阿南の米内への個人的感情によるものだったとする説が有力である。平生から阿南は米内の人柄を嫌っていたようである。ただこれは阿南の側からの一方的なもので、阿南の自決直後、米内は誰よりも早く阿南の弔問に訪れているという(ウィキペ「阿南惟幾」参照)。

*8:確かにそうですが戦争継続しても国体護持に結びつかないのもまた事実です。

*9:具体的には椎崎二郎中佐、古賀秀正少佐、畑中健二少佐

*10:なお戦後の混乱状況もあり、竹下氏のように自決しなかった者は特に処罰を受けなかった。具体例としては戦後、電通映画社常務となった井田正孝中佐。

*11:そもそもそんな計画があるかどうかすら不明ですが。安倍に巣くう会など右翼勢力を敵に回す度胸があるか疑問です。

*12:勿論そうなる保障は「支持率上昇」以前に「ウンギョンさん訪日」からして、どこにもないですが

*13:GHQ作成の情報操作書「眞相箱」の呪縛を解く:戦後日本人の歴史観はこうして歪められた』(2002年、小学館文庫)、『気高く、強く、美しくあれ:日本の復活は憲法改正からはじまる』(2006年、小学館)、『私は金正日との闘いを止めない:米中の宥和政策にも負けない』(2008年、文藝春秋)、『日本よ、「戦略力」を高めよ:「憲法九条」「国連至上主義」の呪縛を解く』(編著、2009年、文藝春秋)、『民主党政権では日本が持たない:国民を欺いた「政権交代」』(2010年、PHP研究所)、『異形の大国・中国:彼らに心を許してはならない』(2010年、新潮文庫)、『中国に立ち向かう覚悟』(2012年、小学館)、『日本とインド、いま結ばれる民主主義国家:中国「封じ込め」は可能か』(共著、2012年、文藝春秋)、『中国はなぜ「軍拡」「膨張」「恫喝」をやめないのか:その侵略的構造を解明する』(共著、2012年、文春文庫)など極右著書多数

*14:党副主席、副首相、人民解放軍総参謀長などを経て国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*15:田中内閣防衛庁長官自民党国会対策委員長(三木総裁時代)、福田内閣科学技術庁長官、大平内閣行政管理庁長官、中曽根内閣通産相、竹下内閣外相などを経て首相

*16:佐藤、田中内閣官房長官、三木内閣建設相、大平、中曽根内閣蔵相、自民党幹事長(中曽根総裁時代)などを経て首相

*17:福田、中曽根内閣で文相

*18:池田内閣経済企画庁長官、佐藤内閣通産相、三木内閣外相、鈴木内閣官房長官、中曽根、竹下内閣蔵相などを経て首相。首相退任後も小渕、森内閣で蔵相

*19:大平内閣厚生相、中曽根内閣運輸相、海部内閣蔵相、村山内閣通産相などを経て首相

*20:中曽根内閣運輸相、竹下内閣通産相、宇野内閣外相、橋本内閣蔵相など歴任

*21:福田内閣厚生相、大平内閣農水相、鈴木内閣蔵相、中曽根内閣通産相自民党政調会長(中曽根総裁時代)、宮沢内閣外相など歴任

*22:鈴木内閣運輸相、中曽根内閣文相、宇野内閣官房長官、宮沢内閣自治相・国家公安委員長小泉内閣財務相など歴任

*23:中曽根内閣科学技術庁長官、宮沢内閣官房長官、村山、小渕、森内閣外相、衆院議長を歴任。

*24:村山内閣自治相・国家公安委員長小渕内閣官房長官自民党幹事長(森総裁時代)など歴任

*25:宇野内閣総務庁長官、海部内閣防衛庁長官、橋本内閣外相、自民党政調会長(小渕総裁時代)、総務会長(森総裁時代)など歴任

*26:竹下内閣官房長官、橋本内閣外相などを経て首相

*27:村山内閣経済企画庁長官、小渕、福田内閣外相、森内閣法相、第一安倍内閣防衛相などを経て自民党副総裁(第二次安倍総裁時代)

*28:宇野内閣建設相、宮沢内閣経済企画庁長官、小渕内閣自治相・国家公安委員長を歴任

*29:中曽根内閣文相、宮沢内閣通産相自民党政調会長(宮沢総裁時代)、村山内閣建設相、自民党総務会長(橋本総裁時代)、幹事長(小渕総裁時代)を経て首相

*30:橋本内閣労働相、森内閣国家公安委員長、第一次安倍内閣文科相自民党幹事長(福田総裁時代)、福田内閣財務相衆院議長など歴任

*31:社民連副代表、新党さきがけ政調会長、橋本内閣厚生相、鳩山内閣副総理・財務相を経て首相

*32:6年経っても無償化除外であることについては日本人として申し訳なさというか屈辱感というかそう言う物を感じます。

*33:もちろん更迭云々は冗談で書いてますが、実際、更迭がなければ、前川氏が事務次官になれたとしてももっと遅い時期でしょうね。

*34:鳩山、菅内閣文科相、野田内閣総務相衆院副議長など歴任

*35:もちろんid:Mukkeへの嫌みで書いてます。

*36:ただし『未だに誹謗や詭弁をわびないとは言え』、id:Mukkeに対する小生やid:Bill_McCrearyさんからの批判に精神的に耐えきれずに「はてなブログを長期間お休みしちゃう程度」には「面の皮は薄かった」ようですが。id:Mukkeちゃんさあ、君が「あなた方に対する誹謗をお詫びします」て真摯に反省の言葉を言えばid:Bill_McCrearyさんはどうか知らないけど、俺は君を許してもいいんだけどね?。まあ無駄にプライドの高い君にそれができると思ってないけど(毒)。

*37:著書『ノーライフキング』、『想像ラジオ』(以上、河出文庫)、『からっぽ男の休暇』、『解体屋外伝』、『存在しない小説』(講談社文庫)など

*38:もちろん例は内村や南原でなくても誰でもいいですが

*39:著書『金正恩北朝鮮・独裁の深層』(共著、2013年、角川oneテーマ21)など

*40:朝鮮労働党委員長、国防第一委員長、朝鮮人民軍最高司令官

*41:国家主席朝鮮労働党総書記、朝鮮人民軍最高司令官

*42:著書『外交崩壊:中国・北朝鮮になぜ卑屈なのか』(2006年、文春文庫)、『「日中友好」のまぼろし』(2006年、徳間文庫)、『「無法」中国との戦い方:日本が学ぶべきアメリカの最新「対中戦略」』(2012年、小学館101新書)、『憲法が日本を亡ぼす』(2012年、海竜社)、『中・韓「反日ロビー」の実像:いまアメリカで何が起きているのか』(2013年、PHP研究所)、『古森義久オバマ習近平朴槿恵金正恩を斬る:反日勢力をのさばらせた朝日新聞と外務省の大罪』(2015年、テーミス)など

*43:注目を集めるためわざとこうしてるのかと思っていましたが、そうではなかったわけです。

*44:具体的には福岡県、佐賀県長崎県熊本県大分県、宮崎県、福岡市、佐賀市佐賀県鳥栖市佐賀県小城市

*45:ちなみに現在の大臣は中谷元

*46:ちなみに現在の拉致担当相は加藤勝信

*47:この決議については■巣くう会福岡『防衛相に拉致問題を担当させる要求決議を採択しました』http://sukuukai.jugem.jp/?eid=1629参照

*48:なお荒木の理解では問題視された決議は「拉致担当大臣を防衛相にしろ」という決議。

*49:なぜ「拉致は犯罪(あるいはテロ、人権侵害など)」ではダメなのか、なぜ「侵略という表現にこだわるのか」どんな真意だか聞きたいもんです。

*50:いつ横田夫妻が「侵略という表現じゃなきゃダメだ」なんて言ったんでしょうか。まあ旦那はともかくあのウヨ奥さんならマジで「侵略じゃなきゃダメだ」といいそうですが。しかし九州の会合なのに「鹿児島で拉致された市川修一さん、増元るみ子さん」ではなく新潟の横田さんを出す辺りが興味深いですね。

*51:勿論政府の後援がないことを覚悟して「侵略という用語を使用」「防衛相決議」という道もありますがそう言う度胸は巣くう会にはなかったようです。

*52:別にひねらなくてもいいですが