今日の産経ニュース(4/4分)(追記・訂正あり)

地震被災者が人身売買に ネパール人標的、英紙報道
http://www.sankei.com/world/news/160404/wor1604040053-n1.html
 なにせ「人身売買の舞台が英国」「ソースが英国の東スポといわれるサン」ということで「ホンマかいな?」ですが、

英国のメイ内相は「いかなる子どもも強制労働をさせてはならない」と人身売買を強く非難。警察などに事実関係を確認するよう指示を出した。

つうことは「ホンマ」の可能性があるんでしょうか。
 「人身売買」の目的が一体何なのか気になるところです。「養子縁組」でしょうか。まあ、「結果的にいい養父母であればまだいい」ですがそんな保証ないし、最悪の場合、虐待行為(性的虐待含む)すら危惧されます。ただ一方で「発展途上国の震災被害者」に我々は何ができるのか、人身売買を取り締まるだけではいかんのではないか、と思うと何とももやもやします。


■経財諮問会議の民間議員、消費喚起へプレミアム付き商品券や大規模セールを提言
http://www.sankei.com/economy/news/160404/ecn1604040041-n1.html
 従来のアベノミクスと全く関係ない事(プレミアム付商品券)を言い出すのは「アベノミクス失敗の自白」に等しいですが、景気低迷が隠しきれなくなって、もはや「背に腹は替えられない」のでしょう。


■【対北制裁】「伝統台無し」「友好かなぐり捨てた」中国批判強める正恩政権の本音は…6カ国協議にしがみつかざるを得ない習近平政権
http://www.sankei.com/world/news/160404/wor1604040047-n1.html
 「しがみつかざるを得ない習政権」も何も「6カ国協議なんかもうやらん!」と言う立場の国て、6カ国の中でははっきり言って「北朝鮮だけ」じゃないんですかね。その北朝鮮にしたって「米朝直接交渉で米朝国交正常化の見込みがないんじゃ6カ国協議なんかやる気にならん」という「ある種の瀬戸際外交」でしょう。


■【視線】中国で日本人高校生が見たもの 上海支局長・河崎真澄
http://www.sankei.com/column/news/160404/clm1604040008-n1.html

「日本のテレビで流れている映像だけが中国じゃない*1って初めて知りました」
 産経新聞社が毎年主催している「高校生文化大賞」の作文・論文コンクールで今年の優秀賞を受賞し、3月末に5日間の上海研修旅行に招かれた愛知県の伊藤和叶(わかな)さん(18)は、こう言って瞳を輝かせた。
(中略)
 中国を訪れたのは初めて。「日本人だとわかったら(ボーガス注:いわゆる反日感情から)中国の人たちに何かイジワルされるんじゃないかと心配していましたが、そんなことはなかった」と素直な感想。

 中国に対する酷い悪口はなく、産経にしては珍しくまともです。


■運動員に報酬提供認める 「違法と思わなかった」 都知事選落選の田母神氏
http://www.sankei.com/affairs/news/160404/afr1604040030-n1.html
 まあ、何とも脇の甘い男です。田母神にはこんな話(公選法違反の買収行為)どころか「政治資金私物化=業務上横領」という疑惑すらありますが。しかしこうなると産経なども過去の田母神万歳はなかったことにして「水に落ちた犬」扱いして田母神を叩く側に回るんでしょうね。


■鳩山元首相、日中関係悪化は「日本に責任。脅威論あおるな」 右傾化は2位の経済大国への“嫉み”*2? またも驚きの持論を披露
http://www.sankei.com/world/news/160404/wor1604040046-n1.html
 そりゃ「南京事件ユネスコ資料登録に悪口する」などの問題行動をしてるのだから責任はあるに決まっています。「責任はない」と強弁する産経の方がよほど「驚きの持論」です。

尖閣諸島沖縄県石垣市)をめぐっても「領有権をめぐる争いがある現状を明確に認めなければならない」と持論を述べた。

 これは小生も同感ですが、ただし鳩山氏が首相時代「尖閣問題について紛争があることを認めていたか」と言えばそうではないわけで、その点、素直にはうなずけません。

「経済低迷によって日本社会は右傾化が著しい。何らかの“刺激”*3により経済を動かそうとしたことが、安全保障法制の整備を進めた理由の一つだ」と述べたという。

 いわゆる「右傾化」について「軍産複合体(軍事利権)」という要素がどの程度影響しているかは議論の分かれるところでしょう。もちろん影響ゼロと言う事はあり得ませんが。


■日EU・EPA「年内合意に大きな可能性」ヒッチンズ駐日英大使が講演
http://www.sankei.com/world/news/160404/wor1604040035-n1.html
 「日本とEUEPAに期待する=キャメロン政権はEU離脱する気はない」つう事ですが実際どうなる事やら。
■ロイター『EU残留望む英国人51%、離脱は49%=世論調査
http://jp.reuters.com/article/britain-europe-poll-idJPKCN0WX1HO
ですから残留派が「やや有利」とはいえそれは絶対的な有利さではないわけです。


■【教科書採択】「採択過程が明文化されていない」 国立中視察の義家副大臣が透明性確保を要請
http://www.sankei.com/life/news/160404/lif1604040038-n1.html
 ブクマもつけましたが

(ボーガス注:東京学芸大附属)世田谷中は27年度、中学歴史教科書では唯一、慰安婦に関する記述のある「学び舎」を採択したことが産経新聞の取材で明らかになっている。

とわざわざ産経が書くことで「よくわかるように」義家らウヨの嫌がらせ、恫喝でしかないわけです。
 そして義家も産経も「嫌がらせ、恫喝」であることを隠す気すらないわけです。
 しかしよくもまあ「元教師」の癖に義家もこんな反教育的なことができるもんです(そう言えば馳文科相も一応元教師でしたね)。


■【櫻井よしこ 美しき勁き国へ】原発技術を中国に頼るつもりなのか? 政府と規制委の「もんじゅ」に対する対応の不明瞭さを憂う
http://www.sankei.com/politics/news/160404/plt1604040027-n1.html
 よしこらウヨの中国に対する物言いがいかにデタラメであるかを改めて実感します。
 よしこはあるときは「中国恐るるに足らず」と小馬鹿にしたようなことをいい、またあるときは「中国は脅威だ」と中国脅威論を煽るわけです。
 「恐るるに足らないのか、脅威なのか、どっちなんだ」と聞きたくなりますが結局「中国の悪口が言えればいい」だけなのでしょう。で今回は「中国に原発で追い抜かれてもいいのか」と中国脅威論をかっ飛ばすわけです。「え、あんたら中国の原発技術を危険だと散々言ってなかったか?」と頭痛がしてきます。

もんじゅの基本設計が間違っているとの指摘は、私は寡聞にして知らない。

 やれやれですね。もんじゅに対する批判などいくらでも存在すると思いますが。

機構*4に替わって、もんじゅを引き受けるのは経済産業省しかないだろう。

 まるで「文科省所管の独法だから駄目だ」と言いたげなよしこですがそういう問題じゃないでしょう。


神武天皇二千六百年式年祭 両陛下ご拝礼
http://www.sankei.com/life/news/160404/lif1604040002-n1.html
 神武天皇なんて虚構だし、当然、神武天皇陵も虚構です。「今時こんな事辞めればいいのに」とは思います。内心皇室がどう思ってるか知りませんが、「仮にバカバカしいと思っていても」しがらみでなかなか辞めるわけにもいかないのでしょう。その点は「転生霊童やめたい」と言っても実現が今のところできないダライ・ラマに似ています。


参院選にらみ与野党論戦が激化 消費税再増税先送り論、高村氏*5「党内で聞いたことがない 岡田氏は「明らかな公約違反だ」
http://www.sankei.com/politics/news/160404/plt1604040013-n1.html

 民進党岡田克也*6代表は「(先送りすれば)公約違反だ。辞任に値する」と安倍晋三首相を揺さぶる。

 問題は岡田発言が何を意味するか、です。「増税公約を撤回したと言う事はあなたには経済運営のまともな能力がない、そしてその結果日本経済は不況にあると言う事です。首相を辞任しなさい」なら異論はない。
 しかし「予定通り増税せよ」ならお話になりません。


■【野口裕之の軍事情勢】ビン・ラーディンやIS幹部を次々に仕留めた米軍特殊部隊が次に見据える「斬首作戦」のターゲットとは
http://www.sankei.com/premium/news/160404/prm1604040004-n1.html
 要するに斬首作戦とは暗殺のことですが、「次は金正恩じゃないか(産経・野口)」とは、まあバカバカしいですね。
 そんなことはできるわけもなければすべきでもない。「そもそも実行不可能でしょうが」仮に正恩君を暗殺できたとしてポスト正恩が親米的なんて保障はどこにもありません。いやそれどころかアフガンやイラクのような内戦になって収拾つかなくなる恐れもある。
 とはいえこの件、産経・野口ばかりをバカにはできません。というのも「本気ではなく牽制でしょうが」米国は北朝鮮相手の斬首作戦について「その可能性を否定していない」からです。まあ小生からすれば「できもしないことを言って北朝鮮の反感高めるのは外交としてどうよ?。拙劣の極みと違うのか?」と思います。

北朝鮮当局は斬首作戦に敏感に反応した。
 「敵がわれわれの尊厳と自主権、生存権を傷付けんと発狂し『斬首作戦』や『体制崩壊』といった最後の賭けに挑戦。もはや傍観できぬ険悪な情勢にエスカレートした」

 まあ、北朝鮮に対する斬首作戦の可能性を否定しない上に「IS幹部相手に斬首作戦を実行すれば」こういう反発は当然予想されるでしょうね。

力押しすれば万単位の米軍将兵の犠牲が出るのは明らか。

 万単位かどうかはともかく、「北朝鮮相手に米軍が力押しすれば」北朝鮮の反撃で相当の犠牲が出るでしょう。北朝鮮だってそうそう簡単にやられはしない。だから北朝鮮相手に戦争なんかできるわけがないし、すべきでもない。「犠牲が何人出ても北朝鮮を軍事力を使ってでも倒すべき」なんてまともな考えじゃない。ここまでは正論です。
 ところがここから、野口は「だから金正恩に対する斬首作戦だ、特殊部隊での斬首作戦なら犠牲は小さい、IS相手に斬首作戦をやってるのはそう言うことだ」と言うから呆れます。何度も言いますが

 そんなこと(斬首作戦)はできるわけもなければすべきでもない。「そもそも実行不可能でしょうが」仮に正恩君を暗殺できたとしてポスト正恩が親米的なんて保障はどこにもありません。いやそれどころかアフガンやイラクのような内戦になって収拾つかなくなる恐れもある。

と言う話です。「IS相手にやってる」ということで「金正恩相手にもやればいい」と放言できる神経には呆れます。

 米国が斬首作戦を敢行したとして、超えねばならぬ大きな難題が立ちはだかる。金氏の移動経路・居場所の掌握で、掌握には金氏側近の裏切りが不可欠だ。

 つまりは斬首作戦なんか不可能だと言う事です。
 「米国にとって」裏切りを「米国にプラスになる形で」成功させるには
1)裏切りが事前に金正恩にばれないようにする
 ばれれば「林彪事件林彪*7が企んだ毛沢東中国共産党主席暗殺計画。発覚し未遂に終わり、逃亡した林彪は飛行機の墜落で死亡した)」のような末路が待っていることでしょう。
2)裏切った後で「武田勝頼を裏切った小山田氏が粛清されたように」米国が「裏切り者は金正恩と一緒に死ね」などと裏切らないと「側近」を米国が信用させる(つまりは側近の新政権を米国が『対北朝鮮タカ派の反対を抑え込み』、支持すると言うことでしょうが)
3)裏切り後、その側近が「明智光秀本能寺の変をおこすが豊臣秀吉によって滅ぼされる)」「金載圭(KCIA部長。朴チョンヒを暗殺するが、政権奪取には失敗し死刑判決。ポスト朴は全斗煥になる)」のように「裏切り者」としては粛清されない
4)米国が支持したその側近が「米国を裏切らず」親米政権を樹立する(そして国内の対米・タカ派の反発を抑え込む)
 金正恩政権と方向性が変わらないなら裏切らせる意味はないでしょう。
が必要でしょう。どれ一つとっても「可能性あるのか?」と聞きたくなります。もちろん「居場所の掌握」がなければ手の打ちようがないというのは何も斬首作戦に限った話ではなく「荒木が放言する拉致被害者救出作戦」も同じ事です。


■【フィギュア】カザフ側と注意を確認、羽生*8に対する進路妨害
http://www.sankei.com/sports/news/160404/spo1604040013-n1.html
 そもそも「滑る場所をはっきりと区分けする」「1人何分と限定し、リンクでは複数の選手が滑らないようにする」ならばこういう事も起きないでしょうが実施されてないと言う事は無理なんでしょうか。

*1:「え、そんなに最近の日本のテレビ映像の中国って酷いの?(最近テレビをあまり見てない)」と思って愕然とします。

*2:全ての反中国極右に「世界第二位の経済大国になった中国へのねたみや恐怖がある」とは言えないでしょうが「ねたみや恐怖」から中国に悪口してるウヨがいることは明らかな事実でしょう。

*3:つまり軍事利権でしょう。

*4:日本原子力研究開発機構のこと

*5:村山内閣経済企画庁長官、小渕、福田内閣外相、森内閣法相、第一次安倍内閣防衛相などを経て現在自民党副総裁

*6:民主党幹事長(鳩山代表時代)、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表時代)などを経て民進党代表

*7:防相、副首相、党中央軍事委員会第一副主席、党副主席など歴任

*8:ソチ五輪金メダル