今日の産経ニュース(6/5分)&沖縄県議選ニュース(追記・訂正あり)

赤旗6/4
■『宝の議席守りぬこう、沖縄県議選 玉城氏必勝 心一つ』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-06-04/2016060404_02_1.html
■『基地ふれぬ政府の犯罪抑止策、赤嶺氏が批判 沖縄県議選あす投票』
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik16/2016-06-04/2016060401_07_1.html
■ちきゅう座『明日注目の沖縄県議選投開票:翁長*1県政への県民の信任を願って』(2016年 6月4日)<澤藤統一郎:弁護士>
http://chikyuza.net/archives/63631
 つうことで今日が沖縄県議選投開票日です。安倍政権の沖縄政策にノーを突きつける選挙結果であって欲しいと思います。社民、共産、沖縄社会大衆党といった翁長与党の候補全員当選がベストですが与党の議席増と野党自公の議席減があれば、俺的にはまあ御の字ですね。


■【2016参院選・国会前集会詳報(1)】民進枝野幸男*2幹事長「安倍自民党は保守じゃない! 私たちこそが保守だ!」
http://www.sankei.com/politics/news/160605/plt1606050021-n1.html
 安倍が極右であることに異論はないんですが、そこで「我々こそ保守だ」とためらいなく言っちゃう当たりが「なんだかなあ」と思いますね。共産党選挙協力してて、あるいは連合(まあ旧民社の影響が強いようではありますが)の支援受けててそう言う事言うか、的な。市民団体にも左派的なところはあるわけですしね。「そういう支持、お前ら全部いらないのか?」「そういう態度だから左派の票が共産に行ってお前ら民進は得票に苦しんでるんじゃねえのか?(まあ小生的にはそれでもいいんですが)」「自民から保守票奪えばいいや、左派の票いらねえや、てのは左派の意見を無視していいのか、つう道徳論以前に選挙戦術として、勝ち負けの観点からしてもダメじゃねえのか?」的な。
 あるいは「辻元清美氏など旧社会党社民党)出身者もいるのに一体いつ、『民進党保守政党です』なんて党内合意ができたんだ?。幹事長のお前が保守なだけだろ」的な。

 人間関係や情で声をかけてください。理屈だけで勝てるなら、とっくに勝っているんです。

 「選挙に政策以外の要素がない」というきれいごとは小生も言いません。正直、日本だと「人間関係や人情」「利権」、そう言う要素が大きいんじゃないか、なんつうのは日常生活でやれ「ナントカ先生には仕事で世話になってる」だのもっと酷いと「選挙事務所の弁当がいい」だの、あるいは今度の選挙で「ナントカ先生が勝てばどこどこ建設が助かるんじゃないか」とか、「真偽不明な噂話含めて」そう言う話は良く聞くわけです。
 とはいえ、じゃあ「政策的な面」が全く無意味なのか。まあ、小生の願望が入ってることは否定しませんが「そうとはいいきれない」でしょう。
 もちろんさまざまな要素はあるでしょうが「政策的な面」があるからこそ「脱原発を訴えた無党派候補・山本太郎*3」は当選したのではないのか。あるいは最近共産党がささやかながら躍進してるのは「政策的な面」のせいではないのか。安倍が今回消費税増税できなかったのもそういうことでしょう。
 正直「民進党自民党って政策的違いは何よ?」つう声は珍しくないでしょう。なにせ現代表の岡田氏*4からして自民出身者です。あるいは松原仁*5のような安倍と見分けのつかない極右議員すらいる。
 「政策がはっきりしてる」共産党ならまだしも「政策が曖昧な民進党」は「政策が全てじゃないんだ」つう前にそもそも「民進党って自民党と違いをアピールするだけの政策の違いがあるの?」「政策の問題から逃げてるだけじゃないの?」「だから政策以外がどうこう言ってるんじゃないの?」「最大野党がそんなんでいいの?」つう話です。
 またこういうことは果たして「幹事長というポストの人間が公然と言っていいこと」なのか。
 「政策が全てじゃない」つうのは確かにそうですが、あくまでも建前は「政策」ですからねえ。
 かつ「政策に比べて、人間関係や人情や利権の方が集票するのが楽か」といえばそんな事もない。野党議員が「人間関係や利権」作るより権力握ってる与党議員が作る方が普通に考えてずっと楽なわけです。


■【北海道男児不明】北海道道警が両親を児相通告「心理的虐待の疑い」
http://www.sankei.com/affairs/news/160605/afr1606050020-n1.html
 そりゃ、あの両親がやったことは児童虐待としかいいようがないでしょう。それなりのペナルティがあってしかるべきでしょう。


■酒酔い運転容疑の米兵「友人宅で酒を飲んだ」 沖縄県警に供述
http://www.sankei.com/west/news/160605/wst1606050051-n1.html
 最近あれだけの事件(殺人・死体遺棄事件)が起こったのに、そして今日が沖縄県議選なのにこれです。「不良米兵バッカなのか」「日本を、そして沖縄を舐めてるのか」「軍紀粛清なんかできるのか」と心からうんざりします。これで「米軍は出て行け」「地位協定を改正しろ」などの批判が出ないわけがない。


■【書評】静岡大教授、楊海英*6が読む『インド独立の志士「朝子*7」』笠井亮平
http://www.sankei.com/life/news/160605/lif1606050020-n1.html
 もう「あの日本ウヨの飼い犬、内モンゴルペマ・ギャルポの楊が書評者、しかも産経が舞台」てだけで「インド独立の志士?。ああ、チャンドラ・ボース*8万歳、戦前日本万歳、大東亜戦争万歳か。お前ガンジーとかネール*9とか褒める気ないよな。」と「予想がつきます」が勿論その予想通りです。まあ本の内容もそう言う右翼的なもんなんでしょう。
 楊と言う男も本当におちぶれたもんです。奴が「内モンゴル独立目指してる」のか「内モンゴル自治区自治権の充実目指してる(独立までは目指してない)」のか、そんな高尚な話ではまったくなく「恨み重なる中国への悪口雑言でストレス解消するとともに日本ウヨからカネもらってウハウハ生活(内モンゴルなんかぶっちゃけどうでもいい)」という話か知りませんが最低最悪ですね。
 こんなことすれば
1)中国「内モンゴル出身の反中国反動裏切り分子、『ダライラマ一味やラビア・カーディル一味の同類』楊は大東亜戦争を日本極右と一緒に美化するまでに落ちぶれた」
2)極右以外の日本人の多く「中国の楊非難動機はともかく、実際、楊のやってること『ウヨとの野合』&『歴史修正主義』&『あることないこという中国非難』つう無茶苦茶な行為だしあいつとはつきあわんとこ」
となるわけです。

評者は日本の植民地だった満洲国と、日本の影響下にあったモンゴル自治邦(蒙疆)の研究に携わっている。

 小生は「満州国が植民地なら」蒙古聯合自治政府(楊の言うモンゴル自治邦)だって実権は日本側が握ってたわけで「植民地じゃないのか?」と思いますが楊は「日本の影響下にあった」とし、植民地とは認めたくないようです。

インドは独立に成功したが、モンゴル人はいまだに中国の植民地支配下に置かれている。

 ここで楊が言う「モンゴル」つうのはもちろん独立国家「外モンゴル」ではなくて「中国の領土の一部・内モンゴル」です。本気の発言か、日本ウヨ相手の放言か知りませんが、バカも休み休み言え、です。
 これは素直に理解すれば「内モンゴル独立希望」としか読めませんがそんな事が可能なわけもない。


■消費税再増税の平成31年10月も「安倍首相が首相を続行している可能性ある」 自民・稲田朋美政調会長
http://www.sankei.com/politics/news/160605/plt1606050008-n1.html
 さすがに稲田も本気じゃないでしょうがここまで安倍に媚びることができるのもある種の才能かも知れません。


■韓国が共同訓練閉幕式で海自艦の入港拒否 「日本軍国主義の象徴」旭日旗にメディアが猛反発
http://www.sankei.com/politics/news/160605/plt1606050007-n1.html
 まあ「嫌韓国・極右」安倍政権でなければこんな事もなかったのかも知れませんが。ただ「これを機に旭日旗を辞める」つうのも一つの考えとしてあり得ると思います。
 まあ最低限「掲げていいか確認しノーと言われたら掲げない」程度の配慮は「日本の戦争被害国(中国、韓国、東南アジアなど)」に対しては必要でしょう。
 産経はいつも通り「掲げて何が悪い」と居直っていますが旗ごときで隣国ともめてどうしようっていうのか。「加害国として被害国への配慮が必要」なんてことは産経は少しも思わないようです。


■台湾行政院長*10慰安婦発言で謝罪 
http://www.sankei.com/world/news/160604/wor1606040061-n1.html
 対日宥和姿勢を強めると見られる蔡政権が「慰安婦問題をなあなあでごまかすこと」を牽制するための質問でしょう。
 慰安婦問題について、馬前総統は
■産経『【歴史戦】馬総統「日本人はどうして善意示せない」 台湾初の慰安婦記念館除幕式で賠償要求』
http://www.sankei.com/world/news/160308/wor1603080034-n1.html
といった厳しい態度を日本にとっています。
 それに対し

院長は3日の立法院(国会)で、野党、国民党議員から「慰安婦は自発的になったのか、強制的に慰安婦にされたのか」と問われ「どちらの可能性もある。これだけ多くの慰安婦がいるのだから全てがどちらかとは言えない」などと答弁した。

では「日本との友好目当てに慰安婦を見捨てるのか」と疑念が高まり

 この答弁に対して一部で反発が高まったため、3日夜の声明で「発言が不十分で関係者を傷つけたりした可能性がある」と謝罪を表明。女性の自主性や尊厳は体制の暴力や社会構造によって損なわれてはならないと強調した。

となるのも全く当然でしょう。


■【主張】三菱マテ「和解」*11 政府は容認しているのか
http://www.sankei.com/column/news/160605/clm1606050003-n1.html
 産経らしいアホ社説です。容認するもしないも「容認しない」と日本政府にいえる資格がどこにあるのか。
 これが「日本政府が三菱の強制連行問題で、『三菱の共犯』として、中国人被害者に強制連行問題で民事訴訟を起こされており、三菱に勝手に和解されると訴訟戦術上、困る」というならともかくそんな事実はないでしょう。いや仮に「民事訴訟を起こされてて訴訟戦術上困る」としても、だからといって「三菱の和解をストップさせること」など法的に不可能でしょう。であるなら「容認しない」といったところで何がどうなる話でもない。単に中国国民の反感を買うだけです。

戦後補償問題は、個人補償を含め法的に解決済みだ。

というのは「仮にそうした産経の主張を認めるにしても*12」、「企業が個人補償を払わなくても違法ではない」というだけの話であり、今回の三菱のように「被害者の求めに応じて自主的に支払うことが違法になるわけでは全くない」わけです。

*1:那覇市議、沖縄県議、那覇市長を経て沖縄県知事

*2:鳩山内閣行政刷新担当相、菅内閣官房長官、野田内閣経産相を歴任

*3:現・生活の党政策審議会長

*4:民主党幹事長(鳩山代表時代)、鳩山、菅内閣外相、野田内閣副総理・行政刷新担当相、民主党代表代行(海江田代表)など歴任

*5:野田内閣国家公安委員長

*6:最近の著書に『中国とモンゴルのはざまで:ウラーンフーの実らなかった民族自決の夢』(2013年、岩波現代全書)、『チベットに舞う日本刀:モンゴル騎兵の現代史』(2014年、文藝春秋)、『狂暴国家中国の正体』(2014年、扶桑社新書)、『日本陸軍とモンゴル』(2015年、中公新書)など

*7:日本に亡命してたからって「朝子」という命名はないだろうと思いますね。インド人に失礼じゃないか。

*8:自由インド仮政府国家主席インド国民軍最高司令官

*9:インド首相

*10:総統が大統領に、行政院長が首相に当たる

*11:三菱マテリアルを「三菱マテ」と産経が略したのは「三菱待て、和解」「政府は容認しているのか」とかけてるのでしょう。くだらないオヤジギャグです。

*12:この問題に詳しい方なら「中国が賠償放棄したのは国家賠償限定であり個人補償は含まない」という有力学説があることを知っているでしょう。大体「法的問題はともかく」、日頃「中国は民主国家ではなく独裁国家だ、だからそんな国の法律に国民が反発するのは当然だ、民意が必ずしも反映されてないから」と中国政府非難してる産経が「独裁国家の決めたことでも日中間の条約(賠償放棄)に中国国民は従え、個人補償を求めるな」というのは矛盾しています。