今日の産経ニュースほか(6/7分)

産経新聞『横山ゆかりちゃん不明20年、両親と若手警察官との意見交換会 群馬県警
http://www.sankei.com/affairs/news/160607/afr1606070041-n1.html
産経新聞『小田部群馬県警本部長 「被害者の気持ち胸に邁進」』
http://www.sankei.com/region/news/150812/rgn1508120036-n1.html
毎日新聞『群馬・4歳女児誘拐20年:「解決まで、ゆかり思って」』
http://mainichi.jp/articles/20160604/k00/00e/040/277000c
■TBS『行方不明から20年、横山ゆかりちゃん待つ両親の思い』
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2791793.html
■フジテレビ『群馬・太田市の横山ゆかりちゃん不明事件から20年 意見交換会
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00326921.html
 僕はこういう事は正直に意見を言う人間ですので「人非人」と思われても、はっきりと言います。
「かわいそうですがもうこれはどうにもならないでしょう。よほどの僥倖がない限り事件解決なんかない。」「この横山夫妻って言ってることの無茶苦茶さが拉致被害者家族会の横田夫妻に似てないか?」と。恐らく誘拐事件でしょうから、生きているかどうかも失礼ながら怪しい。
 「宮崎勤*1のような変質者に殺されて遺体が発見されないだけ」つう可能性は「ご両親に配慮して言えないだけで」誰もが気付いているでしょう。僕はこういう事は正直に意見を言う人間ですので(以下略)。
 ご両親ですら本当は気付いてるんじゃないか。
 NHKドラマ『八日目の蝉』(http://www6.nhk.or.jp/drama/pastprog/detail.html?i=semi2010)みたいなこと(誘拐犯がいい人)は普通に考えて「ないでしょう」が、せめて「どっかで生きていて欲しい」ですね。はかない望みですが。

http://www.sankei.com/affairs/news/160607/afr1606070041-n1.html
 事件の風化を防ごう*2と太田署が両親に打診。今年25歳になるゆかりちゃんと同年代の警察官36人が参加し、思いを伝え合った。冒頭部分が公開され、母の光子さん(50)は「一刻も早くゆかりを見つけてください。事件の被害に遭って、つらい思いをしている人がいるということを分かってほしい」と訴えた。
 終了後、父の保雄さん(49)は「若手警察官から早急に解決したいという気持ちを伝えられ、見つかるだろうと強く感じました」。太田署の金子幸子巡査(27)は「若い世代の新たな視線や考え方で捜査に携わっていきたい」と話した。

http://www.sankei.com/region/news/150812/rgn1508120036-n1.html
(ボーガス注:2015年8月)7日付で就任した小田部(おたべ)耕治県警本部長(50)が11日、県警で着任会見を開き、「被害者、遺族の気持ちを胸に安全安心を誇れる群馬県の実現に邁進(まいしん)する」と抱負を述べた。
 4月に館林市の多々良川で女性の遺体が見つかった死体遺棄事件*3や横山ゆかりちゃん誘拐事件を含む重要未解決事件について「粘り強い捜査で一日も早い解決を目指す」と意気込みを語った。

http://mainichi.jp/articles/20160604/k00/00e/040/277000c
 事件の風化も懸念される中、今年4月、太田署から両親に「事件を知らない年代の警察官に直接話をしてくれませんか」と打診があった。「解決するまで、警察官にはゆかりのことをずっと思っていてほしい」。一も二もなく快諾した。
 保雄さんは事件当時に捜査員らが力を尽くしてくれた姿を忘れられない。発生から3日間、「誘拐犯」からの電話を自宅で待ち続けた刑事は、保雄さんが「犯人を見つけたら、警察官の制止を振り切ってでも張り倒す」と怒りをあらわにすると、「横山さんじゃなくても俺がやるから*4」と言ってくれた。
■横山ゆかりちゃん誘拐事件
 1996年7月7日、群馬県太田市のパチンコ店で、当時4歳の横山ゆかりちゃんが、店内で1人で遊んでいる*5うちに行方不明になった。

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2791793.html
 両親は7日、ゆかりちゃんと同世代の警察官との意見交換会に出席し、「娘を無事に見つけて、犯人を逮捕してほしい」と訴えました。
 「ゆかりはなぜ見つからないんだろうと、毎日考えています。長年見つからないゆかりのことを思うと、どうしてもなぜっていうものがついてきます」(横山光子さん)
 36人の若手警察官が出席し、およそ30分間にわたって、行われた意見交換会
 「20年間という長い年月の悲しみや苦しみを、すごくきょう改めて感じ心が苦しくなった。一刻も早くゆかりちゃん*6を見つけて、ご両親のもとに元気な姿で帰してやりたい」(太田署刑事一課・金子幸子巡査)
(中略)
 警察は、当時、パチンコ店の防犯カメラに映っていた不審な男を重要参考人として、行方を追っていて、情報提供を呼びかけています。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00326921.html
 横山ゆかりちゃんの母・光子さんは、「一刻も早く、ゆかりが見つかるように、犯人を逮捕してください」と語った。

などといったところで両親はともかく太田署の捜査官は「金子巡査も含めて」「金子巡査に限らず」本気で探す気ないでしょう。小田部県警本部長だって見つかると思ってるわけがない。20年経って見つからない人は探しようがない。一方で新しい犯罪事件は次から次へと起こる。そんな事は産経新聞毎日新聞、TBSやフジテレビの記者だって分かってるでしょう。
 「金子は、小田部は嘘つきだ」とか言っても仕方がない。さすがに彼らも正直に「見つかるわけがない、以上」とは言えないわけです。俺も彼らの立場(太田署の捜査官や県警本部長)ならまあ、こういうでしょうねえ。「同調圧力」て奴です。
 なおこの事件、荒木に持っていけば「ほぼ100パー確実に特定失踪者認定した」でしょう。なにせ幼稚園児・松岡伸矢君の失踪を特定失踪者認定した男が荒木です。

参考

http://www6.nhk.or.jp/drama/pastprog/outline.html?i=semi2010
NHKドラマ「八日目の蝉」あらすじ
■第1回「逃亡」
 野々宮希和子(檀れい)は、秋山丈博(津田寛治)との実らぬ愛の果て、自分では赤ちゃんを産めないからだになっていた。もうろうとした意識のなかで、丈博の妻・恵津子(板谷由夏)の産んだ赤ちゃんの無邪気な笑みを見たとき、「この子のためだけに生きていこう」と決意。薫と名づけ、赤ちゃんを奪って逃亡する。
(中略)
■第5回「光の島」
(前略)
 ある日、虫送りの祭りに出た希和子と薫(小林星蘭)の横顔をとらえた写真が新聞に大きく掲載される。希和子は自分の素性がばれる日がやってくることを予感する。
(中略)
 希和子はついに刑事に捕まる。薫を奪って5年半の歳月が流れていた。

【追記】

http://getnews.jp/archives/126102
■「足利・太田連続未解決事件」被害5家族が家族会を結成 事件の真相解明訴える
 足利事件の被害者、松田真実ちゃん(当時4)の家族を含む、未解決の女児殺害・失踪事件の被害者5家族が2011年6月29日、事件の真相解明に向けて「足利・太田連続未解決事件家族会」を結成し、記者会見を開いた。この会見の模様は、ニコニコ生放送でも中継された。同家族会は5件の事件には関連があるとして、国や捜査機関に再捜査を働きかけていくという。
 5件の事件は1979年から1996年までの間に、栃木県足利市と隣接する群馬県太田市で起きており、女児が失踪または殺害された。いずれの事件も半径20キロ圏内で起きており、5件のうち3件がパチンコ屋で誘拐され、また3件は河川敷で遺体が発見されるなどの類似性があるために、同一犯の犯行が指摘されてきた。2010年3月26日には、足利事件の犯人とされた菅谷利和さん(64)の再審無罪が確定。これにより、5つの事件が同一犯によるものである可能性も出てきた。
 民主党有田芳生参議院議員はことし3月8日、5つの事件には関連性があるとして、参議院予算委員会で質問した。これに対し、中野寛成(ボーガス注:菅内閣国家公安委員長は同一犯による犯行の可能性について「否定できない」と答弁。菅直人首相も「同種事件を防ぐ意味からも、警察などがしっかり対応することが必要」と述べた。
 これらの答弁を受け、太田市のパチンコ店で失踪した横山ゆかりちゃん(当時4)の父、保雄さん(44)がほかの家族に呼びかけ、家族会が結成されることになった。保雄さんは「私たちとしては、同一犯の可能性が高いのであれば、徹底した捜査を検察、警察にお願いしたい。一人ひとりでは何もできないけれど、家族が一緒になれば動かないことはないと思ってこの会を立ち上げた」と、家族会を結成した思いを語った。
 家族会事務局長で大沢朋子ちゃん(当時8)の父、忠吾さん(65)は「5件の事件に関連性があるのなら、もう一度警察には正義を見せてほしい。検察や警察には再捜査をしてほしい」と訴えた。
 この日の記者会見には複数の国会議員が出席。自民党三原じゅん子参議院議員は「(事件を)風化させないこと。そしてこの事件をもう一度発信していくこと。このことに取り組んでいくことが、家族会の皆さまを支援することだと思っている」と、事件の真相解明を訴えた。
 家族会は今後、事件の真相解明のため、国や捜査機関に再捜査を求めていく一方、署名活動やチラシの配布などを行う方針だという。

 不謹慎ながら「拉致被害者家族会をパロってるのか?」と言いたくなる珍展開です。ええ、僕は「不謹慎な人間」なのでそういうことは普通に言います。
 本当にこの5事件に関係があるか不明です。単なる偶然かも知れませんが、仮に関係があるとしたら「足利事件の犯人がゆかりちゃん事件の犯人=既にゆかりちゃんを殺してる疑い濃厚*7」なんですがこの家族会にゆかりちゃんのお父さんが2011年(今から5年前)に参加したことと、マスコミ相手に最近「ゆかりが生きてると信じる」と発言したこととどう両立するんでしょうか。その後、「考えが変わって」脱会したのか?
 ちなみに5件の誘拐事件についてはウィキペ「北関東連続幼女誘拐殺人事件」を紹介しておきます。

■北関東連続幼女誘拐殺人事件
 日本テレビの報道特別番組『ACTION』や『バンキシャ!』で、記者の清水潔*8が「4件の誘拐殺人事件に加え、1996年に起きた太田市の女児連れ去り事件は連続事件なのではないか」とする観点から、2007年1月から報道を続けている。同番組では、足利事件の被疑者とされていた男性が1991年に逮捕されて身柄拘束中であるにもかかわらず、その5年後に類似事件である「太田市パチンコ店女児連れ去り事件」が発生したことから、「足利事件の解決」が不自然であるとし逮捕された男性は冤罪の可能性があるとしてキャンペーン報道を展開。DNA型再鑑定の必要性を訴え続け、再鑑定が実施されたところ真犯人と男性のDNA型は一致せず釈放となった。2010年3月に再審により、男性の無罪が確定した。
・1979年の殺人事件
 1979年8月3日(金曜)、栃木県足利市の5歳女児が自宅近くの八雲神社境内で遊んでいるうちに行方不明となる事件が発生。6日後の8月9日、渡良瀬川近くでリュックサック詰めで全裸のまま遺棄されている女児の遺体が発見された。
1984年の殺人事件
 1984年11月17日(土曜)、栃木県足利市の5歳女児がパチンコ店から行方不明となる事件が発生。1986年3月8日に自宅から1.7km離れた場所で白骨死体として発見される。
・1987年の殺人事件
 1987年9月15日(火曜、祝日)、群馬県新田郡尾島町(現:太田市)に住む小2女児(8歳)が子猫を抱いて自宅近くの尾島公園へ遊びに出かけたまま行方不明に。翌年の11月27日、利根川河川敷で白骨死体が発見された。
・1990年の殺人事件(足利事件
 1990年5月12日(土曜)、栃木県足利市の4歳女児がパチンコ店から行方不明となる事件が発生。5月13日に渡良瀬川河川敷で全裸のまま遺棄された女児の遺体が発見された。1991年12月2日、DNA型鑑定結果が犯人と同一人だったことを理由に、同市内に住む当時幼稚園バス運転手だった男性が逮捕され、2000年7月17日に無期懲役の判決が確定する。しかし、当時のDNA型鑑定は精度が低いことが指摘され、2009年5月に再度DNA型鑑定を実施した際、「男性と真犯人は同一人物ではない」という結果が出たため、同年6月に刑の執行が停止し、釈放された。2010年3月26日、再審で男性の無罪が確定した。
・1996年の失踪事件(太田市パチンコ店女児連れ去り事件)
 1996年7月7日(日曜)、群馬県太田市の4歳女児がパチンコ店から行方不明となる事件が発生。一連の女児誘拐殺人事件でも2件はパチンコ店からの行方不明となっており、連れ去りの手口が類似していること、この事件の発生現場であるパチンコ店の防犯カメラ映像に映っていた男が、足利事件発生時に目撃された男と似ている点などから関連性が疑われている。なお、この事件には被害者の発見または被疑者の検挙につながる情報に600万円の懸賞金(捜査特別報奨金300万円、地元の遊戯団体による謝礼金300万円)が用意されている。

*1:東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件(4人殺害)の犯人。2008年に死刑が執行された

*2:僕は正直者なので「風化を防ぐも何も既に風化してるよ」とはっきり言います。

*3:■上毛新聞『交友関係の捜査継続、館林女性遺棄事件から1年、県警』(http://www.jomo-news.co.jp/ns/9114607345343719/news.html)によれば事件は未解決の模様。

*4:いやこれ美談じゃないでしょ?。そんなコトしたら違法行為なんだから。毎日新聞の山本有紀記者はバカなの?

*5:こういう事は今さら言っても仕方ないですが「だから子どもを一人で遊ばせるなよ」といいたくなります。

*6:生きていれば金子巡査とはほぼ同じ年齢のわけでそれを「ゆかりちゃん」と金子巡査が呼ぶのは俺には抵抗があります。「ゆかりさん」と呼んで欲しい。

*7:つうか5件のうち、行方不明なのはゆかりちゃんだけで他の4件は殺害されています。

*8:著書『殺人犯はそこにいる:隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件』(2016年、新潮文庫)など