今日の産経ニュース(5/8分)(追記・訂正あり)

■【スクリーン雑記帖】冨田勲氏死去 傑作なれどその後は封印された「ノストラダムスの大予言
http://www.sankei.com/premium/news/160508/prm1605080036-n1.html

 映画自体はヒットしたが、公開当時、放射能の影響で凶暴化したニューギニアの原住民が人肉を食べるシーンや核戦争後に現れる軟体人間の描写などに対して(ボーガス注:被爆者団体から)抗議があり、一部を修正するなどの処置がとられた。公開終了後は、現在までテレビ放送はほとんどされておらず、DVDなどのソフト化もされていない。

 そりゃ被爆者が抗議するでしょう。
 「放射能の影響で凶暴化して人肉を食べるとか軟体人間とか何やねん、そんなことあるわけないやろ」「東宝はワシら被爆者を人間扱いしてないんと違うのか」ということになる。
 むしろ「独立系映画ならまだしも」大手・東宝の製作映画でそう言うこと想像できなかったのかよと驚きです。
 これはちょっとテレビ放送しようとかソフト化しようって話にはならないでしょう。しても儲かりそうにないし。


■『【桜井紀雄が見る劇場型半島】なぜ韓国のトイレには便座横にごみ箱があるのか? 外国人に「不衛生」と言われ、撤去の動きも』のはてなブックマーク
http://b.hatena.ne.jp/entry/www.sankei.com/premium/news/160508/prm1605080006-n1.html

・y-kawaz
 韓国に限らず下水インフラが貧弱な地域では結構ある文化よね
・mawhata
 韓国だけじゃなく、外国では割によくあることだと思うけど
・marx_haijin
 えっ、海外ではよくある話でしょ?むしろ日本くらいじゃないの、トイレに流せるの
・shuzo_kino
 ほかの人も言ってるが、別に珍しい話でもない。酷使共が親日国認定してるベトナム・台湾でもそうだったんだが
・quick_past
 ベトナムもタイもそうだよ。下水管細いんですよ。
・junun
 ヨーロッパでもままありますよ。観測範囲が狭すぎる。

 まあ「トイレットペーパーの質が悪い」あるいは「下水設備の質が悪い」国(発展途上国?)はそうなんでしょう。
 ベトナム、タイはともかく、台湾や韓国ではもはや「質が悪い」なんてことはないでしょうが、「昔の風習が今も残ってる」てことでしょう。そう言う話で「こんな遅れたことをしてるのは韓国だけです」みたいな記事を書くいつもの産経です。


台東区女性殺害 逮捕の長女、教育熱心な母親に不満? 教室では1人で黒板に絵
http://www.sankei.com/affairs/news/160508/afr1605080017-n1.html
 記事を読んでて本多勝一氏が「子供たちの復讐」(1989年、朝日文庫) で取り上げていた開成高校生殺人事件*1を思い出しました。
 アレはこのケース(長女が母親を殺害)と違い「父親が子どもの家庭内暴力に耐えきれず子どもを殺害*2」ですが「親の子どもへの期待」が「その期待に応えられない子ども」を歪め不幸をうんだらしいと言う構図では一致しています。
 開成高校といえば今は名門ですがこの事件が起こったころは「都立日比谷高校」の方が上位校でした(今は恐らく開成の方が名門です)。当時は都立上位校の方が私立上位校より名門です。
 で、手元に本がないのでうろ覚えで書いていますが開成高校生殺人事件で殺された少年は確か日比谷高校を落ちて開成に行きます(とはいえ日比谷高校より落ちるだけで開成も当時において今ほどではないがそこそこの学校ですが)。
 で少年は挫折感を感じ、一方親は「日比谷に落ちても開成から東大に行けばいい」という。
 で東大に行ければ良かったんでしょうけどね(まあ東大入学後挫折して結局問題発生と言う事もあり得ますが)。
 彼は開成高校において、いい成績が穫れないわけです。さらに挫折を感じる。
 「これじゃ東大には行けない、いやそれどころかどこの大学にも行けないかも知れない」と。小生なんか「別に東大じゃなくていいだろ、大学たくさんあるだろ」「つうか大学行けないのは大きな挫折だろうけど大学行かなくたって生きられるだろ」と思いますが彼は親から「頑張って東大に行け、大学に行け」といわれてもうそれしか頭にないんでしょう。
 「東大に、大学に行けないと人生が終わり」みたいになってしまう。
 その挫折感が悪い方向に爆発して家庭内暴力になると。後は説明の必要もないでしょう。
 今回もまあ似たような話なんでしょうね。
 「殺された開成高校生が悪い(殺した長女が悪い)」と切って捨てたくはないですが、一方で「教育熱心が度を超えてたのが悪い」と親を責めるのも違うような気がするし、何とももやもやします。月並みな感想ですが「何とかならなかったのだろうか」と思います。 

参考

http://yabusaka.moo.jp/kaisei.htm
開成高校生殺害事件
【事件概要】
 1977年10月30日未明、A(当時47歳)が、開成高校2年生の長男(当時16歳)を、寝ている間に帯で首を絞め殺害。その後、心中を図ろうと妻(当時44歳)と2人で浜名湖に行くが果たせず、31日に自首した。家庭内暴力を苦にしての犯行だった。
【裁判】
 1978年2月16日、東京地裁は懲役8年の求刑に対して、懲役3年・執行猶予4年という温情判決を下す。検察控訴。
 一審後の78年7月2日、母親が息子の部屋で首吊り自殺。「主因は自分の教育」と書かれた遺書が見つかった。自殺の前にはAに対して「○○*3を返せ」と激しくなじることもあったようだ。
 1979年2月28日、東京高裁は検察の控訴を棄却。刑が確定した。

http://yabusaka.moo.jp/asakurasyounen.htm
■朝倉少年祖母殺害事件
【事件概要】
 1979年1月14日正午頃、東京・世田谷区の自宅で、私立早稲田大学高等学院1年の朝倉泉(16歳)が祖母(67歳)を殺害。自身も2kmほど離れた14階建てのビルから飛び降り自殺した。
 朝倉一家が学者一家であったことや、自身を「エリート」とし、「劣等生」「大衆」を見下す内容の遺書が衝撃的だった。

■朝倉千筆(ウィキペ参照:1936年1月27日〜)
・脚本家。別名、朝倉和泉。
・フランス文学者・東京大学名誉教授である朝倉季雄の長女。
 25歳のとき、父の門人・中川信(フランス文学者、お茶の水女子大学教授)と結婚。32歳で二児の母となる。1972年にシナリオの勉強を始めて、1974年に『太陽にほえろ!』第109話「俺の血をとれ!」で脚本家デビュー(小川英との共作)。
・1977年10月、中川と離婚。二人の子どもを育てながら放送作家として活躍していた*4が、1979年1月14日、長男が千筆の母を殺害して投身自殺。この体験に基づき、朝倉和泉名義で『還らぬ息子 泉へ』(1980年、中央公論社)、『死にたいあなたへ』(1991年、中央公論社)を上梓。
・1980年代には『ガラスの仮面』『メイプルタウン物語』『新メイプルタウン物語 パームタウン編』『おねがい!サミアどん』『とんがり帽子のメモル』などの脚本を手がけていたが、1991年、単身アメリカ合衆国ジョージア州コロンバスに渡り、コロンバス・ステート・コミュニティ・カレッジにて9ヶ月間カレッジインターンシップとして日本語を教える。1992年に日本へ帰国。この体験に基づき、『マイ・チャレンジ:女ひとり、アメリカへの旅立ち』(1994年、中央公論社)を刊行した。

■神奈川金属バット両親殺害事件(ウィキペ参照)
・1980年11月29日、神奈川県川崎市に住む20歳の予備校生が、両親を金属バットで殴り殺した事件。
・高校入学時から成績が落ち始め、大学受験に失敗、予備校へ通うが成績は伸びなかった。結局浪人1年目も受験に失敗。父親に大学受験をあきらめることを勧められるが、なんとか2浪を許してもらう。だが、精神的負担はますます増大し、レコードを買うために父親のキャッシュカードを無断で使用したり、酒を飲んだりするようになる。両親の銀婚式が行われた、事件前夜にこの行為が両親に見つかり、叱責される。「明日中に家から追い出してやる」と父に言われ自分の居場所を失ったと感じた予備校生は数時間後の翌朝未明、酒を大量に飲んだあと金属バットで両親を撲殺した。
 予備校生は、犯行後、強盗のしわざにみせかけるために金属バットや血の付いた衣服を隠すなどの偽装工作を行った後、朝が明けてから警察に通報、「強盗による殺害」と証言した。しかし親族の追及によって、犯行を認め、親族から警察に通報され、逮捕された。
 1984年4月25日、一審の横浜地方裁判所川崎支部は、検察の求刑懲役18年に対し、両親の叱責が引き金になったのは基本的には被告人の落度であり、両親に落度があるとはいえないとしながら、前科や非行歴がないこと、被告人は心神喪失または心神耗弱とは言えないまでも、生まれつきの精神的な発達障害があったことも手伝って(精神鑑定の結果から)、飲酒によって事理弁識能力を「著しく」減弱した中での偶発的な犯行であること、逮捕後は素直に自供していること、真摯な反省と後悔の念があること、更生の可能性などを考慮した上で、懲役13年の判決を言い渡した。予備校生はこれを温情判決として控訴せず有罪が確定、千葉刑務所に服役、1997年に刑期満了で出所した。

【追記】
コメ欄で指摘のある金八先生の話は次のようなもんです。

http://homepage1.nifty.com/quinella/kinpachi/part1/0121.htm
■第1シリーズ 21話 「受験戦争に消えた命」
 東大の合格発表。不合格となった浅井雪乃(杉田かおる)の兄・洋一(田鍋友啓)が陸橋から電車に飛び込み自殺する。浅井家には事件を聞きつけたマスコミが押し寄せ、池内商店に身を寄せる雪乃のことも嗅ぎつける。金八(武田鉄矢)らの気遣いにも関わらず、記者の口から兄の自殺を聞かされた雪乃は、歩を連れて実家に戻ることを決意する。
 教室に戻った金八は、事件のことを正直に報告する。同時に「合格に漏れた者もみな先生のところに帰ってきてくれてありがとう」と生徒に感謝し、「実社会に出たら辛いこともあるだろうが、その時はどうかこの日のことを思い出してくれ」「死んじゃいかん」と涙ながらに訴える。生徒たちは保(鶴見辰吾)と雪乃をみんなで守ろうと誓うのである。
 洋一の死により生きがいをなくした父・正太(牟田悌三)、そんな正太を責める母・秋子(野中マリ子)だったが、雪乃と歩が浅井家に戻ると、少しずつ笑顔が戻るのだった。
■みどころ談義
○ 悲しいねぇ。東大なら一浪、二浪しても許容範囲だと思うんだけれど、失敗は決して許されないと錯覚してしまったんだろうね。そのために家でも王様然としていたワケだし。
● この雪乃のお兄さんと教頭の息子との対比が、いっそう衝撃ぶりを引き立てるんですよ。
○ 教頭*5の息子は横国*6に現役合格。
● これでも十分誇れると思うんですけどね。金八先生の「東大に入ることだけが目標だったのだろう」という言葉が頭に残ります。
○ 洋一が自殺した後の浅井家で、雪乃の母親が歩*7をいとおしそうに抱くシーンがあるよね。ここでも背後に受験の跡が見えていい効果を出している。「克己」だとか「東大合格」だとか決意の張り紙があって。
● キツイ見せ方してくれますよねぇ。受験に対して意気込んでいた跡がまだ残る部屋を、父親が暴れてメチャクチャにする。
○ もう何もかもお終いだ、という状況を見せておいて、そのタイミングで雪乃が歩を連れて戻ってくると。
● (ボーガス注:設定を)こうでもしないと(ボーガス注:未成年が出産するなんてとんでもないと家を追い出された)雪乃は浅井家に戻れなかったのか、という気もちょっとしますね。
○ もう一つ印象に残ったのが金八の説教シーン。
● 「死ぬな」ということを言うんですが、死なないで戻ってきてくれて「ありがとう」というところから入っていくのがスゴイと思いました。
○ 説教なんだけれど、完全に生徒たちと同じ高さまで降りて話してるんだよね。「入試の日は先生も恐かったし、発表の日はもっと恐かった」と。
● 同じ目線の「いい兄貴分」でいてくれた金八先生…。
○ 「先生泣いたりしてみっともなかったけど、このみっともない教師の顔を、何度でも思い出してください。」
● 僕、そこで泣きました。(中略)最後に気になったことを一ついいですか。流れを無視するようで申し訳ないんですが、金八先生、お通夜でも火葬場でも喪服を着ずにいつもの服装で通していたんですよ。
○ 金八は貧乏なんだってば!
■小ネタ拾い読み
・宮沢家は雪乃に父・進一郎の建築事務所で働いてもらい、歩は自宅が施設託児所だとして預かりたいと申し出た。
・浅井家に押しかけた取材陣の一人に、(ボーガス注:まだ無名だったころの)大地康雄さん*8がいる。


■【編集日誌】本当に「九州全体が放射線の海と化す」のか? “偽装”に走る反対運動
http://www.sankei.com/column/news/160508/clm1605080004-n1.html
 もちろん産経の「対馬が危ない」「佐渡が危ない」という「今や産経ですら言わなくなったデマ」じゃあるまいし、偽装なんてもんはありません。
 最悪の事態が起これば「九州全体が放射線の海と化す」でしょう。そして最悪の事態が起きないという保証もないでしょう。 


■【LA発 米国通信】日本人サイボーグ・草薙素子を演じるのはなぜか白人女優スカーレット・ヨハンソン ハリウッドの白人化論争再び
http://www.sankei.com/premium/news/160508/prm1605080009-n1.html
 草薙某の設定を白人女性に変更したのかと思いきやそのまんまだそうです。それは一寸まずいでしょう。外見上明らかな白人女性を「日本人サイボーグの草薙だ」と言われても「はあ?」ですよね。
 さすがに金髪については「黒髪のカツラをかぶること」で解決するようですがそれにしたって無理があるでしょう。どうしても違和感がある。
 まあ、日本人女優で「ハリウッドで演技できる人間がどれほどいるか疑問」なので日本人女優にしろとは言いませんがせめて「日本人だと言っても違和感のない」アジア系女優にして欲しいところです。それができないなら「日本人サイボーグの草薙」という設定を白人に変えるべきだし「変えたらストーリーが成り立たない」のなら映画を作るべきじゃないでしょう。
 「ティファニーで朝食を」の時代の「なんちゃって日本人」じゃあるまいし、人気女優だろうが「未だに日本人役を白人にやらせるなよ」と思います。


ケント・ギルバート氏「(トランプ大統領は)日米関係を強くする。もっと大人同士の関係になる」
http://www.sankei.com/politics/news/160508/plt1605080011-n1.html
 まあ、「もはやトランプの共和党候補就任を阻止できない」「過去のロス・ペローのように独立系保守候補を立てて共和党内の反トランプ派が全面支援する手もあるが、クリントンを利するだけであげくトランプにも勝てない可能性がある」つう現状で「クリントンでも仕方ない、トランプよりはマシ」と言えなければこうなるでしょうが、トランプを称えるギルバートの馬鹿さには二の句が継げませんね。
 そもそもギルバートも最初からトランプ支持表明じゃないでしょうしね。


■【世界ミニナビ】大量殺人犯が「人権」で勝訴…ノルウェーの判決に「GFとの面会も許すのか」
http://www.sankei.com/west/news/160508/wst1605080006-n1.html
 各論では勿論争いがあり得ますが、まず押さえておくべき総論は「大量殺人犯のクズでも人権は存在する」「人権制約は正当な理由がなければできない」つうことでしょう。
 その意味ではこの一件、「具体的理由を提出して批判するならともかく」、『大量殺人犯のクズに人権などない』という感情論は全く無意味です。ただ日本だとその種の感情論がマスコミで横行するのでうんざりしますが。ノルウェーは日本と違ってまともな国だと言う事でしょうか?

 乱射事件を生き残ったある男性は英BBCに、「犯罪者が公の場で勝利するなど腹にパンチを食らったようだ。驚き、怒り、憤慨した」と話した。一方、同じように事件に遭遇した別の男性はツイッターに「過激主義に対する最大の武器は人道性だ。判決は過酷な状況においても、人権を尊重する裁判制度がきちんと機能していることを示した」と書き込んだ。

 後者の男性は何というかきちんと法治主義を分かっていて感情論に流されない点が「痛みに耐えて良く冷静さを保った、感動した!(小泉元首相風に)」ですね。日本の犯罪被害者にもこういう冷静な方はいると思いますがマスコミ(例:産経)は「前者の男性のような冷静さを失った輩」ばかり出して「極悪犯罪者への敵意」を煽るからうんざりします。


■【主張】北方領土交渉 「新発想」でも原則堅持を
http://www.sankei.com/column/news/160508/clm1605080002-n1.html
 安倍の言う「新たな発想」の意味がわかりませんが「安倍を非難出来ないが故」に「新たな発想でもいい、でも原則は堅持しろ」つう産経も意味不明です。

・4島返還の基本方針を踏み外す「新発想」は論外である。
プーチン*9は日露関係の深化には「経済が最も重要だ」と述べ、日本側は極東地域の産業振興やエネルギー開発など8項目の経済協力案を示した。しかし、ロシアが領土交渉の進展をちらつかせる際には、必ず経済的実利を狙ってきた歴史を忘れてはならない。対露の経済協力には慎重であるべきだ。

つうのならどこに新発想があるのか。つうか「お前ら安倍以外なら『新発想て何や』と突っ込んでるだろ、どんだけ甘いんだよ」感がしますね。

【追記】
 この件については
■浅井基文ブログ『安倍首相訪露と中国側見方』
http://www.ne.jp/asahi/nd4m-asi/jiwen/thoughts/2016/799.htmlを紹介しておきます。
浅井氏は
1)プーチンは思わせぶりな事言って日本から何か経済的に引っ張れればいい、またその結果、ウクライナ問題による対露制裁が崩れEU諸国(英仏独伊)が制裁解除してくれればさらに万々歳と思っており、北方領土問題で何か譲歩する気があるか疑問(少なくともプーチンは譲歩の意志を明言してない上、メドベージェフ*10首相やラブロフ*11外相がプーチンとは別途「譲歩する気がない」かのような言動をしている)
2)安倍首相が今回対露外交に乗り出したのは参院選前に何か宣伝材料が作りたいから(つまりアベノミクスの限界が表面化したこともあり参院選楽勝だとは安倍は見てない)。あくまでもそう言う思惑なので他で宣伝材料ができれば北方領土問題で成果がなくていいし、場合によっては「ろくに成果もないのに」成果があった(例:プーチンとの会談自体が成果など)と強弁したり「成果を得ようとロシアに多額経済援助をしてやらずぼったくり」になる危険性もある、
 したがって「安倍の新発想」というのも中身は何もない可能性が大
3)またこうした対露外交の結果、対露制裁をしている欧米と日本の間に溝ができてしまう可能性もある
4)そしてそのような面倒な事態になっても日本マスコミが安倍を批判出来るか疑問
と見ています(実はこうした見方は人民日報記事などから推定できる中国側の見方でもあるそうですが)。


■【朝鮮大学校 60年の闇(下)】非公然組織メンバー育成 あらがえない宿命に悲哀
http://www.sankei.com/politics/news/160508/plt1605080003-n1.html
 そもそも証言者の正体が「文学部(現文学歴史学部)を卒業した男性」という以外、まったく不明という時点で証言としての説得力は皆無でお話になりませんが。この種の駄文で明らかになってるのは「朝鮮大学校の闇」より「産経の闇」でしょう。

実際に男性の証言を裏付ける事件があった。今年2月、同大の元経営学部副学部長が詐欺容疑で警視庁公安部に逮捕された。公安当局は北朝鮮から直接指令を受けた元副学部長が韓国での工作活動に関わったとみて事件化に踏み切ったが、東京地検起訴猶予とした。

やれやれですね。起訴猶予(不起訴処分)だと言う事は
1)起訴するだけの証拠がなかった(産経は「今後出るかも知れない」と強弁するでしょうがその保証はありません)
2)起訴できたが微罪なので当人の今後に配慮して起訴しなかった(例:この事件と関係ない例を挙げれば少額の無銭飲食)
のどちらかでしかありません。公安警察が無理矢理逮捕したのを「こんなん起訴できるか」と検察が駄目出ししたのかもしれないし、「不起訴で駄目出ししても、違法捜査だ、警察はバカだとまでは検察は世間に言わないだろ」「とにかく総連に嫌がらせができればいい」と公安が暴走したのかも知れない。
 男性の証言など少しも裏付けていない。そもそも元副学部長氏の逮捕容疑「詐欺」が個人的犯罪ではなく朝鮮総連など組織的バックがあったなんてことも証明されていません。
 工作活動は詐欺と関係ないから「詐欺で逮捕後工作活動云々の捜査とやらをやっていた」なら過去の冤罪事件で問題になっている違法な別件逮捕以外何者でもない。大体工作活動とやらは産経の報道ですら「韓国の朴クネ政権批判派と政治的交流した」程度の話であり「反中国のダライラマ安倍晋三(無役時代)がダラムサラで会合し反中国でガンバローと雄叫びを上げた」「反中国のラビア・カーディルが日本に来て日本ウヨと会合し反中国でガンバローと雄叫びを上げた」程度の話と変わりません。
 政治的是非はともかく犯罪でも何でもないし、そうした行為に組織的バックがあったとしても当然違法だという話ではない(もちろん組織的バックなど証明できていないのですが)。

同大理工学部の教員の多くは、北朝鮮のミサイル開発を後押しする在日本朝鮮人科学技術協会(科協)の会員を兼ねている。

 「ミサイル開発を後押ししてる」などという動かぬ証拠は何もないのに断言できる辺りさすがデマ記事常習(辻元氏に名誉毀損訴訟で敗訴した阿比留が何と出世)、アンチ北朝鮮の産経です(勿論褒めてない)。

飲酒、外出許可の基準を徐々に緩和して生活面の懐柔策を施している。

それが事実なら「内部の批判で変化している→産経の非難*12必要ねえ」つう話ではないのか。

2月に卒業生に配られた創立60周年を記念した朝鮮大学校同窓会会報には卒業生の就職先が列記されている。教員・学校関係34%、同胞団体・機関職員18%、経済団体・金融機関18%。ほとんどが朝鮮総連系の企業・団体だ。

 それ単に在日差別が今も酷いから「日本企業への就職が難しくて」そう言う就職先しかない、あるいは「今は改善されたが昔は酷かったので全部の卒業生で数えると残念ながらそうなる」て話に過ぎないでしょう。
 あるいは「日本企業に就職してる人もたくさんいるが、就職先掲載の了解がとれたのがそんだけ」、つまり

大学校
「先輩の就職先を同窓会報に掲載したいんすけど」
卒業生
「俺、周囲に在日だってカミングアウトしてないし、うちの会社(日本企業)に右翼が押しかけるとか問題起こっても困るからそれはなしにしたいんやけど」
大学校
「わかりました」

つう話ではないのか。
 総連の支配とかそう言う話じゃない。そういうこというなら例えば産経新聞が率先して「日本企業は在日をもっと採用しよう」「在日が就職先を知られても差別が起きないようにしよう」つう運動でもしたらどうですか?
 むしろその逆の「在日朝鮮人北朝鮮のスパイの疑いがある」「帰化すればいい」つう酷い報道ばかりやってきたのが産経ではないのか。

朝鮮総連と同大*13の間に楔(くさび)を打ち込むのは容易ではない。

 何で打ち込む必要があるのか、つう話です。
 そして「韓国学校と民団」「天理大学天理教」「PL学園高校PL教団」「創価学会創価大学」「皇學館大学國學院大學神道系大学)と神社本庁」「幸福の科学幸福の科学学園高校」などには何故打ち込まなくていいのかつう話です。

*1:同時期に「神奈川金属バット両親殺害事件」も起こっておりこれも本多本で取り上げられています。まあ当時、「親の子殺し」「子の親殺し」は当然ながら大変ショッキングだったわけです。【追記】ググって気付いたんですが「朝倉少年祖母殺害事件」(http://yabusaka.moo.jp/asakurasyounen.htm)つうのも本多本で取り上げられてますね。

*2:今回のケースと同じ親殺しとしては「神奈川金属バット両親殺害事件」があります。

*3:息子さんの名前ですが、小生の一存で伏せ字にしました

*4:母子家庭で母親が働いてから、「攻撃の対象が母ではなくてより密着度の高い祖母だった」んでしょうね。

*5:早崎文司氏が演じた。第4シリーズでは校長に昇進。病気がちという設定で出演場面は少なかった。 実際に当時、体調を崩しており、第4シリーズ放送終了後、間もなく亡くなっている。

*6:横浜国立大のこと

*7:雪乃と保の子ども。未成年(それも中学生)同士の性行による妊娠・出産であり当時としてはこういう事をドラマで描くのはショックでしたでしょうね。■第1シリーズ4話「十五歳の母 その1」(http://homepage1.nifty.com/quinella/kinpachi/part1/0104.htm)、■5話「十五歳の母 その2」(http://homepage1.nifty.com/quinella/kinpachi/part1/0105.htm)、■6話「十五歳の母 その3」(http://homepage1.nifty.com/quinella/kinpachi/part1/0106.htm)、■14話 「十五歳の母 その4」(http://homepage1.nifty.com/quinella/kinpachi/part1/0114.htm)、■17話 「十五歳の母出産 その1」(http://homepage1.nifty.com/quinella/kinpachi/part1/0117.htm)■18話「十五歳の母出産 その2」(http://homepage1.nifty.com/quinella/kinpachi/part1/0118.htm)ということで第1シリーズの重要なテーマです。

*8:1987年、『マルサの女』の伊集院役でブレイク。当初、この役は川谷拓三がキャスティングされていたが、川谷とスタッフの間で不和が生じて川谷は降板し、その代役として回ってきた役であった(ウィキペ参照)。

*9:エリツィン政権大統領府第一副長官、連邦保安庁長官、第一副首相、首相を経て大統領

*10:第1次プーチン政権大統領府長官、第一副首相、大統領(このときプーチンは首相及び与党・統一ロシア党首)などを経て現在、第二次プーチン政権首相

*11:外務次官、国連大使などを経て外相

*12:非難と言うより言いがかりですが

*13:同大学校(朝鮮大学校)の意味であり「同志社大学」ではありません。