白鵬へのげすなブーイングでいろいろと(追記・訂正あり)

[B! 相撲] 白鵬の使う変化や猫だましも、立派な技術として見てほしい - 鍼灸院くらさろ跡地
・選手のプレイや観客の観戦に意味不明な不文律求められるとか、不文律破るとげすなヤジが飛ぶとかすげえ面倒臭え。前から相撲なんぞ興味もないが余計なくなった。マニアだけで楽しんでろとしか言いようがない(苦笑)

で既に触れてるんですけどね。
1)
「あるべき横綱」て

・そんなことより、今の首相がどう見ても「あるべき政治家の姿」でないことを問題にしろよ。相撲なんぞより政治の方が重要だろ
・つうか安倍ちゃん絶讃したり擁護したりするようなカス野郎が白鵬批判してんじゃねえの?
・つうか白鵬に向かってヤジ飛ばしたり、座布団ぶん投げるような行為の方がよほど「あるべき日本人像」に反するだろ
・「お前らのいうあるべき横綱」て日本や欧米のウヨのいう「あるべき社会(例:夫婦は同姓でなきゃいかん、女性天皇は日本の伝統に反する、同性愛などおぞましいなど)」とどこが違うんだよ、手前の勝手な価値観押しつけてるだけだろ
・昔の野球ファンが「エースピッチャーなら最後まで完投して欲しい」とか今思えば無茶苦茶な事言ってたのとどこが違うんだよ?
・つうか白鵬が嫌気がさして辞めたら、オワコンへの道を着々と歩むのが相撲じゃねえの?。それでよくあんな酷いことできるよな
朝青龍への酷いバッシング思い出して胸くそが悪いわ
・こんなくだらないことで白鵬批判してる暇があったら、他の力士連中のふがいなさでも問題にしろよ
・お前は三遊亭圓生かよ(後で説明します)

などなど怒りが収まらない俺ちゃん。
2)「あるべき横綱」つう言葉に三遊亭円丈川柳川柳の著書*1で描かれる「弟子・三遊亭さん生(現・川柳川柳)、三遊亭円丈*2ですら新作落語家をかたくなに認めない三遊亭圓生」の姿を連想してしまった。
 弟子さん生に「何故、新作落語がメインの林家三平や三平の弟子たち(林家こん平など)が真打ちであることを認めるのに私は認めないのか」と聞かれ「三平一門だって認めてない」「アレが私の弟子なら絶対に真打ちにしない」「しかし自分の弟子でもない上に、席亭や他の落語家たち(柳家小さん林家正蔵(後に彦六)など)が認めてるから渋々だ」といったそうだから筋金入りの新作嫌いである。
 でまあ、そこまで圓生に嫌われた連中がいない方がよかったのかと言えば「落語人気」という面で言えば明らかに逆だろう。まあ圓生は「人気が全てか」というのだろうが。
3)
最後に俺が「反吐が出るほど大嫌い」な「id:Mukke幇間野郎」「自称・大学世界史入試研究家」id:DG-Lawでもdisっておくか。

nix in desertis:横綱の変化,是か非か
 普段相撲を見ていない(にわかファンですらない)のに,こういう時だけ出てきて「相撲はよく知らないけどルール上問題ないものを騒ぐなんて“守旧的”」と発言して進歩派を気取りたいだけの人たちはほんと害悪でしかない

 いやいや「ルールに反しない」ものを「俺の美意識に反する」「相撲の伝統に反する(「夫婦別姓」「女性天皇」は日本の伝統に反するとか言うウヨとお前らどこが違うんだ?、いや違わないのか?)」なんてくだらない理由で非難すれば「俺は相撲に興味ないし、ルールも知らんけどおかしくね?」つう声が出るのは当然だと思うが。
 「圓生の病的な新作落語嫌い」「先発ピッチャーは最後まで完投しろ、つう昔の野球ファン」とどこが違うんだよ。こんなid:DG-Lawみたいなバカが「相撲ファンとして一定数いる事」が「相撲人気が今ひとつの理由の一つ*3」じゃねえの?
 つうか「外国人受け入れたり、テレビ放送始めたりした時点」でそういう「不文律だの美意識だの」いうのは「止める話だった」のと違うんかい。
 そんなに不文律、ローカルルール強制したいんなら、テレビ放送しないで、外国人力士も受け入れないで「一東京の地方芸能」でやってけば良かったジャン。

nix in desertis:猫騙ししても優勝はならず
 最後に,先場所と全く同じことを書いておく。「普段相撲を見ていない(にわかファンですらない)のに,こういう時だけ出てきて「相撲はよく知らないけどルール上問題ないものを騒ぐなんて“守旧的”」と発言して進歩派を気取りたいだけの人たちはほんと害悪でしかないので,ちゃんと相撲を知って簡単に白黒つかない話であることを前提に,自らの白黒を開陳してもらえませんか。」

 だーかーら、「あそこで継投したから打たれて負けたんじゃないか(野球)」とか言う話なら「それは違う、継投は正しい」て意見は出ても、誰も守旧だ、何だって言わないでしょうよ。
 「エースピッチャーなら完投して当然、リリーフなんて論外、異論は認めない」みたいなとんちんかんな発言すっから「守旧だ」と言われるんでしょうが。単に「猫だましは悪いとか横綱の品格に反するとかは少しも思わないけど俺、猫だましじゃなくていわゆる横綱相撲が見たかったな」つう、ただの感想なら「え、猫だましええやん、面白いヤン」つう反論はあり得ても、誰も守旧とか言いませんから。
 「横綱が猫だましやるなんて論外だ」と糞味噌に罵る奴がいるから「守旧」て言われるんでしょうが。
 つうか「害悪でしかない」とか抜かしてるけど単にこのバカがそう言う意見嫌ってるだけジャン。何がどう害悪なんだか言ってみろて言いたいわな。むしろ白鵬にゲスヤジ飛ばしたり座布団投げたりする奴の方がよほど「害悪でしかない」だろうに。
 そしてid:DG-Lawのバカがこびへつらってるid:Mukkeの「病的なチベットキチガイ」の方がよほど害悪なんだが。 

nix in desertis:最強横綱のプライドとラフプレー
 白鵬はやはり間違いなく衰えている。全盛期と比べてどうこうというより,昨年と比べても目に見えて,である。
(中略)
 諦めきれずにいろいろやって,今場所のような振り切れたラフプレーに走ったところはあろう。ラフプレーなら勝率が上がるなら,やる。それが優勝に極めて貪欲な横綱白鵬である。
(中略)
 個人的には「もう“無敵の横綱”じゃなくてもええんやで。気楽に普通の綱を張ってくれ」と心から言いたい。

 意味がわからない。白鵬にとっては一部相撲ファンの言う「あるべき横綱像」など無視する取り口が「白鵬にとっての普通の綱」なのだろうから向こうも「あんたの言うあるべき横綱像の方が俺にとってはよほど普通じゃないわ」といいたいんじゃないか。まあ「ラフプレーは白鵬や対戦相手にとって危険だ*4」と言うなら話は別ですが、ここでの物言いって明らかにそうじゃないですしねえ。単に「お上品ぶってるid:DG-Law」がラフプレーが嫌いだと言うだけのくだらない話です。
 ああ、そういえば相撲の守旧性て言えば「女性の土俵入り」てまだやってないんでしたっけ(それとももうやったんでしたっけ)。まあ「とてつもなく重要な問題」とは思わんので必要以上にこだわる気もないですが、女性土俵入りがすんなりされない(それとも既に実施済みで「されなかった」か?)ことには「外国人力士も受け入れてるのに何抜かしてるんだか、これだから相撲は時代錯誤で(以下略)」感がどうしても否定できないですね。そう言う事言われると怒り出すタイプの人間がおそらくid:DG-Lawなんでしょうが。

【追記】

円丈『御乱心:落語協会分裂と、円生とその弟子たち』のアマゾンレビュー
投稿者: nice-t
投稿日:2011/9/1
 戦後の落語界で一番の大事件「落語協会分裂騒動」。この本は、その事件に否応無くも巻き込まれた三遊亭円丈による内幕物ですが、これがすこぶる面白い。
 落語好きは読んで損はないと思いますが、五代目三遊亭円楽立川談志*5のことはかなり悪く書かれていますので、二人のファンは心してお読みください。

川柳『寄席爆笑王:ガーコン落語一代』(河出文庫)のアマゾンレビュー
投稿者:おふねやぎっちらこ
投稿日:2010/10/24
 単行本の「天下御免の極落語:平成の爆笑王による“ガーコン”的自叙伝」は、すでに読んでいたが、文庫本のタイトルは「寄席爆笑王:ガーコン落語一代 (河出文庫)」となっており、表紙も違っていたから、別の本かまたは加筆がされているのかと思って購入したが、文庫版の解説とあとがきが加わったくらいで、内容的には同じだった。しかし、再読にもかかわらず非常に面白かった。同時期に三遊亭円丈の「御乱心:落語協会分裂と、円生とその弟子たち」と春風亭一柳の「噺の咄の話のはなし」(1980年) (晩聲社ヤゲンブラ選書)を読んだのだが、名人圓生の3人の弟子がそれぞれの立場から、師匠に対する熱い思いと落語協会分裂に巻き込まれた自身の状況を書き綴っていて、読み比べてみて、同じ場面でも弟子によって微妙に異なっているところなんかをチェックしてマニアックな喜びに浸った。なかでも川柳師匠のこの本からはその人柄の明るさや前向きさが伝わってきます。川柳師匠の落語は音声でしか聴いたことがありませんが、破天荒な人生と合わせて、その芸も底抜けの明るさを感じます。ご存命のうちに生の寄席で拝見したいものです。

一柳『噺の咄の話のはなし』のアマゾンレビュー
投稿者:gfhkwbg
投稿日:2014/12/30
 生涯、円生の呪縛から抜けられなかった人の手記。「円生が死んでうれしかった」と書いたことが波紋を呼びました。ひたすら暗いです。円生さんはここまで人の情がわからない人だったのか*6、というところも印象的です。著者は円生の影響から逃れようとし、「私の師匠は(ボーガス注:圓生に破門された後、引き取ってくれた林家)正蔵師匠だ」と必死で思い込もうとします。最後は再出発を切るところで少しは希望を持たせる書き方になってはいますが、実際には1年後に投身自殺してしまいます。

金原亭伯楽著『小説落語協団騒動記』(本阿弥書店) : 武州「粗忽庵」日乗

「師匠、そろそろ(ボーガス注:落語協会の)会長を誰かに譲る気*7はありませんか」(談志)と切り出した。
「そりゃ、どういう事だ」(柳家小さん
「私は、会長はもう立派に会長としてやることはやったと思いますよ」
(略)
「じゃあ、誰に譲れと言うんだ」
「私にやらせてくださいよ」
「お前にだと」
(ボーガス注:怒りと呆れから)小さんの声が大きくなった。

突然、立川談志が発言した。
「円生師匠、この場でこの落語三遊協会の次期会長は誰か、師匠の目の黒いうちに決めておきましょうよ」
 (ボーガス注:要するにお前が次期会長になりたいのかと)一同、シーンとして息を呑んだ。
(略)
「次期会長は(ボーガス注:圓生が人気も芸の腕も人望も、談志より上と評価する)(古今亭)志ん朝さんにお願いしたいと思います」(円生)
 (ボーガス注:俺の方が志ん朝より先輩なのに!と)談志の顔色が変わった。
(略)
 その五分後、この応接間の電話が鳴った。円生が電話を取って、ほんのしばらく耳にあてていたが、静かに受話器を戻すと、「談志が、この協会を抜けると言ってきました」

なお、この本は全部仮名になっているのだが、ここでは全部実名に戻して引用しました。

 円丈、さん生、一柳とは違う立場の「落語協会分裂騒動記」です。
 実は小生、この伯楽本を「斜め読みですが」一応読んでいます。苦労人の金原亭馬生が「勝てない喧嘩はできない」「弟と一緒に離脱して勝てればいいが負けたら古今亭一門を俺(金原亭馬生)と弟(古今亭志ん朝)が潰したことになる。親父(古今亭志ん生)に顔向けができない」「落語協会だけ反対ならともかく、席亭(浅草、池袋、新宿)も上野鈴本以外は反対*8だし、落語芸術協会も反対してるのに勝てるとは思えない」として苦悩のあげく残留を決める辺りが面白かったですね。「真田信繁(幸村)=志ん朝」「真田信之=馬生」みたいな感じ。
 それはともかく、引用部分だけでも「立川談志という男のクズぶり」にうんざりする。まあ伯楽(金原亭馬生*9の一番弟子)による小説(事情を知る人間には誰が誰だか簡単に分かるが登場人物は仮名)なのでどこまで本当か分からないが「テレビで見てても談志は明らかにクズだもんな、かなり事実なんだろうな」「談志の弟子になる奴ってバカ?」とは思う。

*1:円丈『御乱心:落語協会分裂と、円生とその弟子たち』(1986年、主婦の友社)、川柳『寄席爆笑王:ガーコン落語一代』(2009年、河出文庫)。円丈本と川柳本は「斜め読みだが一応読んでる」のだが春風亭一柳『噺の咄の話のはなし』(1980年、ヤゲンブラ選書) は読んだことがないのでいずれ読みたいとは思っている。

*2:円丈については「古典落語の才能を認めていたため」圓生は真打ち昇進を認めたが、さん生については認めなかった。落語協会分裂騒動の中、元から圓生と仲が悪かったさん生は協会からの離脱を批判(というか賛同できないと愚痴り)、破門され結局協会に残留する(柳家小さん門下入りし、柳家一門として真打ちになる。その際「破門されて弟子でもないものが三遊亭を名乗るな」と圓生に言われ「川柳川柳」に改名)。

*3:全てではないが

*4:とはいえそんな事言ったら格闘技興業・相撲なんか成り立たないでしょう。「プロスポーツなので多少のラフプレーでもプロの能力で怪我を回避できる」ということで多少のラフプレーは黙認されてるんじゃないか。「とてつもなく危険なら明文ルールで規制すればいい」話でしょう。不文律なんか持ち出すべきではない。

*5:特に「円楽と共に協会離脱を圓生にそそのかした癖に」途中で「師匠・小さんに頭を下げて自分だけ落語協会に戻った談志」のことは糞味噌である。

*6:こういう圓生への恨み辛みは円丈や川柳も本に書いています。

*7:ちなみに小さん以降の会長は「小さん→三遊亭円歌鈴々舎馬風柳家小三治柳亭市馬(現会長)」。談志には皮肉なことに馬風以降の会長は皆「談志の弟弟子(小さん一門)」である。

*8:その鈴本も「三遊協会に賛成するなら落語協会落語芸術協会の落語家は鈴本には出さない」「席亭協会から除名する」と席亭協会、落語協会落語芸術協会から圧力をかけられると三遊協会反対に転向します。

*9:古今亭志ん生の長男、古今亭志ん朝の兄。落語協会分裂騒動では圓生と共に分裂を計画した弟・志ん朝とは違い、協会に残留し、小さん体制下で、一時、協会副会長を務めた。