「珍右翼が巣くう会」に突っ込む(5/4分:荒木和博の巻)&北朝鮮最新ニュースその他色々(追記・訂正あり)

 荒木への批判以外にも朝鮮・韓国関係中心で色々ぶち込んでいます。

拓殖大学海外事情研究所『『人民日報』に掲載された習主席批判記事』(澁谷司*1
http://www.kaiken.takushoku-u.ac.jp/column.html

 今年6月13日付『人民日報』に、侯立虹の「最高指導者はどのように名実ともに成りうるか」という一文が掲載されました。以下がその概要です。
 現在、1人の最高責任者が政治・経済・外交・改革の深化等のすべてを仕切っています。けれども、1人の人間がすべてを掌握するには限界があるでしょう。
 もし、自分が1番だと思い込み、自分の講話を政策にすれば、傲慢かつ尊大です。そして、唯我独尊となり、往々にして天寿をまっとうできません。
 この文章は、李克強首相周辺が面と向かって習主席を批判*2したのです。
 実は、先月5月9日付『人民日報』では、習近平主席側近の「権威人士」(政府中枢要人)による中国経済を診断した記事が掲載されました。
 その「権威人士」の分析によれば、今後、中国経済の「U字回復」は難しく、数年は「L字型」状況が続くと言います。これは、習主席周辺による露骨な李克強首相批判*3です。今回は、その李批判に対する反論でしょう。
(中略)
 また、今年3月の全人代期間中、新華社習近平主席の肩書きを“最高の指導者”とすべきところを、“故意”*4に“最後の指導者”としました。
 他方、馬雲のアリババ集団傘下にある香港『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』紙が、今年3月末、本来、2015年に徐才厚*5が“死亡”したとすべきところを、“わざと”*6習近平主席が“死亡”したという誤報を流しました。
(中略)
 「太子党」の習近平*7主席と「共青団」の李克強*8首相が真正面から戦っている公算が大きいと思います(「上海閥」は「共青団」を応援している可能性があります)。共産党内闘争のゆくえは予断を許さない局面に突入しました。

・まあ実際の所どうかは分かりません。なにせ反中国・拓殖ですから。
 なお、「太子党」、「共青団」、「上海閥」についてウィキペディアを元に簡単に説明しておきます。
 実は「清和会出身で二世政治家(日本版太子党)という共通点があっても安倍首相と福田元首相は明らかに政治的カラーが違う。また官僚出身でもタカ派岸信介*9福田赳夫*10(岸の子分)と、岸ほどタカ派ではない池田勇人*11大平正芳*12も政治的カラーが違う。中国の太子党だの共青団だのも同様に『太子党だから仲間だ』とは簡単には言えない」という指摘が一部ではあるのですが。
・まず、「太子党」とは「二世政治家グループ」という意味です。習近平氏は副首相、全人代副委員長を歴任した習仲勲*13の息子です。ここでは「太子党グループ」とは単に「二世政治家グループ」というよりは、「習主席グループ」とでも見るべきなのでしょう。ウィキペ「太子党」は

王岐山
 中国建設銀行総裁、海南省党委員会書記、北京市長、副首相などを経て党中央政治局常務委員(党中央規律検査委員会書記兼務)。姚依林・元副首相の義理の息子。
兪正声
 青島市長・党委員会書記、建設大臣湖北省党委員会書記、上海市党委員会書記などを経て党中央政治局常務委員(全国政治協商会議主席兼務)。父は第一機械工業大臣をつとめた兪啓威。

を例としてあげています。ただし「もともとは党・政府幹部の息子ではなく、将来有望と判断され、党・政府幹部(姚依林氏)の娘と結婚した王氏」を「太子党」と呼べるのか疑問には思います。
 また兪氏については上海市党委員会書記を務めたことから「いわゆる上海閥」とする見方もあるようです。
 なお、習氏の父親は「副首相、全人代副委員長経験者」という大物ではアレ、劉少奇国家主席周恩来首相、トウ小平国家中央軍事委員会主席程のビッグネームではないこと、彼もそれなりの地方周り経験(福建省長、浙江省党委員会書記)をしていることから想像がつきますが「親の七光り」だけで今の地位に就いたわけではないでしょう。
 「共青団」とは「中国共産主義青年団」の略です。共青団第一書記を経験してから党・政府中枢入りした人間としてはここで名前が挙がってる李首相の他には胡耀邦*14・元党総書記、胡錦濤*15元党総書記・国家主席がいます。この場合「共青団グループ」とは単に「共青団出身者グループ」というよりは、「胡・元主席&李首相グループ」とでも見るべきなのでしょう。
 ウィキペ「共青団」によれば「共青団出身者」としては胡、李氏の他には

胡春華
 共青団第一書記、河北省長、内モンゴル自治区党委員会書記などを経て広東省党委員会書記。
劉延東
 党中央統一戦線工作部長、全国政治協商会議副主席などを経て副首相。
・汪洋:
 重慶市党委員会書記、広東省党委員会書記などを経て副首相。
李源潮
 江蘇省党委員会書記、党中央組織部長などを経て国家副主席。

といった人々がいます。
 最後に「上海閥」ですがこれは「上海市長・党委員会書記」を一時つとめた江沢民・元国家主席・党総書記をリーダーとするグループ(江氏の上海市長・党委員会書記時代の部下など)といった意味です。
 ウィキペ「上海閥」によればボスとされる江氏、「太子党に分類されることもある兪・全国政治協商会議主席」の他には

張徳江
 吉林省党委員会書記、浙江省党委員会書記、広東省党委員会書記、副首相などを経て現在、党中央政治局常務委員(全国人民代表大会常務委員長兼務)。
呉邦国
 上海市党委員会書記、副首相、党中央政治局常務委員(全国人民代表大会常務委員長兼務)など歴任。
・曽慶紅:
 党中央組織部長、党中央政治局常務委員(国家副主席兼務)など歴任。ただし父・曽山が内務大臣を務めたため太子党扱いされることもある。
賈慶林
 北京市長・党委員会書記、党中央政治局常務委員(全国政治協商会議主席兼務)など歴任。
李長春
 河南省党委員会書記、広東省党委員会書記、党中央政治局常務委員(党中央精神文明建設指導委員会主任兼務)など歴任。
・陳至立:
 教育大臣、全国人民代表大会常務副委員長など歴任。

といった人々がいます。


中央日報『THAADを放棄しよう』
http://japanese.joins.com/article/729/217729.html?servcode=100§code=120

 PAC-3が逃すかもしれない敵のミサイルを再迎撃するチャンスを持つという意味でTHAADはないよりもあった方が良い。これをプラスの項に置いて、このプラスの項を相殺してしまうマイナス項を計算せざるをえない。それは中国の反発だ。韓国と米国は中国に対してTHAADは中国ではなく北朝鮮のミサイルを狙ったものだと幾度となく説明しているが、中国はTHAADが米国と日本のミサイル迎撃網(MD)に編入される韓米日共同防衛体系の一部分(ボーガス注:で対象国に北朝鮮と言う限定はなく中国やロシアも対象になり得る)と認識している。
(中略)
 韓国の選択は2つに1つだ。THAAD配備の代価として中国を確実な北朝鮮の後見国家にすることがその1つだ。THAAD放棄によって中国にとって北朝鮮の牽制にさらに積極的に出るようにすることが2つ目だ。正解はTHAAD配備の放棄だ。韓米関係は若干の後退を容認するだけの余裕がある。韓中関係にはそのようなマージンがない。戦争防止が至上命令なのにTHAADがあれば北朝鮮の挑発意志は折れない。いっそTHAADを放棄して中国の力を借りながら北朝鮮の戦争挑発を事前防止することが最善の政策だ。

 小生もTHAAD配備論は愚策だと思います。なおこの記事は中国にしか触れませんが「北朝鮮に一定の影響力を持つ隣国で中国同様THAAD配備に反対している地域大国」としてロシアを上げておきます。
 ロシアと中国を敵に回してまでTHAAD配備することに意味があるのかと思います。
 また「THAADを北朝鮮相手に使う事態」とは南北全面戦争であり「まず起こりえない」し北朝鮮THAAD配備をむしろ「北朝鮮の反撃を無効にし、米韓が北朝鮮侵攻するための事前準備*16」とみなし軍拡に拍車をかける恐れすらあります。


■共同公開収録in札幌
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/innews22402871-.html

 1967年、雄武町沖で息子さん3人と船ごと失踪した紙谷慶五郎さん

 「舟ごと失踪」て誰が考えても海難事故でしょう。


■花田さん関連事項
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/07/news22392871-25.html

現時点では花田昭博さんの失踪に北朝鮮と直接つながる情報はありません。

 おいおいですね。何でそれで特定失踪者認定するのか。


■18歳以上に選挙権の参議院選挙 重要争点は中国との付き合い方(桜井よしこ
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/07/02/6423
 大変よし子らしい反中国記事です。もちろんそんな事は現実問題争点になっていませんし、それを理由に投票する人もまずいないでしょう。少なくとも安倍ですらよしこのような「打倒中国」的な意味で争点形成などしていません。

 (ボーガス注:チベット焼身自殺などを上げて)自国民さえ幸せにできない独裁者が周辺国と「ウィンウィンの関係」を築くことなど不可能だ。

 中国を独裁を理由にそう非難するのなら多くの独裁国家も同じ理由で

周辺国と「ウィンウィンの関係」を築くことなど不可能だ。

になるでしょう。よし子はそこまで主張する度胸があるんでしょうか。正直、人権面でも経済面でも中国より劣る独裁的国家はアジア、アフリカにごろごろあると思いますが。
 つうか「中国とはウィンウィンの関係になれない」といったら
1)日本が一方的に中国からぼったくる、中国の不満は力で日本が抑え込む
2)中国に日本が一方的にぼったくられるが日本が我慢する
3)中国とは敵対関係、とにかく中国は潰す
のどれかしかないでしょうがどれも非現実的です。


■今だから読んでみよう、共産党綱領(櫻井よしこ
http://yoshiko-sakurai.jp/2016/06/30/6420

国際社会では共産主義は疾うの昔に敗北し、先進国で共産党が勢いを増しつつあるのは日本だけではないだろうか*17。なぜ彼らは勢力を伸ばし得るのか。

 既に政治的に敗北した「戦前日本」に固執南京事件否定論などのデマを放言するよし子らウヨにこんなことを言われる筋合いはありませんがそれはさておき。
なぜそうなるかといえば
1)日本共産党は当面の目標を共産主義実現ではなく、自公の悪政是正とし、理想の政治体制として北欧社民主義やドイツ社民主義をあげている
2)一方、最大野党民主党には松原仁のような極右な輩がいて今ひとつ信用できないから
です。
 つまり今の共産党とは「看板は共産党でも事実上、日本最大の社民主義政党」のわけです。共産党の言い分では「今すぐ共産主義を目指せないからベターの政策として社民主義を掲げてる」わけですがとにかく「日本に他に社民的政党がない」以上、別に共産主義者でなくても社民主義的な人間(小生もその一人のつもりです)は共産党支持になるわけです。
 民進党はとても社民政党とは言えないし、社民党は力がない。
 それにしても「民社党」「社民党」「社民連」という名前の党を差し置いて共産党が「事実上の社民政党」として一定の政治力を保有しているというのも興味深い現象です。

 日本の社会主義勢力や共産主義勢力は驚く程、皇室に親愛の情を抱いていた。まず浅沼稲次郎*18である。
(中略)
 日本の代表的な左翼政治家だった彼は天皇を敬愛し、アパートの居間に神棚を飾り、毎朝それに向かって拍手を打っていた。

 やれやれですね。社民主義者、共産主義者が皇室に愛着を持つというのは変な話だと思います。
 特によしこが紹介する浅沼エピソードが事実ならこんな事は「左翼でなくても」普通の日本人はまずやりません。極右でもないとやらない。社会党右派とは言え「浅沼って社会党委員長なのにそんな右翼なの?」とびっくりです。例の右翼青年が浅沼を暗殺したのは「ある意味大きな間違いだった」のかもしれません。
 まあ、それだけ「政府による明治以降の天皇崇拝教育」が大いに成功を収めたと言う事でしょうけど。つうか共産党批判で「あいつらは皇室を批判してるんだ」つうのは実にバカバカしい。海外の人からすれば「王政のない国はヨーロッパでは多いので何とも思わない」「そんなことがあなたが共産党を敵視する理由なのか?」とよし子に呆れるんじゃないか。

1933年、当時日本共産党最高幹部で獄中にあった佐野学*19鍋山貞親*20の両名が次のような転向声明を出した。

「日本の天皇制はツァーリズムなどとは異なって、抑圧搾取の権力たることはなかった。」

 「そんなわけあるか」「小林多喜二虐殺とか無視か」つう話です。大体、佐野や鍋山なんて転向後は極右活動家ですが。佐野や鍋山なんか出して「戦前の共産党員には天皇制支持者もいた」なんて言ったら共産党も怒るよりも「よし子は何言ってるんだ」と呆れるんじゃないか。
 ちなみに佐野や鍋山の類友(つまり転向右翼)としてはウィキペ「佐野学」「鍋山貞親」にも名前が出てきますが「風間丈吉」「田中清玄」「三田村四郎」なんかがします。
 なお、豆知識ですが、辻井喬の小説『風の生涯』(新潮文庫)の主人公のモデルである産経新聞社長だった水野成夫も元党員です。別に死ぬまで党員でいろとは言いませんが「この種の転向右翼」て何考えてるんだろうとは思います。


■産経『【参院選】「人ごと」「本当に全力だったか」…拉致被害者家族から漏れる嘆き』
http://www.sankei.com/world/news/160630/wor1606300002-n1.html

 「大事な問題なのになぜ(拉致問題について)言わないのでしょうか」。
 拉致被害者横田めぐみさん(51)=拉致当時(13)=の母、早紀江さん(80)は参院選拉致問題が取り上げられることが少ないと感じている。

 別エントリで、前も指摘しましたが「解決を訴えるべき外交責任者の与党が何もいわない」以上野党が言えることはあまりありません。「与党は解決に全力を尽くせ(野党)→外交上、詳しい事は言えないが尽くしています(与党)」で終わってしまいます。そんなん選挙戦でやっても意味がない。
 そんなに争点にしてほしかったら、「日朝外交交渉はどうなってるのか」「安倍政権には失望した、私は民進党に投票する」とでも安倍を批判すべきでしょうが横田ママら家族会にはそれができないのだから話になりません。

「自分の子供がこういうことになったら、何も言わないというわけにいかないでしょう」と語った。

 「自分の子じゃないですから」で終わりです。つうかこんな事は「拉致への国民的関心がもっと高かった時期」つまり、第一次安倍政権あたりから言うべき事ではなかったのか。


■ウエッジ『「北朝鮮崩壊論」には現実味なし』(澤田克己*21毎日新聞前ソウル支局長)
http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7165
 そりゃ普通に考えてそうだと思います。

 当初は安定性を疑問視された金正恩体制も、専門家の間では「権力の掌握が進んで安定してきている」という評価が一般的だ。6月29日の最高人民会議(国会)では、金正恩氏が国家を代表する新設ポストに就任して体制固めをさらに進めそうだ。
(中略)
 この問題については、安全保障問題で特集を組むことの多い雑誌「インテリジェンスレポート」が今年5月号で「『北朝鮮崩壊論』を検証する」という特集を組んでいた。
(中略)
 (ボーガス注:自称ではない、まともな)専門家で早期崩壊論に与する人は、まずいない。北朝鮮の軍事に詳しい聖学院大の宮本悟*22教授は「『北朝鮮崩壊論』は、朝鮮半島統一のために北朝鮮が崩壊して欲しいという願望」だと断じ、軍事クーデターが起きる可能性が極めて低いことを論じる。
 (ボーガス注:独立行政法人日本貿易振興機構ジェトロ))アジア経済研究所主任調査研究員である中川雅彦氏*23は、経済という観点から検証。1990年代後半にどん底に落ち込んだ後、回復軌道に乗っている北朝鮮経済について「規模がアジア最低水準であるが、高度成長を続けている。食糧事情は飢餓水準より上で満腹の水準より下というものである」と結論づけた。
(中略)
 また、拓殖大大学院の武貞秀士*24特任教授(元防衛研究所主任研究官)は「側近の粛清、更迭、承認(おそらく「昇任」の間違い:澤田注)、降格、左遷が目立つのが金正恩第一書記の体制であるが、権力抗争の結果であるのかどうかについては不明である。権力の掌握度が高まった結果、人事権を自由自在に行使しているのが金正恩第一書記であるという見方が可能であろう」と指摘。「絶対にない」ことは世界に存在しないから突然の北朝鮮崩壊に備える必要はあるとしながらも、崩壊論には弊害が多いと説いている。
(中略)
 北朝鮮崩壊論は「読み物」としては面白いかもしれないが、それ以上のものではないと考えるべきだろう。

 なお,インテリジェントレポートのサイトに寄れば論文タイトルは以下の通りです。

■『北朝鮮崩壊論の根拠とその弊害』武貞秀士拓殖大学大学院特任教授)
■『「北朝鮮崩壊論」を再考する:どうして間違ったのか、経緯と論拠』斎藤頼之(元・韓国慶南大学校極東問題研究所客員研究員)
■『経済から見た「北朝鮮崩壊」論:満腹してなくても今日より明日がよく見える社会』中川雅彦(アジア経済研究所主任調査研究員)
■『軍事面から見た北朝鮮:軍事クーデター発生の可能性』宮本悟(聖学院大学政治経済学部教授)
■『韓国における対北朝鮮認識の変化:対南工作と金大中政権誕生が要因』水沼啓子*25産経新聞外信部記者)
■『北朝鮮の現状と中国の朝鮮半島危機への対応:「代価」圧力を強化し、国際協調を促す』凌星光*26福井県立大学名誉教授、(社)日中科学技術文化センター理事長)

 ただその一方でインテリジェンスレポートが武貞氏らの論文に反するであろう

視点『明日の異変も不思議でない北朝鮮』山田文明(北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会代表)

を同じ5月号に載せてるのはわけがわかりません。なお、山田論文を載ることで分かるようにインテリジェンスレポートは明らかに極右系です。
 つうか過去には

■『拉致の解決には戦略が必要:戦略なき鳩山政権を動かすには世論と救出運動の盛り上がりが不可欠』佐藤勝巳(元・「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」元会長)
■『どうしたら解決できるか,拉致問題:我が国政府による関連情報の開示及び金正日体制の崩壊*27が必要不可欠』荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)

■『なぜ、拉致問題を解決できないのか:政治、行政、運動体の態勢が不備・不統一』佐藤勝巳(元・「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」元会長)
■『拉致問題をどう解決するか:解決には、政府関係機関構造改革と解決に向けた強い意志が不可欠』荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)
■『北朝鮮の資金源を絶て:一般国民が北朝鮮と闘う具体的方法論』加藤健(アジア調査機構代表)

■『拉致問題の「解決」とは何か:必要不可欠な北朝鮮の体制変更*28』荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)
■『北朝鮮壊滅の具体策:民間人にもできる圧迫工作』加藤健(アジア調査機構代表)

■『拉致問題の本質を考える:困難な課題が山積、正面から見つめて行動する勇気が必要』荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)

■『マッピングリストから拉致問題を考える:失踪事案の共通点から真相に迫る、リスクを覚悟しなければ被害者は救出できない』荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)

なんて記事も載せてるトンデモ雑誌がインテリジェンスレポートです。まともな雑誌は「極右」荒木や加藤、佐藤なんか使わないでしょう。
 また過去には

■『憲法改正は日本恢復の第一歩だ!:占領憲法にすがる情けない国家から脱し真の独立国家となるための改正が急務』木村三浩一水会代表)

■『歴史・公民の教科書問題の動向:教育基本法に最も則した*29教科書が売れない教科書制度の不思議さ』杉浦誠四郎*30(「新しい歴史教科書をつくる会」会長) 

■『日本文化を蝕む「GHQ憲法」:他者との関係性を切り捨てた「個人主義」を問う』久保田信之(NPO法人修学院院長、アジア太平洋交流学会会長)

■『対日占領政策の真実:ベネディクト『菊と刀』に示される日本への誤解を解け』高橋史郎*31明星大学教授)
■『日本人差別「憲法」:「日本国憲法」の憲法としての無効確認を』小山常実*32大月短期大学教授)

■『外国人土地買収のその先:進みゆく国土侵蝕のステージ』松井浩(ノンフィクション作家)

なんて産経と同レベルの記事も載せてるトンデモ雑誌がインテリジェンスレポートです。つうかその極右主張がインテリジェンス(情報収集活動、特に海外の情報収集活動)と何か関係があるのか。
 そんな極右雑誌ですら「北朝鮮早期崩壊はあり得ない」といってるわけです。まあ、もしかしたら「北朝鮮脅威論(これまた崩壊論とは逆の意味でトンデモです)を煽ってる」のかもしれませんが。


NHK北朝鮮最高人民会議 キム(ボーガス注:朝鮮労働党)委員長が「国務委員長」就任』
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160629/k10010577281000.html
 先日の「党第一書記→党委員長」に続く「国防第一委員長→国務委員長」という組織変更だそうです。
 まあ、どう評価すべきか素人にはよく分かりませんが「国防→国務」ということで「先軍主義イメージを薄めたい」のかもしれません。国務委員長というと「国務長官(米国)」とか「国務委員*33(中国、韓国)」とか連想しますしね。
 実際に薄めたいのか、単なる名称変更に過ぎないのか、あるいは薄めたいとして実際に薄まるのか。
 薄めることによって正恩君が何を狙ってるのかなどはいずれ明らかになるでしょう。


■写真
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news223728629-b.html

 先日「週刊文春」に載った横田さんご夫妻と曾孫の写真を見て滋さんが赤ちゃんのときのめぐみさんを抱いている写真を思い出しました。
(中略)
 色々ご意見はあるでしょうが、世論を高めるためにも、ご家族が構わないのであればああいう写真は可能な限り表に出すべきではないかとも思います。

 何故かこの件では荒木は巣くう会の有田批判に荷担する気はないようです。


■ビナロン
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news223628629-b.html
 単なる金正日への悪口であり拉致解決という意味では糞の役にも立ちません。

ビナロンというのは合成繊維の一種で、戦前日本で開発されました(北朝鮮では北朝鮮オリジナルと言っているようですが)。

 ウィキペ「ビニロン」によれば

 京都帝国大学教授の桜田一郎および共同研究者で京都帝国大学助教授の李升基*34、大日本紡績(現・ユニチカ)の川上博らによって1939年に初めて合成された。戦後に李升基を受け入れた北朝鮮では、ビニロンは同国の発明品とされ、同国国家主席金日成命名したビナロンという名称で呼ばれる。

とのことなので北朝鮮の主張はまるきりのデタラメというわけでもありません。


■三要件
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news223328626-3.html

(1) 北朝鮮の国家意思が推認される、
(2) 本人の意思に反している、
(3) 北朝鮮に入った証拠や証言がある、

 三要件をなくせと暴言を吐く荒木です。しかし(3)を外したら「北朝鮮にいる証拠がなくても北朝鮮拉致認定できる」というとんでもない事になってしまう。
 (2)を外したら「自己の意志で北朝鮮にいる場合」も拉致になってしまう。
 (1)を外したら「北朝鮮の国家権力ではなく私人による拉致」でも北朝鮮政府の拉致になってしまう。どれ一つとして外せる要件ではありません。勿論一番外せない要件は(3)ですが。
 というか一応断っておけば
A)(3)が認定されれば原則(1)や(2)を認定しているのが実情
 従って事実上1要件です。1)や2)が問題になるのは「巣くう会が拉致だと叫んでるが当人はそれを否定している寺越武志さん」のようなレアケース。
B)救う会の特定失踪者は最低限必要な(3)すら認定できない、実際、特定失踪者認定後、国内で所在が確認された人間が複数存在する。今後もそうした人間が出てこない保障はどこにもない
のです。
 つまり荒木が言ってることは「(3)がなくても北朝鮮拉致認定しろ」という暴論です。そんなことができるわけないでしょう。「北朝鮮にいるか分からないけど北朝鮮拉致認定する」なんて馬鹿な話がどこにあるのか。大体「現状の政府認定拉致被害者」の問題ですら解決の保証がない*35のに、むやみやたらに認定拉致被害者の数を増やしてどうするのか。しかも特定失踪者が必ずしも拉致ではないことは「国内で所在が発見された人間が複数でたこと」によって既に疑いの余地なく明らかになっています。
 北朝鮮側に「日本は我が国に因縁をつけて交渉の妥結を妨害してるだけで拉致解決の意志なんかないんだ」というメッセージを送って、拉致解決を阻害するだけです。というか明らかに荒木ら巣くう会一味は因縁をつけていますが。わけがわからないのは「特定失踪者家族ならともかく」こんな愚挙に家族会が荷担することです。まともな人間なら「めぐみ(まあ有本恵子でも田口八重子でも増元るみ子でも何でもいいですが)の問題の解決が遅れるから怪しい代物まで拉致というのは辞めろ」というでしょうにねえ。いや実際、蓮池透氏はそう言ったのですが、そうしたら家族会を除名されるのだから呆れます。

寺越武志さんは(1)〜(3)全てを満たしており、本人が北朝鮮にいて家族にも会っているのに拉致認定されていません。

 寺越さんは「自己の意志に反して北朝鮮にいるわけではない」といっていますので(2)を満たしていません*36。荒木の主張は嘘八百です。

逆に曽我ミヨシさんはひとみさんと一緒に失踪し、ひとみさんが拉致されたから認定されていますが、(3)については明らかとは言えません。

 こういうのを詭弁と言います。「ミヨシさんが北朝鮮に入ったかどうか*37」はともかく、ひとみさんが北朝鮮拉致である以上「ほぼ同時期にほぼ同じ場所で失踪した母ミヨシさん」も「北朝鮮拉致ではないか」と想像することは合理的判断です。
 むしろ「ミヨシさんの失踪は北朝鮮拉致ではない」と考える方が不自然です。
 勿論「ほぼ同じ時間の同じ場所で同じようなことがあれば関連があると考えるのが自然」というのは北朝鮮拉致に限りません。たとえばいわゆる「放火の疑いのある不審火」なんかそうでしょう。

昨年松原仁・元拉致担当大臣は「(ボーガス注:特定失踪者)大澤孝司さんと藤田進さんについては大臣在任当時、北朝鮮に拉致されており生存していると認識していた」と明らかにしています。

 単に松原仁が放言してるだけでしょう。松原は無責任きわまりないバカです。松原みたいなバカが都連会長なんだから民進党には心底呆れます。そもそも松原の発言が事実なら何故認定しなかったのか。
 考えられることは
1)松原が嘘をついてる
2)松原発言は事実だが、野田*38首相、玄葉*39外相、藤村*40官房長官などといった政権幹部が松原の認定を妨害した
のどちらかでしかありません。普通に考えて1)でしょう(もちろん2)なら大スキャンダルです。野田氏らは責任を取って議員辞職すべきでしょう)。
 「それが事実だという証拠がどこかにあるのか?」「何で大臣時代に認定しなかったんですか!、理由は何ですか!」「それが事実ならあなたは認定できたのに故意に認定しなかった責任をとって議員を辞めるべきだし、嘘なら嘘の責任を取って議員をやめるべきだ!。議員辞職はひとまずおくとしても少なくとも今すぐ民進党東京都連会長を辞めるべきだ」と問い詰められれば松原はしどろもどろでしょう。
 何故「大澤氏や藤田氏」のご家族や、巣くう会一味がそのように松原を問い詰めないのかわけが分かりません。そして野田内閣関係者や民進党もいつまでも松原のデマを放置しないでほしい*41もんです。


■拉致認定という欺瞞
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news223228625-e.html
 無論欺瞞などどこにもありません。証拠がないから認定しない、できないに過ぎない。欺瞞があるとしたら「特定失踪者認定」の方でしょう。
 単に「俺達の特定失踪者認定を拉致と認めない政府の拉致認定なんて欺瞞だ」と荒木一味が強弁してるだけです。特定失踪者から多数の「国内での所在発見者」を出してる癖に良くもふざけたことが言えるもんです。 


■産経『【久保田るり子朝鮮半島ウオッチ】米全土を核ミサイルで狙う金正恩氏は自滅の道を歩んでいる 米国はグアムにTHAADを配備』
http://www.sankei.com/premium/news/160626/prm1606260008-n1.html
 「まーた手垢のついた北朝鮮崩壊論かよ、産経」ですね。もちろん別に小生は「金正恩君を擁護する気もない」のですが先ず第一に「米本土を狙える」つうのはあくまでも「米国が北朝鮮に侵攻してきたら反撃する」という牽制用です。本気で北朝鮮から開戦するわけがない。
 そう言う意味では「米国がイラクやアフガンのように我が国を転覆するかも知れない」という恐怖感を与えてる米国の対北朝鮮外交がまず批判されるべきだと思います。産経のようなウヨはおそらく「転覆して何が悪い」と思ってるのでそこからして話が通じないのですが。
 第二に「THAADを配備するから安心だ」という産経の主張も非常に問題です。
まず
1)「THAADで対応できる」というのは理屈上の話です。実際どうなるかはわからない。米軍も「100発100中で安心」とはさすがに言えないでしょう。
2)THAADについては中国やロシアが「北朝鮮限定なんてわけがない、ターゲットには我々も含まれるのだろう」「我々の反撃をTHAADで封じた上で米国が先制攻撃することも考えてるのではないか」と配備に猛反発しています。実際、小生も「THAADは北朝鮮限定のわけがない」という中露の主張はその通りだろうと思います。
 配備したら、米中、米露対立で厄介なことになりかねない。まあ、中国やロシアも敵視してる産経にとってはそれでも構わないのでしょうが。


■産経『【主張】拉致と参院選 救出への言及が足りない』
http://www.sankei.com/column/news/160626/clm1606260003-n1.html
 小泉訪朝から「小泉、第一安倍、福田、麻生、鳩山、菅、野田、第二次安倍」といくつもの政権がありその中でいくつもの国政選挙がありました。しかし、その中で1度たりとも「拉致が争点になった選挙」なんかない。「拉致の安倍」を売りにしてきた安倍ですらそんな事しない。拉致を争点にしようとした増元照明は「彼が欲しかった自民の支持は得られず」第1回目は無所属で、第2回目は次世代の党の支持で立候補し、見事に落選してる(しかも確か、極右の彼がミニ政党とバカにしているであろう共産以下の得票数です)。増元の期待した「拉致への関心を高めることもできなかった」んだから何を今さらです。
 拉致が争点にならないのには理由があって先ず第一に訴えづらい。結局「拉致被害者の救出に頑張ります、日朝交渉で成果を上げます」程度の抽象的な事しか言えないからです。なお産経の社説に寄れば「拉致被害者の救出に頑張ります、日朝交渉で成果を上げます」程度の事なら与野党の多くが一応言ってるようです(野党だと「成果を上げるよう与党に要求する、政権を獲得したらもちろん野党時代よりもいっそうの解決に尽力する」になるわけで、「政権交代の可能性がある衆院選(それも政権交代の可能性がかなり高い)」でもない限りどうしても「与党への要求」がメインになるわけですが)。
 もちろん「一応言ってる」とはいえ、選挙演説のメインは与野党とも「アベノミクス改憲」といった別の話になるわけですが。
 それはともかく、まさか荒木じゃあるまいし「自衛隊で救出します」とは言えないでしょう。言ったところで選挙民が支持するとも思えませんが。
 とにかく抽象的なことしか言えず、具体的なことを言うのは言いづらい。もちろん言いづらい理由の一つは「救う会や家族会、拉致議連が小泉訪朝のようなバーター取引論を否定していること」「救う会や家族会、拉致議連が自由な議論を否定していること」もあります。
 とにかくこんな抽象的なことしか言えないのでは票になりません。しかも「政権与党の重鎮」ならともかく「政権与党でも陣笠」「野党」なら「政権与党が解決に全力で動くよう要望していきます」ですからインパクトが弱い。「私が解決します」じゃないわけですから。そして政権与党の重鎮、つまり首相(今だと安倍)や外相(今だと岸田)、党三役(今だと山口公明党代表や谷垣自民党幹事長)といった連中すら「私が解決します」などとは何も言わないのではもうどうしようもない。
 拉致が争点にならないと言うとき、一番批判されるべきは「民主党政権時代も含めて」与党幹部でしょう。与党が争点にしようとしないのに野党には争点にしようがない。
 第二に、第一でも少し触れましたが「票にならない」。拉致被害者家族なんて日本人の多数ではない。ほとんどの人間は関係ないわけでそんなことより「景気問題」「消えた年金問題」など「自分に関係がある、あるいはありそうな問題」に多くの人間は興味をもつでしょう。つうか拉致問題って「選挙がどうこう」て話じゃないでしょう。「日朝交渉をどううまくやるか」という話であって政策がどうこうという話でもないと思います。


■産経『【北朝鮮拉致自衛隊特殊部隊OBが工作員の日本上陸を再現してみせた! 「水際で防ぐことは不可能だ」』
http://www.sankei.com/premium/news/160625/prm1606250029-n1.html
 まあ、バカバカしいですね。実際には「水際で防ぐことは不可能」どころか、不審船が撃沈された九州南西海域工作船事件(2001年)の顛末を考えれば、そうそう簡単に密入国できるとも思えませんが。
 どっちにしろ政府関係者でもない「反北朝鮮極右活動家」の発言など真偽不明であり「自衛隊特殊部隊OBだから正しい主張」なんて到底言えません。産経以外こんな事を相手にしないのもそう言うことです。


朝鮮日報『米副大統領「日本は一晩で核兵器を製造できる」:「北の核開発を放置すれば日本が核武装」』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/06/23/2016062300908.html
 中国に向かってこういうことを米国の現役副大統領が言うと言うのは「ああ、日本信用されてねえのか?」「それとも中国に対するかませ犬扱いか?」と思って複雑な気持ちになります。
 たぶん中国もこんな事言われても「日本の核武装は手前が阻止すればいいだろうが、米国!」「そんなことは難しい、つうんなら俺だって北朝鮮に核廃棄させるのは難しいんだよ!」としか思ってないでしょうが。


朝鮮日報『来韓中のバーンスタイン氏「金正恩氏にピアノ教えたい」』
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2016/06/24/2016062402214.html
 むろん「金正恩ファン」ではなく「いわゆるピンポン外交」みたいな話でしょうが詳しい説明がないので一読した限りでは「はあ?」ですね。
 この発言、彼が積極的に自分からしたのか、逆にメディアから「そう言う動きをどう思うか」と聞かれ「自分も可能ならそうしたい」と答えただけなのか、そうしたピアノ外交(?)の可能性がどれだけあるのかとか、それを朝鮮日報がどう思うのかとかはこの記事だけではさっぱり分かりません。


産経新聞『【視線】「北朝鮮拉致」は国際社会で知られているか? 豊富な証拠もとに発信強化せよ』ロサンゼルス支局長・中村将
http://www.sankei.com/world/news/160620/wor1606200009-n1.html

「米国で拉致問題への認知度は高くないと感じた」。
 拉致被害者の家族らはこれまで何度も米国に足を運び、大統領はじめ、政府高官、有力政治家らに直接訴えてきたが、5月に訪米した田口八重子さんの長男、飯塚耕一郎さん(39)はそう感じたという。
(中略)
 曽我ひとみさん、ルーマニア人のドイナ・ブンベアさん、レバノン人のシーハム・シュライテフさん、タイ人のアノーチャー・パンチョイさん。
(中略)
 それも国際社会では知られていない。

 そりゃそうでしょう。米国人や国際社会(て具体的にどこ?)は当事者じゃない。日本人だって外国の問題に興味関心のある人はあまりいないでしょう。つうか曽我さんは日本人のほとんどが知ってるでしょうがここで産経が名前をあげた

ルーマニア人のドイナ・ブンベアさん、レバノン人のシーハム・シュライテフさん、タイ人のアノーチャー・パンチョイさん

なんて知ってる日本人はほとんどいないでしょう。ブンベアさんについては曽我さんも確か証言してるんですけどね。
 曽我さんが証言したからって「ドイナさん」なんて知ってる日本人はあまりいない。「曽我さんって確かルーマニア人拉致について証言してたよね」と知ってる人間もどれだけいるか。
 「宣伝すればいい」て宣伝したって興味のない問題は誰も関心を持たない。
 そもそも拉致問題は「日朝間の外交問題」であり、「米国人や国際社会に宣伝する必要」はどこにもありません。かつ仮にその必要があるとしても今頃言うなんて馬鹿げています。小泉訪朝から10年も経ってからそんな事を言うなんて飯塚(耕)も産経もどれほどとんちんかんなのか。

 米西部ユタ州で毎年1月ごろに開催される「サンダンス映画祭」で、今年は北朝鮮に拉致され、8年後に脱出した韓国人映画監督と妻で女優の崔銀姫チェ・ウニ)さんの物語を描いたドキュメンタリー映画「The Lovers and the Despot(恋人と独裁者)」が初公開された。

 知ってる人は知ってるでしょうがこの映画監督夫婦、後に北朝鮮時代の回想を出版、日本でも『闇からの谺:北朝鮮の内幕(上)(下)』(1989年、文春文庫)として出版されています(ウィキペ「申相玉」「崔銀姫」参照)。
 しかし彼らの拉致事件を知ってるとか、文春文庫の本を知ってるとか読んだとか言う日本人は決して多くはないでしょう。
 またこの映画監督・申相玉氏は北朝鮮では「東宝ゴジラスタッフが全面協力した事*42」で日本のゴジラファンや北朝鮮ウオッチャーには有名な怪獣映画「プルガサリ北朝鮮ゴジラと言われる)」の製作などに携わりましたが日本で「プルガサリ」を知ってる人は少ないでしょう。
 なお、プルガサリについてはゴジラの着ぐるみ俳優で、プルガサリ製作にも協力した薩摩剣八郎氏が『ゴジラが見た北朝鮮金正日映画に主演した怪獣役者の世にも不思議な体験記』(1989年、文春ネスコ)*43という本を書いていますが、この薩摩著書を知ってる方や読んだという方も少ないでしょう。
 というかほとんどの日本人は薩摩氏の名前自体知らないでしょう。人間なんてそんなもんです。「俺も含めて」自分の興味のないことはほとんど知らないし、「ほとんどの日本人が興味を持たないこと」はマスコミもあまり取り上げない。

参考

http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/153504
日刊ゲンダイ『映画「ゴジラ」7本で“中の人”を…俳優・薩摩剣八郎さんは今』から一部引用
 薩摩さんは日活専属俳優を経て、三船*44プロへ。今は俳優としては開店休業の状態らしい。
「正直、どこからも声がかからない、ハハハ。で、今の唯一の仕事といえば、薩摩示現流を20人の門下生に教えることだね。ゴジラの着ぐるみに入る精神的重圧を吹き飛ばそうと始めた剣術が、いつの間にか本業になってしまった。もっとも、示現流の宗家のルールが厳しくなり、現在は示現流とは名乗ってない。示現流の流れをくむ中馬剛心流を名乗ってる。」
(中略)
 薩摩さんで思い出すのが85年、金日成に招かれて北朝鮮に特殊撮影の技術指導に行ったことだ。「プルガサリ」という高麗王朝末期に題材を取った、時代劇と怪獣映画をミックスしたような作品だった。
「約2カ月滞在し、技術指導といいながら、オレはプルガサリの中に入って怪獣を演じた。プルガサリは民衆の味方なんだけど、炎の中で暴れるシーンでは煙が着ぐるみの中まで入ってきて、生きた心地がしなかったよ。そんなオレを現地のスタッフは大丈夫ですか、ケガはないですか、とまるで肉親に接するかのように気を使ってくれるのさ」
 ちなみに作品完成後、申相玉監督が86年、ウィーンのアメリカ大使館に亡命したため、13年もの間、埋もれていたが、98年、キネカ大森で封切られ、大ヒットした*45
「鉄を食べて巨大化するってユニークな発想のプルガサリはホント、面白い。また仕事したいね」
 調布市内で夫人と2人暮らし。1男1女。孫が3人いる。


■荒木の駄記事『離脱』(http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news223128624-5.html)を書き換えてみる

 横田夫妻が家族会を離脱すると巣くう会が崩壊する、と言うと「風が吹けば桶屋が儲かる」の類ですが、今回の週刊文春写真掲載事件は誰もが言っているように、おそらく大きな変化の通過点に過ぎません。
 私は講演のときなどによく巣くう会を御神輿に例えています。担ぎ手が家族会や拉致議連。担いでいる神様は貧乏神で、皆担ぐのはいやなのだけど担ぎ手同士が仲が悪かったり利害関係が異なるので御輿を降ろす相談ができない。自分だけ御輿から手を離すと自分の方に倒れてきそうで放せない。それを良いことに貧乏神はあっちに行け、こっちに行けと勝手なことを言っているという構図です。
 実際、巣くう会の横田夫妻に対するカードは「言うことを聞かないと家族会から追放するぞ」というものですし、最近の有田芳生氏への誹謗中傷も「有田が屈服しないなら潰してやる」というヤクザや愚連隊まがいの行為とあまり変わりません。
 そんな構図でもし担ぎ手が御輿を降ろすとしたら、相談するまでもなく共通認識として担いでいられない状況が起きることが必要です。御輿が通っている道で崖崩れが起きたり津波がやってきたりすれば、相談しなくても御輿を降ろすでしょう。
 これから何が起きるか、どんなに情報を収集したところで不安定要素が多すぎて予想は不可能です(後で「私の言った通りだ」という人はよくいますが)。こんなときは自らリーダーシップをとっていくしかありません。まず、横田夫妻は巣くう会や家族会を「離脱」する程度のことは最低限やるべきでしょうが、そんなちまちました、最近国際語になりつつある「セコイ」話ではなく、拉致被害者救出についても「ウンギョンさんと臨終の日まで生活するための北朝鮮永住」など、もっと大胆な行動に出るときが来ているように思います。


■離脱
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news223128624-5.html

 英国がEUを離脱すると北朝鮮が崩壊する、と言うと「風が吹けば桶屋が儲かる」の類ですが、今回のことは誰もが言っているように、大きな変化の通過点に過ぎません。変化が本格化したとき朝鮮半島でも意外とこれまで動かなかったことが動くかも知れないのです。

 荒木も書いていますが国民投票の結果は「わずか3%の差(51%対49%)は言え」意外にも「離脱派勝利*46」だそうです。小生は「あの不幸な女性議員暗殺事件」で同情票から「僅差ではあっても」残留派の勝利は堅いと見ていたのですが。
 そして敗れたキャメロン首相が辞意を表明したと。まあ保守党から誰か後任首相になるのでしょう。やはり保守党内のEU離脱派がなるのか。そして最大野党労働党労働党も主流は残留派で、暗殺された女性議員もその一人ですが)など野党各党やヨーロッパ諸国などはどう動くのか。
 今後、この件について色々考えがまとまったら何か書くかもしれませんが、北朝鮮問題で、これでありうるのは荒木の主張「北朝鮮崩壊云々」とは逆に「当面北朝鮮安泰」でしょう。
 もちろん離脱派は北朝鮮を有利にしたいわけでもないし、北朝鮮EU離脱を望んでるわけでもありませんが結果的にそうなるでしょう。
 これだけの大事件が起こってはオバマメルケルら欧米首脳もこれに対処せざるを得ないでしょう。
 「離脱したいんですか?、どうぞ」「キャメロン首相が辞めたいならどうぞ」「英国のご自由でどうぞ、私には関係ありません」でスルーするわけがない。キャメロン辞任は避けられないとしてもEU離脱は阻止しようと「ナントカ巻き返しを図る」に決まってる。とはいえ「国民投票で片をつける、負けたら辞任の覚悟がある」と「大阪都構想住民投票での橋下」のような啖呵を切ってしまった以上キャメロンも「離脱しません、やめません」つうわけにもいかない。
 まあとりあえずキャメロンは辞めるんでしょう。問題は「EU離脱」ですよね。
 キャメロンとしてはすぱっと辞めて、しばらく様子見(ただし党内外の残留派をそれなりに応援はする)。離脱交渉EUとしてすったもんだしているウチに次第に「やっぱり残留しようと言うムードが国民に起こって再投票で残留にひっくり返る」辺りを望んでるんでしょうが、まあ離脱派だってそんな巻き返しは予想してるでしょうし、しばらくは「残留派が巻き返して勝利」つうことにもなりそうにない。繰り返しますがそうなれば国際社会は「北朝鮮問題」なんぞよりこの問題に全力投入でしょう。安倍だって拉致よりこれに力を入れるに決まってる。なにせ世界経済の不安から早速日本の株価が下落*47しましたから。荒木にとっては本心はむしろ「何故離脱賛成に投票した!」じゃないか。「国際経済や英国社会に与える問題はひとまずおく*48として」少なくとも日朝問題、拉致問題に限れば英国の離脱はプラスどころかマイナスです。
 荒木が言うようにこれはよかれ悪しかれ「EUの一大変化」「英国の一大変化」をもたらす大事件かも知れません。ただ少なくとも北朝鮮には関係がないわけです。敢えて言えば既に述べたように「米国が北朝鮮に手が出せない*49」という意味では北朝鮮に影響があるかも知れない。そうなれば朴クネも北朝鮮相手に極端にタカ派の態度はとれないかも知れません。
 なお、今回の投票結果で

http://www.huffingtonpost.jp/2016/06/24/scottish-independence_n_10649498.html
 イギリスが国民投票の結果、EUからの離脱を決めたことを受けて、スコットランドのニコラ・スタージョン自治政府首相が独立を示唆した。AFP通信などが報じた。スタージョン氏はBBCに「スコットランドは62%がEU残留に投票した。明確かつ断固とした答えだ」などと語ったという。

などとスコットランドの独立派が「EUに残りたいから改めて独立を考えたい」と言い出してるのが興味深い。
 これが「本気で独立を狙ってる」のか、「離脱潰しの発言」かはともかく英国も厄介な問題に直面したもんです。場合によっては北アイルランドウェールズからも同じような声が出かねません。

私は講演のときなどによく北朝鮮を御神輿に例えています。担ぎ手が日米中露。担いでいる神様は貧乏神で、皆担ぐのはいやなのだけど担ぎ手同士が仲が悪かったり利害関係が異なるので御輿を降ろす相談ができない。

 ばかばかしい。「ミコシを担がない=北朝鮮崩壊」を意味するなら「ミコシを担がない選択」など、ありません。イラクやアフガンのように内戦にでもなったら扱いが大変です。特に「朝露国境や中朝国境に、在韓米軍などおかれたくない中露」にとっては「北朝鮮と言う緩衝地帯があること」は大変いいことです。もちろん「ミコシ=北朝鮮」と中露は常に国益が一致しているわけではないですが、荒木が言うほど敵対関係にあるわけでもない。持ちつ持たれつの関係のわけです。

まず、平壌宣言やストックホルム合意から「離脱」する程度のことは最低限やるべき

 ばかばかしい。離脱してどうするのか。全く荒木の馬鹿さには呆れて二の句が継げません。荒木なんか持ち上げる家族会の馬鹿さにはもっと呆れますが。
 まあ離脱というなら家族会が巣くう会や拉致議連から離脱した方が、あるいは横田夫妻が家族会から離脱した方がよほど拉致解決に繋がるでしょう。横田夫妻は家族会や巣くう会ではなくウンギョンさんと密着した方がよろしい。
 蓮池透氏は「家族会や巣くう会とつきあっても意味がない」と言う理解で家族会を離脱したわけです。

【追記】
■AFP『EU「英国はなるべく速やかに離脱を」、未練断つ共同声明』
http://www.afpbb.com/articles/-/3091751
 記事が事実なら「ええ?」ですね。「速やかに離脱されたら困る」ので、「とはいえ、引き留めることにも限界がある、引き留めるために英国の要望をなんでも聞くわけにも行かない」ので「とりあえず交渉したい」位に現時点では発言をとどめるかと思ってました。
 記事が事実だとして本心なのか、はたまた「お前が出て行きたいなら出て行けよ」といって「残留論の盛り上がりを狙う」ブラフなのか。どっちにしろ今この時点でこれはまずいんじゃないかという気がしますね。


朝日新聞『英中接近、政府内に警戒感 EU離脱後の安保環境を懸念』
http://www.asahi.com/articles/ASJ6S5KBVJ6SUTFK007.html
 EUから離脱すると自然に中国と友好関係が深まるわけでもなければ、中国と友好関係を深めたいからEUを離脱するわけでもない。そもそも中国との友好関係を深めている張本人・キャメロン首相は残留派です。記事が事実なら、日本政府の主張が意味不明で頭痛がしてきますね。

 EUは前身であるEC(欧州共同体)時代の1989年に起きた天安門事件を機に、中国への武器輸出を禁止している。だが、ある政府関係者は「EUから離脱した英国が輸出を解禁する可能性もある」と話す。

 まあ、その可能性はあるかも知れない。離脱派の中には「EUを辞めれば中国に武器が売れて儲かるから制裁解除しようやないですか」つう人間はいるかも知れないし、実際そういう事を英国政府が実行する事態になるかも知れない。
 でもそこだけでしょうよ、中国関係で英国がEUから離脱して起こりうる新事態って。それにEU離脱話の本筋ってたとえば移民であって「中国への武器輸出問題」じゃないでしょうに。

 英国は昨年3月、中国主導のアジアインフラ投資銀行(AIIB)に、主要7カ国(G7)で初めて参加する方針を示した。それだけに日本は、英中の接近に神経をとがらせている。

てのは「AIIBと今回の件と関係ないだろ」つう意味で全く意味不明です。
 つうか俺が中国政府関係者なら「EUとAIIBは性格が違うとは言え」、EU離脱したように「AIIBになんか入る意味はない。英国がAIIBから融資を受けることなんかおそらくない*50から」といって英国がAIIB離脱に動くことを危惧しますけどね。にもかかわらずこの記事に出てくる日本政府関係者は何故かそうは考えないようです。
 もしかして「EU離脱のダメージを対中国接近で解消」とか考えてるのか。しかし別にEU離脱しなくても「英中友好」は英国の基本方針ですし、離脱派にしても「離脱で生じる問題を全て中国との友好進展で解決しよう」とは思ってないでしょう。


■産経『【英EU離脱】私はこう見る 「パンドラの箱を開けた英国」「中国に頼らざるを得なくなる」 羽場久美子*51青山学院大教授(国際政治)』
http://www.sankei.com/world/news/160627/wor1606270029-n1.html

 英国が起死回生の道を取れるとしたら、それぞれ13億前後の市場を持つ、中国とインドへの接近と、6億を超える東南アジア諸国連合ASEAN)の市場との連携であろう。いずれも大英帝国の植民地および影響下にあった国々*52だ。

 羽場氏の主張の是非はともかく、羽場氏は「英国が取ると予想される道」として「中国、インド、ASEANとの関係発展」としているのにタイトルに「中国しか上げない」あたりさすが反中国の産経です。羽場氏や読者に対して失礼な詐欺的なタイトルと言っていいでしょう。

ただ中国は近年、EU、中でもドイツと関係を深めており、離脱した英国にどの程度、EUとは別に関係を深めていくかは未知数である。EU側も、域内国内総生産GDP)第2位の英国が抜けた後、米国に並ぶ経済圏を維持するためにも、(ボーガス注:EUの加盟国)拡大と中印接近を強化するであろう。

 つまり英国だけでなくヨーロッパ全体にとってインドと中国の市場が魅力的だと言う事です。

中国は、(中略)EUが分裂することを望んではいない。それは(ボーガス注:EU分裂を機にスコットランド独立運動バスク独立運動などヨーロッパの民族運動が激化し、チベット族ウイグル族など)中国国内の少数民族の分離主義にも飛び火する(ボーガス注:可能性がある)からである。

 いやー、そういうことよりはむしろ「英国のEU離脱による世界経済への悪影響」が一番の関心事でしょうね。

二者択一となれば、中国は英国ではなく、経済的にも戦略的にもEUを取る

 まあそりゃ、中国に限らずどこの国だって「二者択一」ならEUを取るでしょう。


■ミサイルの若大将
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news223028623-b.html
 年配の方なら分かるでしょうがこの荒木のタイトル、

第1作「大学の若大将」(1961年)
第2作「銀座の若大将」(1962年2月)
第3作「日本一の若大将」(1962年7月)
第4作「ハワイの若大将」(1963年)
第5作「海の若大将」(1965年8月)
第6作「エレキの若大将」(1965年12月)
第7作「アルプスの若大将」(1966年)
第10作「南太平洋の若大将」(1967年)
第12作「リオの若大将」(1968年)
第14作「ニュージーランドの若大将」(1969年)

と、「ホニャララの若大将」というタイトルで多く作られた加山雄三映画「若大将シリーズ」が元ネタです。いつもながら不謹慎な荒木です。

参考

若大将シリーズ(ウィキペ参照)
■社会人編
加山雄三*53(1937年生まれ)の実年齢が30歳を越えると、さすがに大学生には無理があるようになった。そのため、『リオの若大将』(1968年)で若大将を卒業させて、シリーズを終わらせることにした。しかし、これだけのヒット作を終わらせるのはもったいないということで、東宝が得意とするサラリーマン喜劇へとシフトさせることになった。
 1969年の正月映画となった『フレッシュマン若大将』は、高度経済成長期の1960年代の花形産業であった自動車メーカー・日東自動車のサラリーマンとなった若大将・加山と、大学を中退して縁故で副社長になった青大将・田中邦衛*54(1932年生まれ)の絶妙なコンビぶりもあって、前作『リオの若大将』を上回る観客動員、興行収入となるヒット作になった。
■シリーズの終了と復活
 1970年代に入って東宝サイドは人気低迷から加山若大将に見切りをつけ、ヒットシリーズを続けるために次世代へバトンタッチさせようと、大矢茂*55(1949年生まれ)を二代目に指名した。そして1971年の『若大将対青大将』で、大矢若大将へとバトンタッチするが、東宝のドル箱シリーズの一作としては惨憺たる結果となった。配給収入は7970万円強と1億円を割り込み、観客動員数も45万人と『ブラボー!若大将』(1970年)の半分にも満たない成績では、一旦打ち止めとするしかなかったのである。
 その後、1975年頃に突如としてオールナイト興業が若い世代に人気となったのをきっかけに、若大将シリーズは一時低迷していた加山と共に再びブームとなり、草刈正雄(1952年生まれ)主演による新作も2本(1975年、1976年)作られたが、シリーズ化までには至らなかった。そんな折の1981年、加山雄三芸能生活20周年記念作品として『帰ってきた若大将』が制作された。全篇が若大将シリーズのオマージュに溢れたこの作品は、配収10億円の大ヒットとなって、有終の美を飾った。

黄ジャンヨプ*56は大学時代彼の弟子でもあった張成沢*57に自らが感じる危機感を披瀝したことがあったという。
 「このまま行けば我が経済が破綻するのではないか。このことをどうすれば良いのか」
 すると張成沢は泰然として答えた。
 「そんなことは絶対にありません」
 思いがけない反応に驚いた黄ジャンヨプは様々な難しい現実を話して聞いた。
 「何か良い方策でもあるのか」
 張成沢は依然として気乗りのしない態度で答えた。
 「わが経済は既に破綻しているのにこれ以上どうやって破綻するというのですか」

 たぶんいわゆる「スターリンジョークの一種」で本当の話ではないでしょう。つうかスターリンジョークにこれの元ネタがあったかと思います。
 俺も

 手づかみで肉を食べるがさつなフルシチョフ*58に向かってスターリン*59
スターリン「ナイフを使え、ニキータ
フルシチョフ「誰を殺るんだ、スターリン

フルシチョフ「死人を生き帰らせる薬があるとケネディ*60が言うから、売り言葉に買い言葉でウチには時速100キロで走るランナーがいると言ってしまった、どうしよう」
側近「スターリンにその薬を注射すればいい。ケネディが失敗すれば御の字、成功すれば私やあなたも含めてソ連中の人間が(恐怖から)時速100キロで走りますよ」

ノボトニー*61「どうすれば君のように賢くなれるのか」
ドプチェク*62「毎日カボチャの種を食べればいい」
数日後
ノボトニー「あまり変わりがないように思うが」
ドプチェク「それが頭が良くなった証拠だ!」

おばさん「あいつのせいであたしは貧乏なんだ」
秘密警察「あいつとは誰だね」
おばさん「ウチの亭主さ」
秘密警察「失礼しました、書記長夫人」

とかその種のネタはいくつか知っています。ネットで「スターリンジョーク」でググればこの種のネタがたくさんヒットしますし『スターリン・ジョーク』(1990年、河出文庫)などといった本もあります。
 ちなみに張成沢を谷垣*63幹事長、黄ジャンヨプを安倍に書き換えればまるきり今の日本経済になります。
 「経済破綻」を「拉致問題失敗」、「黄ジャンヨプ」を「横田滋」、「張成沢」を「蓮池兄弟」に書き換えればまるきり拉致問題になります。拉致問題解決がもはや「救う会のせいで望み薄」になったことは間違いないでしょう。
 ノボトニーを安倍に、ドプチェク菅直人氏に書き換えればまさにピッタシカンカンでしょう。いや安倍とノボトニーを一緒にしたらノボトニーに失礼か。

北朝鮮で「王様は裸だ」と言えば命はありません。しかし少なくとも、外部の人間が「あれは実は服を着ているんだ」と思い込んだり言ったり、しまいに服を着ているという前提で交渉をする必要はないはずです。現実をもっと素直に見ることが本当の意味で北朝鮮国民の万歳につながるのではないでしょうか。

 荒木の言いたいことがまるきり意味不明です。俺が拉致被害者家族なら「要するに荒木さん、あんた何が言いたいんだ?」「意味不明なことを言わずにわかりやすく言えよ、北朝鮮相手にどうしろと言うんだ?」と問いただしてるところです。
 なお、俺は荒木の言葉をもじれば

 救う会、家族会で「制裁は拉致解決という意味で効果あるのか?。むしろ経済支援した方がいいのではないか?」と言えば蓮池透氏のように問答無用で除名されます。しかし少なくとも、マスコミなど外部の人間が「実は制裁は効いているんだ」と思い込んだり、制裁は効いているという前提で発言をする必要はないはずです。「制裁は効いていない」という現実をもっと素直に見ることが本当の意味で拉致被害者家族の幸せにつながるのではないでしょうか。

と思います。まあ、「救う会言いなりで蓮池氏追放という暴挙まで実行した」拉致被害者家族会のバカさと「家族会にびびってるマスコミ各社」を見る限りそうした「本当の意味で拉致被害者家族の幸せにつながる事態」はありそうにないですが。
 まあ横田夫妻や飯塚会長、増元など家族会のバカ共は死ぬまで救う会プロ奴隷であり続ければいいんじゃないですかね。俺はもう拉致の解決は期待していません。家族会があんなにバカでは解決するわけがない。そして部外者の俺にとって解決しなくても困るわけでもなく、どうでもいいことです。


参院選 
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news222928622-6.html
 拉致解決を訴えた増元が見事に惨敗したことで分かるように、あるいは拉致問題で巣くう会がプッシュした次世代の党が惨敗したことで分かるように、今や日本に置いて「救う会的な拉致についての主張」は何ら票に結びつきません。とはいえ「非救う会的な拉致についての主張」も残念ながら票に結びつかない上に「家族会や救う会に非難される恐れがある」という面倒なことになります。結局拉致はどんな形でアレ票に結びつかない。
 荒木らが持ち上げた安倍ですら過去の選挙も拉致なんか争点にしない。安倍は「消えた年金」だの「アベノミクス」だのを争点にしてきたわけです。
 したがって今回も選挙の争点に拉致がなるわけもなく、こういう記事タイトルでも荒木ができることは「何で争点にならないんだ」というただのぼやきです。哀れなもんです。争点にならないのは「俺達救う会の主張だけが拉致解決の唯一の道、他の主張をする奴は拉致問題解決の妨害をしている」と放言して議論を封じた上、その「唯一の道」が何の成果も生まないからです。これで争点になったらその方が不思議です。


■招待所
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news222828620-6.html
 「招待所の場所が分かればいい」てそりゃ分かればいいですよ。今まで分からなかったわけです。
 今後も分からないでしょう。勿論分かったところで「レンジャー部隊で救出」なんてことができないのは当然です。現実的方法を考えれば外交以外に手はありません。


■関心
http://araki.way-nifty.com/araki/2016/06/news222728619-8.html

 私たちが公開でやっている活動は結構政府機関でも関心を持っているようです。
 あるとき、調査の場にやってきた某機関*64の人から「国会議員の先生は来ないのですか*65」と繰り返し聞かれたことがありました。「マスコミが沢山*66来ていますね」とも。
 本人は休暇を取ってきたと言っていた*67のですが、休暇を取るほど関心があるなら調査対象のこと、この事件はどうだったとか話をするはず*68ですがそっちのことはあまり関心がないようでした。
 まあこんなことは日常茶飯事で、警察でも県警によって(1)挨拶に来る、(2)遠くから見ている、(3)こちらから分からないように見ている*69、(4)後からマスコミなどに聞いて回る、と違いがあるのですが、いずれにしてもこちらが何をするかが関心の対象で、調査・検証の対象になっている事件に関心があるようには思えません。
 現場の人の気持ちがどうかは分かりません*70が、少なくとも上は、ちゃんとやっていなかったことを国会で追及*71されたりマスコミに報道*72されたりするのが嫌なだけ、ということなのでしょう。「あなた方がちゃんとやらないからこっちがやっているんだ*73」と、つい声を荒げてしまった*74こともありました。

 荒木も「山梨県警がDNA鑑定を捏造してる」などと警察を誹謗する自分たちが警察関係者に「厄介モノ扱い」された上、警察関係者から「与党政治家や家族会との癒着がなければ荒木一味なんかとっくの昔に山梨県警に対する名誉毀損で逮捕して、検察に起訴してくれと頼んでる」「何が特定失踪者だ、素人がふざけんな。お前らで何か分かるようなら捜査のプロである俺達がとっくの昔に分かってる!」と恨まれ、憎まれ、軽蔑されてることを良く理解してるのでしょう。もちろん全て荒木一味の自業自得であり、警察を逆恨みすること自体が間違っていますが。
 冤罪問題や「パチンコ業界、性風俗業界、暴力団関係者などと一部不良警官の癒着」、あるいは「日本共産党や市民団体などに対する公安警察の違法なスパイ活動」、警察学校でのしごき疑惑など警察にさまざまな問題があることはもはや否定しようのない事実ですが、少なくとも荒木の警察非難(例:山梨県警に対するDNA鑑定捏造呼ばわり)に話を限れば明らかな言いがかり、デマ中傷です。警察には心から同情します。つうか「いくら与党(自民党)政治家と癒着してるとは言え」荒木ごときにこんなにびびるなんて警察ってよほど与党政治家が怖いんでしょうね(それも選挙違反や収賄に対する犯罪捜査という意味でどうかと思いますが)。
 荒木が山梨県警に対する名誉毀損で逮捕起訴され、家族会、巣くう会も「荒木が逮捕起訴されたことは荒木の自業自得」「我々と荒木は関係ない」と声明し、与党政治家も荒木を見捨て、荒木に名誉毀損で有罪判決が下ったとき、初めて、拉致は解決の方向に向かうでしょう。

国家公務員なら本来忠誠を誓うべきは日本国であってときの政府ではありません。

 そんな事はおっしゃるとおりですが、現実的には「違法行為の命令拒否*75」ならともかく、「時の政府の命令に従うしかない」わけです。
 国家公務員が「俺は政府が間違ってると思うから従わない」では法治国家じゃありません。つうか誰かがそれやったら理由や事情のいかんに関わらず「政治的偏向だ」「上の命令に従うのが当然じゃないか」つうのが荒木らウヨでしょう。自分に都合のいいときだけ「元海上保安官・一色某」をほめたように、「政府によく逆らった、良くやった」と褒めるわけです。

このメールニュースを見ている方でも、仕事の中で矛盾を感じている人は少なからずいるはずです。現状を変えていくためにご協力をよろしくお願いします。

 もちろん「国家公務員なら本来忠誠を誓うべきは日本国であってときの政府ではありません」「仕事の中で矛盾を感じている人は少なからずいるはずです」という荒木は「救う会のために」一色元保安官的なスタンドプレーを公務員個人に求めてるわけですが、応じる人間がいるわけもない。最悪の場合、一色みたいに首(免職)ですから。そしてそう言う事態になったらむしろ救う会が世論の非難を浴び、かつ政府も「頭に乗るな」と救う会斬りに動くんじゃないか。
 まあ荒木だって本気の呼びかけじゃなくて「俺は悪くない、俺に協力しない政府が悪い」つう責任転嫁してるだけでしょうけど。
 なお、「仕事での矛盾を感じてる」としたら荒木の言うようなことではなく「何で俺達、拉致問題で、荒木や西岡、島田なんて救う会のチンピラ右翼に怯えながら仕事しなきゃ行けないんだろう(警察や外務省)」てことでしょうね。荒木ら救う会もよく分かってることでしょうが。

*1:個人サイト(http://www7b.biglobe.ne.jp/italiasukisuki/)。著書『中国高官が祖国を捨てる日:中国が崩壊する時、世界は震撼する』(2013年、経済界新書)、『人が死滅する中国汚染大陸:超複合汚染の恐怖』(2014年、経済界新書)など

*2:単に政府批判に対するガス抜きじゃないんですかね。

*3:李批判と言うより「V字回復なんか無理だから当面は苦しい状況を覚悟しろ」として、政府や経済情勢に対する「寛容と忍耐(池田勇人)」を国民に求めたのではないか。

*4:ただのミスでしょう。渋谷は故意と判断する根拠を何一つ提示しません

*5:元・党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席。収賄容疑で後に失脚

*6:ただのミスでしょう。これまた渋谷は故意と判断する根拠を何一つ提示しません

*7:福州市党委員会書記、福建省長、浙江省党委員会書記、上海市党委員会書記、国家副主席、党中央軍事委員会副主席、国家中央軍事委員会副主席などを経て国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*8:共青団第一書記、河南省党委員会書記、遼寧省党委員会書記、第一副首相などを経て首相

*9:自民党幹事長、石橋内閣外相を経て首相

*10:岸内閣農林相、自民党政調会長(池田総裁時代)、佐藤内閣外相、自民党幹事長(佐藤総裁時代)、田中内閣蔵相、三木内閣副総理・経済企画庁長官などを経て首相

*11:吉田、石橋内閣蔵相、岸内閣通産相などを経て首相

*12:池田内閣官房長官、佐藤内閣通産相、田中内閣外相、三木内閣蔵相、自民党幹事長などを経て首相

*13:党中央宣伝部長、副首相などを務めるが文革で失脚。その後、復権し、広東省党第一書記(広東省長兼務)、全国人民代表大会常務副委員長など歴任。

*14:共青団第一書記、陝西省党委員会第一書記などを務めるが文革で失脚。その後、復権し、党中央組織部長、党中央秘書長兼中央宣伝部長などを経て党総書記

*15:貴州省党委員会書記、チベット自治区党委員会書記などを経て国家主席、党総書記、国家中央軍事委員会主席、党中央軍事委員会主席

*16:そう言うタカ派は実際に存在しますし、パナマ侵攻、アフガン戦争、イラク戦争の前科がある米国がそう疑われても仕方がないでしょう

*17:先進国ではありませんがネパールやインドなどでは確か共産党は一定の政治力を有しています。また過大評価は禁物ですがドイツ、フランス、イタリアあたりではそれなりの政治力を今だ持っていた気がします。とはいえ日本共産党の健闘は特筆に値するでしょうが。

*18:社会党書記長、委員長を歴任。右翼テロリストに暗殺される。

*19:第二次世界大戦後、鍋山とともに民社党の母体となる民主社会主義連盟の創設に参加し、理事を務めた

*20:第二次世界大戦後は塩路一郎(自動車総連会長、1975年の都知事選では石原慎太郎の参謀を務めた)や宇佐美忠信ゼンセン同盟会長、日本会議代表委員)など右派労働運動家が出入りする世界民主研究所を設立、その代表理事として反共運動を指導、死去まで勤めた。1950年に結成された民主社会主義連盟では佐野や三田村四郎と共に発起人と評議員に名を連ね、民社党・同盟の理論的・戦術的ブレーンとしても活動した。

*21:著書『韓国「反日」の真相』(2015年、文春新書)

*22:著書『北朝鮮ではなぜ軍事クーデターが起きないのか?』(2013年、潮書房光人社

*23:著書『朝鮮社会主義経済の理想と現実:朝鮮民主主義人民共和国における産業構造と経済管理』(2011年、アジア経済研究所)など

*24:著書『金正恩北朝鮮:独裁の深層』(共著、2013年、角川oneテーマ21)、『なぜ韓国外交は日本に敗れたのか』(2016年、PHP新書)など

*25:著書『大和撫子はなぜ韓流にハマるのか?:現代韓国原論』(2011年、双葉新書

*26:著書『中国の経済改革と将来像』(1996年、日本評論社)など

*27:北朝鮮民主化ならともかく拉致解決にそんなもんは必要ありません。

*28:「繰り返しますが」北朝鮮民主化ならともかく拉致解決にそんなもんは必要ありません。

*29:もちろん「最も則した」は連中の自称に過ぎません。「教基法に則してることがそんなに重要か」以前の話です。

*30:著書『日米開戦とポツダム宣言の真実』(1995年、亜紀書房)、『日本の道徳教育は韓国に学べ:道徳教育教科化への指針』(2007年、文化書房博文社)など

*31:つくる会副会長

*32:つくる会理事。著書『「日本国憲法無効論』(2002年、草思社)、『憲法無効論とは何か:占領憲法からの脱却』(2006年、展転社)、『歴史教科書が隠してきたもの』(2009年、展転社)、『公民教育が抱える大問題』(2010年、自由社)など

*33:日本の内閣閣僚に当たる。

*34:第二次大戦後は韓国へと渡り、ソウル大学校工科大学長(大学工学部長に相当)を務めるものの朝鮮戦争が勃発すると、北朝鮮へと逃れた(韓国側は拉致と主張)。その後は、北朝鮮でビナロン(ビニロン北朝鮮名)などの繊維工業の発展に尽くしたほか、1962年〜1990年には最高人民会議の代議員を務めた。1967年に寧辺原子力研究所が設立されると初代所長となり、核兵器開発にも携わるとともに多くの科学技術者を育てた。こうした功績から死後、愛国烈士陵に祀られている(ウィキペ「李升基」参照)。

*35:というか個人的に小泉訪朝時の結論(横田めぐみ死亡など)で「一応解決した」ということでいったん片をつけて、国交正常化交渉を進め、今後、新事実が分かったらその時点で「この新事実はどういう事なのか?。あなた方の主張と違うではないか?」と追及する(その場合でも国交正常化交渉は早期妥結を目指し続ける、新事実の解決を正常化の前提にしない)という形でいいと思うのですが。勿論そうした新事実が出る保証はありませんし、北朝鮮側発表(たとえばめぐみさん死亡)の根拠が怪しいことも事実ですが「根拠が怪しい、信じられない」と話をいつまでも引っ張ってもどうにもならないと思います。まあそう言うと救う会や家族会に「国交正常化がそんなに大事か?(ぶっちゃければ「そんなに大事」ですが何か?)」「北朝鮮の手先(むしろ今の家族会の方が極右の手先ですが?)」「軟弱外交(無意味に強硬路線で何か意味があるんですか?)」などと非難されることは目に見えてますが。

*36:寺越さんのこうした主張が事実かどうかはひとまずおきます。仮に事実でないとしても当人が「意思に反してない」といっている以上、それを覆すのは至難の業です。また、そもそも当人の意志を無視して拉致認定することに意味があると思えません。既に彼は北朝鮮平壌市職業総同盟副委員長という要職に就き、家庭(妻子や孫)まで持っています。今さら拉致認定されても彼にとって迷惑なだけでしょう。

*37:失礼ながら抵抗されたのでその場で殺害したという可能性もあるでしょう。

*38:鳩山内閣財務副大臣菅内閣財務相を経て首相。現在、民進党最高顧問。

*39:菅内閣少子化等担当相(民主党政調会長兼務)、野田内閣外相などを経て、現在、民進党選挙対策委員長

*40:菅内閣外務副大臣、厚労副大臣、野田内閣官房長官を歴任。2013年選挙で落選し政界引退。

*41:とはいえ放置するんでしょうね。げんなりします。

*42:今や日本人で北朝鮮に行く人はあまりいないでしょうがそう言う時代もあったわけです。

*43:ちなみに薩摩氏のその他の著書としては著書『ゴジラのなかみ』(1993年、ちくまプリマーブックス)、『ゴジラついに大往生』(1996年、近代文芸社)、『俺は俳優だ:着グルミ役者と呼ばれて30年』(2004年、ワイズ出版

*44:もちろん三船敏郎の「三船」です

*45:ゴジラスタッフ全面協力ですからね。そりゃ怪獣映画ファンなら1度は見たいでしょう。

*46:正直「EUは辞めてもNATOは続ける」という価値観はよく分かりません。それともNATOもそのうち辞めるのか。

*47:「選挙前に嫌なことになった」くらいは安倍も思ってるでしょうね。

*48:これも離脱派には失礼ながらいい影響があるようには思えませんが。

*49:そう言う意味では日本ウヨがアフガン戦争、イラク戦争でブッシュを支持したのは愚挙でした。ブッシュは北朝鮮に手を出しづらくなったからです。まあ日本ウヨ連中は本心では北朝鮮問題なんて大して重要視してないでしょうが。

*50:まあ確かにないでしょうがそう言う理屈で離脱するのは英国の国益をかえって害するでしょう。

*51:著書『統合ヨーロッパの民族問題』(1994年、講談社現代新書)、『拡大するヨーロッパ:中欧の模索』(1998年、岩波書店)、『グローバル時代のアジア地域統合:日米中関係とTPPのゆくえ』(2012年、岩波ブックレット)、『拡大ヨーロッパの挑戦(増補版):グローバル・パワーとしてのEU』(2014年、中公新書)、『ヨーロッパの分断と統合:拡大EUナショナリズムと境界線』(2016年、中央公論新社)など

*52:具体的には香港、インド、パキスタンバングラデシュ、マレーシア、シンガポールなど

*53:代表作として映画『若大将シリーズ』(1961〜1971年)、『椿三十郎』(1962年)、『赤ひげ』(1965年)、テレビ番組『加山雄三ショー』(NHK、1986〜1989年)など

*54:2012年(平成24年)6月29日、『北の国から』(1981〜1982年)ほか多くの作品で共演した俳優・地井武男が死去。8月6日に青山葬儀所で営まれた「お別れの会」に出席。現在、この時の姿が公の前に立った最後の姿となっている。2013年(平成25年)11月19日発売の『週刊女性』(2013年12月3日号)で「長ゼリフが頭に入らない」ことを理由に仕事の依頼を断っていることが伝えられた。同日放送されたフジテレビの情報番組『ノンストップ!』では妻が電話取材に応え「体力的に厳しいと思います」と述べ、田中が休業状態であることを明かす一方で、田中の心情を思い「引退」との明言は避けている(ウィキペ「田中邦衛」参照)

*55:グループ・サウンズのバンド「ザ・ランチャーズ」のギタリスト

*56:元朝労働党書記。主体主義の生みの親とされる人物。後に韓国に亡命し反北朝鮮活動にいそしむ。

*57:国防副委員長、朝鮮労働党行政部長などを歴任するが、「国家転覆陰謀行為」容疑により失脚し処刑される。

*58:ウクライナ共産党第一書記、ソ連共産党第一書記、ソ連首相を歴任

*59:ソ連共産党書記長

*60:下院議員、上院議員マサチューセッツ州選出)を経て大統領

*61:ドプチェクの前任、チェコ共産党第一書記

*62:プラハの春を主導するがソ連の介入で失脚。フサークが後任の第一書記に就任。

*63:小泉内閣国家公安委員長財務相自民党政調会長(福田総裁時代)、福田内閣国交相、第二次安倍内閣法相など歴任

*64:まあ警察でしょうね。何で荒木が「某」なんて書くのかわかりませんが。

*65:平沼赳夫のようなウヨ議員も含めて、いくら何でも荒木の与太につきあうほど国会議員も暇じゃないでしょう。票になりませんしね。

*66:ほとんど産経などのウヨマスコミでしょう。

*67:実際には「事実上の仕事」でしょう(そんな事は荒木も分かってるでしょう)。しかし、荒木に言いがかりをつけられたときに「休暇だから上司には責任はない、責任は私一人にある(実際に建前上も休暇扱いで休日勤務給与も出ないし、事故にあっても労災扱いにならない)」つう話になるのでしょう。涙ぐましい話と言うべきか、おぞましい話と言うべきか。

*68:犯罪捜査についてド素人の荒木らに「事件発生から10年以上経った事件」について話をしたところで何の意味もありません。つうかそんなに知りたかったら「荒木から警察に聞きに行けよ」て話ですが。

*69:2と3とほとんど変わらないと思うんですが。区別する理由が不明です。

*70:荒木も本当はわかってるでしょうが、現場の人だって荒木には憎悪や軽蔑しかないでしょう。つうか現場の人の方が「そりゃ上が自民党政治家や自民党政治家とつるむ荒木にびびるのはわかるけど、荒木みたいなのを野放しにしなきゃいけないのかよ」と警察幹部以上に荒木を憎悪してることでしょう。

*71:こんなんは自民党のウヨ議員しか追及しませんし、正直野党議員の追及なら警察も怖くないでしょう。

*72:つうかこんなん報道するのは産経ぐらいのもんですが。

*73:警察も「お前に何かしろって頼んでない」「お前偉そうな事抜かしてるけど何か成果あったのかよ、ないだろ」と荒木を怒鳴りつけたかったでしょう。

*74:強制捜査権限や逮捕権限を持つ警察相手に「言いがかりで」怒鳴るとか荒木もドンだけ警察を舐めてるんでしょうか。常識人には一寸できない行為です。

*75:それだって楽な話じゃないですが。